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先の事は分からなくても結果を恐れず一心に前に進める年頃がアオハルなんだと思う。人生のチューニングは自分次第。「アオハライド」

私は青春ラブストーリーものアニメが結構、大好きです。悩みながらも答えを見つけようと見えない先へまっすぐに突き進んでいけるのが若者たちであり、それが青春なんてやつなんでしょうね。そんな時代を十の昔に卒業してしまった、打算的に動くことが多いおじさんはただただ、懐かしむことに常に一生懸命。俺にも青春ってあったよな?だんだんと薄れゆく過去の記憶を確かめるために(ボケていないかの自己確認)おじさんは青春を懐かしんでいるのかもしれません。

”アオハル”という言葉をみなさんも一度や二度は聞いたことがあるかと思います。「青春」を訓読みすると「アオハル」と読めますね。2017年~2019年にTVCMとして放送された、日清カップヌードルのシリーズ作品「HUNGRY DAYS アオハルかよ。」の数々のアニメでその言葉が広がったとされています。

「魔女の宅急便」「アルプスの少女ハイジ」「サザエさん」「ONE PIECE」の割とシリアスな現代青春アニメ風CMを、皆さんも一つぐらいは観た記憶があるのではないでしょうか。長年、国民に愛され続けられているカップヌードルにフレッシュさを持たせるために創られた作品であり、使い古されてきた「青春」という言葉もあえて「アオハル」と読ませたらしいです。ただ単にインパクトだけを狙ったCMではなかったという事ですね。さすが大手の日清さんですね。成熟してきた商品をブレずに上手くブラッシュアップしていると思います。

しかしながらこの「アオハル」という言葉、カップヌードルのCMで市民権を得ましたが、さらに時代を坂のぼると2010年・11年頃にすでに誕生していた言葉らしいのです。諸説ありますが、一つには2010年に「週刊ヤングジャンプ」の増刊号として集英社が創刊した不定期刊・青年漫画誌「アオハル」(”青春とヒロイン”をテーマにした一話完結の読み切り作品で2013年に廃刊)を起源とする説。

もう一つは2011年~2015年に集英社の「別冊マーガレット」に連載されていた「アオハライド」のタイトルを起源とする説です。「アオハライド」は漫画家・”咲坂伊緒”さんの作品で、”青春に一生懸命乗っていく”ことが込められた「アオハル(青春)+ライド(乗る)」の造語タイトルに載せて描かれた作品です。

アオハライド1

2014年にTVアニメ化され、その年の年末には、”本田 翼”さん・”東出 昌大”さん主演の同タイトル実写映画が公開され、興行収入19億円を記録するヒット作となっているようです。来場者の8割以上が中・高校生女子だそうで、基本、おじさんが胸を張って観れる映画ではなさそうですね。咲坂伊緒さんの描いた漫画作品「ストロボ・エッジ」「アオハライド」「思い、思われ、ふり、ふられ」は”青春3部作”と呼ばれ、今まですべてが実写映画化されています。機会があったらこの3作品実写版も、コンプリートしたいなって思っています。

いずれにしても”アオハル”は集英社さんが誕生させた言葉、という事になりましょうか。それによって、青春という言葉に対してのダサさや泥臭い負のイメージは徐々に払しょくされ、今の人たちなりの”一生懸命さ”や”まっすぐさ”に置き換えた、現代人なりの青春を肯定的に優しく自然に受け入れる土壌が再び世に根づいたような気がします。ただ、青春たるものの本質は今も昔も決して変わってはいないのかもしれません。

今回はそんな現代人の青春を描いた作品、「アオハライド」を紹介いたします。ジャンルは勿論、”青春”・”ラブストーリー”です。全12話で”毎日放送”(近畿広域圏)”BS11”で2014年にTV放送されました。”GYAO!”・”ニコニコ生放送”などのインターネットでも配信。監督は「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている」を手掛けた”吉村 愛”さん。脚本・シリーズ構成は、懐かしのアニメ「一休さん」「Dr.スランプアラレちゃん」「うる星やつら」「キャッツアイ」「タッチ」「めぞん一刻」の脚本と「のだめカンタービレ」のシリーズ構成を担当された”金春 智子”さんです。キャラクターデザインは”井川 麗奈”さん、アニメーション制作は”Production I.G”。

忘れられない時間がある。そして、あの頃に戻りたい。自分の中に強烈に刻まれる、唯一無二、かけがえのない記憶。それが青春。中学1年の夏、”吉岡 双葉”は通り雨に遭い、雨宿りをしようと神社へ寄った。境内の方へ廻るとそこには同じ中学1年男子の”田中 洸(こう)”がいた。「突然降ってきたよね、雨。よかったらこれ使いなよ。」そう言って彼は双葉の顔も観ず恥ずかし気に双葉の頭に拭きものを乗せてくれた。「これ、体操着?」「そうだけど、大丈夫、使ってないから。1回しか。」「1回使っているんじゃない。でも、ありがとう。使おっかな。」そう言って、双葉は照れ臭そうに頭を拭いた。

後日、田中に会った双葉は、田中から夏祭りに一緒に行こうと誘われる。三角時計の党の前で夜の8時に。その後、学校で双葉は男子生徒から男嫌いを指摘される。偶然その場を通り過ぎた田中の耳にもその情報は伝わってしまう。しかし、田中に好意を持った双葉は夏祭りの当日、待ち合わせ場所で田中を待っていた。だが、田中は来なかった。夏休みが明けて学校へ行くと、ほかの男子生徒の会話で田中が夏休みの間に転校したことを知る。

アオハライド3

それから3年の月日が流れ、高校1年の3学期を迎えていた。男子から人気があった双葉は他の女子からやっかみを受けて、一人ぼっちの中学2・3年を過ごしたことから、高校では女子受けを良くしようと、男子から言い寄られないようにわざとガサツな女子を意識的に演じていた。昼休み、購買部で買ったたくさんのパンを抱えながら、わざと食べ歩きを見せていた双葉は男子生徒とぶつかってしまう。「色気のないパン。」そう言って、その男子生徒は去っていった。双葉はまともにその生徒を観ていないのに、声も背丈も違うのに、もしかするとあの田中君では?と感じて後を追った。「よっ、馬淵。」他の生徒からそう声をかけられた彼の名は田中ではなく人違いだと双葉は知った。でもなぜか双葉と目があった彼はニヤリとした笑みを浮かべていた。

その日の学校の帰り道、家の近くで双葉の目の前を歩いている男子が昼間ぶつかった生徒であることに気が付いた。ふいに彼が後ろを歩いてくる双葉に気が付いて振り返った。突然のことに焦った双葉は、後をついてきたわけではなく、家がこの先だと言い訳した。少し歩くと、彼は突然、途中の神社へと入っていった。田中君とかつて雨宿りをした神社だった。双葉は彼の後を追い、神社の境内へと向かった。境内の隅に彼はいた。「田中君?」双葉は彼に声をかけた。「馬淵。」それを聞いた双葉は勘違いだと気づき、謝罪して帰ろうと彼に背を向けた。「突然降ってきたよね、雨。」と彼は言った。それは3年前のこの神社で田中君が放ったフレーズとまったく同じだった。双葉は立ち止まった。

彼は自分の身の上話を始めた。両親が離婚したために姓が馬淵に変わり、引っ越しで転校をしたこと。そして、彼は再びこちらに戻り、高1の始めから双葉が同じ学校にいることに気が付いていたこと。双葉が今、ようやく自分の存在に気が付いたことを話した。彼は双葉の男嫌いを指摘する。男嫌いだけど田中君だけは違ったと、双葉はようやくあの頃の想いを彼に打ち明けることができた。彼は、自分も双葉のことが好きだった、と話をするが、それはもはや過去形だった。「せっかくの再会だから、ハグくらいしとく?」彼はそんなことを言うデリカシーのないチャライ男子ではなかったはずなのに。「するわけないじゃない。」オレはもうあの頃の田中ではない、と彼は彼女にそう告げたのだ。自分が好きだった田中君はもういない。双葉は泣いていた。

3年ぶりの再会であったが、二人が互いに相手に対して思い描いていたものは崩れ落ちていた。3年の月日の中で彼に一体何が起こっていたのだろうか?何が彼をこうも変えてしまったのか?二人は今後、関係を築いていくことが出来るのだろうか?(第2話に続く)

アオハライド2

この作品は双葉と洸の二人を中心に、その家族と二人と出会った友人たちグループの関わり・成長を描いた物語です。青春期特有の他者からの疎外感や人には理解してもらえないと勝手に思っている孤立感、自分以外は子供に映ってしまうようなクールな感情による行動など、それぞれが抱えている問題がストーリーにも程よく反映されている構成になっています。実際に見ていただければ、私たちが昔抱いたであろう行き場のない感情なども詰まっていたりします。しかしながら、そうした問題を一人だけの問題にとどめないで、一緒にいる仲間が手を差し伸べて解決していくところが、この作品の良いところです。それこそが青春のなせる業、青春たる所以です。

それと並行してそれぞれのお話の中に複数のラブストーリーが見え隠れしていて、胸キュンシーンも満載です。恋の時限爆弾装置が随所にあって、40歳OVERの方たちの心拍数と血圧上昇がとても気になる高血圧男子の私です(最近、お薬手帳を作ってもらい、きちんとお薬飲むようになりましたので私は大丈V!です)。そして、やはり見所は双葉と洸の恋の結末です。ちょっとネタバレになりますが、双葉の親友が洸のことを好きになり、友情と恋愛のどっちを取るかの岐路に立たされるというあるあるな話が登場します。

普通の人ならどっちかを選んで片方を我慢する答えを導き出します。しかし、彼女は普通ではなかったのです。どちらも失いたくない。二頭を追ったものは果たして二頭とも得ることができたのかそれとも否か?自分の気持ちに正直になった結果ゆえの行動だと思いますが、これこそが今の青春スタイルなのかもしれないと思わされました。何事も果敢に攻める、結果は後からついてくる、なかなか彼女は面白いキャラであります。

そして恋愛だけじゃなく友情・家族愛にもしっかりと触れた、愛に溢れた作品だと思います。自分の気持ちも大事にする、相手の気持ちを汲みする、理解するのは難しいことですが、相手を理解しようと諦めない姿勢は大事だと思います。恋愛も友情も家族愛も相手の気持ちをファーストで推し量ることが必要なのではないでしょうか。

こと恋愛によっては、相手に対する自分の気持ちがどんなに時間が経って変わらなくても、相手の気持ちが自分と同じようにいつまでも変わらないとは限らないものです。そうあってほしいと願うのは勝手ですが、いろんな要因で人の気持ち・相手の気持ちは変わっていきます。つなぎとめるためには自分の想いの推し売りばかりではなく、相手のことを先ずはよく理解しなければいけないでしょうし、相手を尊重した上での行動も必要でしょう。何より互いが互いを尊敬できる間柄をずっと構築していけるかどうか。

昔はそんなことなどお構いなしだった浅はかな私は何が原因なのかと相手の気持ちの変化を理解できず、よく悩んだものです。あっ、そういうと今は首尾よくこなしている風な言い方になってしまいますが、決してそうではありませんよ。若い時よりも少しは相手のことをちょっとは考えられるようになっただけの話です。いまも伸びしろはまだまだたくさんありますので(笑)

アオハライド4

アオハライドの漫画は全13巻全49話なのでこの1期12話で物語は完結はしておりません。きれいな終わり方なので違和感はないのですが、続編となる2期がとても心待ちな作品です。人の内なる世界や人との関わりをやさしく繊細に描いた、女性の漫画家さんならではの作品かと思います。

声優さんについてですが、先ずはヒロインの吉岡 双葉役は「中二病でも恋がしたい!」のヒロイン/小鳥遊 六花(たかなし りっか)、「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか」/リリルカ・アーデ、「乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった・・・」のヒロイン/カタリナ・クラエス”を演じた内田 真礼”(まあや)さん。割と前向きな明るい人柄の役が似合う声優さんです。

主人公・馬淵(田中) 洸役は、「進撃の巨人」の主人公/エレン・イエーガー、「からかい上手の高木さん」の主人公/西片くん、「あひるの空」の主人公/車谷 空を演じた”梶 裕貴”さんです。コメディからシリアスまで主人公クラスを器用にこなせるオールラウンダーな安定感のある声優さん、と言った印象です。今回はちょっと陰のあるクールなイケメンを演じています。

双葉と仲が良い友人の槙田 悠里役が”茅野 愛衣”さん、村尾 修子役が”小松 未可子”さんが演じています。

オープニングテーマ「世界は恋に落ちている/CHiCO with Honey Works」
エンディングテーマ「ブルー/フジファブリック」

エンディング曲を歌うフジファブリックさんは、今年の7月に「若者のすべて」という曲が令和4年度高等学校用教科書1に採用が決定した偉大なグループ。こちらも青春曲として番外でアップしておきますが、一度聴いたら耳に焼き付くこれぞ神曲です。まだ知らない方はぜひ、聴いて見てくださいね。

青春=アオハルが若い方たちの特権なら、40歳OVERの私たちは私たちなりの橙春=オレハルを考えてみませんか。この作品を観て、前向きな気持ちで自分なりの今を、一度だけのそれぞれの人生を悔いなく一生懸命謳歌して行きましょう!

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No title

『アオハライド』とは懐かしいですね~。
久し振りに再開したからと言って、
そのまま恋に落ちるという訳ではありませんが、
諦めきれないというのも理解できる話なので、
そこも面白いところですね(´∀`)
恋って出会ってすぐに落ちるものばかりではなくて、
再会したからこそより強く芽生える恋というのもあるので、
そういう意味では本作は珍しいタイプだったのかもしれませんね。
いつまでも恋愛ものでドキドキできる心を持っていたいものですね^^

Re: ツバサさん、コメントありがとうございます。

ツバサさん、こんばんは。

「アオハライド」の1期を観る限りでは、お互いの気持ちの
すれ違いや勘違い、推しに強いライバルの登場など劇的な
ドラマはなかったものの、二人の距離が上手く描かれてたんだと
思います。
ドキドキな胸キュンなシーンが多かったのは女性の漫画家さん
ならではの内面の繊細さが多分に表現されていたからでしょうかね。

モヤモヤとした気持ちが昔あっての再会だから、結ばれるまでの
過程がドラマになるんでしょうね。
嫌いだったのにいつの間にか好きになったり、過去の片思いを
徐々に実らせていったり、恋愛はいろんなパターンがあって面白いですね。

今となっては恋愛ものの実写版TVドラマを観ても他人事だと思ったり、
感動がないのですが、アニメを観ると感動できるのはなぜなんでしょうかね?
不思議です。
アニメの場合、自分の好きな絵であったり声であったりすると、素直に
引き込まれて見入ってしまうのかもしれません。アニメの恋愛は自分の理想に
より近いものだとなおのこと満足しますので、やはり特別な存在ですね。

ツバサさんは若者で現役ですから、2次元はもちろん、リアルでも
大いに素敵な恋愛を楽しんでくださいね。おじさんには先はないので(笑)
それではまた(^▽^)/
プロフィール

takapon46

Author:takapon46
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
マジンガーZにパイルダ~オン!ヤマトと999の主人公達と一緒に旅していたアニメ世代の私も今は40歳。嘘です。年齢だけは立派な50歳になりました、てへぺろ。40歳を過ぎた頃から再び、アニメの世界へ戻って来まして、今は専ら深夜帯アニメに夢中です。私なりに選りすぐりだと思うアニメを紹介しておりますので、良かったら覗いていって下さいね。

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