FC2ブログ

人生なんて所詮、不可思議な出来事の積み重ね。目に見えないことが案外、真実だったりするかもしれないよね。「青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない」

この世は不可思議な出来事で満ちている。一体何が真実なのであろうか?なんて、そんな大層なことではないのですが、うまくいかないときにはとことん、うまくいかないものですよね、ってお話です。私のある1日。たまたま仕事で体を動かしすぎて筋肉痛に。「若いから筋肉痛が次の日にきちゃったな。」とまだ若いぞ!アピールを妻に。すると、それを聞いていた義理母が「若くない私の前でいう話?私は4日も腰の痛いのが治らないよ。」といささか面白くなかったようなツッコミが。

そして翌日。義理母の歯ブラシが黄色と黒のカラーリングのものに変わっていたのに気づいた私が義理母に、「ピカチュウカラーでかわいい歯ブラシですね」というと「そうなの?」と義理母。続けて私が妻に「みかチュウもかわいいよね。」と妻の名前をもじって伝えると、「思ってもいないことは言わない方がいいよ。ミエミエなのよ。」と妻からの辛口コメントが。「思ってもいないことは言えないよ、俺は。」と自分の発言を肯定したのですが、どうもそれも本心とは受け取ってもらえない様子。そうか、うちの妻はやっぱりツンデレさんなのか?あんまり照れるなよ、とポジティブに自己修復する私でありました。

人生とはやはり、自分が思い描く通りには、なかなかうまく進まないものである。「おお、神よ、この2つの事件、私の一体どこがいけなかったというのでしょうか?場の空気を読んでうまく立ち振る舞うという状況判断が甘かった?」人生は決して甘くはありませんね。My life is bittersweet.ってやつですね。より人生を快適に送るためには、場の空気を読んで周りに同調しながら居心地さ重視で生きていくか、あるいは鈍感力を高めて周りに流されないオレ流を貫き通すか、選択肢は大きく2つありますが、どちらのスタイルを選ぶかはその人次第ですよね。あなたならどちらのスタイルをベースに日々過ごしていますか?はて、私はどっち?

本日紹介する作品は、”思春期症候群”という思春期特有の、不可思議な現象(ありそうでなさそうな、なさそうでありそうな)にさいなまれながらも、あるがままを受け入れ、自分と対峙しながら場の空気はあまり読み過ぎず、周りとは一定の距離を保ちながらバランスをとって日常を送っている主人公の数奇で徒然なる物語です。

タイトルは「青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない」です。

なかなかインパクとのある活字が並んでいるタイトルですよね。主人公の周りでは本人以外でも、いろんな人たちが”思春期症候群”を発症します。その症状は人それぞれ。人に干渉されないように空気のように生活しているうちに、本当に周りの人たちに自身の存在を認識されなくなって行くケースや、自分以外にもうひとりの自分が存在するようになり、それを観た周りが混乱するケースとか。

あるいは二人の姉妹の人格が入れ替わってしまうというパターンもあったりと、主人公の周りではいろんな問題が起こリます。周りと一定の距離を保って生活している主人公が、なぜかそうした事件に関わりが出てしまい、巻き込まれてしまったが故に事件をひとつひとつ解決していく、と言ったお話です。

青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない9

この作品は、小説家・ライトノベル作家である”鴨志田一”さんの同タイトルのライトノベル(2014年電撃文庫より発刊・既刊9巻)が原作となってるアニメです。鴨志田さんは、「さくら荘のペットな彼女」というアニメの原作であるライトノベルを描いた人でもあります。2018年10月~12月に全13話がBS11他で全国放送されました。インターネットではAbemaTV・ニコニコ生放送他で同時配信。アニメのジャンルはSF・ファンタジー・ラブコメ。アニメーション制作はClover Works。とある街の町おこしを買って出る5人の女子たちの奮闘を描いたアニメ「サクラクエスト」の監督の”増井壮一”さん、シリーズ構成担当の”横谷昌宏”さんがこの作品の監督とシリーズ構成&脚本を手がけております。

そして注目したいところは作品本編のみならず、この作品のオープニングテーマ「君のせい」を歌って&演奏しているガールズバンドの”the peggies”です。軽快で疾走感のある曲調&歌声&インパクトのある歌詞が耳に残ります。新進気鋭のガールズバンドですが、アニソンの領域を超えて遥か遠くまで駆け上がるメジャーバンドに成長して行くことが容易に想像されます。こちらも意識して聴いて観てくださいね。最後にアップしておりますのでクリックして聴いてください。

主人公、”梓川 咲太”(あずさがわ さくた)は高校2年生。5月7日の朝、咲太が起きて勉強机を観ると、そこには1冊のノートがあり、こう記されていた。「5月6日、野生のバニーガールに出会った。~」と。しかし、咲太にはその自分の日記の記述内容を自分が書いたものだという認識はない様子である。

~過去回想~ある日、街の図書館で咲太は本を探していた。すると咲太の視界にバニーガールの格好をしたお姉さんがはいってきたのだ。彼女は周囲の人たちの眼の前に立ち、自分をアピールしているような動きをしていた。しかし、誰一人として、彼女のその姿に気がつくものはいない様子だった。

彼女が自分の方に移動してきたので咲太がじっと見ていると、彼女の方から話しかけてきた。「君には私が見えているようね。」と。それに対してうなずくと、彼女は「今日のこの事は忘れなさい。いいわね。」と咲太にそう告げてその場から立ち去ろうとした。咲太は彼女に、「あなたは、”桜島 麻衣”さんですよね。」と話しかけた。彼女は咲太の通う高校の3年生で、咲太からすると先輩であった。なに故にそんなことをしているのか、どうして周りには彼女が観えていないのか、現時点では咲太には何もわからなかった。

翌日、学校へ行くと、咲太は登校してきた麻衣先輩を見かけた。数少ない友人である”国見 佑真”(くにみ ゆうま)に、咲太は麻衣先輩について聞いてみた。彼いわく、彼女は芸能人(人気女優さん)であり、忙しさのために高校1年のスタート時は休学していて夏以降から学校へ来るようになったらしい。学校では友人もいないようで浮いた存在となり、自らも空気を演じているように、咲太の目には彼女がそう映った。

青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない8

学校帰りに咲太は、駅のプラットホームで電車を待つ彼女を見かけた。そして、彼女が芸能人だとわかった男に写真を撮られそうになっていたのを阻止した。それに気づいた彼女は彼に礼を告げた。電車の中で咲太は麻衣と隣り合わせに座った。彼女は咲太の名前を覚えていたらしい。そして、彼女は咲太が”病院送り事件”という喧嘩沙汰の張本人であるようなネット記事を見たらしく、それが事実かと咲太に聞いてきた。もちろん、それが本当のことではない事は彼女にも想像はできていた。咲太は遠まわしにそれが事実に反することだと彼女に伝えた。

今度は咲太が彼女に対して、昨日のバニーガールの一件は何だったのかを訪ねた。すると彼女は自分の身の上話を始めた。彼女は、過去にTVの朝ドラに子役として出演してブレイクし、それ以来、行く先々でずっと注目を浴び続ける生活を送り続けてきたのだと。彼女はある時、それに嫌気が指し、私のことを誰も知らない世界に行きたい、とそう願うようになっていた。仕事のOFFがある時に、彼女はたまたま一人で水族館に行ったのだが、よく人にぶつかったり、人に何かを訪ねても反応が返ってこない不思議な出来事が続いたらしい。どうも相手には自分のことが観えていない様子であり、自宅周辺に戻って来るとそういった現象はなかったと。そのために、目立つ服装であるバニーガールの格好をして、度々、周囲の状況を確かめているとのこと。

電車を降りた二人は商店街を歩いていた。途中で麻衣が好きなパン屋に寄った際、麻衣が店員にクリームパンを一つくださいと告げるのだが、店員には麻衣が観えていない様子。咲太は代わりに店員に告げてクリームパンを購入して彼女に渡した。その後、咲太は麻衣を自宅へと連れてきた。帰り際、麻衣の話を信じている理由を彼女にわかってもらうために自宅へ連れてきたのだ。家に着き部屋に入るなり、咲太はシャツを脱ぎだした。「変態、なんで服を脱ぎ始めるの?何もしないって言ってたじゃない。」そう麻衣が話すと彼は自分の胸にある傷を麻衣に見せ、そして妹が映っている1枚の写真も見せながら話をはじめた。その写真には、体にあざや傷を負った手足を包帯で処置した姿となった妹が映っていた。

妹は学校で、SNSのメッセージを無視したとの言いがかりによっていじめに会い、そのために送られてくる嫌がらせメールを見るうちに突然、体にあざや切り傷ができる症状(思春期症候群)を発症したとのこと。直接、友達から殴られたり切られたりしたわけではないと。そして咲太も、ある朝起きてみると胸に傷ができ、そこから大量に出血し、救急搬送されたとのこと。それが病院送りの真相であり、原因不明の思春期症候群であるらしい。

携帯・ネットを見ないことで妹のその症状は収まったようだが、それ以降は学校へ行けなくなり、自宅大好き少女になってしまったとのこと。だから、麻衣のその症状も思春期症候群の一つだろうと咲太は麻衣に話した。そして、それは麻衣が芸能界に復帰してバンバンTVに出るようになれば自ずとみんなの目に映るようになるため、この問題はそれによって解決すると。そのために麻衣先輩は芸能界に復帰するべきだと。しかし、彼女は「あなたに私の一体何がわかるの?」と機嫌を損ねて帰ってしまった。

翌日から麻衣先輩は学校へ来なくなってしまった。彼は、何か彼女の気に入らなかった地雷を踏んでしまったらしい。ある日、咲太は何気なしに彼女の好きなクリームパンを買って自宅へと戻ると、玄関のドアの前に彼女が座り込んでいた。そしてお腹を鳴らしていた。どうやらここ2週間、まともな買い物ができないくらいに周辺が彼女を認識しなくなってしまったらしい。今は自分が彼女のことををまだ覚えているのがせめてもの救い。これがキッカケでこれが出会い。忘れられる訳がない。忘れてもしっかりと思い出せ!未来の僕。咲太は彼女のことを無事に救えるのだろうか?(第1話)

青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない2

この作品の見所は、主人公が様々な不可思議な事件に巻き込まれはするものの、どうにかその事件を解決して行くところにあります。ある意味、推理小説のような側面もあり、どうやって事件を解決・収束させていくのだろうという、見る側の期待に答えるべく結果を出してくれるところにすっきり感があって後味が良い作品です。主人公はセクハラ的な言動をするので周りから”ブタ野郎”呼ばわりされますが、行動は必ずしもブタ豚野郎ではなく、それに反して根はとても優しく、”なんていいやつなんだコノ野郎~”とさえ思わせられる行動力を発揮します。そこが素敵ポイントでしょうか。

特に身内である妹に対する愛情はひとしおで、彼女をどんな敵や有害分子からも身をもって守るという兄の力強さをこの作品には強く感じます。人が絶対守らなければならない最小単位である家族との絆とはなにか?をあらためて彼の行動で再認識させられるシーンがたくさん登場します。そんなシーンを観ると、心が熱くなって家族ってやっぱりいいよなあって思えます。今回はそこを見てもらいたいがための作品紹介と言っても過言ではありません。そんな家族愛を見てもらえたら私は満足です。

主人公の咲太と麻衣先輩の会話もとてもユーモラスで楽しめますよ。ブタ野郎の咲太くんの発言にツッコミを入れる麻衣先輩はとてもクールビューティではありますが、実は恥ずかしがり屋さんの裏側もあって、そうしたキャラの個性も楽しい作品でもあります。兄大好きな”梓川かえで”ちゃんも可愛いキャラでいいですね。

作品の基本はSFとファンタジーのどちらの要素もあり、「氷菓」や「涼宮ハルヒの憂鬱」などが好きな人には受ける作品だと思われます。ラブコメ全開(先輩女子と後輩男子と後輩女子の恋のトライアングル弱冠あり)ではありませんがそれなりにこちらの要素もありますのでお楽しみくださいませ。原作ストックとの兼ね合いもあるでしょうが、いずれ2期がありそうな作品です。その前に、今年の6月15日には劇場版映画「青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない」が公開決定となっております。

青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない3

今回の作品の声優さんは、主人公の梓川 咲太(あずさがわ さくた)役/”石川 界人”さんは「ツルネ-風舞高校弓道部-」/小野木 海斗役の方です。桜島 麻衣(さくらじま まい)役/”瀬戸 麻沙美”さんは「TARI TARI」/宮本 来夏役、「荒野のコトブキ飛行隊」/レオナ役の方です。咲太の妹の梓川 かえで役/”久保 ユリカ”さんは「ラブライブ!」/小泉 花陽役、「少女終末旅行」/ユーリ役の方です。咲太のもうひとりの友人の双葉 理央(ふたば りお)役/”種﨑 敦美”さんは「ブレンド・S」/天野 美雨役の方です。咲太の後輩の古賀 朋絵(こが ともえ)役/”東山 奈央”さんは「きんいろモザイク」/九条 カレン役、「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている」/由比ヶ浜 結衣役の方です。どの方も中堅どころの声優さんで、けっこう豪華なラインナップだと思います。

最後にオープニングテーマとエンディングテーマの紹介です。

オープニングテーマ「君のせい/the peggies」※余裕ぶっこいてる君に狙い撃ちするのさ!♪
エンディングテーマ「不可思議のカルテ/桜島 麻衣(瀬戸麻沙美)バージョン」※キャラごとのバージョンがあります。

「昨日の私よりも今日の私がちょっとだけ優しい人間であればいいなと思いながら生きています。」こんなフレーズもこの作品には登場します。どこで出るかは観てのお楽しみ!ということで。

ブタ野郎でもいいじゃないか、にんげんだもの by相田みつを って相田先生が言ってたかも?そうでないかも?

見る参考になったよ、という方はぽっちいただけるとうれしいです。

にほんブログ村

人気ブログランキング

2300作品のアニメが見放題!【dアニメストア】

プリキュアから届くプレゼント【キャラレター】
スポンサーサイト



幸せをつかむために、人はどうあるべきなのか?旅人が出会う寓話的人間世界。「キノの旅 -the Beautiful World- 」

数ヶ月前の話になるが、おすすめアニメ情報館TAKAYAにD・I・T通信社(”D・I・Tのピストル”管理人)からとある情報が流れてきた。どうやらそれは、数十年に一度のハレー彗星の接近にも似た感動に出会えるかもしれない、千載一遇のチャンス(ちょっと盛り過ぎ?)、アニメの再来なのである。知る人ぞ知る作品、「キノの旅」というアニメを皆さんはご存知だろうか?2003年にWOWOWで全13話が放送された作品(制作会社A・C・G・T)なのだが、その作品の続編なのか、はたまたリメイク版なのか、10月7日(土)0:30~BS11で新たに放送が始まるというのだ。私はその情報を得てからすぐに2003年版「キノの旅-the Beautiful World-」を観た。ジャンルは”ファンタジー”。ちなみに、2017年10月放送のタイトルは「キノの旅-the Beautiful World- the Animated Series」である。

観終わった感想は、正直、またしても彼にしてやられた、と思ったほど上質な作品であった。”D・I・T通信社”、なかなかいい仕事しています。この作品がどういった内容か簡単に言うと、ファンタジーの世界の中で主人公が、バイクで様々な国を旅して周り、行く先々の国の異なる文化や慣習に触れ、そこに暮らす人々との出会いから、人間のいろんな生き方を体験するという物語である。

ライトノベル作家の”時雨沢恵一”さんの同タイトル小説が2000年3月に”電撃hp”(ライトノベル中心の小説誌)に掲載され、その後文庫本化されてシリーズ累計770万部を超えるヒット作に。主に小学生から高校生までに向けてわかりやすい表現で書いたとの作者コメントがあるそうですが、私は原作を読んではいないので何とも言えませんが、アニメを見る限りでは結構、人間性を問う奥の深いテーマが掲げられた大人向けの作品だと感じました。これを小学生はどの程度理解できるのだろうか?とにかく、それはさておいても、大人が十分に観るに耐えられる、いや、むしろ大人が観たほうが良い作品かもしれません。この13話の他に2005年2月には劇場版「キノの旅 何かをするために-life goes on-」が単館で上映されたようです。そして、2007年4月にも「キノの旅 病気の国-For You-」が劇場で上映となっています。

物語は1話完結型で大抵、”〇〇の国”というタイトルに。その各話はそれぞれが異なった国のお話で、文化・文明が全く異なっており、国民の持っている価値観もその国の技術レベルも千差万別でファンタジーさながらなストーリー仕立てであります。人間の本質を探るような内容が大方を占め、行き過ぎた人間の考え方や行動がもたらすものが、決して幸せな状況を生み出さないことを諭すような、まさしく寓話的な作品です。人間である以上、間違ったことも愚かなことも誰もが隣り合わせに生きているわけで、こうした作品は多くの大人の方に改めて、”人間とはこういう危うい生き物である”ということを戒めを持って感じてほしい作品であります。

キノの旅2

主人公”キノ”は、一見、男の子と見間違えるような黒い短髪に軍用服に似た身なりのボーイッシュな10代の女の子。相棒の”エルメス”という名の、人間と会話が出来る”モトラド”(飛ぶことが出来ない二輪車)に乗っていろんな国を旅している。この世界での一人旅は危険である。国は大抵、城壁で囲われていて、その国なりのルールがそれぞれに存在する。国と国の間はいわば無法地帯。盗賊たちが横行する広く危険な一体である。国から国に渡るにも旅は命がけである。彼女が一人で旅していられるのは、彼女自身がすごく運動神経が良いことと合わせて、”パースエイダー”(銃器)の扱いに優れているからだ。戦闘・サバイバル技術は非常に高く、自分で自分を守ることができる。44口径のリボルバー拳銃(彼女はこれをカノンと呼んでいる)、22口径・レーザーサイト付自動式拳銃(森の人)、ライフル銃(フルート)の3丁を常備し、その他にも全身にたくさんのナイフを忍ばせている。

彼女の旅の日課(仕事は)は必ず、日の出とともに起きること、パースエイダーの抜き打ちをすること(体につけている銃のホルダーから素早く銃を抜いて打つ訓練)、エルメスをたたき起こすことである。彼女には旅の目的はない。目的も計画性もない旅だけれど、他の人と違っていることは、”生きようと思って彼女は生きている”ということだ。彼女には旅をする上での彼女なりのルールがある。その国に入国をしたら滞在期間は必ず3日間と決めている。3日もあればその国がどんな国かが解るというのだ。それ以上、長くその場所にいると居心地が良くなり、そこに居座ってしまうらしい。旅人が旅を止めてしまっては旅人でなくなってしまうというもっともなルール。目的はない旅だけれど彼女は相棒のエルメスにこう言う。「世界にいろんな国があることを知るのは楽しい」「旅で次の出会いや発見をしたいと思っている」と。

やはり、旅とは人生に置き換えられることが多い言葉に思えます。上記のキノの言葉も旅を人生と置き換えるとまさにぴったりなフレーズに。そして、物語の中でキノは人からの問いかけにこう答える。「旅人さん、旅で一番大事なことは?」「簡単です。命を亡くさないことです。」人生においても、大事なことはやはり、命を亡くさないこと。命を失くしては人生は続けられないですものね。

作品の魅力はもちろん作品自体のストーリーが第一です。しかしながら、この作品は彼女自身のキャラの魅力によるところも大きいように感じます。彼女は10代でありながら自分の考えをしっかりと持っている少女で、この物語の中での人々との会話でもしっかりとした自論を語っています。良いものは良い。悪いものは悪いと。そして彼女はこの物語の中で数々の名言を残しているのでそんなところにも注目してもらえたら楽しいかと。そんな彼女でもときには弱気でセンチメンタルになる一場面も登場します。エルメスにこう語る場面も。「星空を見上げてこんな時には考え込んでしまうよ。旅の意味や生きる意味を。明日の空は青いだろうか?」

キノの旅6

彼女がどうして旅人となったのかはみなさんも気になるところではあるかと。これについては第4話でそのきっかけのエピソードが登場します。そこで”旅人キノ”のもとを作り上げることになる人との出会いが。そして全13話の中の後半の方でキノが師匠と呼ぶようになる方との出会いが登場します。旅に出かけられるようになるためのいろんな修行を積む話は劇場版にて語られていますので、劇場版「何かをするために」も必見です。

声優さんについては、主人公のキノは女優の”前田愛”さんが演じておりました。演技なのかわかりませんが、あまり抑揚のない一遍等な話口調が独特で、それが逆にキノというキャラを徐々に形作っていき、後には彼女以外にキノはいないと思わせてくれるくらいに馴染んでしまのが不思議です。モトラドのエルメスは”桐ケ瀬龍史”さんが演じており、機械的な淡々とした話し言葉がハマっております。時折、人間っぽい感情が漏れるところが相棒として面白く、そんなバランスを上手く演じているように見えます。このお話の最終話にはゲストキャラとして”さくら”という女の子が登場しますが、彼女を今をときめくメジャー声優の”悠木碧”さんが声優初出演として演じております。14年も前の作品なので、間違いなく彼女が小学生の時の出演だと思われます。そして、なんと10月からのキノの旅の”キノ”役は悠木碧さんが抜擢されております。思い出深い作品への再登場で、彼女がキノをどう演じるかがこれまた、楽しみです。

「人は誰でも空を行く鳥を見るとさ、旅に出たくなるそうだ。昔、誰かが教えてくれた。」と、キノは作中でこんなことも話しております。私の場合、「ストレスが溜まると人はアニメが観たくなるそうだ。」と誰かに語りたいものです。リアルな世界での旅は、日本国内なら安全ですが、良い子のみなさんは先ず、この2003年版のアニメを観てから旅に出ましょうね!うちの近所のTSUTAYAには置いてましたよ。そして、10月放送もぜひ、見比べてくださいね!こちらはこちらで洗練されたキノに出会える予感がします。

キノの旅4

オープニングテーマ「all the way/下川みくに」
エンディングテーマ 「the Beautiful World/前田愛」

見る参考になったよ、という方はぽっちいただけるとうれしいです。
にほんブログ村 ライフスタイルブログ ライフスタイル情報へ
にほんブログ村

人生において一度ぐらい、ファンタジーな出来事が現実になるとしたら、あなたなら何を願いますか?「天体のメソッド」

子供の頃は、根拠のない自信に満ち溢れていて、自分はなんだって出来ると可能性を信じ、自分を過剰評価していたあの頃。商店街を走る車と並んで車道を全速力で駆け抜け、オレは車よりも速く走れるんだ、と自負していた幼少時代。あれから40年、すっかり大人を通り過ぎ、現実を重く受け止め、自分の出来る限界を日々痛切に感じる今日この頃。大人になるにつれ、知識や経験が増えてくると当然、自分のできる能力や限界を知り、世の中での自分の立ち位置・分相応をはっきりと理解するわけです。現実ってやつを・・・。でも、あまりにその現実を受け止めすぎると受け身な生き方にシフトしすぎて 夢もいつしか見なくなります。なんかつまらない生き方をしてはいないか?自分の未知なる可能性はいつ・どこに置いてきてしまったのか?

年齢に関係なく、多少の夢は見たほうが明日に希望が持てるってものですよね、尊敬する日本サッカー界のレジェンド”キングカズ”こと、三浦知良様。50歳過ぎても現役プロで居続け、自分はもっとうまくなれるとあなたは言っております。すごいよ、カズ!明日を前向きに生きていくにあたって、自分で自分の限界をつくってしまうこと・そういう気持ちを持ってしまうことが一番よくないことかもしれませんね。夢はいつか叶う、そう信じてそのために努力と行動を惜しまない、むしろこれからは下降線は辿らずにある意味、分相応のハードルを上げる生き方が出来たら良いかなって最近の私は思っています。

そう思える同士の皆さん、まずはありえないと思うファンタジーの世界を覗いて気持ちを高めましょう。昔願ったバカバカしい想いって純粋な気持ちからなるものなので、自分の原点かもしれませんよ。いつか願いは叶う、そういった気持ちを思い起こさせてくれるようなアニメを見て、自分の固定観念・限界を一回リセットしてみましょう。そんな気持ちに立ちかえったら、もしかしたらこれからの人生で一回ぐらい、ファンタジーな出来事やミラクルだって起こり得るかもしれませんよ。

本日は、青春・ファンタジーのジャンルから「天体のメソッド」を紹介いたします。タイトルはそらのメソッドと読み、通称”ソラメソ”と呼ばれております。オープニングテーマ良し、ストーリー良し、キャラクターデザイン可愛良し、キャスト(声優さん)良し、エンディングテーマ良し、結果全て良し!のトータルでバランスの取れた優れ作品です。

この作品は、アニメーション制作会社の”3Hz(サンヘルツ)”が2013年に設立してから初めて手掛けた自社オリジナルアニメ作品で、2014年10月~12月にテレビ北海道・BS11他で全13話が放送されました。注目すべきはこの作品の脚本ですが、恋愛アドベンチャーゲームの中でも感動に特化した、通称”泣きゲー”と呼ばれるゲームの先駆けとなったkanon の企画・脚本を担当したシナリオライターの”久弥直樹”さんが担当されたそうです。そのくらいの方が関わっていたら大いに期待が持てるってものですよね。

天体のメソッド4

”古宮 乃々香(こみや ののか)”は中学最後の夏、父の転勤のために東京から引っ越すことになり、7年ぶりにかつて住んだことのある霧弥湖町にまた戻ってきた。引っ越し移動の車の中、周りの景色を眺める乃々香に対して父は、7年ぶりの霧弥湖町はそれなりに変わったと言うが、乃々香には7年前の確かな記憶が何故か欠落していたため、どう変わったかがいまひとつわからなかった。ただ一つ驚いたことは、この町に差し掛かったトンネルを抜けて乃々香が目にした光景だった。なんと目の前の空に大きな円盤が浮かんでいたのであった。そう、この街は現在は空飛ぶ円盤を観ることが出来る観光の街となっていたのだった。

霧弥湖町に引っ越してきた翌日、ふたり暮らしである父が仕事の引き継ぎのために急に仕事に駆り出されることとなり、引っ越しの掃除や片づけを乃々香一人がやることになってしまった。部屋の掃除をしていると、乃々香の部屋に見知らぬ少女が立っていることに乃々香は気づく。誰なの?と乃々香が尋ねると、その少女は振り向き「乃々香~!」と名前を呼びながら抱きついてきた。名前は"ノエル"。過去に乃々香と会っていたらしく、乃々香のことを知っているようだが乃々香はわからない。しかし、かすかな記憶が断片的に蘇ろうとしていた。それはともかく、ノエルが全身泥だらけであることに乃々香は気づき、ノエルをお風呂に入れ、服を洗濯をしてあげるのであった。それから食事を作るために乃々香はひとり、町へと買い出しに出かけた。その間、留守番をしていたノエルだが、乃々香を喜ばせようと引越の荷作りを片付けはじめた。

戻ってきた乃々香は、勝手に荷解きをされてむしろ散らかっているような有り様と、ガラスが壊れた写真立てを持ったノエルを見て怒り出した。大事な母が映る写真立てを壊されたと思った乃々香は、思わずノエルにここからすぐに出で行くように命じるのであった。夕方、父が帰宅すると、乃々香は母の写真立てが壊れてしまったことを父に謝った。すると父は、引っ越しの荷作りの際に写真立てのガラスを壊してしまい、乃々香が気づく前に写真立てを交換しようと写真立てを買ってきたことを乃々香に告げた。ノエルが壊したのではない事に気づいた乃々香はノエルに謝ろうとその一心で家を飛び出していった。

ノエルを探す途中で少しずつ、乃々香の脳裏に過去の記憶が蘇り始める。乃々香は過去に確かにノエルと会っていたのだ。7年前に天文台で。その時、乃々香の鼻歌を褒めたノエルに対し、母のほうがもっとうまいから連れてくると言ったきり、乃々香は東京に引っ越してしまったのだった。それを思い出した乃々香は二人が出会った場所、天文台へと向かった。そこにノエルはいた。「ごめんなさい、ノエル。」乃々香は泣きながらノエルに謝った。「信じてたよ、乃々香が来るって。お帰りなさい、乃々香。」ノエルはそう答える。次の瞬間、空に浮かぶ円盤が輝き出した。あれから7年間、ノエルは乃々香の帰りをずっと待ち続けていたのだった。「今度はノエルが約束を果たす番。ノエルはそのためにここにいるから。あなたの願いを叶えるために。」

乃々香の叶えたい願いとはどんなことなの?そしてその願いはノエルに叶えられるの?少女ノエルは何処から来たの?そしてこの町に円盤が浮かぶようになった理由とはいったい?

天体のメソッド1

ここまでが第1話のあらすじですが、その1話の中にその後展開されるお話の伏線がいろいろと登場しています。1話目からすごく濃い内容なので結構引き込まれていきます。2話目以降、主人公である乃々香が転校先の中学校に登校するわけですが、そこで7年ぶりの友達との再会が待ち受けております。引っ越しすることを言い出せずに別れた友達。7年越しの再開は乃々香を受け入れてくれるのでしょうか?そのあたりの友人関係の展開も、乃々香とノエルとの関係と並行して見どころになっていきます。主人公たちの出会い・友情・そしてやがて訪れるだろう別れ?がそれぞれを大人にしていきます。人生の多感な時期の切なさとほろ苦さが程よい作品です。ラスト前の11話でオジサンは涙腺崩壊でした(T_T)。その前に1話でちょっと目頭が熱くなりましたが。

この作品では、出会いの中で互いの確かな友情を育むために何が必要かが問われておりますが、そのために相手を思いやる気持ちはもちろん、相手を信じる気持ちが最も大切だということを感じます。また、当たり前のことですが、信頼ある人間関係の中ではやはり、互いに交わした”約束”は程度の大小に関係なく、きちんと守られるべき事だと言うことをあらためて考えさせられます。失った信頼関係を再び紡ぐことはとても難しくなるということは、むしろ経験から学ぶことかもしれませんね。互いを信頼するからこそ何かしらの約束事が生まれるのであって、その約束事は絶対に守られて然りですよね。逆に言えば、”約束する”という行為は守られる確実性があってじゃないと結んではならないことだとも言えます。相手あっての”約束事”。アニメながら道徳心が正されます。

今回の作品の声優さんですが、メインヒロインである乃々香は”夏川椎菜”さんが演じております。夏川さんはまだ20歳そこそこの若い方ですが、この作品をステップとして最近メインヒロインをはることが多くなってきた注目の声優さんです。乃々香の真っ直ぐで一生懸命な役にぴったりな方だなと思わせられました。方や、相手役のノエルですが、とっても愛らしい役柄を見事に演じているのが”水瀬いのり”さんです。最近は「ご注文はうさぎですか?」のチノ・「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか」のヘスティア・「がっこうぐらし!」の丈倉由紀といったメインヒロインをこなしています。この方はやはり、可愛らしい系の役がはまりどころな声優さんかと思います。そしてもう一人注目の声優さんを挙げると、元気でマイペースな友人の水坂柚季役ですが、”豊崎愛生(とよさき あき)”さんが演じております。「けいおん!!」の平沢唯・「とある科学の超電磁砲」の初春飾利・「シドニアの騎士」の科戸瀬イザナなどのメインヒロインを演じております。この方は声質の特徴よりもいろんな特徴あるタイプの役柄をこなせるオールランドプレイヤーといったところでしょうか。

天体のメソッド3

最後はオープニング・エンディングテーマについてですが、今回はどちらもすごくいい感じのアップテンポな曲です。オープニングは映像の青春ぽさとすごくマッチしていて最高ですし、エンディングテーマはファンタジーぽさが全面に出ていて、またオープニングテーマを食うくらいの中毒性のある曲です。私はもう何十回ときいていますが未だに何回聴いても飽きません。エンディングのアーティストはfha'na(ファナ)というアニソン専門のバンドですが、私はこの作品でこのバンドの素晴らしさを知りました。ファンタジーな曲をやらせたら天下一品なバンドかと思っていますし、もっとメジャーになっても当然と言える実力のあるバンドです。ボーカルのtowanaさんの歌唱力も飛び抜けております。この曲ではとってもチャーミングに乃々香を真似た感じで情感込めてこの歌を歌っています。ぜひこちらのPVもお楽しみに!

オープニングテーマ 「Stargazer/Larval Stage Planning」  ※Stargazerは星を見つめる者、天文学者の意味
エンディングテーマ「星屑のインターリュード/fha'na」  ※インターリュードとは間奏曲・エピソードの意味

可愛らしいノエルに会えたなら、あなたの願いも叶えられるかもしれませんよ、きっと。

おまけ<fha'naセレクション>ポチッとな     

見る参考になったよ、という方はぽっちいただけるとうれしいです。
にほんブログ村 ライフスタイルブログ ライフスタイル情報へ
にほんブログ村

自らが前に進もうとしなければ、自分が望む明日は永遠にやってこない。「灰と幻想のグリムガル」

前回に引き続き、今回紹介する作品もジャンルはハイ・ファンタジーのアクション系で、主人公が異世界に転生し、その世界で冒険を繰り広げる物語です。冬アニメで、面白いと思った作品に異世界ものが2つ入りましたが、おすすめ順からしても素直にこの2つを取り上げることにしました。「この素晴らしい世界に祝福を!」が、同じ異世界転生の作品であってもコメディ路線であるのに対して、今回のアニメはそれとは正反対で、シリアスな正統派の異世界・冒険作品であります。

タイトルは「灰と幻想のグリムガル」です。

この作品はライトノベル作家”十文字青(じゅうもんじあお)”さんのライトノベル作品(2013年6月~現在まででオーバーラップ文庫より既刊8巻)が原作となってアニメ化され、2016年1月~3月にBS11他で放送になりました。全12話。制作は、毎年コンスタントにヒット作を輩出しているA-1Picturesという会社です。 この作品タイトルは意味するところがすぐさまわからないところがまた良くて、見進める内にそれが次第に明らかとなって行きます。

オープニングテーマは、主人公たちのつかの間の休息と戦いに挑む出で立ちに変わる場面によって、戦士のオンとオフが表現されており、本編は共に冒険する登場人物たちのリアルなアクションシーンと、それと平行して各キャストの内面と互いに交わす心の交流がじっくりと描き出されております。エンディングテーマは物語の回想シーンの映像とこの作品の世界観にピッタリの音楽で余韻に浸れる締めくくりになっております。

生きるって、簡単じゃない。記憶も、お金も、特別な力も___ 何もない僕たちが手に入れた現実。
この作品のキャッチコピーですが、かっこ良すぎますね。このコピーだけを見ても、すでにこれだけをおかずにしてめし3杯かっこめるぐらいの作品の良さを予感させてくれます。

55882065.png

「目覚めよ」という声が聴こえ、主人公”ハルヒロが目を覚ますと、目の前には見知らぬ闇の世界が広がっていた。自分の名前を覚えている以外はすべての記憶が無いようである。自分が今までなにをしてきたか、どういう人間で、善人か悪人なのかさえもわからない。時を同じにしてそこで目覚めたものたちはハルヒロを含めて12人。その暗闇からおもむろに外に出た12人が目にしたのは、空に赤い月が映しだされる世界であった。その中にいた”レンジ” という男はさっさと動きの良さそうなものを仲間に誘い、パーティ(チーム)を組んでその場からいなくなってしまった。

その場に残されたのは6人。これからどうして良いのかわからないものたち、ハルヒロら6人の前に、ある案内人が現れる。彼の誘いでハルヒロらは”義勇兵レッドムーン”という事務所を訪れた。その事務所の所長が言うには、この世界では人類とモンスターが常に戦っているらしい。そして、この世界にいる人間はそのモンスターと戦う”義勇兵”となるか、それとも義勇兵にならずに街でほそぼそと生きていくかを選択しなければならないのだと。ハルヒロたち6人は、義勇兵になる道を選択する。そして、義勇兵の見習いとしてまずはその登録を済ませるのであった。

その職業紹介所らしきところで微々たる準備金を手に、その後6人は、自分の好きな義勇兵のclass(職業)を選び、その師匠のもとで基本技能やスキルを学ぶこととなる。ハルヒロのパーティは”マナト”と”ランタ”と”モグゾー”の計4人の男子と、”ユメ”、”シホル”の女子2人。モグゾーが戦士、マナトが神官、ハルヒロが盗賊、シホルが魔法使い、ランタが暗黒騎士、ユメが狩人を選び、それぞれが師匠のもとで数日間、基本技能を習得し、どうにかパーティとしての体裁を整えた6人であった。

そしてこの世界”グリムガルの地”で彼らの冒険はいよいよ始まり、6人はまず、グリムガルで最弱と呼ばれる”ゴブリン”を倒しに向かった。しかし、いざ6人で戦闘を行うがコンビネーションはばらばらで、個人個人の能力もまだ低く、実戦はなかなかうまくは行かない。それどころか自分たちが逆にやられそうになる危険な場面も多々あり、成果は思うようには挙げられずにいた。来る日も来る日も一匹足りともゴブリンを倒すことは出来ずに日にちだけが経過してゆく。そうこうしている内に、持ち金が間もなく底を尽きそうになる。彼らに光明は射すのでしょうか?そしてこの先、それぞれが自分の過去の記憶を呼び覚ますことはあるのでしょうか?

無題

音楽・映像・ストーリーが相まって、この作品は独自の世界観がしっかりと形作られています。最初から最後まで一貫して方向性がぶれていないところがこの作品の素晴らしいところで、見進めるうちに自然といつしかその世界に心が吸い寄せられていきます。ストーリーはかなりゆったり目で、主人公たちは決してすぐさま強くはなりません。回を追うごとに着実に強さを増して行きますが、時に心情的に弱く立ち尽くすこともしばしあります。けれども心を収め、前を向いてまた仲間と共に歩み出すのです。

前回紹介した「このすば」とはまた違った切り口で、人間の泥臭さを全面に出した作品といえると思います。このアニメの登場人物たちは、それぞれが互いを察し、関わりを持とうとする中で見つける、相手を敬う心や共存していくために自分の役割を果たそうとする行動が真っ直ぐで、現実社会に置き換えてとらえたとしても、とても共感が持てます。

そして、リアルな世界で生きることは日々生活されている皆さんが個々で感じているように、それぞれの事情の中で大変なことばかりと思いますが、この作品の中の苛酷さを考えると今の自分の現実はまだ衣食住にも恵まれていて、ましてや自由な生き方が選べるだけ幸せなんじゃないかと思えてしまいます。作品の中の彼らは前に進むことしか出来ないのです。それは常に死と隣り合わせの環境下に置かれて生きているからです。自由にかこつけて何もしないのはもったいないことであることを私たちに語りかけているように思えます。そしてまだ自分は何かをやれる、となぜか客観的に前向きな気持ちにもなれたりします。
自らが前に進もうとしなければ、自分が望む明日は永遠にやってこないとでも言っているような、そんな作品です。

私達が手に入れた現実は満足の行くものですか?人によって満足の尺度は違いますが、小さいながらも目に見えにくい幸せは私達のすぐ近くにきっとあるはずです。この作品を見てそれを感じてみませんか?

オープニングテーマ「Knew day/(K)Now_NAME(ノウネイム):Ayaka Tachibana」
エンディングテーマ
第2話~11話「Harvest/(K)Now_NAME(ノウネイム):NIKIIE(ニキー)」
第12話「Cultivate/(K)Now_NAME(ノウネイム):NIKIIE(ニキー)」

見る参考になったよ、という方はぽっちいただけるとうれしいです。
にほんブログ村 ライフスタイルブログ ライフスタイル情報へ
にほんブログ村


人気ブログランキングへ


楽して冒険出来るほど、異世界も甘くはなかった!?「この素晴らしい世界に祝福を!」

最近、異世界もののアニメで2期目だった「GATE」が終わりました。自衛隊が異世界と現実の世界とGATEを通して行き来する異色なアニメでしたが、かなり面白かったので私としては大変満足のいく作品でした。でも、1期目で記事にしたので2回目の記事は書きません。まだ見てない方はこちらのGATEを参考に是非見てください。単に面白いだけじゃなく、今の日本の自衛隊のあり方も頭に浮かびつつ、いろいろと考えさせられるアニメでもありますので。

本日は同じ異世界系の作品でも、現実の延長線上のローファンタジーとは異なる、ハイ・ファンタジー系(完全なる異世界のお話)の「この素晴らしい世界に祝福を!」をご紹介いたします。ジャンルは異世界ファンタジーコメディ

すでに、タイトルからして楽しげな世界が待ってそうで、大いに期待が持てそうですよね。でも安心してください。私はすでに見ているからこそ記事にしますので、楽しいこと間違いなしです。ただし、見る上での注意点は、オモシロすぎて不意に声を出して思わず笑ってしまうということです。深夜に見る方はご注意を!

では本日も、現実から一度は異世界に逃避したい行ってみたいと思っている店主が皆様を異世界の入り口にご案内致します。

主人公である、ゲームオタクの引きこもり高校生”佐藤和真(カズマ)”は、最新のネットゲーム初回限定版を買うために久しぶりにに家を出た。その帰り道、すれ違った少女がトラックに轢かれそうになっているところを助けようとして不慮の事故にあい、短くも生涯を終えることとなった。
気がつくとそこは死後の世界。和真の目の前には水色の髪と瞳を持つ、プロポーション抜群の"アクア"という女神(年齢不詳)とやらがいるではありませんか。

彼女は、若くして死んでしまった人間のために、次の人生を導く役目を授かった女神であった。しかし彼女は、和真の死因が車に轢かれたことではなく、別の理由で死んでしまった事を和真に面白おかしく話をしてしまう。そして彼女は、和真に今後の生き方に2つの選択肢が用意されていることを告げる。一つは、ゼロから新たな人生を歩むこと、もう一つは、天国的なところに行き、おじいちゃんみたいなのんびりとはしていても、実はすごく退屈でつまらない暮らしをすることであった。

だが、その他にもう一つ、異世界で魔王討伐のようなエキサイティングな生き方をすることも出来ると、その生き方を和真にすすめるのであった。なぜなら、そっちの世界では強くなければやられてしまうために行く人があまりいないからである。でも、もしその道を選択すれば、今の記憶を引き継いだまま、異世界での魔王討伐の冒険が出来、そして討伐のために何か一つだけ好きなものを持って行くことが出来る。和真は真剣に何を持っていくかを考えるが、しびれを切らしたアクアは和真の選択をあおる。その態度に憤慨した和真は、アクアを持って行くと言い放つ。すると別な女神が現れ、その願いが発動されてしまう。こうして和真とアクアは異世界へと転生されるのであった。

このすば1

降り立った先は”アクセル”という街。
異世界に降り立ち喜ぶ”カズマ(異世界名)”とは対照的に、無理やり連れて来られたアクアは帰りたいと泣き叫ぶ。とにかく魔王を討伐しなければ元の世界に帰れないアクア。自分の思い描いた冒険者のイメージを膨らませるカズマ。
しかし、カズマの思い描いていたイメージとは裏腹に、その街は平和すぎる雰囲気が漂っていた。
まず、ふたりは自分たちのステータスを調べた。カズマは運だけが異常にいい、ごく普通の冒険者となり、女神アクアは頭が悪いが知性以外のすべてのステータスが高い”アークプリースト”となった。早速、冒険のための装備を買おうとするが、普通はゲームの世界ではあるはずの所持金が一銭もない。二人は資金をつくるために労働に勤しむのだが、働いたお金で食っては酒を飲み楽しむ毎日へ、どっぷりと浸かってしまう。ある日、カズマは自分たちの振る舞いが冒険者ではなく、単なる労働者であることに気がつく。

これではいけないと、二人は簡単な装備を揃え、駆け出し冒険者になるのであった。最初の討伐クエストは”ジャイアント・トード”という巨大なカエルを3匹倒すこと。結果は2匹。危険を冒して苦労して討伐した割に、それで得た報酬は過酷な1日労働となんら変わりない金額。
二人は自分たちの限界を知り、パーティーを組んで戦う事を思いつく。そして自分たちの実力は棚に上げて、上級職の冒険者にタ限った求人募集を伝言板に張り出す。

ハードルが高く、なかなか仲間が集まらない中、その張り紙を見て現れたのが二人。
一人は紅魔族(こうまぞく)と呼ばれる魔法使いの一族にして13歳の少女”めぐみん”。黒マントに黒グローブ、そしてトンガリ帽子のいかにも典型的な魔法使いのいで立ち。さらに片目を眼帯で覆い、カッコつけの言葉を発する、やや中二病的な言動が見掛け倒しに見えてしまう不安材料が・・・ 冒険者としての職業はアークウイザード。「爆裂魔法」という大技を持っていると言う。そして、一度一緒にジャイアントトードを討伐に行き、爆裂魔法を披露してもらうが、放った直後にその場に倒れ、動けなくなる始末。その大技は消費魔力の関係で1日1回しか使えないらしい。彼女はその大技しか愛せないためにスキルポイントをその他には割り振っていないのである。訳あり上級職であった。

方やもう一人、冒険者としての職業はクルセイダーという、金髪の美人で上級職の18歳の女性”ダクネス”がやってきた。彼女は大剣を使うが、不器用なために攻撃があまり当たらないという。だが、防御は完璧なので自分を盾に使って欲しいと売り込んできた。どうも彼女は、スキルポイントを全て防御に割り振っているために、攻撃力がおろそかになっているようであった。しかし、その後に続く言動がどうもおかしい。「モンスターに力尽きた後にあんなことやこんなこともされても私は耐える」という。極度のマゾヒストの疑いが浮上する。いかなる敵の攻撃にも耐えうる頑丈さを持ってはいるのだが、やはり妄想を抱く変態的な少女のようであり、こちらも痛い存在であった。

女神アクアはアクアで、この世界では女神らしいふるまいは一切なく、全くの役立たずで、お調子者でものぐさで、空気も読まない駄女神っぷり全開である。

55828933_447x636.jpg

これから魔王を討伐しようとパーティを組むが、揃ったのは何かしらのいわくつきのポンコツメンバー。
この後4人はどのような活躍を見せてくれるのでしょうか。そして魔王討伐のクレストを無事にクリア出来るのでしょうか。
アクアは無事に元の世界に帰れるのか?カズマはこの世界で最強の勇者となりえるのか?

この作品はライトノベル作家”暁なつめ”さんの小説が原作で、2014年に漫画としても連載されておりますが、2016年1月~3月にアニメ化され、BS11他で放送されました。全10話。そして放送終了と同時に2期決定が発表されるという、人気と期待が寄せられる作品となっております。

個人的にはまた、声優さんの話になってしまいますが、主人公の4人のキャラ立ちを声優さんがうまく盛っていて、面白さを倍増してくれているといった印象です。
男性の”福島潤”さんの鬼畜っぷりのカズマキャラ、面白いですね。アクアは”雨宮空”(そら)さん、めぐみんは”高橋李依”(りえ)さん、ダクネスは”茅野愛衣”(あい)さんで3人とも私が好きな声優さんです。中でも高橋李依さんは昨年からブレイクしてまして、昨年の「がっこうぐらし!」の主人公役や、今年の新作プリキュア「魔法使いプリキュア!」(女の子には一番人気のアニメ)の主人公”朝比奈みらい”役にも抜擢された注目株の声優さんです。声優女優新人賞も獲得しており、今後さらなる活躍が期待されております。茅野愛衣さんは言わずと知れた 「あの花~」の主人公”めんま”役で不動の人気を掴んだ声優さんです。

この作品の面白いところは、コメディ路線とういことはもちろんありますが、異世界系での勇者・冒険者ものが大抵はそのキャラの強さに焦点が当てられますが、ココに出てくるキャラたちはダラダラしながらも向上心は持ちつつ、知恵を絞って(時には言葉の策略的悪知恵)活躍するだろう?的な日常っぽさが、ファンタジーながら普通の人間臭さがむしろあって共感が持てるのかもしれません。冒険したいけどできるかな、みたいなわれわれの日常と非常に近い等身大ファンタジーアニメであります。
そして、何かを成し遂げるためにはやはり、何かしらの努力が必要であることを作品の中で示しています。いい加減に見えてもそこだけはぶれていない主人公・カズマの活躍に今後目が離せません。2期目も今から楽しみな作品です。

オープニングテーマ「fantastic dreamer/Machico」
エンディングテーマ「ちいさな冒険者/アクア・めぐみん・ダクネス」

見る参考になったよ、という方はぽっちいただけるとうれしいです。
にほんブログ村 ライフスタイルブログ ライフスタイル情報へ
にほんブログ村


プロフィール

takapon46

Author:takapon46
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
マジンガーZにパイルダ~オン!ヤマトと999の主人公達と一緒に旅していたアニメ世代の私も今は40歳。嘘です。年齢だけは立派な50歳になりました、てへぺろ。40歳を過ぎた頃から再び、アニメの世界へ戻って来まして、今は専ら深夜帯アニメに夢中です。私なりに選りすぐりだと思うアニメを紹介しておりますので、良かったら覗いていって下さいね。

処方箋(カテゴリ)
最新コメント
いらっしゃいませ!  カウンター
information
RSSリンクの表示
リンク
当ブログはリンクフリーです。
メールフォーム
相互リンクの方は恐れ入りますが、こちらからコメントいただけるとありがたいです。

名前:
メール:
件名:
本文:

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
information