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自分のスタイルを貫き通す生き方って大変だけどカッコイイよね。何よりそれが一番、自分らしい。「さよなら私のクラマー」

自分らしさって何だろう?自分にしかできないことって何だろう?オンリーワンは極めるべきこと?何があっても好きなことは諦めず、やり続けた方が良い?まわりに流されず、自分の信念は貫き通すべき?この作品・この主人公を観ていると、自分の頭の中にいろんな?がたくさん浮かんできます。作品の中で多くの問題提起がなされていることもあり、それを観るとフィールドは違えど、現状の私自身に対しても様々な問いかけをされているような気がしてなりません。

今回紹介いたします作品は、日本女子サッカーをとりあげたスポーツアニメ「さよなら私のクラマー ファーストタッチ」劇場版映画&「さよなら私のクラマー」TVアニメ版です。私の大好きな作品「四月は君の嘘」を描いた漫画家・”新川 直司”さんによる同名漫画が原作です。

劇場版映画は、2009年~2010年に月刊少年マガジンの増刊誌「マガジンイーノ」(講談社)で連載された「私のフットボール」が原作となっております。物語の大筋は、男の子と同じサッカースポーツ少年団で一緒にプレーするサッカーが大好きな女の子、主人公”恩田 希(おんだ のぞみ)”の姿を描いております。類まれなサッカーセンスと才能で男の子以上に活躍する彼女ですが、中学生になると男子との体格差・身体能力の差が出始め、持ち前のボールコントロールだけでは立ち打ちできなくなってきた中学2年の彼女。しかし彼女は男子サッカー部の中でそんなことはお構いなしに自分のサッカースタイルを貫き通そうと誰よりも努力を重ねます。そんな彼女の情熱みなぎる悪戦苦闘の青春を描いた漫画をアニメ化したものがこの劇場版映画です。

希が住んでいる地域には中学校に女子サッカー部はなく、クラブチームもないため、彼女は中学の男子サッカー部に所属していた。中学ともなると男子との体格差や体力差、いわゆるフィジカル面の差が現れ始め、ある試合の中で希は男子とぶつかって怪我を負ってしまう。それ以降、よりハードなプレーを要求される公式戦は怪我をするリスクが高くとても危険なため、「公式戦には出場させることはできない」と監督に言われ、希は試合に出れなくなってしまう。それでも希は試合に出ることを諦めず、出場機会が訪れることを信じて毎日、誰よりも練習に励んだ。

ある日、希は街中でかつてのスポ小のチームメイト、”ナメック(谷 安昭)”に出会う。希の誘いでサッカーを始めたナメック。希より小さく、希のことを親分と慕っていつも後ろにくっついていたスポ小時代の軟弱だった彼は、以前とは見違えるくらい大きくたくましく成長していた。一緒にいたナメックの後輩二人によれば、彼は江上西中学校サッカー部のキャプテンをしているようだ。藤第一中学校の男子サッカー部に所属してサッカーを続けているという希の今を知った彼は、希に対して挑発的な発言を投げかける。「サッカーはフィジカルだ。女のお前に何が出来る」と。対して希は「新人戦の試合で決着をつけてやる」とナメックに啖呵を切るのだった。

どうにか新人戦の公式試合に出てナメックと勝負したい希は、あの手この手を使って監督に猛アピールを試みる。しかし、監督は決して首を縦に振らない。それを観ていた同じスポ小出身の幼馴染で今もチームメイトである”タケ(竹井 薫)”と”テツ(山田 鉄二)”は、どうにか希を試合に出れるように協力をする。果たして希は新人戦・公式試合に出て旧友ナメックと決着をつけることが出来るのだろうか?

さよなら私のクラマー2

「さよなら私のクラマー」TVアニメ版は、この主人公”恩田 希”の高校時代を描いております。一人孤独だった中学時代を経て、高校では新たな価値感を持って女子サッカー部に入部し、サッカーを愛する女子の仲間たちと同じ目標に向かってサッカーに全力を注ぐ、彼女の青春ストーリーです。女子と一緒にサッカーをやっていたら自分のレベルが落ちてしまうという、彼女なりの理由で女子サッカーには興味がなかった彼女が女子サッカーに籍を移すこととなるエピソードは、劇場版アニメとTV版アニメにまたがっております。

そのあたりのお話もありますし、時系列でいくと、主人公”恩田 希”のサッカーとの出会いと、女子でありながら男子と同じ環境でハンデをものともせず、ひたむきにサッカーに打ち込む彼女の中学時代の姿を先ずは劇場版でご覧いただきたいと思います。それを観た上でTVアニメ版「さよなら私のクラマー」をご覧いただくと、TV版アニメから見るよりもお話が理解しやすく、面白さが2・3割アップいたします。

こちらのTV版の原作漫画は、「月刊少年マガジン」2016年6月号~2021年1月号まで連載され、全14巻が発行されています。原作をもとにTVアニメ化されて2021年4月~6月に”日テレBS”で全13話が放送されました。インターネットでは”dアニメストア”、”Amazonプライム・ビデオ”、”U-NEXT”の他、多くのチャンネルで配信されております。監督/”宅野 誠起”さん、脚本/”高橋 ナツコ”さん、キャラクターデザイン/”伊藤 依織子”さん、アニメーション制作/”ライデンフィルム”です。

日本男子サッカーと比較され、まだまだ人気スポーツと言い難い女子サッカーそのものの在り方と、それを支えている女子サッカー選手たちの様々な姿、そして日本女子サッカーを明るい未来へと牽引しようと努力するサッカー指導者たちにもスポットが当てられ、多面的に構成された”ドキュメンタリーチックかつ情熱的な、”女子熱血スポ根アニメ”に仕上がっております。

原作者の新川 直司さんは、日本女子サッカーが抱える現状課題をストーリーに織り交ぜながら描くことで、読者に女子サッカーにもっと注目してほしい、というメッセージ性を持たせながら作品を世に出されたような気がします。女子サッカーが強くなるためには競技人口が増えることは必須であり、先生はそれも想定した上で女子サッカー漫画を観てサッカーをやってみたくなる女子が増えるよう、カッコイイ女子を描いたのかな、なんて想像もいたします。

サッカーでは、カッコイイ足技・トリッキーな足技がいくつもあります。作品に出てくる彼女たちは時に試合の中で男子顔負けの足技プレーを披露してくれています。例えば、ドリブル中に相手に背中を見せながら体を反転して一瞬で反対方向へ切り返しドリブルで相手を抜き去る、フランス代表のジダン選手の代名詞”マルセイユ・ルーレット”。あるいは、ボールをまたいでフェイントをかけるドリブル”シーザス”。足の甲の外側(アウトサイド)で右に運ぶと見せかけて一瞬で足の甲の内側(インサイド)に乗せ換えて左に切り返すドリブル”エラシコ”など。女子サッカーアニメと侮るなかれ、「キャプテン翼」に出てくるアクロバティックな足技とは違った、サッカー上級者なら使いこなせるリアルでファンタスティックな個人技をとくとご覧下さいませ。

さよなら私のクラマー3

中学まではサッカーにおいては男女の区別を意識していなかった希。女子と一緒にサッカーをやっていたら自分の能力が衰えてしまうとまで彼女は思っていました。しかし、中学のサッカー部の顧問に希は諭されるのです。「高校に行ったら男女のフィジカル面の差はますます広がり、試合にはもっと出れなくなる。お前はそれでいいのか。せっかくの才能を埋もらすな。お前の力で女子サッカーを盛り上げていくんだ」と。

高校生になった希は埼玉県立蕨青南(わらびせいなん)高校の女子サッカー部に入ります。今まで男子サッカーしか知らなかった希ですが、同じチームに才能のある女子が何人かいることがわかり、次第に希の心はワクワクし始めるのでした。弱小だった蕨青南高校ですが、新1年生の中には俊足フォワードの”周防(すおう)すみれ”、中学全国3位になった戸田北中学のミッドフィルダー(司令塔)でU-15日本代表だった”曽志崎 緑(そしざき みどり)”がいたのです。一緒にプレーしてみて女子サッカーもまんざらでもない手ごたえを感じた希。

そんな弱小・ワラビーズに、女子サッカー界のレジェンド・元日本代表の”能見 奈緒子”がコーチとして就任するのでした。実は、能見は蕨青南高校の卒業生だったのです。着任早々、能見は全国優勝もたびたび果たすほどの神奈川県の強豪、久乃木学園と練習試合を組むのです。それは能見コーチのかつての恩師が久乃木学園の現監督をしているという人脈あっての特別な計らい。全国トップレベル高校と戦ってコテンパンにやられ、今の自分たちの実力を知ってなお這い上がれるチームかどうかを見極めるテストマッチと能見は考えていたのです。

当然ながら 力の差は歴然。21対0のシャットアウトで蕨青南は大敗します。女子でもすごいやつがいることを知った希は、打倒・久乃木学園を誓うのでした。しかし、久乃木学園とリベンジマッチを果たすためには蕨青南高校自身が実力で大会公式戦を勝ち進み、埼玉県代表校となって関東大会で久乃木学園と当たらなければ再戦はできないのです。同じ県下には、全国大会常連校の浦和邦成もいて、彼女たちの前に大きな壁となって立ちはだかります。

希たちはとてつもないその大きな目標に向かって突き進む決意をします。先ずは埼玉県代表になる。そのために私たちは強くなると。強くなるためには男子サッカー部と一緒に練習をさせてもらって実力をつける。しかし、世の中そんに簡単に事は運ばず・・・。能見コーチはコーチで、攻めの選手だったので攻め方は教えられるのですが守備の指導や戦術についてはからっきし駄目だったのです。課題が山積みのワラビーズ。彼女たちは本当に強くなれるのでしょうか?久乃木学園と再び戦う日は訪れるのでしょうか?

劇場版・TV版、どちらの作品も、主人公・恩田 希の真っ直ぐな生き方が作品の軸と言えるでしょう。サッカーが好きだからひたすら練習する、試合に出たいから監督に魅せるプレーで猛アピール、試合で自分が得点を決めたいから、ボールが回ってくるまでは力を温存し、ここぞというチャンスに集中して全力でゴールを目指す、自分のプレースタイルは絶対に変えない(テクニックで相手をかわしてゴールする) 。

さよなら私のクラマー1

すべては希が自分でやりたいこと、成し遂げたいことに向かっての積み重ね・行動なんだと思います。それを推し進める強い気持ちこそが彼女の原動力。サッカーの中では、人々を魅了するプレーをする人のことを”ファンタジスタ”と呼びます。特に攻撃のポジション(ゴールを決める)の人に使われる言葉で、特別な人だけがそう呼ばれます。彼女のサッカーは目指すところ、人々を魅了するようなサッカー、そして成りたいのはそのファンタジスタ”なのでしょう。周りもきっと、彼女にそのファンタジスタになってもらいたいと期待を込めています。日本の女子サッカーの未来も同時に託して。

かつての日本女子サッカーチームは、2011年FIFA女子ワールドカップ・ドイツ大会において、日本男子でさえも前人未踏である”優勝”という偉業を華々しく成し遂げたのでした。ちなみに”なでしこジャパン”を優勝に導いた立役者”澤 穂希”さんは大会得点王&大会最優秀選手賞の栄誉も手にしました。その大躍進は、東日本大震災が起こったその年のとても晴ればれとした出来事であり、日本人にとって大変勇気づけられるトピックスだったと思います。その翌年にはロンドンオリンピックで銀メダルにも輝いています。男子サッカーの存在に埋もれていた女子サッカーですが、これらの出来事で一気に女子サッカーが注目されることとなります。

しかしながら、ワールドカップ6度出場のギネス記録保持者でもある日本女子サッカー界のレジェンド・澤さんが2015年に引退して以降、大きな国際大会での日本の戦績はやや後退しており、澤さんに代わるようなスーパースター選手も鳴りをひそめてしまったかに見えるのが現状です。これから先、好戦績とスーパースターの存在という歯車がうまく噛み合うことが出来れば、日本女子サッカーは再び輝きを取り戻すことが出来るでしょう。そうした日がまた訪れることを私も願っております。

この作品、「さよなら私のクラマー」というタイトルの中の”クラマー”とはいったい何なのか?どこからきているのか気になりませんか?クラマーとは人の名前です。ドイツ・ドルトムント出身のサッカー選手であり、サッカーの指導者でもあったデットマール・クラマー。彼は1960年に日本サッカー界に招かれた外国人コーチで、サッカー日本代表の基礎を作った人であり、日本サッカーリーグ創設にも尽力されたことから、「日本サッカーの父」と言われています。

原作者の新川先生はサッカーが好きで、彼が亡くなった後に彼を忍んでこのタイトルをつけたのではないかと言われているようです。それともう一つ、日本サッカー界において、サッカーは男性だけのスポーツという枠から早く女子サッカーが脱却して、女子独自のサッカーというポジションを確立すべく未来へ独り歩きしていってほしいという願いもあり、このようなタイトルをつけたのでは?という説もあります。いずれにしてもとても感慨深いタイトルだなって思います。

人より抜きん出た才能を持つ人は希少なだけに我々の知らない孤独との戦いも背負っているようです。個人プレーならそれもありですが、チーム競技では競技人口が少ないことでその才能が伸び悩む危険があるという事も無きにしも非ず、という事でしょうか。一人の少女のサッカープレースタイルから見える、自分のしたいことを貫き通すぶれない生き方、あるいは決して途中で投げ出さない、最後まであきらめない気持ちの持ち様など学ぶべきところもたくさんあります。また、女子サッカーの課題から見える、各スポーツやその他の組織にも繋がる組織づくりの在り方など、結構、奥深いことまで描かれている作品かと思われます。女子サッカーに興味がある人にはもちろん、そうでない人にも十二分に楽しめる作品ですので、ぜひ、一度ご覧くださいませ。

オープニングテーマ「AMBITIOUS GOAL/小林 愛香」

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自分をわかってくれる人が一人でもいれば、人は救われる。心のつながりこそが、明日を生きる希望になる。「死神坊ちゃんと黒メイド」

新年、アニメ増しておめでとうございます。今年もよろしくお願い、痛します!m(__)m

コロナウイルスが世界中にはびこり、あれから3年目を迎えようとしております。以前のピーク時に比べれば今はだいぶ落ち着いてきましたが、それでもこれから先いつ何時、事態が急変するかわかりませんので、一人一人が自覚をもって自己防衛と他人への配慮を怠らない生活を引き続き心がけないといけませんね。

この収束しきれない状況が長引いていること、みんな何かの我慢をしいたげられていることがストレスとなり、鬱積した気持ちを爆発させて世に発散・放出し始めている人が結構、出ているようです。うちの妻は百貨店勤めですが、理不尽な言いがかりをつけてくるクレイマーさんが最近、かなり増えていると言っておりました。仕事をすでにリタイアされた多少、小金を持っているおじさん・おばさんが傾向として多いようです。客と店員の関係は、外国ではどちらも対等な立場が当たり前なのに、日本においてはお客様は神様的な存在になっていることもあってでしょう。それが顕著な百貨店では尚のことです。

そこには強い者が弱い者をいじめる構図が観て取れます。無意識なのか意図的なのか、自分のストレスのはけ口に利用している方がいらっしゃるのは残念です。今の世の中の状況では、怒りの矛先をどこにもぶつけようが無いのはもっともですが、だからと言ってそのやるせない気持ちを他人へ向けるのはいかがかなものかと思います。そういう方々には年代的にはおそらくは今まで聴いたことがないかもしれませんが、THE BLUE HEARTSの「ひとにやさしく」をぜひ、聴いていただき、心をリセットしてもらいたいですね。大変なのは大小あれどもみんな同じ。それを推し量れば自分も含めてですが、相手にやさしく寄り添える人間でありたいと思います。

今回紹介いたしますアニメは「死神坊ちゃんと黒メイド」という作品です。
ジャンルはラブコメです。コメディ要素はたくさんありますが純愛的要素も際立っていて、5:5の割合ぐらいですが、私としてはジャンルはラブストーリーと言っても良いぐらいな作品だと思っています。

死神坊ちゃんと黒メイド1

主人公は貴族のお坊ちゃん。そしてヒロインは坊ちゃんの屋敷に仕えるメイドです。主人公は名前では呼ばれておらず、みんなから”坊ちゃん”と呼ばれています。彼は5歳の頃、魔女に呪いの魔法をかけられてしまいます。彼が触れたものはすべて死んでしまう、という呪いを。もちろん、人間も。なぜそのような呪いをかけられたのか、物語の中でその理由はまだ解き明かされておりません。母親は彼のことを「まるで死神みたいね。」と言って屋敷から彼を隔離します。そのため、彼は幼少期から家族と離れ、森にある大きな館で暮らすことになります。第一執事であった優秀な男性”ロブ”が彼のお世係を命じられ、坊ちゃんと一緒に暮らすことに。

歳月を重ねるもその呪いは一向に解けず、自分の理不尽な状況と先が見えない生活に日増しに坊ちゃんは落胆し、やがて自暴自棄に陥ります。生きる望みすら失い、荒れた部屋に引きこもるようになっていくのでした。そんなところへ”アリス”という女性が彼の館へメイドとしてやってきます。彼女は小さい時は病弱で、なかなか部屋から出してもらえない、そんな少女でした。彼女の母親は坊ちゃんの屋敷に仕えるメイド長であったため、アリスも一緒に屋敷に住んでいたのです。時折、アリスが体調の良い時に外に出る機会があり、そうした時に居合わせた坊ちゃんがアリスの相手をして遊んでくれていたのでした。アリスにとっての坊ちゃんはやさしい記憶であり、それを持ち続けてアリスはいままで生きてきたのです。

坊ちゃんはそんな過去はすっかり忘れてしまっていて、目の前のアリスがかつて幼少時に一緒に遊んでいた彼女であることに気付かず、辛くあたるのでした。坊ちゃんに好意を持ち続けながら過去に出会っていたことには一切触れず、自暴自棄になっている彼にただただ、やさしく仕えるアリス。周りからは死神と恐れられ、距離を置かれた存在となってしまっていた彼は、いつしか他の者たちとは違うアリスの行動と存在に心を開くようになっていきます。そして彼もいつしか周りに対してやさしく接する事が出来るように変わっていきます。

次第に彼女を好きになっていく坊ちゃん。彼はピアノが得意で作曲もします。アリスのために曲を作ったり、ピアノを弾いたり彼なりの努力をするのでした。しかし、肉体的には彼女に触れる事すらできない坊ちゃん。植物などは触れればすぐに枯れてしまいます。愛する人に触れたくても触れられないもどかしさ。

彼は春までに呪いを解かなけければ勘当だと母親から言われていました。坊ちゃんには弟と妹がいます。彼は長男なので家長を継ぐ立場にあり、そのため母親からそう告げられていたのです。それも手伝って、彼は呪いを解く方法を徐々に模索し始めていくのでした。

果たして彼の呪いは無事、解けるのでしょうか?そして愛する者同士が触れ合うことが出来る日はやってくるのでしょうか?

死神坊ちゃんと黒メイド3

この作品は、漫画家”イノウエ”さんが小学館のウエブコミック配信サイト「サンデーうぇぶり」にて2017年10月より連載中の同タイトル漫画が原作です。2021年7月時点で累計150万部発行、既刊14巻(11月)。TV化され、2021年7月~9月で全12話が”BS11”・”BS12”で日本全域その他で放送されました。インターネットでは”dアニメストア”・”Amazon Prime Video”・”バンダイチャンネル”・”U-NEXT”・”ABEMA”他で配信。

監督はアニメータ・キャラクターデザイナーでもある”山川 吉樹”さんで、シリーズ構成は”白根 秀樹”さん。お二人とも「キルミーベイベー」「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか」の監督とシリーズ構成を手掛けた方です。アニメーション制作は”J.C.STAFF”。

作品の見どころは二人の互いに対する気持ちの伝え方と相手を思いやる行動かと思います。この二人はもともと、貴族とメイドという身分の格差によるハードルがすでにあります。尚且つ、決して触れられないという肉体的ハンディも併せ持つダブルパンチの障害が二人を阻んでいるのです。どうやって。相手に触れないで愛を表現し、それを相手に伝えるか?やがて呪いが解けたとしても、周囲に身分の差を越えた付き合い・その先の結婚を認めさせられるのかどうか?

片や、アリスにとっては逆に呪いがこのまま解けなければずっとメイドとしてそばにいることができる、といった考えがアリスの頭をよぎります。とても微妙な二人の間柄ですねこの作品のキャッチコピーは「世界で一番、切ない両想い。」です。幾度となく胸キュンなシーンに思わず見入ってしまいます。

基本、二人は触れられないのですが、アリスの坊ちゃんに対する距離感がものすごく近い振る舞いにも注目です。メイド服は一般的なメイドさんよりはややセクシーなものをまとっております。坊ちゃんがそれを強制しているわけではなく、アリス自らが望んでそれを仕事着にしているのです。触れられない分、坊ちゃんへの目の保養的なサービス?気遣い?それはアリス嬢でないと真意は分からないのですが、服装以外でもちょっと坊ちゃんを挑発するような発言や行動をすることも時折あります。作品の中ではこれを”逆セクハラ”と呼んでおりますが、これが実にけしからん!のです。こういうのを”蛇の生殺し”というのでしょうね。坊ちゃん、ガンバ!と声をかけたくなります(笑)

登場人物は坊ちゃん・アリス・ロブの三人の他にもいろいろと魅力的なキャラが出てきますよ。坊ちゃんの妹でちょっとツンデレな”ヴィオラ”や次男コンプレックスがひどい弟の”ウオルター”、魔女でありながら坊ちゃんの友人となる”カフ”と”ザイン”。

坊ちゃんは5歳以降、周りに避けられながら孤独に生きてきましたが、二人の妹弟が何気に兄のことを気遣うようになっていくのです。魔女の二人も呪いを解くために坊ちゃんに様々な協力の手を差しのべます。坊ちゃんからの心のふれあいで妹弟と友人となり得る者たちも心を通わせはじめ、互いにな愛情・絆を育んでいきます。やさしさは周りを幸せにしていく最良の行いかもしれません。触れることができない坊ちゃんならではの相手への気遣いなのでしょう。そんな心通わせる各シーンも見どころです。

死神坊ちゃんと黒メイド5

主人公の坊ちゃん役の声優さんは「鬼滅の刃」・炭治郎役、「四月は君の嘘」・有馬公生役、「東京喰種トーキョーグール」・金木研役を演じた”花江 夏樹”さんです。声質からにじみ出る優しさとギャグパートの演技はさすがですね。ヒロインのアリス役は、”真野 あゆみ”さん。まだヒロイン役は少ないですが、このアリス役は彼女にピッタリだと思わせてくれるぐらい、はまり役だと思いました。
坊ちゃんの妹・ヴィオラ役は、「ご注文はウサギですか?」・チノ役、「五等分の花嫁」・五月役を演じた”水瀬いのり”さんです。可愛らしい年下・妹キャラを演じさせたらピカイチな声優さんですね。

そしてザイン役は、「進撃の巨人」・リヴァイ兵長役、「化物語」シリーズ・阿良々木暦役、「かくしごと」・後藤可久士役、「うらみちお兄さん」・表田裏道役を演じた”神谷 浩史”さんです。 シリアスなキャラからギャグなキャラまで幅広く演じ分けできるベテラン人気声優さんです。必ずカッコいい部分を持ち合わせているキャラが非常に多いですね。

最後はこの作品のオープニングテーマとエンディングテーマの紹介です。
オープニングテーマ「満月とシルエットの夜/坊ちゃん&アリス」
エンディングテーマ「夜想曲(ノクターン)/アリス」

誰かに自分の存在を認められてこそ、人はしっかりと生きて行けるような気がします。あなたはそこにちゃんといるよ、自分なりに生きて良いのだよ、と肯定されて自分という存在を再確認できる、そんな風に私は思います。相手に認められること、相手を肯定すること、互いを思いやることの大切さを感じ取れるやさしさに満ちた作品かと思いますので、皆さんもぜひ、観てくださいね。明日がみんなにとって平等で、相手のことも素直に尊重し合えるやさしい社会であってほしいと願う、今日この頃です。この作品を観て、その方なりの人間愛を何か感じていただけたなら幸いです。

kimetu2021oct[1]

昨年の10月29日は私の誕生日でした。毎年、誕生日に手書きイラストを贈りあうお友達がいるのですが、その方、(私は”時雨お嬢様”と呼ばせていただいてます)から今年は「鬼滅の刃」の善逸(ぜんいつ)と禰豆子(ねずこ)のイラストをいただきました。私の推しキャラが善逸という事もあって描いてくれたのです。

とても優しい表情の善逸と安心して身をゆだねている感じの小さくて可愛らしい禰豆子はどちらも幸せそうですよね。禰豆子に一途な善逸なわけですが、鬼滅の刃のお話の結末がこうなったらいいなあ、という願いを見事に形にしてくれました。善逸の着物の柄も丁寧ですし、トレードマークの金髪のボリューム感も再現されております。禰豆子の黒髪やぱっちりとした目も印象的ですね。もちろん、忘れちゃいけない竹も噛み噛みしております。時雨お嬢様ありがとうごございました。

時雨お嬢様も鬼滅の刃が好きなようです。推しはワイルドな伊之助とのこと。ジャンプ系作品やプリキュアシリーズ、ラブライブシリーズその他etc、可愛らしい作品がお好みな時雨お嬢様は絵師様でもあります。ブログはこちらなのでぜひ、遊びに行ってみてくださいね。五月雨日記<仮の宿>←こちらをクリック

ちなみに、私は彼女の5月10日の誕生日にシュタインズ・ゲートのまゆしぃ☆を描いて贈りましたよ。

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カブとならどこにでも行ける。なんだってできる。モノクロだった少女の日常はカラーに彩られ、そして世界は広がる。「スーパーカブ」

人は相手の見た目の第一印象で、「この人はこういう人だろう」と勝手にその人を推測したり決めつけている節があったりするのではないでしょうか。しかし、実際に話をしてみて「以外に○○な人だった」と気づくことが多々あったりもします。

ちょっと昔、どこぞの本のタイトルで、「人は見た目が9割」なんてものがありました。見た目の第一印象で得したり損をしたりするわけですが、確かにファーストインプレッションが良いに越したことはありません。ただ、第一印象が良かったのに後でがっかりしたり、相手と長く付き合うと第一印象よりも実際は良い人だと感じる相手がいたりしますので、長い目で観ないと実際は接する相手の本質はわからない、という事だと思います。何も考えていない時の人の目はけっこう節穴だ、と言う事なんでしょうね。

良い意味でその節穴という自分なりのレンズを皆さんもそれぞれお持ちになっていると思います。人それぞれに好みがあるのでその”節穴レンズ”は人によって持ち合わせが違っています。このレンズで観た印象と実際の差異が大きい場合、人は感動や失望を体験します。その振り幅が大きく好印象な場面に出くわした時、その人の人生にはとても面白い1ページが加わります。

想定を超えるもの、想定外の展開に人は一喜一憂します。それを人は”ミラクル”と言ったりもします。そこまで大げさじゃない日常にある別な良い言葉だと、「ギャップ萌え」というのもあります。

「ギャップ萌え」とは、ひとりの人物に内在する、ある要素と別の要素とのギャップ(間隔、ずれ)、普段は有り得ない状況が生みだす萌えである。「意外性萌え」とも。~ニコニコ大百科より引用~

日常でこの「ギャップ萌え」を感じたり、それを見つけたりすると、何気ない日常がちょっと楽しげなものに映ったりします。今回紹介する作品は、とある女子高生がある”もの”に出会って、それがきっかけで無個性だった彼女が徐々に個性的に変化していく女子高生の日常を描いた「スーパーカブ」という「ギャップ萌え」を感じるアニメです。

このタイトルからして、”スーパーで売っていた特売品のかぶ”、もしくは”大きなかぶ”と出会って物語が進んでいくと思う方がもしや居たなら、とても素直で信じやすい、世の中でどちらかというと騙されやすい類の方かもしれません。なので、明日からの日常に”何事もまずは疑ってみる”という習慣を持ち合わせましょう。

あるいは株式売買で莫大な利益を生み出している女子高生”凄腕のスーパートレーダー”のサクセストーリーを想像する方もいるかもしれません。マンネリな日常に強い変化や刺激を求めたい夢見がちなロマンチストな方かと推測しますが、現状に満足して目の前の出来ることを一歩一歩、着実に積み重ねる”地道な努力のすばらしさ”を再認識いたしましょう。

スーパーカブ7

「スーパーカブ」とは、バイクの製造・販売メーカーHondaから出ているバイクの名称であり、この作品の主人公である天涯孤独で夢も希望も何も持ち合わせていなかった女子高生、”小熊”がHondaのsuper Cub(原付バイク)を手に入れたことによって、様々な経験を重ね、一人ぼっちの日常から脱却し、彼女なりのプチ・バラ色の生活をつかむ過程を描いた、女子高生の原付バイクLike&Lifeなアニメです(平たく言うと、好きな原付バイクのある女子高生の日常です)。

普通に女子高生が原付スクーターに乗るだけだったら何のことはないのですが、その娘が出会った原付バイクは巷でおじさんが仕事用としてよく乗られている、ホンダのスーパーカブなのです。新聞配達の方やビジネスマン、例えば銀行の営業の方などによく使われている変速ギア付きの、ガタンガタンと足でギアチェンジするあの原付バイク、と言えばお分かりになるでしょうか?なぜに、この娘はよりによっておっちゃんバイクである”スーパーカブ”を選んでしまったのか?これが一つ目のギャップです。

そして、主人公・ヒロインである女子高生は両親・兄弟(姉妹)・親戚もいない天涯孤独な一人ぼっちなのです。奨学金で細々とアパートで独り暮らしをしながら高校へ通っているという、地味で暗い感じの女子高生という設定がふたつ目のギャップです。あまりにもヒロインが地味子ちゃんなのですが、ここからどう話が広がるのか?不安しかないです。普通の家庭環境であったなら「ゆるキャン△」という、アウトドア・キャンプをとりあげた”ゆるふわ女子高生の日常”アニメと肩を並べるところですが、設定がある意味、結構ハードボイルド仕上げです。

この要素は、日常アニメでありながら、ヒロインそのものの在り方、これからのストーリーを観ていく上での視点を緊張感のある目に180度変えてしまうインパクトがあります。例えば、おじちゃんおばちゃんなら知っている昔のアニメ、「フランダースの犬」や「母を訪ねて三千里」、「小公女セーラ」などは物語の中に常に危うさという不安定要素があって、つい見入ってしまう内容でした。

「フランダースの犬」の主人公はとてもまじめで心優しい少年なのに、常に報われず、最後は仲の良いお犬様と一緒に天に召される悲しいお話しだし、「母を訪ねて三千里」は主人公が小さな子どもなのに割とハードな三千里にも及ぶ旅をさせるむちゃぶりな物語でありますし、「小公女セーラ」の主人公は大金持ちの令嬢で気品と優しさを持ち合わせた娘なのに、お父さんが亡くなって逆境に立たされ、周りに冷たくされながらも自分を見失わず、最後は父の共同経営者だった友人に出会って父の残してくれた遺産を引き継ぎ、再びプリンセスに返り咲くという、波乱万丈なお話なのです。どれも○○なのに○○というギャップのある物語です。

日常アニメでありながらも、こうした何かしらのギャップがこの作品の根底にあるとなると、主人公・ヒロインはこの先大丈夫なのか?ちゃんとやっていけるのか?と子供のことを心配する親心で物語を終始観続けてしまう、という事になってしまいます。

結果、これらの二大ギャップにおじさんはまんまと引っ掛かって、萌えてしまうのです。(笑)母性本能ならぬ父性本能?をこちょこちょっとくすぐられてしまうのですね。

ス―パ-カブ3

ママチャリ通学をしていた女子高生”小熊”は、毎日のきつい坂道の上り下りをしている最中にふと、思い立ってバイクショップに立ち寄ります。そんなところからこの物語はスタートいたします。奨学金で生活している小熊にとって、バイクとは趣味で乗ったりするものではなく、あくまで実用性の範囲で乗るべきもの。お金はないが坂道はすごくしんどい。ショップのおじさんに格安の中古バイクはないかと訪ねて紹介されたのが、「スーパーカブ」だった。

いわくつきのバイクのようだが、お金がない小熊にとっては選択の余地は1ミリもない。それを買うか買わないかのどちらかだ。彼女はそのバイクを手に入れた。実用的使用の原付バイクだが、何もなかった彼女にとってはそれは宝物に値する。おそらく、彼女にはその実用原付バイクがそのように見えていたに違いない。それによって同時に彼女の心に潤いがもたらされた。

スーパーカブに乗ることを通じて今まで知らなかった様々な体験をしたり、行動範囲が格段に広がったりと、彼女の生活は劇的に変化し始めていた。学校と家(アパート)を自転車で往復するだけの毎日だった小熊だが、バイク生活を送る上で節約もかねて、自分でオイル交換をするためにオイルや工具を買いにホームセンターへも初めて足を運んだ。もちろん、スーパーカブで。

バイク通学に変えたことで同じバイク通学の知り合いに声をかけられたりという事も。人との関わりについて消極的だった彼女だが、同じバイク乗りという仲間意識も手伝って勇気を振り絞ってその娘に挨拶したりもできた。趣味も楽しみもなく友達もいなかった彼女だが、バイクを手にしたことで様々な波及効果が次々に現れてゆく。まるでそれは、飛べなかった鳥が翼を手に入れたことによって大空を自由に飛べるようになったように、バイクが彼女の翼になった。

まったく無縁だったバイク生活。足代わりの実用バイクだったが、彼女はそれを文字通り自分の翼にしてしまい(ホンダなだけに)、様々な化学反応が彼女にもたらされることとなります。クラスでも目立つことがなく、地味にひっそりとひとりで生活していた彼女の日常がどこまで変わるのか?人間関係はどこまでつながってゆくのか?バイクによって彼女の生活圏はどこまで広がりを見せるのか?

この作品の見どころは、無関心・無個性な主人公・小熊が徐々にいろいろなものに興味を示し、一人の人間として個性を持つようになり、やがて友人あるいは仲間と呼べる存在も見つけ、その者たちと共に成長してゆくという成長過程を見届けるところにあります。人によってのターニングポイントは様々でしょうが、人との出会いばかりではなく、、何かによるものとの出会いでそれが覚醒する場合もあるのかもしれません。

小熊にとってはそのきっかけが人ではなく、スーパーカブというモノであったという事です。カブと出会って、彼女は変わることができたのです。 人生における大事な人・大事なモノというのは確かに存在するのだと思います。先ずは、そんな素敵な出会いをした少女の何気ない日常をゆったりと観ていただけたなら幸いです。

また、無個性な故に、人前では表情一つ変えない小熊がバイクを眺めている時にふと見せる、とびっきりの笑顔がたまらなく愛らしいのです。ほんとにたまにしか見せないしぐさなので、シャッターチャンスを待つが如く、どうぞその機会をお見逃しのないように!

スーパーカブ5

また、作品の作画技術の優れた点もぜひ、注目して観ていただきたいところです。季節の移り変わりに応じての背景や自然の美しさも変化していくのはもちろんですが、バイクアニメならではの、視覚による雨・風・寒さなどを実際に身をもって感じさせてくれているようなリアリティのある作画にも意識したいところです。

Honda監修による3DCG制作なので、マシンンについては各パーツの細部まで忠実にリアル再現されています。人物<背景<マシンの順により写実的に作画されているため、その作画ギャップの妙によってさらにこの作品全体のリアリティさが際立つ要因になっているのかもしれません。

この作品は、2017年5月に”角川スニーカー文庫”より刊行された”トネ・コーケン”さんのライトノベルが原作で(既刊8巻)、コミカライズで同年9月に漫画も登場し(既刊6巻)、その後テレビ化となって2021年4月~6月に”BS11”他で全国放送されました。インターネットでは、”Amazon プライム・ビデオ”・”U-NEXT”・”dアニメストア”・”abema.TV”・”ニコニコチャンネル”他で多数配信となりました。ジャンルはバイク・日常・青春です。またこの作品は、スーパーカブの総生産台数1億台突破記念として制作されたアニメ、という側面もあるらしいですね。

監督は”藤井 俊郎”さん、シリーズ構成・脚本は”根元 歳三”さん、キャラクターデザインは”今西 亨”さん、アニメーション制作は”スタジオKAI”です。制作陣はまだ他の作品をあまり手がけていない方々のようですが、この作品の全体の仕上がりは結構、良かったんじゃないかと思いますので、これからいろいろと名前を拝見していく機会が増えていかれることを期待しております。個人的にはキャラクターが「ヤマノススメ」のキャラのテイストに近い感じがして、可愛らしく好感が持てました。

声優さんは、主人公・小熊役(イラスト右)が”夜道雪”(よみちゆき)さん、友人・礼子役(イラスト左)が”七瀬 彩夏”さん、友人・椎役(イラスト真ん中)が”日岡 なつみ”さんです。日岡さんは「三ツ星カラーズ」の主人公・琴葉役の方で、ちょっとクールな小学生役を演じていました。 今回は普通に可愛らしい女の子役での登場で、3人の中では彼女が印象的でしたね。日岡さん以外のお二人は出演作がまだ少ないので、この作品をきっかけにステップアップしていってほしいですね。

スーパーカブ1

最後にせっかくなので、スーパーカブについて、少し触れておきますね。この原付バイクが誕生したのは1958年です。ホンダの創業者である”本田 宗一郎”社長と”藤澤 武夫”専務の二人が日本の未来を見据えて考案された、ロマンに満ち溢れたバイクです。日本の道路事情に耐えられる(当時の道路の舗装率は10%程度)、悪路でも乗りやすく頑丈なもの、女性でも扱いやすく馬力があって低燃費で、ギア操作も簡単な小型バイク、というたくさんの社長の想いや理想やら目標が込められた夢のバイクだったようです。

そして、ホンダは試行錯誤を繰り返し、見事それらすべて兼ね備えたバイク”Super Cub 50”を誕生させたのです。今では世界160か国で販売され、2017年に総生産台数1億台を突破し、2018年に発売60周年を迎え、”世界で一番売れたバイク”・”世界で一番優れたバイク”となりました。なんせ、バイクの売り上げ世界首位はHONDAなのですから、そうなりますよね。すごいですね。

燃費は驚きの105㎞/L(30㎞/h)ですって。丈夫で長持ちするバイクなので、価格はそこそこの236,500円だそうです。それだけのクオリティが実はあったってことですね。おっちゃんバイク、恐るべし!デス。でも、最近だとシリーズの中で女性受けしそうなちょっとおしゃれなカブも出しているようですね。

作品の中で小熊がSuper Cub 50を乗っています。友人の礼子は郵便局員さんが乗っているあの赤いバイクと同じものを改造した、ハンターカブという車種を乗りこなしています。

Cubは英語であり、熊などの猛獣の子供を意味しており、小排気量でもパワフルな性能を表しているそうです。ああ、だから主人公の名前は小熊ちゃんなのね~、腑に落ちました。主人公の小熊ちゃん、見た目は割ときゃしゃな感じですが、実際は意外と辛抱強かったり、ガッツがあったりとタフな少女です。スーパーカブにつながるように主人公のキャラ設定もきちんと整備されていたとは驚きです。

最後の最後はこの作品のオープニングテーマの紹介でお別れです。見走路をバイクで風を切って走るライダーの気持ちを体感できる、心地よい歌詞とメロディです。この曲を聴いてエアライディングをお楽しみください。偶然なのか、歌い手さんも、くまだ(あか)ね、
熊さんにまた出会ってビックリ!熊っ田、熊っ田(;^_^A

オープニングテーマ「まほうのかぜ/熊田 茜音」

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先の事は分からなくても結果を恐れず一心に前に進める年頃がアオハルなんだと思う。人生のチューニングは自分次第。「アオハライド」

私は青春ラブストーリーものアニメが結構、大好きです。悩みながらも答えを見つけようと見えない先へまっすぐに突き進んでいけるのが若者たちであり、それが青春なんてやつなんでしょうね。そんな時代を十の昔に卒業してしまった、打算的に動くことが多いおじさんはただただ、懐かしむことに常に一生懸命。俺にも青春ってあったよな?だんだんと薄れゆく過去の記憶を確かめるために(ボケていないかの自己確認)おじさんは青春を懐かしんでいるのかもしれません。

”アオハル”という言葉をみなさんも一度や二度は聞いたことがあるかと思います。「青春」を訓読みすると「アオハル」と読めますね。2017年~2019年にTVCMとして放送された、日清カップヌードルのシリーズ作品「HUNGRY DAYS アオハルかよ。」の数々のアニメでその言葉が広がったとされています。

「魔女の宅急便」「アルプスの少女ハイジ」「サザエさん」「ONE PIECE」の割とシリアスな現代青春アニメ風CMを、皆さんも一つぐらいは観た記憶があるのではないでしょうか。長年、国民に愛され続けられているカップヌードルにフレッシュさを持たせるために創られた作品であり、使い古されてきた「青春」という言葉もあえて「アオハル」と読ませたらしいです。ただ単にインパクトだけを狙ったCMではなかったという事ですね。さすが大手の日清さんですね。成熟してきた商品をブレずに上手くブラッシュアップしていると思います。

しかしながらこの「アオハル」という言葉、カップヌードルのCMで市民権を得ましたが、さらに時代を坂のぼると2010年・11年頃にすでに誕生していた言葉らしいのです。諸説ありますが、一つには2010年に「週刊ヤングジャンプ」の増刊号として集英社が創刊した不定期刊・青年漫画誌「アオハル」(”青春とヒロイン”をテーマにした一話完結の読み切り作品で2013年に廃刊)を起源とする説。

もう一つは2011年~2015年に集英社の「別冊マーガレット」に連載されていた「アオハライド」のタイトルを起源とする説です。「アオハライド」は漫画家・”咲坂伊緒”さんの作品で、”青春に一生懸命乗っていく”ことが込められた「アオハル(青春)+ライド(乗る)」の造語タイトルに載せて描かれた作品です。

アオハライド1

2014年にTVアニメ化され、その年の年末には、”本田 翼”さん・”東出 昌大”さん主演の同タイトル実写映画が公開され、興行収入19億円を記録するヒット作となっているようです。来場者の8割以上が中・高校生女子だそうで、基本、おじさんが胸を張って観れる映画ではなさそうですね。咲坂伊緒さんの描いた漫画作品「ストロボ・エッジ」「アオハライド」「思い、思われ、ふり、ふられ」は”青春3部作”と呼ばれ、今まですべてが実写映画化されています。機会があったらこの3作品実写版も、コンプリートしたいなって思っています。

いずれにしても”アオハル”は集英社さんが誕生させた言葉、という事になりましょうか。それによって、青春という言葉に対してのダサさや泥臭い負のイメージは徐々に払しょくされ、今の人たちなりの”一生懸命さ”や”まっすぐさ”に置き換えた、現代人なりの青春を肯定的に優しく自然に受け入れる土壌が再び世に根づいたような気がします。ただ、青春たるものの本質は今も昔も決して変わってはいないのかもしれません。

今回はそんな現代人の青春を描いた作品、「アオハライド」を紹介いたします。ジャンルは勿論、”青春”・”ラブストーリー”です。全12話で”毎日放送”(近畿広域圏)”BS11”で2014年にTV放送されました。”GYAO!”・”ニコニコ生放送”などのインターネットでも配信。監督は「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている」を手掛けた”吉村 愛”さん。脚本・シリーズ構成は、懐かしのアニメ「一休さん」「Dr.スランプアラレちゃん」「うる星やつら」「キャッツアイ」「タッチ」「めぞん一刻」の脚本と「のだめカンタービレ」のシリーズ構成を担当された”金春 智子”さんです。キャラクターデザインは”井川 麗奈”さん、アニメーション制作は”Production I.G”。

忘れられない時間がある。そして、あの頃に戻りたい。自分の中に強烈に刻まれる、唯一無二、かけがえのない記憶。それが青春。中学1年の夏、”吉岡 双葉”は通り雨に遭い、雨宿りをしようと神社へ寄った。境内の方へ廻るとそこには同じ中学1年男子の”田中 洸(こう)”がいた。「突然降ってきたよね、雨。よかったらこれ使いなよ。」そう言って彼は双葉の顔も観ず恥ずかし気に双葉の頭に拭きものを乗せてくれた。「これ、体操着?」「そうだけど、大丈夫、使ってないから。1回しか。」「1回使っているんじゃない。でも、ありがとう。使おっかな。」そう言って、双葉は照れ臭そうに頭を拭いた。

後日、田中に会った双葉は、田中から夏祭りに一緒に行こうと誘われる。三角時計の党の前で夜の8時に。その後、学校で双葉は男子生徒から男嫌いを指摘される。偶然その場を通り過ぎた田中の耳にもその情報は伝わってしまう。しかし、田中に好意を持った双葉は夏祭りの当日、待ち合わせ場所で田中を待っていた。だが、田中は来なかった。夏休みが明けて学校へ行くと、ほかの男子生徒の会話で田中が夏休みの間に転校したことを知る。

アオハライド3

それから3年の月日が流れ、高校1年の3学期を迎えていた。男子から人気があった双葉は他の女子からやっかみを受けて、一人ぼっちの中学2・3年を過ごしたことから、高校では女子受けを良くしようと、男子から言い寄られないようにわざとガサツな女子を意識的に演じていた。昼休み、購買部で買ったたくさんのパンを抱えながら、わざと食べ歩きを見せていた双葉は男子生徒とぶつかってしまう。「色気のないパン。」そう言って、その男子生徒は去っていった。双葉はまともにその生徒を観ていないのに、声も背丈も違うのに、もしかするとあの田中君では?と感じて後を追った。「よっ、馬淵。」他の生徒からそう声をかけられた彼の名は田中ではなく人違いだと双葉は知った。でもなぜか双葉と目があった彼はニヤリとした笑みを浮かべていた。

その日の学校の帰り道、家の近くで双葉の目の前を歩いている男子が昼間ぶつかった生徒であることに気が付いた。ふいに彼が後ろを歩いてくる双葉に気が付いて振り返った。突然のことに焦った双葉は、後をついてきたわけではなく、家がこの先だと言い訳した。少し歩くと、彼は突然、途中の神社へと入っていった。田中君とかつて雨宿りをした神社だった。双葉は彼の後を追い、神社の境内へと向かった。境内の隅に彼はいた。「田中君?」双葉は彼に声をかけた。「馬淵。」それを聞いた双葉は勘違いだと気づき、謝罪して帰ろうと彼に背を向けた。「突然降ってきたよね、雨。」と彼は言った。それは3年前のこの神社で田中君が放ったフレーズとまったく同じだった。双葉は立ち止まった。

彼は自分の身の上話を始めた。両親が離婚したために姓が馬淵に変わり、引っ越しで転校をしたこと。そして、彼は再びこちらに戻り、高1の始めから双葉が同じ学校にいることに気が付いていたこと。双葉が今、ようやく自分の存在に気が付いたことを話した。彼は双葉の男嫌いを指摘する。男嫌いだけど田中君だけは違ったと、双葉はようやくあの頃の想いを彼に打ち明けることができた。彼は、自分も双葉のことが好きだった、と話をするが、それはもはや過去形だった。「せっかくの再会だから、ハグくらいしとく?」彼はそんなことを言うデリカシーのないチャライ男子ではなかったはずなのに。「するわけないじゃない。」オレはもうあの頃の田中ではない、と彼は彼女にそう告げたのだ。自分が好きだった田中君はもういない。双葉は泣いていた。

3年ぶりの再会であったが、二人が互いに相手に対して思い描いていたものは崩れ落ちていた。3年の月日の中で彼に一体何が起こっていたのだろうか?何が彼をこうも変えてしまったのか?二人は今後、関係を築いていくことが出来るのだろうか?(第2話に続く)

アオハライド2

この作品は双葉と洸の二人を中心に、その家族と二人と出会った友人たちグループの関わり・成長を描いた物語です。青春期特有の他者からの疎外感や人には理解してもらえないと勝手に思っている孤立感、自分以外は子供に映ってしまうようなクールな感情による行動など、それぞれが抱えている問題がストーリーにも程よく反映されている構成になっています。実際に見ていただければ、私たちが昔抱いたであろう行き場のない感情なども詰まっていたりします。しかしながら、そうした問題を一人だけの問題にとどめないで、一緒にいる仲間が手を差し伸べて解決していくところが、この作品の良いところです。それこそが青春のなせる業、青春たる所以です。

それと並行してそれぞれのお話の中に複数のラブストーリーが見え隠れしていて、胸キュンシーンも満載です。恋の時限爆弾装置が随所にあって、40歳OVERの方たちの心拍数と血圧上昇がとても気になる高血圧男子の私です(最近、お薬手帳を作ってもらい、きちんとお薬飲むようになりましたので私は大丈V!です)。そして、やはり見所は双葉と洸の恋の結末です。ちょっとネタバレになりますが、双葉の親友が洸のことを好きになり、友情と恋愛のどっちを取るかの岐路に立たされるというあるあるな話が登場します。

普通の人ならどっちかを選んで片方を我慢する答えを導き出します。しかし、彼女は普通ではなかったのです。どちらも失いたくない。二頭を追ったものは果たして二頭とも得ることができたのかそれとも否か?自分の気持ちに正直になった結果ゆえの行動だと思いますが、これこそが今の青春スタイルなのかもしれないと思わされました。何事も果敢に攻める、結果は後からついてくる、なかなか彼女は面白いキャラであります。

そして恋愛だけじゃなく友情・家族愛にもしっかりと触れた、愛に溢れた作品だと思います。自分の気持ちも大事にする、相手の気持ちを汲みする、理解するのは難しいことですが、相手を理解しようと諦めない姿勢は大事だと思います。恋愛も友情も家族愛も相手の気持ちをファーストで推し量ることが必要なのではないでしょうか。

こと恋愛によっては、相手に対する自分の気持ちがどんなに時間が経って変わらなくても、相手の気持ちが自分と同じようにいつまでも変わらないとは限らないものです。そうあってほしいと願うのは勝手ですが、いろんな要因で人の気持ち・相手の気持ちは変わっていきます。つなぎとめるためには自分の想いの推し売りばかりではなく、相手のことを先ずはよく理解しなければいけないでしょうし、相手を尊重した上での行動も必要でしょう。何より互いが互いを尊敬できる間柄をずっと構築していけるかどうか。

昔はそんなことなどお構いなしだった浅はかな私は何が原因なのかと相手の気持ちの変化を理解できず、よく悩んだものです。あっ、そういうと今は首尾よくこなしている風な言い方になってしまいますが、決してそうではありませんよ。若い時よりも少しは相手のことをちょっとは考えられるようになっただけの話です。いまも伸びしろはまだまだたくさんありますので(笑)

アオハライド4

アオハライドの漫画は全13巻全49話なのでこの1期12話で物語は完結はしておりません。きれいな終わり方なので違和感はないのですが、続編となる2期がとても心待ちな作品です。人の内なる世界や人との関わりをやさしく繊細に描いた、女性の漫画家さんならではの作品かと思います。

声優さんについてですが、先ずはヒロインの吉岡 双葉役は「中二病でも恋がしたい!」のヒロイン/小鳥遊 六花(たかなし りっか)、「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか」/リリルカ・アーデ、「乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった・・・」のヒロイン/カタリナ・クラエス”を演じた内田 真礼”(まあや)さん。割と前向きな明るい人柄の役が似合う声優さんです。

主人公・馬淵(田中) 洸役は、「進撃の巨人」の主人公/エレン・イエーガー、「からかい上手の高木さん」の主人公/西片くん、「あひるの空」の主人公/車谷 空を演じた”梶 裕貴”さんです。コメディからシリアスまで主人公クラスを器用にこなせるオールラウンダーな安定感のある声優さん、と言った印象です。今回はちょっと陰のあるクールなイケメンを演じています。

双葉と仲が良い友人の槙田 悠里役が”茅野 愛衣”さん、村尾 修子役が”小松 未可子”さんが演じています。

オープニングテーマ「世界は恋に落ちている/CHiCO with Honey Works」
エンディングテーマ「ブルー/フジファブリック」

エンディング曲を歌うフジファブリックさんは、今年の7月に「若者のすべて」という曲が令和4年度高等学校用教科書1に採用が決定した偉大なグループ。こちらも青春曲として番外でアップしておきますが、一度聴いたら耳に焼き付くこれぞ神曲です。まだ知らない方はぜひ、聴いて見てくださいね。

青春=アオハルが若い方たちの特権なら、40歳OVERの私たちは私たちなりの橙春=オレハルを考えてみませんか。この作品を観て、前向きな気持ちで自分なりの今を、一度だけのそれぞれの人生を悔いなく一生懸命謳歌して行きましょう!

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「トニカクカワイイ」は、想像以上に”とにかく、可愛い”。

我が家はただいま3人暮らし。一人息子も昨年の5月から自活していて、今は家内と義母と私の3人で生活しています。最近はアフターコロナの生活様式も板につき、コロナ以前に比べて帰宅も早くなりました。と言っても私の帰宅は夜8時か9時ぐらいですが、食卓を囲む日が以前に比べたらめちゃくちゃ増えたので、食事しながらの会話も自然と増えました。妻も働いていて、お互いに1日にあった”ああでもない、こうでもない”と言った職場や通勤での何気ない出来事、今の世の中に関してのこと等など内容は様々ですが、楽しい夕食のひと時を味わっています。

警察24時のTV番組が好きで警察官になりたいと常日頃から口癖のうちの妻、サンリオキャラクターのぐてたまが大好きで、ぐてたまの音声入り目覚ましで起き、ぐでたまのだらだらとした格言が書かれた日めくりカレンダーを観てニヤニヤしている妻。ものまねタレントのコロッケさんがやる”五木ひろしロボ”もどきの、ビール腹を手で叩き土俵入りしてしこを踏む、お相撲さんロボを義母に披露する、ほろ酔い気分のうちの妻。こんなにもうちの妻は自然体で、個性的でひょうきんで、一緒にいて楽しい人だったのかと最近になって気づかされる事が多くなりました。

もちろん、これらはうちの中でしか、家族にしか見せない一面です。ああ、世間に公表してしまった、ごめんなさいm(__)m。そんな妻が、いとおしく、可愛らしく思えるようになりました。これは良い事ですよね?間違いなく。タバコをやめ、コロナの影響で毎日の晩酌の量とつまみの量が増えたことによる、ちょっと丸顔でふくよかになった見た目のせいもあるかと思います。笑顔が良い感じに見えるからそれも手伝ってなのかと。

実は以前、私たちは一度、離婚をしています。4年ほど離れていましたが、東日本大震災後に復縁しました。あれから10年を迎えます。以前は妻の行動に対して片眼をつぶることが出来なかったことが多々あったのですが、今では両目もつぶれます(笑)相手を敬うゆとりが出来ました。おじさんになってようやくちょっとは大人になったのかもしれません。大人になるのがかなり遅くなりましたけど(笑)

妻は世の中の平均的な考え方そのものズバリな人間です。中庸な思考を持っているので、普段の生活の中で妻から相談されること以外は全面的に彼女に判断を任せています。なぜなら、そのスタンダードな判断がほぼ正しい、と安心・納得できる事に気が付いたからに他なりません。なので、今では妻の行動に腹を立てることは皆無に等しい感じです。普通の家庭ではごく当たり前のことですが、離婚前に比べてきちんとお互いを尊重し、気配りや協力をして生活が出来るようになった、という事でしょうかね、遅ればせながら。

おっと、プライベートな話が長くなってしまいましたね。
今回は夫婦のあり方をメインテーマにしたような作品がありましたのでそれを紹介いたします。
「トニカクカワイイ」という作品です。

トニカクカワイイ7

視聴のきっかけは、何気に目にしたタイトルに惹かれて(つられてスケベ根性で)視聴してみた、というかたちです。チョロい男なので、すぐにこういうのにつられます。ですが、実際にみて観るとこれが予想以上、タイトル以上に可愛らしい主人公が出てくる作品だったのでつられて正解でした。タイトルに偽りなし!と自信を持って言える作品です。「イチイチカワイイ」「ナニワナクトモカワイイ」とか「トリアエズカワイイ」というタイトルでも良いかもしれないくらいに”とにかく、可愛い”ですね。見た目も性格も行動も。あっ、だから”トニカクカワイイ”なんだ、なるほど、納得。

物語もややファンタジーがかったロマンチックなお話しです。そして、この物語はハッピーエンドで結ばれる王道のラブストーリーではなく、あるきっかけで出会った二人が恋愛を踏まずに結ばれ(結婚)、夫婦となってから愛を育んでいく過程を描いたラブストーリーなのです。簡単に言えば、ハッピーなスタートをきってからのラブストーリーです。

ジャンルは”ラブコメディ”。原作は、週刊少年サンデーで2004年~2017年連載で人気となった「ハヤテのごとく!」の作者”畑 健二郎”さん(単庫本は52巻発刊、コミックス2,000万部を売り上げた執事コメディ)の同タイトル漫画です。こちらは”週刊少年サンデー”に2018年から連載中で既刊15巻まで既刊。アニメ化され、2020年10月~12月に”BS日テレ”他にて全12話が全国放送されました。インターネットでは”AbemaTV”、”dアニメストア”、”U-NEXT”、”FOD”、”Amazonプライム・ビデオ”他で配信。

監督は「それが声優!」の監督を担った”博史 池畠”さんで、シリーズ構成は「ハヤテのごとく!」「WORKING!!」の脚本を担当された”兵頭 一歩”さん。キャラクターデザインは「咲―Sakiシリーズ」「それが声優!」のキャラデザを担当された”佐々木 政勝”さん。アニメーション制作は「魔法少女リリカルなのはシリーズ」「セキレイ」「トリニティセブン」を手掛けた”Seven Arcs”です。

ある冬の日の夜、16歳の主人公、”由崎 星空(ゆざき なさ)”は頭から血を流しながら地面に横たわっていた。自分はこれで死んでしまうのか?そんなことが頭をよぎり始めていた中、星空の視界に一人の少女が映る。「大丈夫、人はこの程度では死なないよ。それに君はまだ死ぬ気もないのだろう?頑張れ。」薄れゆく意識の中で星空はとても優しい声を聴いた。

彼の名前は星空と書いて”なさ(NASA)”と呼ぶ。宇宙のようなでっかい男になってほしいと父が名付けた。とても壮大な名前のため、彼はみんなに馬鹿にされないよう、物心がついた頃から必死で勉強をしてきた。そのおかげで、中学3年の全国模試ではたびたび全国1位に。

高校受験をひかえたある夜、模試結果の紙を観ながら受験に対して安堵して(油断して)道路を歩いていた彼の目の前に、一人の少女が目に入った。よそ見をせず、一心不乱に勉強ばかり集中してきた星空の頭の中に、今までに感じたことのない思いが芽生えたのだ。「トニカクカワイイ。」そう思った瞬間、星空は彼女に声をかけようと無意識に道路に飛び出していた。トラックが目の前に迫っていたことなど、彼の視界に入らないうちに。

トニカクカワイイ9

彼は車にひかれたらしい。トラックの運転手と彼女の会話を聴く限り、どうやら彼女が星空をかばおうと間に入ったたために、むしろ彼女の方がダメージを負っているらしい。自分は大丈夫なので彼を病院へ運んでほしいと彼女は運転手に伝えていた。星空は彼女によって救われたのだ。「死なないだけで傷は深い。礼はいらない。寝て起きたら私のことは忘れてくれ。」星空にそう言って彼女はその場から立ち去った。彼女の行く先には満月が見え、まるでそれは月へと帰る”かぐや姫”のように星空の目には映った。

運転手が救急車を呼ぼうとしているのを振り切って、彼は必死に彼女を追った。運命の人だと思えるこの人に出会える奇跡は二度とは起こらない、彼はそう思った。彼女はバス停にいた。「さっきはありがとう。おかげで助かったよ。僕の名前は、ほしぞらと書いてなさと読むんだ。」「これは驚いたな。よくその怪我で歩いてこられたな。さっきも言ったけど浅くはないぞ。」そう言いながら彼女は彼の体を温めようと着ていたショールを外し彼の肩にかけてあげた。

「今、すぐに誰かを呼んでくる。では、さようなら。命は大切にな。」そう言って彼女はバス停を離れた。すぐさま星空も立ち上がったが、ひざからくずれ落ちた。彼は両足を骨折しているらしい。だんだんと意識が遠のき始める。「死にたくなかったらここで待っていろ。救急車を呼んでやる。」しかし、彼は力を振り絞り、彼女を追いかける。

「待って!さっき、君のこと、かぐや姫だと思ったんだ。月からの使者が来た時、かぐや姫を大切に思っていながら帝も翁も戦うことすらしなかったんだ。だけど、二度と会えないとわかっているなら戦って、追いかけて取り戻すべきだったんだ。たとえ死ぬことになろうとも。本当に好きなら・・・僕は君のことが好きです。君とはついさっき出会って、僕は君の名前さえ知らないけれど、だからこそ、・・・僕とつ付き合ってくれませんか。」一瞬間が空いたが、彼女は答えた。「いいだろ。私と結婚してくれるなら、付き合ってあげる。」「よろこんで」。そう返事をしたあと、意識がとんだ。

目が覚めた時、星空は病院のベットに横たわっていた。桜は散っていた。今思えば彼女の返事はていの良い断り文句だったのかもしれない。彼はそう思った。リハビリと勉強の毎日を送るが受験には間に合わず、中学浪人。1年遅れで受験をし、トップ合格を果たすものの高校へ行く気になれず、入学を辞退。もう一度、彼女に再会するために接客のバイトをフルでこなした。しかし、彼女との再会の日は訪れなかった。働き過ぎを親が心配するため、家を出てアパートで独り暮らしを始めた。気が付けば星空は18歳になっていた。

そんなある夜、玄関のチャイムを鳴らす誰かが、やってきた。「は~い、どちら様?」星空が玄関を開けると、そこにはなんと、2年前に出会ったあの子の姿が。「やあ、久しぶり。そうそう、言い忘れていたけど、私の名前は”司(つかさ)”というんだ。とりあえず中へ入っていいかな?大事な話があるんだ。」彼女は笑顔でそう答えた。星空は思わぬ来訪者に取り乱してしまった。彼女を部屋に通すと、初めて女の子を部屋にあげたことに気付き、また驚いた。

トニカクカワイイ4

「ところで、話って何?」星空が尋ねると彼女はこう答えた。「婚姻届け。」「こ、こ、婚姻届け?」彼は三度驚いた。「何をそんなに驚くのよ。あの日約束したじゃない。結婚してくれるなら付き合うって。そしたらすぐにハイって。」「確かにそうだけど。」「じゃあ、この話は無かったことに。」「待って!ビックリしたけど、君が好きで付き合いたいって気持ちは何ひとつ変わっていないんだ。そのために必要なら、婚姻届けだろうが何だろうが書くよ。」

星空は司が持ってきた婚姻届けに一気にサインし、判を押した。「由崎ってこういう字なんだ。由崎 司か。新しい私の名前、なかなか良い響きだ。気に入った。」「さて、行こうか。」「えっ、行くってこんな夜中にどこへ?。」「決まっているじゃない、区役所。」ふたりは区役所の深夜窓口へ婚姻届けを出しに向かった。何事もなく、無事に手続きが終了し区役所から出てきて彼は言った。「でも、結婚ってこんな簡単なんだね。現実感がないってゆうか。」

それを聞いた司は彼にこう言った。「じゃあ、とりあえず、手でもつないでみる?」「えっ、いいの?」ドキドキしながら星空は司と手をつないだ。あまりの柔らかな感触と手の温もりに星空は思った。「これが結婚か、いいじゃないか。これから死ぬまでこれを握り放題だなんて、すごいぞ、結婚!」「あの~、そんなに強く握ると痛い。あと、握り放題って表現もどうかと。」「ええ~、僕、心の声もれてた?最悪だぁ~。握り放題って何だよ、お寿司じゃないんだから、もう。」「私たち、夫婦になったのね。」そう言って司はしっかりと星空の手を握り返した。

「これからは握り放題、その通りだね。」司は笑顔でそう答えた。これは不思議な縁で巡り会い、かけがえのないそれもまた縁で結ばれた、ある夫婦のお話し。(第1話)

この作品は、運命的な出会いと互いのインスピレーションを信じ、交際期間ゼロ日で夫婦になった二人の恋愛=結婚物語です。恋愛と結婚が同時スタートなので、イチャイチャラブ感がマックスなところはご容赦願います。とてもまっすぐにお互いを観て接している二人は、単に初々しいだけではなく、相手を思いやる気持ちに溢れています。そうした愛情こそが二人の一層の信頼や絆に繋がっているのかもしれない、そう感じさせてくれる作品です。自分よりも相手ファーストな姿勢は、周囲をより幸せに導きます。周りの幸せよって結果的に自分も幸せな気持ちに包まれればそれが自分の幸せに置き換わります。

全12話のお話ですが、ところどころで”かぐや姫”と”月”にまつわるお話が出てきます。1期は二人のイチャイチャぶりに終始した内容ですが、これらの伏線が2期でどのように作用して行くのかが今後の見所です。幸せ絶好調な日々がその後もず~と続くのか?はたまた苦難な日がやがて二人の前に訪れるのか?それこそ、今以上のハッピーエンドが待ち受けているのかどうかはわかりません。ただ、事の結末がどうなるのかがすごく気になる作品であることは確かです。

自分が若い時はこんな甘い日々もあったな、なんて回想するも良し、いやいや、現役の私たちの方がもっと甘いわよ、なんて比較するも良し。言葉や行動によって、相手に素直に意思表示をする事がどんなに素晴らしいことかを存分に感じていただける作品だと思います。

トニカクカワイイ3

星空君は”NASAよりも速く高速になる男”を自称している青年ですが、その言葉に嘘はなく、それを実践できるくらいに周りの人の困リ事をいち早く解決する男であり、とても頼もしい一面を持っています。誰かの役に立てることを自分の喜びに出来る好青年ですね。頭が良くて手先が器用なことを自分以外の人のために使う姿勢に憧れてしまいます。反面、のめり込むと加減を知らないので自分のことを顧みずとことんやってしまうため、自己犠牲になってしまうことも。完璧な人間ではないところもあるわけです。

料理が得意で優しくて、縁の下の力持ちの司が彼をしっかりとコントロールするあたりがとても息のあった良い夫婦に映ります。そんなふたりの助け合う姿をぜひ、みなさんにも観てもらえた良いなって思います。この幸せが末永く続くことを半分、続編に期待したいところです。

星空君は18歳、司ちゃんは自称16歳(彼女の身の上には謎の部分も多いですので自称のようです)のカップルですが、二人の会話や内心の気持ちの描写を聴くと、結構ビックリするような言葉や素晴らしい言葉が出てきます。年の割にしっかりとした二人の思いやりのフレーズにも注目です。

今回の作品の声優さんは、主人公の星空君は”榎木 淳弥”(えのき じゅんや)さんです。「鬼滅の刃」の”煉獄さん”の弟・”千寿郎”を演じた方です。片や、鬼滅の刃に続く人気作「呪術廻戦」の主人公”虎杖悠仁”役を演じている方でもあります。コミカルでちょっと線が細くて今風な男子の星空君や、優し気な人物像の役柄が似合う声優さんでしょうか。

そして、ヒロインの司ちゃは”鬼頭 明里”(きとう あかり)さんです。同じく「鬼滅の刃」の炭治郎の妹”禰豆子ちゃん”を演じて一気にブレイクした、今一番人気沸騰中の話題の声優さんです。彼女はかつて、「ブレンド・S」という作品の中で、ツンデレ設定のメイドカフェ店員”日向 夏帆”を演じていた方です。若手の声優さんですが、ビックリするくらいの人気の人になりましたね。禰豆子ちゃんは常に竹筒を加えているので「ふん」としか言わない子だったので、せっかくなのでこの作品でどんな声でどんな話し方の声優さんかをあらためて感じてくださいね。

最後はこの作品のオープニングテーマとエンディングテーマの紹介です。

オープニングテーマ「恋のうた(feat.由崎 司)/鬼頭 明里」
エンディングテーマ「月と星空/カノエラナ」

人生においては、出会いがあればいつか必ず別れの時もやってきます。だからこそ、出会えたことに素直に感謝や喜びを感じ、幸せな時には大いにその瞬間をかみしめることが大事なのではないでしょうか。キュンとするその思いは、出会えたその人とだけのかけがえのない、あなただけの最高の1ページです。

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takapon46

Author:takapon46
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マジンガーZにパイルダ~オン!ヤマトと999の主人公達と一緒に旅していたアニメ世代の私も今は40歳。嘘です。年齢だけは立派な50歳になりました、てへぺろ。40歳を過ぎた頃から再び、アニメの世界へ戻って来まして、今は専ら深夜帯アニメに夢中です。私なりに選りすぐりだと思うアニメを紹介しておりますので、良かったら覗いていって下さいね。

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