坂道を一歩、一歩のぼる足跡がいつか輝くなら、遠回りも愛しい物語。「冴えない彼女の育てかた♭」

私が過去に記事にしたアニメ作品は基本、2度は載せないというルールがあります。もちろんそんなことは皆さんが知るはずもない、どうでも良いルールです。アニメ1期放送の後、続編で2期が放送になる作品は数知れずあります。2期が間違いなく予想されるような作品は、面白くとも2期放送後まで記事にするのを待ちます。しかし、中にはどうしても1期で記事にしてしまいたい「辛抱たまらん」、な例外作品があります。また、1期・2期放送後に一旦記事にした作品ですが、その後に劇場版が登場し、感動ひとしおな作品というものもありまして、再び紹介するということも稀にあります。過去101作品の中で、この私なりの”鉄の掟”を破った作品がふたつあります。ひとつは「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」、ふたつめは「たまゆら」です。どちらも感動の泣きアニメ作品です。そうして、本日、それを新たに破る作品がございます。つまり2度目の紹介となります。

その作品とは「冴えない彼女の育てかた♭」です。読み方は”冴えないヒロインの育てかたフラット”です。

どうして2度目を書こうと思ったか、なのですが、1期の「冴えない彼女の育てかた」が登場し記事にした際は(全放送すらも待てずにお話が半ばで記事を書いてしまいました)、とにかく、登場する女の子がすべて”美しくカワイイ”ということに感動し、これだけレベルが高いキャラがたくさん登場するアニメ作品はぜひ、皆さんにお伝えしないといけないのではないか、という正義感にも似た使命感にかられたからであります。これまたどうでも良い、えらく自己中な使命感です(笑)メインヒロイン他全ての女子キャラが美しくカワイイ。メインヒロインは確かにタイトルのように、”感動が薄いリアクション”をとる冴えない娘なのですが、すでに冴え渡るくらい美しく、カワイイのです。そしてサブキャラ全てがこれまた美しくカワイイ。タイトルに偽り有りじゃないですか?制作会社さん、訴えてやる!とまでは言えませんが、そう思えるほど何度も言いますが、美しくカワイイのです。観てもらえれば皆さん納得するはずです、きっと。わたしの目が腐っていなければ、ですが。老眼にはなりつつありますが、まだ腐ってはいません。

そして今回、2期目の放送を全て観終わり、昔の小泉元首相じゃ無いですが「感動した!」なのです。ジャンルが”ラブコメディ”なのですが、そのようなジャンルのたどる結末であれば2度めの記事は無いものと思っていたのですが、そうではなかったのです。着地はそれぞれのキャラの未来が語られていたからです。ラブコメというよりは青春といった具合です。みんながどう輝くかが描かれているアニメはとっても素敵だと私は思います。輝いていない私でも、少しは輝けるかしら?と勇気つけられるのがアニメの良いところですね。

この作品は”九戸史明”さんによるライトノベルが原作で、挿絵のイラストは”深崎暮人”さんが描かれています。「富士見ファンタジア文庫」から既刊12巻まで出ているようです。2015年にアニメ化1月~3月に1期全13話がフジテレビ系列とBS11で放送されました。2017年4月~6月には2期全12話がフジテレビ系列で放送されております。アニメ制作会社は”A-1Pictures”です。アニメのキャラクターデザインは”高瀬智章”さんが担当されています。個人的にはアニメのキャラデザの方が私は好きです。

冴えない彼女の育て方♭ 1

主人公の”安芸倫也(あき ともや)”は、見た目も中身もオタク丸出しの都内私立高校2年生。アニメグッズを手に入れるために複数のバイトを掛け持ちしている。そんなある日、バイト終わりで自転車で帰宅途中の坂道で、倫也は桜の花びらが舞う中、風に飛ばされたベレー帽を拾った。振り返って見上げた先には、坂の上で風に吹かれた髪を押さえる白いワンピースの眩しいばかりの女の子が立っていた。「ある春の日、オレは運命と出会った。」思わず、倫也はそう思った。

彼女とのその出会いによって、オタクの倫也は彼女を主人公にしたゲーム(萌系感動ギャルゲー)を作ることを決意する。しかし、自分ではイラストもシナリオもかけない倫也はゲームを共同で作り上げる方向を考えはじめる。先ずは幼馴染の隠れオタクで美術部のエースにして新進同人誌の人気イラストレーターである、”澤村・スペンサー・英梨々”にイラストの作画をお願いする。昔は仲が良かったが、今はあることが原因でお互いに学校では話しかけない間柄になっていた。そして、あっけなく断られる。それでも倫也はもう一度話をするために、放課後に視聴覚室に来てほしいと英梨々に伝えた。次に、倫也は3年の学年トップの成績にして累計50万部発行のライトノベル”恋するメトロノーム”の作家である”霞ヶ丘詩羽(かすみがおか うたは)”にゲームのシナリオを頼むがこちらもあっさりと断られてしまう。倫也は彼女にもやはり、放課後、視聴覚室に来てほしいと頼むのであった。

放課後までに、倫也は必至にゲームついての概要を書き綴り、出来上がったものを持って視聴覚室に向かおうと教室を出ると、背後から一人の女子に呼び止められた。彼女いわく、担任の先生が呼んでいると。それどころじゃなく、今は忙しいんだと倫也が伝えると、彼女は「この前は坂道で帽子を拾ってくれてありがとう。」と倫也に伝え、立ち去ろうとした。倫也は先日のその眩しいまでの光景を2次元のヒロインとの出会いとして脳裏に焼き付けてはいたが、肝心の3次元としての彼女の顔を認識してはいなかったのだ。「あの時の・・・」彼女の名は”加藤恵”。実は1年のときも、そして2年になってのクラス替えでも倫也と同じクラスだったのだ。よく観ればそこそこにカワイイが印象が薄い彼女。メインヒロイン候補との再会であった。そんな事をよそに、視聴覚室では英梨々と詩羽が鉢合わせし、クリエイター同士でお互いを牽制する火花が飛び散っていた(ふたりとも半分は倫也に対する私的なLOVEな気持ちも手伝ってのこと)。倫也の同人ゲームづくりはうまく進み始めるのだろうか?

こんな具合で1期・1話がスタートしていきます。徐々にサークルとして形作られて、サークルメンバーも増えていきますが、いろんな紆余曲折が待ち受けているわけです。感動するゲームを作り上げるという同じ方向に向かって進んでゆくわけですが、それぞれのクリエイター同士のぶつかり合いや作品のクオリティや方向性の問題など。 そして、メインヒロイン候補の冴えない女子の恵は、最初はゲームづくりに無理やり参加させられたわけだが、参加するうちにゲームにも詳しくなっていき、自身も徐々に積極的にゲームづくりに加わっていくようになる。

2期では物語の修正や別ルートの追加などさらに負荷がかかってゲームづくりは佳境へと入っていきます。参加メンバーのそれぞれの納得がいく作品を彼らは作り上げることが出来るのでしょうか?ラブコメ的な要素はもちろんあって面白くお話は進んでいきます。2期の方は、ラブコメ要素よりはクリエイターとしての人間性やそのクリエイターの力を引き出すプロデューサーとしての才覚も語られ、非常にものづくりをする人間にとっては考えさせられる場面が多く登場します。日頃、リアルでそのような仕事に携わる方には参考になるアニメとなるでしょう。相手の才能・能力を引き出すためにはどうするのが最適なのか、相手に合った対応がとても大切だということを感じます。

冴えない彼女の育て方♭ 2

そう言ったことで、ラブコメでありながらラブコメだけじゃないこのお話は、1期の「冴えない彼女の育て方」からぜひ順序立って観てください。青春グラフィティの中にも、大人が観ても思うところが多々あるはずです。1話の前に0話「愛と青春のサービス回」(1期)、0話「恋と純情のサービス回」(2期)という、ちょっとムフフな回もありますので男性はお楽しみに、女性はアホやね、と軽く流して観てくださいね。大抵、こういう回は7話か8話目に”水着回と”か”花火回”とか中だるみをなくしたいあたりで登場することが多い場面展開ですが、このアニメはいきなり来ますので、はじめてご覧になった方はある意味、衝撃を受けるかもしれませんので心の準備をして御覧くださいませ。

その他にこの作品の特徴的なところは、各キャラを魅力的に魅せるために体の部分カットで魅せる手法が多いところにあります。また、キャラごとに目元に色の違うアイラインがのせられていたりと、それが場面場面でとても印象に残ります。他のアニメにはない表現方法かもしれません。高校生ながら方や作家やイラストレーターとしての顔持つサブキャラたちの、そういったキャラを大人っぽく引き立たせる工夫が観られる作品でもあります。 

そして、最後にはそれぞれの登場人物の夢がかなえられるのかどうかが焦点となりますが、それはどうぞ皆様の目で確かめてくださいね。最後に感動が待っていることだけはお伝えしておきます。他の二人に比べて際立った才能や特技もない恵が、メインヒロインを演じながら冴えな彼女からどう成長してゆくのかも楽しみなポイントです。おそらく原作からするといずれ3期もありそうな作品ですので、私はそれが心待ちです。ぜひ、今のうちに2期まで追いついてくださいね。

声優さんについてですが、この作品は先ず男性の倫也役の”松岡禎丞(よしつぐ)”さんですが、 「ソードアート・オンライン」の主人公”キリト”が一番有名かもしれません。その他、「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか」の主人公”ベル・クラネル”や「ノーゲーム・ノーライフ」の主人公の”空(そら)”も演じており、割と戦うちょっとクールなカッコイイイ系キャラが多い方で、私は男性声優さんの中では好きな方ですね。

女性キャラはみんなお上手な方ばかりです。この作品はそれぞれの女子キャラが立っていますので(個性的ですので)各声優さんが役にしっかりと成りきってますので申し分ないです。メインキャラの恵役の”安野希世乃”さん、無感情でツッコミを入れる役どころがとても癖になります。英梨々役の”大西沙織”さん、個人的にツンデレキャラ大好きです。詩羽役の”茅野愛衣”さん、知的でクールでさり気なく下品なこという役どころはさすが場数を踏んでいる声優さんの幅を感じます。茅野さんは「ノーゲーム・ノーライフ」では空/松岡さんの妹役の”白(しろ)”で共演されています。あと、前回の記事で書かなかったのですが、茅野さんの一番の代表作は「あの花~」のメインヒロイン・めんまです。めんまには泣かされます。

最後にオープニングテーマ・エンディングテーマですが、1期・2期共に映像も音楽も見応え聴き応えがあります。出て来る女子キャラはまさにピンナップ・ガールとして輝いていますし、その両方を”春奈るな”さんが可愛らしく歌っております。どちらも素敵な曲で作品の世界を盛り上げるにぴったりな印象を受けます。ぜひこちらもお楽しみください。

ですが、今回は2期の方のこの1曲をアップします。

オープニングテーマ「ステラブリーズ/春奈るな」

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闘わないで済ませられる人生など、この世にはありはしない。人は誰しも人生を闘い抜くファイターである。「3月のライオン」

うちの妻はお世辞抜きで結構カワイイ方です。黙っていれば・・・なのですが。外ではもちろん暴言を吐きませんが、家ではかなりなものです(外面はかなり良いほうです)。妻は、とあるお店の食品売場でチェッカー(レジ係)をしていますが、”〇〇さんはいつも笑顔が素敵です”とお客様からお店の方に名指しでお褒めをいただくほどに評判が良いようなのです。しかし家では口があまりよろしくはありません。「ねえ、聞いてよ、今日さぁ、職場のクソババアにホント、頭にきた!」とまあ、こんな調子です。寅年で曲がったことが大嫌いな性格なので、世の中の間違ったことに関してはトコトン許せないようで、徹底抗戦の構えです(妻がファイティングポーズをとっている姿が頭をよぎります)。職場が変わったばかりでみんな先輩なので今のところはおとなしくしているようですが、いつ噛み付くか冷や冷やモノです(それはまるで、アニメ「とらドラ!」のメインヒロイン”逢坂大河”を彷彿とさせてくれます)。彼女なりに世の中のいろんな不条理と常に闘っているんでしょうね。そういうのを結構聞かされます。

私は私で職場で闘っておりますが、ものづくりの職場の女性陣スタッフにいつも完膚無きまでに叩き潰されます。営業側としては逆らえません。そして心の中でこう思うのです。「まいりました!m(_ _)m」と。家でも外でも女性にはやはり勝てませんね。最近は無理に勝とうなんてまったく思わなくなってきましたが・・・(笑)

そんな流れで、本日は闘うアニメの中でも見た目にはおとなしくも頭と心で互いに闘う、”盤上のファイター”将棋の棋士が主人公の物語であります、「3月のライオン」を紹介いたします。

深夜帯アニメではありませんが、冬アニメの中で一番感動した作品でしたので、ぜひ皆さんに紹介したいと思った次第です。漫画家”羽海野(うみの)チカ”さんによる同タイトル漫画が原作です。ジャンルは青春・将棋です。2007年7月から青年漫画誌「ヤングアニマル」に掲載となり、現在、既刊12巻まで出ている漫画がアニメ化され、2016年10月~2017年3月でNHK総合にて(23:00~)全22話(第1シリーズ)が放送されました。すでに今年の10月より第2シリーズ放送の予定です。

ちなみに羽海野チカさんは、若い女性にはお馴染みで、アニメ・実写TV版・実写映画版にもなった「ハチミツとクローバー」という一世を風靡した恋愛漫画を描いた方です。このアニメは、原作者も大好きな”新房昭之”監督と”シャフト”というアニメ制作会社が組まれて作られた作品ですので、原作者も納得の行く仕上がりになっていることこの上ない作品と言えることでしょう。新房監督×シャフト作品では「ひだまりスケッチ」シリーズ<物語>シリーズ「魔法少女まどか☆マギカ」などが有名で、私もどれも大好きな作品です。そうしたスタッフ陣が作った新たな作品とあらば観ないわけにはいかないと思って観たこの作品。大当たりでした。

3月のライオン1

”桐山零(きりやま れい)”、17歳。C級1組、5段、プロ棋士。大きな川が流れる小さな町に彼は住んでいる。一人で。目を覚ますと、彼は水を飲み、窓を開けて空気を吸い、息を整えた。服を来て、向かうは将棋会館。会館の中には取材記者も来ているようだった。対局室に入ると対戦相手はまだ来ていない。盤を前に静かに正座し、相手が来るのを待つ零。やがて、対局者は彼の前に現れた。

今日の相手は零の父である”幸田”棋士だった。事情があり、彼は零を養子として迎い入れたが、今は一緒に暮らしてはいない。そんな父との対局。「元気だったか、零。   暑いなあ、まだ梅雨にも入っとらんというのに。   まいったなあ、こんなときだって言うのに天気の話しか出てこんとは。」彼は零にそう話すのであった。父であり、プロ棋士である彼を前に零は終始無言であった。「では、始めようか。」幸田のその言葉で零が1手を打ちはじめる。対局は始まった。その最中、零の頭の中には今までの彼やその家族と過ごした様々な思い出がよぎるのであった。静かに時は流れ、やがて幸田が口を開く。「無いな・・・        、負けました。」零は父に勝ったのである。「強くなったなあ、零。ちゃんと食べているのか?」幸田は零の今の生活を心配し、零を気遣いながら対局室から去っていった。一人対局室に残された零は何を想うのだろうか?

帰り道、橋の上で時間をやり過ごしている零に一通のメールが入る。”川本ひなた”からのメールだった。「今日はカレーですよ!食べに来てね!!待ってるよ。」そのメールに対して、零が断りの返信を入れようとするやいなや今度はひなたの姉の”あかり”からメールが入る。「カレーなのに福神漬がないの!!お願い。コンビニで買ってきてくれる?」拍子抜けした零は買い物をして彼女たちの家に向かった。川本家に着くと、中学生の”ひなた”と幼稚園児の”モモ”が揃ってお出迎え。「お腹ペコペコ、零くん早く食べよう。」零は時々、この3姉妹の家にお世話になっているようだ。

食事の最中、テレビではキレた息子が父親を殴り殺す事件が流れていた。それを観た零は、今日の父との対局の、自分が将棋の一手一手でまるで父を殴るような生温かい感触を思い出してしまったのだ。「無理しなくてもいいよ。少しだけでもゆっくり食べれば良いから。」あかりの優し言葉がかけられる。食事の後、零はすぐに眠りに落ちた。ひなたは零にタオルケットをかけてあげた。メガネをつけたまま寝てしまった零の顔からメガネを外すと、零の目には涙が・・・。育ての父に対する自分がした仕打ち(対局)。それがその涙の理由なのか?

翌朝、目を覚ますと、あかりはモモを幼稚園に送りに、ひなたは学校へと早々と向かった。零の目の前には、ひなたがつくってくれたサッカーボール並みのおにぎりがひとつ。零は学校へ行こうという気持ちに切り替わり、それをもって学校へと向かった。孤独な昼休み。零は屋上でおにぎりを頬張る。そこへクラス担任がカップラーメンを持って現れる。一緒に昼飯を食べながらその担任は零に話しかける。「お前の対局、最近多くないか。なあ、桐山。考えたくないんだけど、オマエ、オレより給料高くね?くそ~、そんなやつとはもう一緒に飯を食ってやらない!悔しかったら早く学校で友達を作れ。先生は大人だから、そんなにヒマじゃないんだ。」そう担架をきって先生は屋上から姿を消した。ズケズケと勝手に入ってきて勝手に出ていった。別に一緒にごはんを食べてほしいとは頼んでないのに、そう思う零であった。

授業が終り、あかりのおじいちゃんが営む和菓子屋”三日月堂”に零は向かった。あかりたちと一緒にその店を手伝い、零はその後、自宅に帰った。ポストを見ると、まだ次の対局の案内は届いていない様子。すると、マンションのエントラスで対局通知書を持った一人の男が零に声をかけた。「お探しのものはこれかな?」零とあまり年齢が変わらない彼は不敵な笑みを浮かべてそう言い放った。彼は一体何者?零のライバルなのだろうか? 第2話につづく 

3月のライオン3

15歳でプロ棋士になった桐山零。彼はある理由で育ての親であり、プロ棋士であり、実の父の友人でもあった幸田の家から突然と姿を消した。一人で生きていく覚悟を決め、将棋の世界でプロ棋士として、日々対局という闘いをこなしながら、それによって一人でなんとか自分の居場所を作ろうと。しかし、プロの将棋の世界は一歩足を踏み込めば常に勝ちづづけなければならない厳しい世界。一年遅れで高校に編入し直し、高校へも通うようになった零。17歳の天才棋士にとって、二足のわらじはやはり重荷なのだろうか?プロ棋士になっても高校へ通う理由とは何なのか?

零にとっては生活するための手段である将棋。そして停滞する戦歴。闘い勝ち続ける意味を模索しはじめる零。中学生でプロ棋士になった先人4人は数あるタイトルまで上り詰めているというジンクス。史上5人目となる天才中学生プロ棋士という輝かしいデビューから徐々に陰りが見えはじめる。そこから零は将棋に新たな闘う意味を見つけ始めてゆく。その意味とは一体?少年はもがき、あがきながら、将棋と向きあい、更なる高みへと駒を進めることが出来るのだろうか。そんな盤上のファイターを支える周りの優しい人々たち。そしてライバルたち。様々な人々の人生模様が交錯する人間味溢れる作品であります。

この作品は、将棋の世界をベースにその中で生きているプロ棋士たちのそれぞれ闘う姿が当然の軸として形作られておりますが、プロ棋士以外の周りの人々もまた、自分の中の何かと闘っているというところがとても身近に感じられる要素で、引き寄せられる理由の一つかと思います。また、主人公を支える人々がとにかく温かく、そこに毎回ジンとさせられてしまいます。3姉妹の優しさは本当に心に染み入ります。各場面でのBGMも心の琴線に触れてくる素晴らしい演出だなあと思いました。

今回の作品の注目の声優さんは、とにかく川本家の3姉妹に尽きます。長女・あかり役は”茅野愛衣”さんですが、下の二人の妹の母親代わりの役どころなので、本当に母性愛を感じる優しい女性を演じています。茅野さんが演じてきた他作品の役どころを見ると結構幅が広く、いろんなタイプをこなしている方だということがわかります。「この素晴らしい世界に祝福を!」の”ダクネス”はマゾ的なちょっと変態性のあるキャラでしたし、「冴えない彼女の育て方」/”霞ヶ丘詩羽(かすみがおか うたは)”はクールビューティな先輩女性、「ギルティクラウン」/”楪(ゆずりは)いのり”は切なげな歌姫といった具合です。これは彼女の一握りの役どころですのでこの他にも個性的なキャラをたくさん演じています。

次女・ひなた役は”花澤香菜”さん。彼女については何度か今までの記事で触れてきましたので今回は割愛しますが、個性的で優しい声に特徴がありますので、癒し系のゾーンではすごく強い方です。当然、いろんな作品に引っ張りだこです。

最後に三女・モモ役の”久野美咲”さんですが、私は彼女のことはあまりまだ知りません。ただ、この作品では見事にちっちゃな子供のしゃべりをあてていまして、上手だなって思いました。観ていただけば納得だと思いますが、この3姉妹の優しさには本当に涙が出そうになります。いや、私はある場面で涙腺崩壊でした(T_T)

そして今回の作品は、オープニングテーマ・エンディングテーマがとっても豪華です。BUMP OF CHICKENとYUKIが作品の世界をしっかりと歌にしてくれています。前半は主人公の、もがきながらも懸命に生きている感じの歌で、後半は主人公が成長して自分の周りの人々を守っていこうとする生き様の歌です。

オープニングテーマ「アンサー/BUMP OF CHICKEN」(第1話~第11話)
            「さよならバイスタンダー/YUKI」(第12話~22話)

エンディングテーマ「ファイター/BUMP OF CHICKEN」(第1話~6話、8話~11話、22話)

現代を生き抜く全ての人々はみんなファイターです。闘っているのは自分だけじゃなく、みんなそれぞれに悩みを抱え、何かしらそれを越えようと頑張って生きています。そして独りでは決して生きられない、支えられて生きているのだと言うこと。人に支えられた恩はその人に直接返さずとも、支えを必要とする他の誰かを支えてあげることで十分なのだということに気づかせてくれる素敵な作品です。ぜひ、そんな世界を覗いてみてください。

<追記>将棋の世界では6月から翌年3月まで毎日新聞社・朝日新聞社主催の将棋の棋戦/順位戦(じゅんいせん)が行われるそうです。各クラスの昇級と降級を賭けた最終局が3月に行われるため、3月に棋士が猛獣のライオンとなることにたとえられることから「3月のライオン」というタイトルがつけられているようです。昇級者・降級者は基本各2名(C級2組は昇級3名)。順位戦は、A級・B級1組・B級2組・C級1組・C級2組の5つのクラスからなり、A級(10名の中の)の優勝者が名人戦の挑戦者となるそうです。

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たくさんのスタッフの苦労と想いが詰まってアニメは完成されてゆく。裏を知れば表も共感倍増、アニメファン必見の1作品。「SHIROBAKO」

今回の記事で、おすすめアニメ100記事100作品目となりました。2014年8月13日から記事をアップしてきて2年9ヶ月、ようやくこの数字にたどり着きました。最初の頃は1週間で1作品記事、2週間で1作品記事というペースでアップしましたが、いずれそのペースだとやがておすすめが枯渇することと、そんなに早いペースでアップしても大抵の作品は1作品12~24話が主ですので、観る方の立場を考えたら立て続けにおすすめしても、観る間隔もへったくりもありはしない、ということになると気が付き、現在の3週間あたりで1回のペースに落ち着いてきました。なので後半は失速です(笑)

実際に誰かにアニメ作品をすすめるにあたって、いざおすすめしようとすると、そうそうおすすめ出来るアニメは決して多くは無いものです。なぜなら、自分の記事を参考にそれをご覧になって、がっかりするようなことがあっては皆さんの限りある時間を無駄にしてしまうことになってしまうかもしれませんので、気軽にポンポンと自分の好きな作品だけをすすめるわけにはいかなくなります。楽しい+付加価値のある、ある程度ストライクゾーンの広い作品を紹介する必要があると考えそうしました。

忙しい皆さんに少しでも”心のリフレッシュと満足を共有していただく”、そしてまた来店いただくためには一切の妥協は許されない、という意気込みで、本当にすすめられる作品だけに絞って記事を書いてきたつもりです。しかし、そう思えない方もいらっしゃることかと思います。その場合は非力に免じてご容赦いただけましたら幸いです。

最近は、季節ごとに40前後ぐらいは作品が登場するでしょうか?私もその全部は到底観ることが出来ませんので情報を収集してピックアップした中から季節ごとに10~15作品を観るようにしています。それと並行して過去で見過ごしてきた良作を探してその過去作品も観つつ、自分が観てきた過去作品と直近で観た作品でバランスをとって記事にしております。そのような経緯でこの100記事までは時間を要しました。自分ではそれなりに納得の100記事100作品ではあります。(まだまだ、紹介しきれていない超絶オモシロ作品はございますので、2nd Seasonで引き続き紹介していきます。) 

100記事まで貯まったらインディックス分けしてみようと考えておりましたので、これを機に分類してみました。インディックスは”ジャンル分け”ではなくカテゴリーとして私のオリジナルでやや細かく分類しました。皆さんの心の症状に合わせた処方箋となっておりますので、これを機に自分にあった処方箋・作品があるかどうか探してみてくださいね。そこから入るときっと、皆さんにあった楽しい作品を見つけてもらえると確信しております。そのはずなのですが・・・、そうであってほしいなぁ(願)

今回は100作品目ということで、アニメが出来上がるまでの裏舞台を描いた作品「SHIROBAKO」を紹介いたします。

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私は、初めはこの作品を1話で斬ってしまうというもったいないことをしました。私はリアルで、0から作り上げる”ものづくり”の会社で働いています。ちょっと業界は違いますが、同じクリエイティブの匂いがして普段の仕事の延長線上に立つような気がして1話で止めてしまったのです。でも、この作品、実は2話以降からじわっと盛り上がってくる作品なのであります。ちょっと期間が経ってからこの作品が素晴らしいことを周りからさんざん聞かされ、リベンジして観たら、一生懸命にアニメを作るクリエイターたちが熱く、その姿が実にカッコイイ、いつもアニメをつくってくれて有難う!な作品だったのです。

素直に2話目以降もその時に観ておけばよかったなぁと、ちょっと後悔しました。登場人物たちの群像劇にはとても共感でき、私もリアルな仕事でのスムーズな進行に大いに参考になった程です。これを観たらもう、アニメに足を向けては寝られません。作ってくれたP.A.WORKSさん、いろんな意味でアッパレ!でございますm(_ _)m

”SHIROBAKO”というタイトルは、アニメ作品がはじめて完成した際に入れるビデオテープの白い箱(業界用語の白箱)からとっているとのことです。制作者が初めて手にすることが出来る白箱は、まさにクリエイターたちの想いが詰まった成果物そのものであり、アニメ制作業界のメーキングな日常を描いた当作品にぴったりなタイトルですよね。

大筋は、高校のアニメーション同好会所属だった5人の女の子の、その後のアニメ業界でそれぞれの夢を追うお話が軸となって、アニメーション業界でのアニメを作り上げていく工程とそこで働く大人たちの並々ならぬ仕事っぷりが物語となっております。

ジャンルは”アニメ業界&群像劇”。この作品は、アニメーション制作会社”P.A.WORKS”のオリジナルTVアニメ作品で、2011年に制作された”働く女の子シリーズ”第1弾の「花咲くいろは」に続く第2弾作品という、面白い位置づけでもあります。2014年10月~2015年3月に全24話+OVA2話がBSフジ・毎日放送(広域近畿圏)・ニコニコチャンネル(インターネット配信)他で放送されました。監督は、超人気の萌え&戦車アニメ「ガールズ&パンツアー」を手掛けた”水島努”さんです。

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山形の上山高校アニメーション同好会の3年生/”宮森あおい”・”安原絵麻(やすはら えま)”・”坂木(さかき)しずか”、2年生/”藤堂(とうどう)みさ”、1年生/”今井みどり”の5人は、文化祭に向けての自主アニメーションを完成させ、無事に上映を果たした。そして3年生は卒業を迎える。将来はいつかまたこの5人で絶対にアニメを作ろうと、5人は手に持ったドーナツを頭上に上げ誓いを立てるのであった。あおいは地元の短大、絵麻は東京のアニメーション制作会社・武蔵野アニメーションに”アニメーター”(アニメを描くお仕事)として、しずかは”声優”を目指して上京、それぞれの未来へ向かい始めた。

そこから2年半が過ぎた現在・・・。あおいは絵麻と同じ武野アニメーションで駆け出しの”制作進行”担当として働いていた。アニメ制作の全体スケジュール・管理をする仕事の一部分を担当。武蔵野アニメーションは7年ぶりに元請けとなる全13話のオリジナルアニメーション「えくそだすっ!」を制作していた。スタッフ全員が見守る中、第1話が無事に放送されるのだが・・・ その喜びも束の間、13話完成目指して制作工程は組まれているのだが、第3話で早くもトラブルが発生。第3話制作進行担当の先輩”太郎”が進行に穴を開けてしまっているようだ。原因は第3話の原画が原画マンから満足に上がってこないため、原画が足りずその後の制作に支障が出ているためらしい。

監督の”木下”と制作デスクの”本田”は悩み、第4話の作画監督・”瀬川”に急挙、第3話の作画をお願いする方針を立てる。第4話制作進行担当のあおいは監督・デスクと共に瀬川にそれをお願いしに行くのであった。第4話の原画制作をストップし、第3話の原画をテコ入れする事で瀬川は了承、どうにか原画はアップされ作業は再び流れ始めた。その御礼にドーナッツを差し入れに瀬川宅を訪れたあおいだが、ドアを開けると瀬川が目の前に倒れてこんでいた。過労が原因なのか?乗り切ったと思った矢先にまたまたピンチが訪れる。制作進行のあおいはこのピンチをどう乗り越えていくのか?武蔵野アニメーションのオリジナルアニメ「えくそだすっ!」は13話まで無事に完成を迎えることが出来るのだろうか?

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今回のこの作品は、アニメーション制作会社が自らの業界をクローズアップしたお話ですので、内容はデフォルメされないリアルな日常そのものだと思います。悪戦苦闘な状況が日常茶飯事な業界のようで、盛らずとも、ある意味リアルな現実がドラマチックに映る業界なのかもしれません。それを差し引いても、感動する作品という、観る側のニーズに答えるべく誇りやプライド・こだわりを持って真剣に作品づくりに奮闘しているクリエイターたちの姿が眩しく見えます。仕事上で妥協しちゃいけない場面ってきっとどの業界でもありますよね。働く大人たちのかっこよさが垣間見ることが出来る作品でもあります。

そんな業界で5人のお嬢様たちは自分たちのそれぞれの夢を果たすことが出来るのでしょうか?そこがまた観る上で楽しみなポイントです。そうそう、同好会の後輩の女の子、美沙ちゃんとみどりちゃんが業界で何を目指しているのかは2話以降のお話で出てきますが、それも楽しみですね。最終話ではとびっきりの素敵な結末が待っているかもしれません。乞うご期待の24話です。あと、個人的には第1話での、みやーもりちゃんのドライビングテクニック(ドラフト走行)も観てもらいたいものですね。

声優さんについてですが、この作品はヒロインたちの成長が軸にもなっていることもあってか、メインキャストは初々しさが出るどちらかと言うとキャリアが浅い声優さんが選ばれているような気がします(あくまで想像の域ですが)。その中での注目は一番のメインヒロイン宮森あおい役の”木村珠莉”さんです。前向きで明るく元気な主人公を好演しております。人に夢を与えられるようなポジティブな性格でいて、周りも気づかえるチャーミングな主人公にぴったり寄り添っています。そんな彼女はこのあと、「ミカグラ学園組曲」でもメインヒロインのお調子者で元気な萌少女好き主人公・”一宮エルナ”役を個性的にキャラづくっております。今後新たなメインヒロインが、彼女によって個性的に誕生していくことを期待したいですね。

最後にオープニング&エンディングですが、 さすがはP.A.WORKSさん、明日を夢見る
働く女の子たちの姿を素敵に演出しています。

オープニングテーマ「宝箱-TREASURE BOX-/奧井雅美」(第13~22話)
エンディングテーマ「プラチナジェット/どーなつ◎クインテット(宮森・安原・坂木・藤堂・今井)」(第13・15~18・20~24話)

私のようにこの作品を1話で斬ってしまった方、アニメが好きだけどまだ観ていない方、そしてお仕事で「万策尽きたー!」方はぜひ、「SHIROBAKO」を観てくださいね。何かしらの突破口が見つかるかもしれませんよ(*^^*)

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自分のことを理解してくれる相手だと知ったときに、初めて人は心を開きはじめる。「亜人ちゃんは語りたい」

世の中にはいろんな人がいます。背格好はみんな違うし、性格も人それぞれ。見た目やちょっと接した感じの第一印象で人はまずどんな人か勝手に判断されるもの。それが世の中の絶対数と違って映った場合、印象は決して良くはなく、むしろ煙たがられてしまう傾向にあります。でも、果たしてそれがその相手の真の姿であるのか(内面も含めて)どうかはわからないはずなのに、その第一印象(固定観念)の情報だけに過敏に反応し、自分にとって相手が合うか合わないかを判断して今後の付き合い方を決めてしまう、という方が大半ではないでしょうか。

”人は見た目が9割”という言葉も聞いたことがあります。本当にその第一印象とやらの判断は絶対的な正しさを持っているのか、それによって素敵な出会いの機会損失はないのだろうか、ということをあらためて考えて見る必要があると私はこの頃そう思います。そう判断を下す前に、自分から相手を知ろうとアプローチはしたのかどうか?あるいは自分が感じた第一印象は本当に正しかったのかを最低限確かめる行動を起こしたのかどうか?そんな気持ちにさせてくれたアニメが最近ありました。

今日紹介したいのは「亜人ちゃんは語りたい」という作品です。亜人は”デミ”と読みます。

漫画家”ペトス”さんによる週刊「ヤングマガジン」の増刊号「ヤングマガジンサード」の創刊号9月(?)から連載中(既刊5巻)の同タイトル漫画が原作で、それがアニメ化され、2017年1月~3月にBS11他で全12話が放送となりました。ジャンルは”学園コメディ”ですので、楽しさいっぱいがメインのアニメです。

この作品の注目すべきは監督よりも、むしろ脚本・シリーズ構成を手掛けた方です。アニメ「セキレイ」「四月は君の嘘」の脚本とシリーズ構成を担当されたフリーライターの”吉岡たかを”さんが担当されています。どちらも心の琴線をくすぐるような感動を与えてくれる良い作品です。うまくは言えませんが、楽しい作品の中にも「人ってこういうものじゃない?」というようなメッセージ性がきちんと入っているように感じましたが、それは原作の良さをさらに良い方向に運ぶ、こういった方の役割が非常に大きいような気がしました。アニメ制作会社は年に1~2本はコンスタントに良作を輩出している”A-1Pictures”です。

どんなお話かというと、特別な体質を持った人間(神話やおとぎ話のモチーフにもなったバンパイアや雪女などかつては恐れられ、迫害を受けていた人種が現代では総称”亜人”と呼ばれるようになり、一人の個性ある人間として認められ、一般社会で普通に日常生活をが行えるよう国家も様々な生活保障を認めるようになったとされる時代のお話です(半分ファンタジー的な人物が登場するお話ですのでその前提で話を続けます)。

亜人ちゃんは語りたい1

亜人とされる人間には、牙を持ち、吸血性のある人間の”バンパイア”と、アイルランドの妖精にルーツを持つ頭と胴体が分離した、世界に3人しかいないとされる”デュラハン”、ストレスを感じると汗や涙が氷になり、冷気が体から出る特異体質の”雪女”、普通に接するだけで相手の男性をみだらな気持ちにさせてしまうフェロモン漂う”サキュバス”が該当する。それらの人間は、遺伝よりも何かしらの突然変異が生じてそのような特別な体質になるケースがほとんどらしい。

柴崎高校の生物教師”高橋鉄男”は、大学時代は亜人に興味があり、卒論のテーマを亜人の研究にしていたほどだが、実際に今まで亜人に会う機会はなかったのだ。教師になって5年目の春、新学期に新人女性教師の”佐藤早紀絵”が着任したが、上下トレーニングウエアというなんとも色気のない格好であった。そして彼女は先生方全員に自己紹介をするが、最後に自らを”サキュバス”だと名乗ったのである。鉄男にとってはこれが人生初の”亜人”との対面であった。後に、彼女と対面した鉄男は彼女に挨拶しながらフレンドリーに握手を求めたが、「興味本意で私に近づかないでください。」と、必要以上に警戒されてしまう。サキュバスである彼女は地味な服装で出来るだけ男性と接触しないよう、自分を律していたのであった。確かに興味があって近づいたことが否めない鉄男は、自分の行動を反省するのであった。

そんなことがあって間もなく、鉄男は廊下で一人の女子生徒に助けを求められた。彼女の名は”小鳥遊(たかなし)ひかり”新入学の1年生。事情を聞くと、同じクラスの女子が具合が悪そうだから彼女のことを保健室に運ぶのを手伝ってほしい、とのことだった。生物教師の鉄男は、今までの教師としての経験から生徒の顔色を見て具合を判断しようとするのだが、なんと顔を見ようにも首から上が無いのである。彼女は亜人の”デュラハン”であった。小鳥遊ひかりが言うには、先に彼女の頭だけ保健室に運んでおいた、とのこと。早くも今日、二人目の亜人との対面であった。

そんな状況の中、「大丈夫だから、冷やせば大丈夫だから、雪女だから。」と言いながら、目がまわっている状態で担架で運ばれる女子が一人。そう、彼女は亜人の”雪女”であった。暑さに弱くて倒れたらしく、クラスメイトに運ばれていた。3人目の亜人との遭遇。目の前の亜人のデュラハンと雪女になんら驚かないひかりに対して、鉄男は「落ち着いてるけど、珍しくないのか?亜人。」と聞くと、彼女はこう答えた。「別に驚かないけど。私も亜人だし、バンパイアだし。」と。1日で立て続けに4人もの亜人と会ってしまった鉄男にとってはまさに驚きの連続。

人なつっこいひかりに対して鉄男は、バンパイアについて、良ければいろいろと教えて欲しいと頼んでみた。ひかりは快く受け入れ、しばしば、生物室の鉄男のところに顔を出すようになり、バンパイアについて語りはじめるのであった。ひかりに見聞きした限りでは、現代のバンパイアは昔からの伝承と実際の事実にそれなりの差異があることがわかった。例えば、にんにくは大好きで十字架には弱いこともなく、吸血行為は食生活で緩和される。国から月1で血のパックも支給されているらしく、それなりに社会に順応している事がわかる。ただし、バンパイアも暑さには弱く、日差しも苦手なのだが、学校側のこまめなケアまでにはまだ至っていないらしい。そして亜人ついての良き理解者であることがデュラハンの”町京子”にも、雪女の”日下部雪”にも伝わり、二人も日頃の悩みを鉄男に相談するようになっていく。

亜人ちゃんは語りたい2

亜人の生活は国からも保障されているといえども、社会的に弱い部分も多く、彼女たちのいろいろな悩みを徐々に知る鉄男であった。どうしても彼女たちは特別な性質のため、学校での生活は多少浮いてしまう部分もある。最初は興味本位からだった鉄男の亜人の研究。しかし、学校という自分が勤める身近なところで亜人(デミ)たちに偶然にも接する機会が増え、鉄男は彼女たちを守るために自らが率先して彼女たちの理解と生活しやすい環境づくりに努めていくのであった。

彼の彼女たちへの働きかけで何かが少しづつ変わっていこうとしている。果たしてそれは一体なんなのか?
ハートフルな物語の中で亜人ちゃんたちが鉄男先生に色々と語り始めていきますが、同時にみなさんにも、この物語は何かを語り始めていきます。

この作品を観ると、相手に興味を持って接することの必要性を感じることが出来ます。せっかくの目の前の出会いも、表面だけの接し方では相手の本質はいつまでも知り得ないし、相手の事を理解しようと努めてその意思表示が初めて相手に伝わった時に、相手もこちらに心を開いて本当の自分を見せてくれるものだということを再認識させられる作品です。

また、この作品の中では同級生が陰口を叩く場面が登場します。良くない行為ですよね。それが相手に届いたらどんなに相手は辛いことか。八方美人になることとは別で、少なからず相手に嫌な思いをさせないためにもそれらの行為は慎み、人の良いところを見るとか、思いやりを持って相手の立場も考えて接しないといけないものですよね。大人になるってそう言うことですよね、きっと。昔の本のタイトルですが、確か、「人生に必要な知恵はすべて幼稚園の砂場で学んだ」というのがあったと思いますが、私はアニメで再学習をしております。良いアニメ作品は大人にとっても倫理的復習ドリルの役割になると私は断言いたします。

今回の注目の声優さんは、メインヒロインのバンパイア/小鳥遊ひかりちゃん役の”本渡楓(ほんど かえで)”さんです。お調子者でおしゃべり好きなヒロインをバッチリ演じております期待の21歳の若手声優さんです。19歳から活動しているそうですが、最近では昨年の秋アニメ「ガーリッシュナンバー」(声優さんの業界的アニメ)の天然であざといサブヒロインの一人”久我山八重”役や、今年の冬アニメ「うらら迷路帖」(占い師見習い女子アニメ)のお嬢様的真面目なサブヒロイン”巽紺(たつみ こん)”役を演じるなどとても多くの作品に登場し始めております演技派な声優さんですので、これからもたくさんの作品に登場必至な方です。

あともう一人、一見真面目風で実は下ネタ・ギャグ漫画好きな雪女/日下部雪役の”夏川椎菜”さんです。彼女はちょっと前に書いた「天体のメソッド」の真っ直ぐで芯の強いメインヒロイン”古宮乃々香(こみや ののか)”役や昨年春アニメの戦艦&萌え系「ハイスクール・フリート」のちょっとふんわりとした性格のメインヒロイン”岬明乃”役を演じています。彼女は声に優しさがあるようで、それがかえってヒロインの一生懸命な役どころにハマっているような気がします。徐々に役幅を広げている印象でこれから頑張って欲しい声優さんです。

この作品は楽しいし、ひかりちゃんがとても可愛いし、とってもハートフルな作品だよって「オジちゃんは語りたい」

オープニングテーマ「オリジナル/TrySail 」
エンディングテーマ「フェアリーテイル/3月のパンタシア」
             ※今この何気ない瞬間がやがて大切な思い出に変わります

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ドラえもんのひみつ道具より、私は宇佐くんが持っている”包容力”がほしいなぁ。「僕らはみんな河合荘」

4月2日は、息子の大学入学式の日でした。ついに息子が大学生。アラフィフに向かってカウントダウンの私もそろそろ大人にならなくてはいけないとは思っています。精神的にですが。でも、まだまだ大人になりきれていませんねぇ、ほんとに困ったものです。

私はリアルな世界では営業職に就いています。近頃は、顧客先に行く合間にですが、営業車の中でIpadミニを使い、お気に入りのfha'na (ファナ/アニソンバンド)を何曲も飽きることなく聴いています。子供が同じアニメを何回も観るように、何回聴いても飽きないんです、これが。そう言う曲ってあるんですよね。曲の良さはもちろんですが、飽きない理由はもう一つ、実はそのバンドのボーカル女子towanaさんが私の昔付き合っていた(25年も前になりますが)彼女にとても良く似ているので、ついついYouTube でミュージックビデオを観てしまうんです。

そんな事をやっていたら、先日、彼女の夢を見ました。25年たっても夢の中ではやっぱり若い!昔のままです(とは言っても、年を重ねた彼女が今はどうなっているか知る余地はありませんが)そして、夢の中で「オレについて来い!」みたいな展開でハッピーエンドになってしまいました(25年前はそう言えずにバッド・エンドでしたが(笑))。私の妄想力はすごいとあらためて自分で感心しました。ただ、これにとどまらず、その翌日から数日間、毎日夢を見るわ見るわで、おふくろは出てくるわ、兄貴は出てくるわ、地元の懐かしい小・中学校時代の友達はいっぱい出てくるわで、しばらく会ってない面々がオールキャスト大出演でした。これってもしかしたら、天からお呼びがかかる前ぶれ?いやいや、単にみんなに会いたいという潜在意識が働いただけだとは思いますけどね。 fha'na恐るべし!です。

ちょっと引っ張りすぎましたが、この曲のタイトルは「いつかの、いくつかのきみとのせかい」です。この曲は、観るととてもほっこりとしたあったかい気持ちになれるアニメのオープニングテーマです。おそらく、その温かさを同時に想い出して連日夢を見てしまったのかもしれません。リアルな世界でのストレスや、愛情で満たされたいっていう気持ちが手伝ってなのか、最近そんな出来事がありました。

今回は、そんなことで、春の新生活時期に見るにふさわしく、また先程の曲が使われているアニメであります「僕らはみんな河合荘」を紹介いたします。

ジャンルは”青春&ラブコメディ”です。この作品は、漫画&アニメ「恋愛ラボ(LOVE LAB)」の作者&原作者でもある”宮原るり”さん(女性漫画家)による同タイトル漫画が原作となっております。青年漫画雑誌「ヤング・キングアワーズ」に2010年6月から連載中で、2014年4月にアニメ化、6月まで全12話がTBSテレビ(関東広域圏)、BSーTBS、ニコニコ生放送(ネット配信)他で放送されました。OVAも1話ございます(この1話も必見です)。アニメーション制作はブレインズ・ベース。

この作品は、ストーリーはいたってシンプルなので簡単なあらすじに留めるぐらいで、あとは実際に見ていただいた方が良さげなアニメです。主人公が好きな相手に一途な恋愛感情を抱き、それに伴い相手に対する接し方に試行錯誤を繰り返す、と言ったお話ですが、結果としては主人公の包容力がキラリと光るという展開アニメなのです。まだ大人になりきれない40代後半の私にとっても目からウロコの包容力です。

相手に対して一方的な優しさは”ただのいい人”で終わってしまいがちですが、相手との距離を的確に測った上で相手が欲する時に優しく接することが出来る人は”包容力のある人”と格付けされるのかもしれません。相手が好きでも自分本位ではなく、相手優先の行動で常に接することができれば相手からも認められるでしょうし、好かれるはずですよね。理屈じゃ分かるけれど実際にそれを計算抜きで実践することはなかなか難しいとも思います(”解る”と”出来る”の差は大きいわけですが)。どこぞの知事さんがおっしゃっている”〇〇ファースト”の考え方にもつながるかもしれませんが、このような行動が自然とできるようになると、好きな相手ばかりではなく、自分が今後接する全ての相手に対して真の優しさを発揮出来るような気がしました。

仕事も含めて、自分の周りの人とより円滑に事が運べばなお良いですし、少なからず、自分の接する範囲の人は幸せにしたいものですよね。そう、これはまさに「新世紀エヴァンゲリオン」の碇ゲンドウが考えていたもう一つの人類の幸せのかたち”人類幸せ補完計画”なのです!(嘘です)とにかく、優しさ<包容力 が大事かな。私もそれを目指してこれから日々、頑張りマッスル、マッスル~。

僕らはみんな河合荘1

主人公”宇佐くん”(本名/宇佐 和成)は高校一年生。親の仕事が転勤になるタイミングで一人暮らしがしたいと親に頼むが、母親が勝手に決めてきた食事付きの下宿に住むこととなる。

その下宿先である「河合荘」を訪れると、途中で見かけた不審人物の男性が同じ河合荘の住人であり、さらにその人と同部屋になることが判明。その男性の名は”シロさん”(城崎)。人畜無害ではあるようだが、かなり個性的でマゾなお人柄。他の住人から罵倒されることに喜びを感じているらしい。シロさんは宇佐くんに話しかけ、仲良くしようとするが、高校に入ったら穏やかな学校生活を送ることを夢見てきた彼にとって、それは前途多難な予感を感じ、受け入れがたいものであった。早くも、彼はその理想と現実のギャップに直面し、ここ河合荘の大家さんである”住子さん”(本名/河合 住子)にここでの生活を辞退することを申し出る。

そんなやり取りをしている中、本を読みながらそのわきを通り過ぎようとする一人の女子が現れた。なんと彼女は、高校で図書委員である宇佐くんが、日頃図書室でよく見かける気になる女子であった。彼女は河合荘の住人だったのだ。ここでは”律ちゃん”(本名/河合 律)と呼ばれている。宇佐くんより一つ年上の二年生で、本が好きで放課後は大抵図書室にいるのだ。そんな物静かな文学女子に宇佐くんは密かに憧れていた。つい今さっきまでこの河合荘での生活に希望を無くして出て行くはずだった彼だが、彼女の登場で180度その考え方は変わった。彼の目の前は一気にバラ色に。

彼は彼女に話しかけようとすぐさま後を追うが、彼は知らずに男子が踏み込んではいけない女子専用エリアに侵入してしまう。河合荘は男女で居住スペースが別れていて、女子エリアには女子側の許可がないと入ってはいけないルールがあった。それを知らず踏み込んだ彼に対して、彼女の反応は冷たかった。彼女は思いの外ガードが固く、無口で無愛想だった。ここに来る以前も、日頃からどうにかして彼女に近づきたいと思っていた彼だったが、ファーストコンタクトは見事に失敗に終わったのである。

この河合荘には律ちゃん、シロさんの他にあと二人、女子が住んでいた。一人は”麻弓さん”(錦野 麻弓)という30歳間近のOLで、メガネ美人だが男運がなく、酒癖が悪く、いつもやさぐれて住人たちによく絡んでいるようだ。
もう一人は”彩花(さやか)さん”(渡辺 彩花)という20歳の女子大生で、可愛いが小悪魔で腹黒。男を翻弄するために大学のサークルをかき回していくつも潰したことから、彼女は”サークルクラッシャー”と呼ばれているらしい。

ちなみに大家さんの住子さんは律ちゃんの叔母さん(律の父の妹)である。住人が落ち込んだり、嬉しいことがあった日には、その住人の好物をつくってくれるらしい。とっても優しく、ときにはとっても怖い存在のようだ。住子さんもシロさんのことをわかっていて、彼をよく罵倒しているみたいである。河合荘では、食事は広間でみんな一緒に揃って食べるのがルール。親元を離れて一人で生活する住人たちにとって、それは騒がしくも家族同然のふれあいが出来る素敵な時間。それを守らないときには住子さんからの何かしらの罰が下るらしい。

彼にとって河合荘での新しい生活がはじまった。彼が望む穏やかな高校生活とやらはここで実現できるのだろうか。そして、憧れの先輩/律との距離は縮まって行くのだろうか。個性的な面々が集まるここ河合荘で、うざったくもあったかい日々が流れてゆくのであった。

僕らはみんな河合荘2

以上がこの作品の登場人物と大まかなお話の流れです。主要人物たちの個性溢れるお話がとても楽しいのですが、各々の関わり方が優しげでそこも素敵な流れが入った作品です。宇佐くんと律ちゃんの関係はどうなるのかが最大の気になるところですが、それとは別にとにかく律ちゃんがめちゃくちゃ可愛いです。そのあたりもこの作品の見処たっぷり要素かなって思います。

注目の声優さんは何と言っても住人3人女子ですが、3人3様で、いつもと違うキャラを演じきっているところがさすがベテランだなって思います。律役は”花澤香菜”さんで、言わずと知れた超人気声優さんです。最近は「orange」という作品の奈穂ちゃん役に出ていて、こちらも恥ずかしがり屋さんの女の子で魅力的でしたが、この律ちゃんは仕草の可愛さを見事に声で表現している演技が実に素晴らしいと感じさせてくれます。そして麻弓役の”佐藤利奈”さんですが、彼女は「みなみけ」シリーズの3姉妹の長女・春香 ちゃん役を演じている方です。春香はしっかり者の優しいお姉さん役でしたが、この麻弓さんはかなりやさぐれて柄が悪いです。同じ声優さんとはとても思えないぐらいのキャラを演じられる幅を感じました。最後に彩花役の”金元寿子”さんは「翠星のガルガンティア」でエイミーという可愛らしいヒロイン少女の役を演じていましたが、今回の彩花役はとっても小悪魔的で、また彼女の違った要素を見ることが出来ました。それぞれの声優さんのいいお仕事ぶりも感じてもらえたら幸いです。

ぜひ、みなさんもこの作品を見て、どこか懐かしい感じとほっこりとした気分に浸って頂けたら思います。

オープニングテーマ「いつかの、いくつかのきみとのせかい/fh'ana」
エンディングテーマ「My Sweet Shelter/律・麻弓・彩花」

実は私は九州で下宿しております。それはネット上ですが、サテライトの感覚で勝手に下宿生気分を少しだけ味わっております。
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楽しさ・感動がいっぱい詰まった深夜帯TVアニメ作品。まだ知らない40代以上の方々にも知って頂けるよう、おすすめアニメ情報館TAKAYAの店主兼アニメ効能調剤薬局調剤師(仮)兼貴方様の執事がわかりやすくお届けいたします。日常に疲れた方、ストレスが溜まっている方、暇な方は処方箋も出でおりますので、どうぞお好きなアニメを処方してみてください。

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