スパイの世界はとってもスパイシー?嘘か真かご覧あそばせ。「プリンセス・プリンシパル」

本当でないことを相手に信じるように伝える言葉、それを”嘘”と言います。「人間は嘘をつく生き物である。」誰が言ったかそんなフレーズが頭をよぎります。

「ホンマでっか!?TV」でお馴染みの脳科学者の澤口俊之先生が言うには、人間が嘘をつくのは「自己利益」と「協調性を高める」ためなのだそうです。何かまずいことがあって、それを追求された時にそれを隠すため、あるいは自分を守るために嘘をつくといった事が典型的な「自己利益」のための嘘であります。そして、人は協調性を高めるためにも嘘をつくということが最近わかってきたそうです。例えば奥様や彼女に「私って太ったかな?」と問いかけられ時に、本当はそうであっても「そんなことはない」とあなたが言ってあげることで、本人が否定したい気持ちを打ち消してあげるための嘘が、「協調性を高める」ための嘘ということになるようです。そう考えると一概に”嘘は良くない”、と否定できないかなって思えてきます。基本的には良くないですが、要は”優しい嘘ならあり!”てことでしょうかね?

私はよく妻に嘘つきって言われます。過去にやらかした?ことを今だに何かの折によくつつかれます。決して芸能界で今流行り?の◯倫や◯気のたぐいではありませんよ。今では名誉挽回のために仙人に近いんじゃないかって思うくらいに自分では善人に徹しているつもりなのですが・・・妻の肩もみだってよくやりますし(そのくらいは当たり前だろ)、お皿もたまには洗いますし(毎日洗えよ)、まあ、自分から言うぐらいだからまだまだやっと凡人にたどり着いたってとこですかね。一度貼られたレッテルはなんとやらなのですね、トホホ。そんなわけで、わたしの善人への道はまだまだ続く!この続きはWEBで!なのでした(嘘です)。

嘘をつくのが許される職業なんてこの世にはありませんが(あってはならないけれど、あるよね~)、裏の世界では嘘をつくのはお仕事上、当然の成り行きと言えるのでしょう。まっとうな表の世界で暮らしている皆さんにはそんな世界のことは何も知る必要はありませんが、もし、あなたがある日突然、裏稼業的なスパイとなったなら、あなたはその世界で生きていけるのでしょうか?私は生きていけません。なぜなら、痛いのは嫌いなので、捕まって拷問とかになったらすぐにゲロしちゃいます。それでジ・エンドですね、おそらくは。あくまでエンターテイメントとしてそんな物語を観ながら、自分の知らないその世界に自分を投影してみてください。あらためて、表の世界の心地良さ(幸せ)を体感することになるかもしれませんよ。えっ、私はスパイとして十分にやっていける!そう思ったあなたはすでに中二病です。スパイになる前に中二病にかかっておりますので実践はせず、今後はぜひ、アニメの世界にどっぷりと浸かり続けることをおすすめいたします。処方箋にあったお薬(アニメ)を当薬局で出しておきますので。

本日紹介する作品は「プリンセス・プリンシパル」という”スパイアクション”ものです。同時にこの作品は、時代背景を考えると明らかに時代錯誤的なテクノロジーが登場する、いわゆる”スチームパンク”と呼ばれるジャンルの作品でもあります。(スチーム・パンク作品に該当する代表的なものといえば、宮崎駿さんの”天空の城ラピュタ”が挙げられます。)キャッチフレーズは”嘘つきはスパイの始まり”。19世紀末の架空のロンドンを舞台に、名門女子高生の仮の姿の5人組スパイが分断された2つの国を巡って裏の世界で暗躍を繰り広げる、スパイアクション作品です。

プリンセス・プリンシパル5

スパイアクション✕女子高生✕スチームパンクという意外な組み合わせから生まれる化学変化が、観るものに斬新さと面白さを与えてくれること間違いなしの作品です。アニメーション制作は”Studio3Hz”と”Actas Inc.”による共同制作で2社のオリジナル作品となります。監督は、「東京マグニチュード8.0」「ばらかもん」の”橘正紀(たちばな まさき)”さんです。シリーズ構成・脚本は、「交響詩篇エウレカセブン」「ギルティクラウン」「甲鉄城のカバネリ」を手掛けた”大河内一楼(おおこうち いちろう)”さんで、キャラクターデザイン原案は、「キノの旅」の小説の挿絵を描いていた”黒星紅白(くろぼし こうはく)”さんです。2017年7月~9月にBS11他で全12話が放送されました。

19世紀末、アルビオン王国の王立航空軍、通称”空中艦隊”の登場は世界の勢力図を一変させた。ケイバーライト(アルビオン王国から産出される新時代の動力源である物質。それを使うとそのまわりを無重力状態にして空中に浮くことが出来る)を独占するアルビオン王国はこの空中艦隊を用してローマ帝国以来の覇権国家となった。しかし、革命により、アルビオン王国は東西に分離。ロンドンの壁によって王国と共和国に分かれた。以来10年、ロンドンは各国のスパイが暗躍する「影の戦争」の最前線となった。

アルビオン王国内の周りを一望出来る高い建物から、ある人物の行動を望遠鏡で監視する一人の少女。彼女の名はアンジェ。共和国側の情報組織「コントロール」のスパイである。アンジェがマークしているその男はどうやら誰かに追われている様子。アンジェは逃げる彼の前に突如現れた。「誰だ?」その男の問いにアンジェはこう答える。「通りすがりの宇宙人。」そんな冗談めいた会話をかわしていると、彼を見つけた追っ手が迫って来た。アンジェはすぐにその男の腕をつかみ、持っていた球状の携帯型ケイバーライトを使って空高く舞い上がり、敵の弾丸をかわしながらその場から遠ざかってみせた。

再び地上に降りたその場所にはアンジェたちを援護する仲間が一人。彼女は”ちせ”。見た目にはか弱そうな小柄な少女だが、敵をめがけて疾風の如く走り出したかと思えば、敵の車とすれ違いざまに持っていた刀でその車を一瞬にして切り裂いた。3人となった彼女たちは走り出し、仲間の待っている車へとたどり着くと、すぐさま車に乗り込んで走り出した。車を運転するのは”ドロシー”。アンジェやちせよりは年上のリーダー格である。敵のもう1台がしつこくアンジェたちの車を追いまわす。カーチェイスの最中、アンジェは再びケイバーライトを使って宙に舞い、敵の車に乗り移った。次の瞬間、勢いのあるまま宙に浮かび上がった車はそのまま壁に激突し、ジ・エンド。振り切ったアンジェたちはその男を連れて、かくまうべくアジトへと向かった。着いた先は、王国の貴族たちが通う名門クイーンズ・メイフェア校の寮であった。同時にそこはアンジェたちが通う高校でもあった。

彼女たちは学校で表向きは「博物クラブ」なる部を設け、そこをアジトにスパイ活動をしていた。その部屋に男は通された。その男の名はエリック。王国の研究者である。今回の彼女たちの仕事は、彼を共和国に亡命させる手助けであった。博物クラブの部屋にはアンジェ・ドロシー・ちせの他にベアトリスがいた。彼女は王国のプリンセスの友人であり侍女でもあった。常にプリンセスのそばについて何かとお世話をしていた。彼女は訳あって自動声帯と呼ばれる機械的な声帯を持ち合わせていた。男女問わずにいろんな人の声を真似ることが出来、力ではないところの特殊能力で力でチームに貢献している。そして、みんなが集まっているその場所へ一人の少女が現れた。彼女はこの国のプリンセスである。王位継承権は第4位という地位にある。何故、彼女はこの中にいるのか?エリックはスパイの中にいる目の前のプリンセスに対してこう訪ねた。「プリンセス、あなたもスパイなのですか?」それに対して彼女は満面の笑顔でこう答えた。「はい、スパイです。」プリンセスがスパイに加担しているのは何故ゆえなのだろうか?

プリンセス・プリンシパル1

エリックには、病気の妹がいるらしい。そして、彼女も一緒に連れていきたいとエリックは彼女たちに伝えた。二人の亡命になると危険も倍になる。ドロシーは反対するが、離れ離れは可哀想うだからそうしてあげてほしいとプリンセスがみんなにお願いをする。アンジェはそれに賛成し自分が4日後の決行日までに調査してその段取りをつけると言い出した。エリックの妹を調査しに、彼女がいる病院へアンジェとベアトリスは向かった。彼女に会うと、彼女はケイバーライトによる事故に巻き込まれ、ケイバーライト障害という病気で歩けなくなっていたのだ。戻ってからアンジェは彼女に会ったことをエリックに話した。彼は、研究成果を持ったまま共和国へ亡命すれば大金を渡す、とある男から言われ、妹の治療費に当てるために亡命を引き受けたことを口にした。アンジェは数日後の亡命の決行日をエリックに告げて就寝についた。

その後、エリックは一人になると手荷物から伝書鳩を出し、メッセージを足につけて鳩を外へ放った。外でその動きを観察していたアンジェは不穏な動きをコントロールへと報告する。その結果、アンジェたちに指令が下り、予定変更で本日亡命の壁超えをするとエリックに告げて有無も言わせず彼を強引に連れ出し、車に乗せ出発した。ドロシーとちせたちが向かった先は敵のアジト。そして敵を粉砕。アンジェとエリックが向かった先は人気がない町外れのとある場所。アンジェは、エリックが亡命をしないでアンジェたちをスパイとして王国の権力者に密告して、そこから亡命以上の大金を得るために裏切った事に気づき、彼を始末しに来たのだった。彼を殺す前にアンジェは彼に生命保険の証書にサインをさせた。その後、彼はアンジェにこう訪ねた。「オレを殺すのか?」「いいえ」、そう言って彼女は何の迷いもなく彼に引き金を引いた。それから一週間後、テムズ川からエリックの死体があがった。彼にかけられた保険金の受取人は彼の妹のようだが、それが非情なスパイのせめてもの優しさだったのかどうかの真相は彼女がスパイである限り永遠に迷宮入りのお話である。(第1話)

この作品の魅力はいろいろとあります。全12話有りますが、そのうち9話までが1話完結で、お話の順序がばらばらになっております。まるでパズルを組み合わせていくように、観すすめていくうちにいろんな断片がつながっていき、その後のストーリーが出来上がっていきます。そして10話以降の3話分が時系列なので、話が盛り上がりつつラストを迎えます。よく考えられていて凝った演出だなあと感心させられます。そして何と言ってもスパイアクションものというだけあって、スピード感溢れるアクションシーンを多く見ることが出来るのがこの作品の売りです。アンジェはスパイ養成校上がりのエキスパートですし、ちせは日本からの留学生の設定ですが、ジャパニーズ”忍び”として日本の代表的に活躍してくれます。やはり、女の子バージョンでも強いキャラはいいですね。

あともう一つ、この作品の優れているところは、やはり作品を左右するキャラクターデザインの良さかと思います。普段はおしとやかな表の姿の彼女たちと、戦闘モードに入るとやはり百戦錬磨のスパイである裏の姿の彼女たちの両方を観ることが出来、それぞれのキャラを二倍楽しめます。その静と動のギャップにも萌え要素があるかと思います。それを補足すると、各キャラのTPOに合わせた衣装がどれも可愛らしく、キャラを輝かせています。普段着の彼女たちとスパイ活動時の戦闘服姿の彼女たち、そして制服姿の彼女たちなど、どのシーンも釘付けにさせる魅力を彼女たちは持たせられています。5人の少女スパイの個性・役割もしっかりと形づくられていているので、キャラがそれぞれ立っていて飽きずに12話まで観ることができます。

プリンセス・プリンシパル4

方や、ストーリーや内面的な見処は、スパイものの内容なので基本、みんな嘘つきなわけですが、どこまで相手を信じて、どこまで信じてないかなどの掛け引きがあり、常にそれらは変化していくので片時も目が離せない展開でお話が進んで行くところです。そして人はどこまで相手を騙しきれるものなのか、あるいは人は最後まで嘘を突き通せるものなのかなど、派手なアクション以外に内面で感じる部分も多く、そんなところも大いに楽しめる作品です。観すすめていくと、それぞれの5人の生い立ちやスパイになったいきさつなども出てきますので、キャラの意外な側面も徐々に明らかになっていき、後半はがぜん面白くなっていきますのでお楽しみに。そして、スパイチームの中に一国のプリンセスが何故に関わっているのかが疑問だと思いますが、お話の中で真相が明らかにされていきますのでそこにも注目してくださいね。

今回の作品のヒロイン5人の声優さんはフレッシュな方ばかりで、いままでのご出演で目立ったメインヒロイン役は聴こえてきませんが、この作品でそれぞれがいい仕事をしていますので、今後注目されるかと思います。これからに期待ですが、特にアンジェ役の”今村彩夏(いまむら あやか)”さん はいろいろな役のバリエーションがこなせそうな方ですし、プリンセス役の”関根明良(せきね あきら)”さんは声に特徴があるのでメインヒロイン役が今後増えそうな予感がします。個人的にはこの二人には特に注目しつつ作品を観ていただけたらより作品を楽しめると思います。実際、この二人が作品の鍵になる?

ではみなさんもご一緒に、嘘で固められた世界の中で真実を見極めてくださいね!

オープニングテーマ「The Other Side of the Wall 」

今回は私のお友達も紹介いたします。先月の29日、私事 ですがマイ・バースデイを迎え、大台のフィフティ・イヤーズ・オールドになりました。ジジイの私が更にジジイ化 したということです。その際に、お友達の風月時雨さんがお誕生日のお祝いとして私の好きな「ご注文はうさぎですか?」に登場するシャロちゃんのとても可愛いイラストを描いてくれて、そのイラストをいただきました。 彼女は五月雨日記<仮の宿> (こちらをクリックして観てくださいね)というブログの管理人さんですが、プリキュア・東方・ジャンプ系が大好きな女子の方です。わたしの好きなごちうさ・まどマギ・efなどで時々コメントでお話をいたします。そのような彼女の大好きなものをオリジナリティ溢れるイラストで表現される絵師さんでもあります。すごく優しい方で、お若いのにジジイの私でも見習わないといけないくらいにすごく礼儀正しく、そしてお友達思いの方です。可愛いものが大好きな彼女の心暖まる世界へみなさんもぜひ、一度訪問して観てくださいね。
風月先生&時雨お嬢様、ありがとうございました♪

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5人の勇者がこの地に舞い降り、町の未来とおのれの未来を賭けた冒険の章が今、始まる。現代版冒険活劇?「サクラクエスト」

QUEST(クエスト)”という英単語をみなさんはご存知でしょうか。ゲーム好きならすぐにピンとくるこの言葉。あまりにも有名な冒険モノのゲームソフト”ドラゴンクエスト”で、みなさんもおよそ冒険を意味する言葉だと認識できていると思います。あらためて意味を調べると「探求・追求・探しもの・冒険の旅」と、それ一つで日本語よりも広い意味合いをカバーする、カッコ良く前向きで、尚かつ奥の深い言葉だと思いませんか?

今回紹介したいアニメは、まさしくこの言葉が入った「サクラクエスト」という作品です。ファンタジーな冒険活劇アニメではありません。しかしながら、リアルな現代社会の中で、就活でこれから自分の生き方を見つけようとしている一人の女の子が、ひょんなことから自分と縁もゆかりもない田舎町に召喚され、”町おこし”という難題に立ち向かうはめになったこの物語は、ある意味、”現代版異世界冒険活劇”と言ってもあながち間違いではないかもしれません。

この作品は、アニメーション制作会社”P.A.WORKS”が手がけた、”働く女の子シリーズ”の3作目に当たるオリジナル作品です。1作目は温泉旅館で悪戦苦闘しながら自分を見つけていく女の子を描いた「花咲くいろは」で、2作目はアニメーション同好会出身の女の子がアニメ制作会社に就職し、プロのお仕事を通して自分の夢に一歩一歩進んでいくお話「SHIROBAKO」でした。

3作目のサクラクエストは、主人公の女の子が田舎町の観光大使的な”国王”として迎えられ、仲間たちと一緒に同じ目的を果たしていくという、チームワークで仕事をこなしていくお話です。現代の仕事の中でいろんなことと戦いながら勝利(成功)を目指すその姿は、タイトルから想像するにも、ゲームで言う、まさしく冒険者たちのパーティに重ね合わせることも出来ます。町にとっては彼女達の活躍は勇者そのもの、と言わんばかりの作り手たちの遊び心が感じられる楽しい作品です。この作品のジャンルは”観光”ですが、町おこしの5人組の女の子たちをはじめ、町の人々の様々な生き方を客観視出来る”群像劇”とも言えます。2017年4月~9月でBS11他で全25話が放送されました。

サクラクエスト1

主人公の”木春由乃(こはる よしの)”は、地方から東京に出てきて、普通じゃない生き方がしたい20歳の短大生。地元には帰らず東京でそのまま就職するために、現在就職活動中ではあるが、もうじき卒業間近なのに30社受けて内定は今だにゼロ。実家の母からは普通でもかまわないから地元に帰って来るように言われている。来月には短大の寮も出ないとならないし、仕送りも無くなってしまう。そんな中、由乃の携帯に1本の電話がかかってきた。以前、友達と一緒にモデルのバイトをした際に登録していた、モデル事務所・モモンガプロモーションからの仕事依頼であった。その仕事の内容とは、とある町が”町おこし”の一貫ではじめた独立王国をPRするお仕事、観光大使を勤めることである。由乃はよくある警察署の1日署長的な仕事と解釈してその仕事をとりあえず引き受けてしまう。

向かった先は自分の地元と大差のない田舎町・間野山(まのやま)。駅に着くとそこには木春由乃を歓迎する横断幕を持った一団が。由乃はその一団に挨拶をした。しかし、歓迎の割に歓迎されていない雰囲気が漂い始めていた。先方の代表である、間野山観光協会の会長”門田丑松(かどた うしまつ)”が望んでいたのは木春由乃(こはる よしの)ではなく、往年のアイドル椿由乃(つばき よしの)であった。会長のメモを頼りに観光協会の職員が椿ではなく木春と読み違えオファーをかけてしまったらしい。もうすでに観光協会からモデル事務所の方へ契約金が支払われており、契約が成立している状況。ここでも必要とされていないことを知った由乃であったが、もし、手違いであったとしても、自分を必要としてくれるのであれば仕事をさせてもらいたい、と観光協会の面々に告げる。それを聞いた会長の丑松は、由乃を採用することにし、彼女を交えて間野山のミニ独立国である”チュパカブラ王国”・新国王の戴冠式(たいかんしき)を執り行なった。戴冠式に出席した由乃は、2代目国王に就任し、無事に式は終了した。

1日国王の仕事を終えた由乃は、町の人々からねぎらいを受けた。その後、彼女は観光協会の職員の”四宮しおり”に案内され、宿泊先である寮へと向かった。部屋に入ると、自分しかその寮にはいないと思っていたのだが、先客が床に寝袋で寝ていて由乃はビックリ。新しい国王なのかと彼女に聞かれ、そういうあなたは誰なのかと由乃が尋ねると、ここの管理人みたいなものだと言う答えが。彼女が言うには国王の仕事はこれからが本番なのだと。由乃は国王の仕事は1日だけだと思っていたのだがそれは由乃の勘違いであり、契約書をよくよく見てみると観光大使の任期は1年間となっていたのである。とにかく、まだ受験した最後の企業の結果待ちの状況なのに、1年間も観光大使をやるわけにはいかない由乃は早速、東京に帰ろうと路線バスに乗り、運転手に駅に向かってほしいと無理を言う。しかし、このバスはもう車庫に戻るだけだと言われてしまう。それでも帰りたい一心の由乃は駅へと歩き始めた。どうにか駅にたどり着きはしたが、時刻表を見ると、夜10時過ぎに東京へ向かう電車はもうなかった。

サクラクエスト2

国王がいなくなったことを知った丑松会長は由乃を引き留めようと怪しい怪人・チュパカブラの衣装を着て由乃の前に現れた。怪人との遭遇にびっくりした由乃は一目散に逃げ出した。と、その先にはなぜか聖剣が刺さった岩のセットが置いてある。しかし、由乃は聖剣には目もくれずに通り過ぎてしまう。会長と一緒に由乃を引き止めに来たしおりは、会長扮するチュパカブラに襲われたふりをする。聖剣を抜いてチュパカブラを倒したら、真の国王になれるよ、としおりは由乃に叫んだ。しかし、由乃は剣は抜かずに怪人に変装した丑松会長めがけて思いっきり持っていたバッグで殴ってしまう。会長はその場に倒れ、救急車で運ばれる始末。由乃に聖剣を抜かせたら、その気になって国王の仕事を続けてくれるかも知れないという、丑松会長としおりの思惑であった。同じ若い世代の由乃がこの町に来てくれたことが嬉しかったことと、無理に引き止めて悪かったことをしおりは由乃に伝えた。そして、今日のところはとりあえず、由乃を宿泊先の寮まで送り届けるのであった。

しおりが車で去ったあとに寮に入ろうとしたが、寮は鍵がかかっていて入れない。由乃は仕方なく王宮へと向かい建物の中に入った。王宮の中の壁には王宮の10万人来場突破をお祝いするイベント写真がたくさん貼られていた。それは、かつて王宮に活気があった時代の写真であった。そこにはなんと、小さい頃の由乃が映っていた。写真の中の彼女は、10万人目の来場者として王冠を頭に載せ、王様の席に座ってニッコリと微笑んでいた。夢か現実か分からないままの、彼女が昔感じた、どこかで王様になった微かな記憶がここで繋がった。どうやら彼女は、幼い頃に家族と一緒にこの地を訪れていたのであった。翌朝、しおりが王宮を訪れると、王様の席には王様の衣装を身にまとって眠っている由乃の姿が。その光景はまさに、王様の正式な誕生を予感させる1日のはじまりだった。(第1話)

こんな1話から物語は進んでいきますが、全部で25話あります。先に話したようにこれから5人の勇者が由乃を中心に徐々に集結していきます。その5人は全て若い女の子。そして、彼女たちはあの手この手を考え行動し、廃れた町を再生しようと立ち上がります。いよいよ、彼女たちの”探しもの”・”冒険の旅”ははじまるのです。果たして彼女たちは町を救えるのか?その中で彼女たちがそれぞれに探し得るものは一体何なのか?彼女たちの目の前には倒すべき敵キャラ(難問)が幾つも登場します。町の未来を背負いながら、彼女たちは力を合わせてその敵に挑んでいきます。敵はそれだけではありません。おのれという自分とも戦わないといけません。そうです。その戦いとは同時に自分探しへの旅でもあるのです。

サクラクエスト3

この作品は5人の女の子の町おこしがメインの物語ですが、彼女達のそれぞれの生き方や、町おこしを通して触れる町の人々のいろんな想い、老若男女幅広くその町の人々の生き方がたくさん描かれています。田舎ならではのいろんな問題ごともクローズアップされています。若い人には受けないお話かもしれませんが、人生を半分生きてきた40歳以上の方々や、田舎に住む、あるいは田舎を持っている方には自分の故郷と重ね合わせて観ることが出来、共感が得られることが多い作品だと思います。若者の生き方、中年の生き方、年寄りの生き方が今までの自分の生き方ともクロスし、自分の若かりし頃、今、そしてこれからをちょっと省みる機会になるかもしれません。

またこの作品の面白いところは、制作会社であるP.A.WORKSが富山県に本社を置く地元LOVEな会社なのですが、富山県内を物語の設定にすることが割と多く、実際に富山をPRしているのかと思う作りが作品に垣間見れます。観光協会のしおりちゃんが時折「だんないよ」という富山弁らしき言葉を発するのですが、この言葉は富山弁でいう「大丈夫だよ」という方言のようです。失敗したり、落ち込んでいる人がいると必ず彼女がみんなを気遣かってこの言葉をかけてくれます。あったかい言葉ですよね。物語の中の人物にかけられる言葉ですが、いつしかこの作品を観ている私にもそう言ってくれているんじゃないか思えるくらいに結構場面場面で出て来る言葉です。そんなところも注目して観ていただけたなら作品をより楽しく微笑ましく観てもらえるんじゃないかと思います。

登場している5人はいずれも特徴があり、声優さんが巧みに演じております。主人公の由乃は世間知らずな可愛さと芯の強さを持った女の子ですが、新人の”七瀬彩夏”さんが好演しています。観光協会の四宮しおりは天然でおっとり型で癒し系ですが、”上田麗奈”さんの持っているポテンシャルがうまく引き出されています。後から登場してきます元役者の緑川真希は、時にクールで時に熱い役柄ですが、「響け!ユーフォニアム」でもクールさを魅せつけた高坂麗奈役の”安済知佳”さんが抜擢されています。IT系の知的で意識高い系のお姉さん女子・香月早苗も5人のメンバーとして登場しますが、ちょっと大人の懐の大きさを感じさせる役柄を幅広い役を実力派の人気声優”小松未可子”さんが演じています。もう一人は、引きこもりだけど好きなことにはものすごく精通している女の子・織部凛々子役を”田中ちえ美”さんが演じています。5人の個性に合わせて声優さんがうまくキャスティングされていて違和感はなくバッチリかと。

この作品を通して、人とのつながり、地域とのつながりの大切さをあらためて思い起こしてみてはいかがでしょうか。それはきっとあなただけの特別の存在だったかもしれませんよ。

オープニングテーマ(1クール目)「Morning Glory/(K)NoW_ NAME」
エンディングテーマ(1クール目)「Freesia/(K)NoW_ NAME」

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波風立てて面白くする。面白きことは良きことなり!「有頂天家族」

リアルな世界で社畜の私は、おかげ様でここ2か月間、大変お仕事にも恵まれすぎて、同僚に仕事も振れず、代休もとれずにただ会社と家を往復する日々が続きました。毎日15~17時間も働けば、さすがにお腹が一杯になります。もうこれ以上は食えないよ!っていう夢を見そうなくらい、夏から今まではくそ忙しい日々でした。プロ野球選手のイメージテーマ曲みたいなものが今の私にあるとしたら、おそらくは「進撃の巨人2」のオープニングテーマ”心臓を捧げよ!”がピッタリじゃないかと自分では思っております。会社というよりはお客様に心臓を捧げておりましたね。「おまえらみんな駆逐してやる!」っていうエレン(進撃の巨人の主人公)の言葉を妄想し、毎日全力で仕事を駆逐しておりました。

そんな日々の中で、とある科学の~ではなく、 とあるお得意先の、いつも忙しそうな年輩の男性と世間話をしていると、彼は何気に、「何のために働いているのかって、最近思うよね。」と言うことを口にしておりました。それを聞いて私も一瞬、はっと自身を振り返りました。「私は何のために?、いやいや、余計なことを考えちゃ駄目だ、考えちゃ駄目だ(ちょっとエヴァのシンジ君入っています)このキーワードは地雷のようなもの。」まともに考えて踏んでしまうと爆死してしまいます。

余計なことは考えずに、”働く”のはごはんを食べるため、人様のお役に立つためには、あたり前田のクラッカー、と割り切って、程々に真面目に腹八分に働く。それとは別に、”いかに人生を楽しく面白く生きるか”ってことを並行的に考えないといけないのかもしれません。働くことと人生を楽しむことは別のベクトルで成り立っていると。一緒のベクトルで考えると非常に悩みます。悩んでる時間はもったいないので、そんな時間があるのであればとにかく楽しいことをやるのに時間を費やす。明日突然、あの世に召喚されるかもしれません。私はそんなことを考えると、悔いを残さないくらいに日々楽しく面白いアニメを時間のある限り、観続けようと思ってしまいます。実はアニメに一番、心臓を捧げていた、と言うことでお後がよろしいようで m(_ _)m

本日紹介する作品は、”波風立てて面白くする、面白きことは良きことなり!”という、狸界の偉大な父の教えを実践しようと日々、荒波を立てて面白おかしく過ごそうと、まわりを巻き込んで騒動を起こしている三男狸の矢三郎が主人公の物語「有頂天家族」です。ジャンルはコメディ・ファンタジー・群像劇となっていますが、登場する狸界・天狗界を通して人間界を客観的に観ることが出来る”人情コメディ・群像劇”だと思います。

この作品は小説家・”森見登美彦”さんによる同タイトル小説が原作となっております。動物小説としてのたぬきシリーズ3部作の第1部「有頂天家族」が2007年9月に幻冬舎より刊行、第2部「有頂天家族 二代目の帰朝」が2015年2月に刊行。それぞれがアニメ化され、2013年7月~9月に「有頂天家族」全13話がBS11・TOKYO MX他で放送、2017年4月~6月に「有頂天家族2」全12話がTOKYO MX・AbemaTV他で放送されました。アニメーション制作は、人情味溢れる作品なら天下一品のP.A.WORKSです。ちなみに、森見登美彦さんは、「夜は短し歩けよ乙女」の小説で2007年に山本周五郎賞と本屋大賞2位を受賞してブレイクした方です。そして、この「有頂天家族」のアニメとしては、2013年12月に第17回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門優秀賞を受賞しております。

有頂天家族1

人間は街に暮らし、狸は地を履い、天狗は天空を飛行する。この世は人間と狸と天狗の三つ巴。狸は空を飛ぶ天狗に遠く憧れ、人間を真似ることも大好きである。京都が舞台のこの物語は、狸たちが主役でありながらも人間界と天狗界との間でうまく折り合いながら、狸らしく生きようとする姿をコミカルに描いた狸情噺である。

主人公、下鴨家4兄弟の三男・矢三郎は自分に流れる阿呆の血の力しむるところ、狸界のまとめ役である偽右衛門であった偉大な亡き父・総一郎の日頃の教え”面白きことは良きことなり!”を実践しようと日々、あえて世間に波風を立てて、面白くする生きかたを良しとしている。狸としての化け力は父親譲りで、4兄弟の中でも一番優れており、人間界においていろんなものに化けては毎日を楽しんでいる。一介の普通の狸では良しとしない矢三郎であった。

天狗でありながら空を飛ぶことができなくなった矢三郎の師匠である赤玉先生(如意ヶ嶽薬師坊という名の天狗であるが、赤玉ポートワインを好んで飲んでいるため周りからそう言われている)は、かつて自分が司っていた如意ヶ嶽を追われ、現在は人間界において一人、アパートで隠居生活を送っていた。先生に少しでも喜んでもらおうと矢三郎は女子高生に化けて先生宅を訪れる。しかし、先生は自分のことをからかう弟子の悪態と思って矢三郎に対して怒りを露わにする。先生は、自分の愛弟子である弁天(鈴木聡美という、人間にして赤玉先生の教えによって天空を自在に飛べるようになった女性)にご執心なのだが、最近は全く先生宅に顔を見せなくなったたために、矢三郎に自分が書いた彼女への恋文を届けるよう命じるのであった。

先生の頼みとあらば矢三郎はそれを仰せつからないわけにはいかない。赤玉先生の情報によるところ、本日の金曜日は、弁天が人間界の”金曜倶楽部”なる会合に出席しているはずだということだ。矢三郎はその会合場所へと向かい、外の茂みから弁天を確認するやいなや、矢文をもって文を届けたのであった。矢文は見事、弁天が持っていた扇子を射抜いて壁に突き刺さったのである。

大役(?)を果たした矢三郎は、同じ狸が経営する馴染みの酒場に入り、偽電気ブラン(酒の名前)なる酒を飲んで自分をねぎらっていた。するとそこへ、金曜倶楽部を抜け出してきた弁天がやって来て、扇子を台無しにされたことに対して矢三郎に文句を言い始めたのであった。扇子を壊してしまったことについては素直に謝る矢三郎であったが、赤玉先生のところに顔を出してほしいと弁天にお願いするのであった。人に指図されるのを嫌う弁天はそんな出過ぎたことを言う矢三郎に対して、「あなたがケンカを売ってくれたら喜んで買うのに。そうしたら捕まえて忘年会の鍋にしてやるわ。」と脅し文句を口にするのであった。気まぐれな弁天はやがてその場からいなくなった。

弁天は人間でありながら天狗にもなり、唯一、狸が化けることを知っている人間であり、おまけに狸を食べてしまうという、狸にとってはまさしく天敵であるため、狸界では恐れられている存在なのだ。それを知っていても阿呆の血が矢三郎を動かすのであった。なぜなら、矢三郎にとっても弁天は初恋の相手という因果な存在であったから。(第1話)

有頂天家族1-2

この作品は、狸の世界に起こる日常を面白おかしくコメディタッチでお送りする内容ですが、その中には人間的な親子・兄弟の絆、地域の絆や文化・しきたりについての畏敬など、あらためて、昔の良き日本が崩れてしまった現代社会に生きる方々が再認識しなければならないような事が、狸の衣を借りて語られているような興味深い物語です。狸たちは自分たちの分をわきまえ、天空を自在に凌駕する天狗を崇め、人間を恐れ、いつかは自分たちが人間に食べられる日が来ようとも、それは自然の成り行きと潔く天命をまっとうする考えを持ちわせている、という狸像になっております。シンプルに毎日を謳歌する狸たち。複雑に生き過ぎている人間たちが人生をもっとのびのびと楽しむべきだと言わんばかりの狸界からのメッセージがそこにあるような気がします。

作品には多くの狸たちが登場します。人間に化ける前の狸姿もそれぞれ違っていてとっても愛らしいのですが、人間に化けた姿もとても個性的です。生真面目だけどココ一番に弱い長男・矢一郎、怠け者だが全体を見渡すことに長けていてみんなの相談相手になる次男・矢次郎、楽しければ後先考えないでまずは行動あるのみの自由奔放な三男・矢三郎、化け力はまだまだ及ばないが勤勉で努力家の四男・矢四郎。下鴨家と親戚なのだが犬猿の仲の夷川家・頭領の早雲、下鴨兄弟といざこざを起こす夷川家の双子の兄弟・金閣と銀閣、そして夷川家の長女にして矢三郎の元許嫁の海星。どのキャラもベテラン声優陣たちによってより色濃いキャラに染め上げられていて、作品の総体的な力を魅せつけております。

そして狸以外のキャラもまた、魅力たっぷりです。赤玉先生の、気持ちだけは天狗で有り続ける腑抜けぶりが時に笑いと切なさを感じさせてくれます。自由奔放といえば弁天もそうなのですが、彼女については、まだ天狗にもなっていない頃のあどけない姿と性格から、やがて天狗になって様々な力を備えた事によってみんなを見下ろす立場になった彼女の成長と同時にその変わりぶりが、好きな女性には永遠であって欲しいが現実はそうはいかないよと言わんばかりの展開がまた、非常に感慨深いものがあります。 

物語が徐々に進行していくと、やがて父があの世にいった理由も明らかになっていきます。少しずつシリアスな場面も出てきて、最後はあっと言わせられるどんでん返しが用意されております。コメディ・群像劇・ちょっとした推理物語も入ったエンタティメント作品と言える作品かと思います。

声優さんにつきましては、とにかくみなさんとても素晴らしく、ケチのつけようが1片たりとも見つかりません。矢三郎役の”櫻井孝宏”さん、櫻井さん=矢三郎というくらい100%なキャラぶりだと思います。矢一郎役の”諏訪部順一”さんはFateの渋いアーチャー役とは全然違いますね、さすがです。矢次郎役の”吉野裕行”さんも落ち着いた役どころをひょうひょうとこなしていて素敵です。矢四郎役の”中原麻衣”さんは本当に可愛い4男を演じてくれています。そして、ごくごく個人的には矢三郎の元許嫁の海星役の”佐倉綾音”さんは元許嫁を影からいじらしく支える女の子を演じていて、とてもキュンとしました。

こんなところが「有頂天家族」についての見処なのですが、続編の「有頂天家族2」も1期を観たらぜひ、こちらも観てくださいね。かつての親子対決に敗れて姿をくらました息子が英国紳士として登場します。また亡き父後の狸界のまとめ役”偽右衛門”に矢一郎が立候補して行われる総選挙など、あらたなエピソードで狸界には荒波が立ちまくりです。2期の最終話も素敵な結末が待っております。どうぞご期待ください!

1期オープニングテーマ「有頂天人生/milktub」
1期エンディングテーマ「ケセラセラ/fh'ana」

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幸せをつかむために、人はどうあるべきなのか?旅人が出会う寓話的人間世界。「キノの旅 -the Beautiful World- 」

数ヶ月前の話になるが、おすすめアニメ情報館TAKAYAにD・I・T通信社(”D・I・Tのピストル”管理人)からとある情報が流れてきた。どうやらそれは、数十年に一度のハレー彗星の接近にも似た感動に出会えるかもしれない、千載一遇のチャンス(ちょっと盛り過ぎ?)、アニメの再来なのである。知る人ぞ知る作品、「キノの旅」というアニメを皆さんはご存知だろうか?2003年にWOWOWで全13話が放送された作品(制作会社A・C・G・T)なのだが、その作品の続編なのか、はたまたリメイク版なのか、10月7日(土)0:30~BS11で新たに放送が始まるというのだ。私はその情報を得てからすぐに2003年版「キノの旅-the Beautiful World-」を観た。ジャンルは”ファンタジー”。ちなみに、2017年10月放送のタイトルは「キノの旅-the Beautiful World- the Animated Series」である。

観終わった感想は、正直、またしても彼にしてやられた、と思ったほど上質な作品であった。”D・I・T通信社”、なかなかいい仕事しています。この作品がどういった内容か簡単に言うと、ファンタジーの世界の中で主人公が、バイクで様々な国を旅して周り、行く先々の国の異なる文化や慣習に触れ、そこに暮らす人々との出会いから、人間のいろんな生き方を体験するという物語である。

ライトノベル作家の”時雨沢恵一”さんの同タイトル小説が2000年3月に”電撃hp”(ライトノベル中心の小説誌)に掲載され、その後文庫本化されてシリーズ累計770万部を超えるヒット作に。主に小学生から高校生までに向けてわかりやすい表現で書いたとの作者コメントがあるそうですが、私は原作を読んではいないので何とも言えませんが、アニメを見る限りでは結構、人間性を問う奥の深いテーマが掲げられた大人向けの作品だと感じました。これを小学生はどの程度理解できるのだろうか?とにかく、それはさておいても、大人が十分に観るに耐えられる、いや、むしろ大人が観たほうが良い作品かもしれません。この13話の他に2005年2月には劇場版「キノの旅 何かをするために-life goes on-」が単館で上映されたようです。そして、2007年4月にも「キノの旅 病気の国-For You-」が劇場で上映となっています。

物語は1話完結型で大抵、”〇〇の国”というタイトルに。その各話はそれぞれが異なった国のお話で、文化・文明が全く異なっており、国民の持っている価値観もその国の技術レベルも千差万別でファンタジーさながらなストーリー仕立てであります。人間の本質を探るような内容が大方を占め、行き過ぎた人間の考え方や行動がもたらすものが、決して幸せな状況を生み出さないことを諭すような、まさしく寓話的な作品です。人間である以上、間違ったことも愚かなことも誰もが隣り合わせに生きているわけで、こうした作品は多くの大人の方に改めて、”人間とはこういう危うい生き物である”ということを戒めを持って感じてほしい作品であります。

キノの旅2

主人公”キノ”は、一見、男の子と見間違えるような黒い短髪に軍用服に似た身なりのボーイッシュな10代の女の子。相棒の”エルメス”という名の、人間と会話が出来る”モトラド”(飛ぶことが出来ない二輪車)に乗っていろんな国を旅している。この世界での一人旅は危険である。国は大抵、城壁で囲われていて、その国なりのルールがそれぞれに存在する。国と国の間はいわば無法地帯。盗賊たちが横行する広く危険な一体である。国から国に渡るにも旅は命がけである。彼女が一人で旅していられるのは、彼女自身がすごく運動神経が良いことと合わせて、”パースエイダー”(銃器)の扱いに優れているからだ。戦闘・サバイバル技術は非常に高く、自分で自分を守ることができる。44口径のリボルバー拳銃(彼女はこれをカノンと呼んでいる)、22口径・レーザーサイト付自動式拳銃(森の人)、ライフル銃(フルート)の3丁を常備し、その他にも全身にたくさんのナイフを忍ばせている。

彼女の旅の日課(仕事は)は必ず、日の出とともに起きること、パースエイダーの抜き打ちをすること(体につけている銃のホルダーから素早く銃を抜いて打つ訓練)、エルメスをたたき起こすことである。彼女には旅の目的はない。目的も計画性もない旅だけれど、他の人と違っていることは、”生きようと思って彼女は生きている”ということだ。彼女には旅をする上での彼女なりのルールがある。その国に入国をしたら滞在期間は必ず3日間と決めている。3日もあればその国がどんな国かが解るというのだ。それ以上、長くその場所にいると居心地が良くなり、そこに居座ってしまうらしい。旅人が旅を止めてしまっては旅人でなくなってしまうというもっともなルール。目的はない旅だけれど彼女は相棒のエルメスにこう言う。「世界にいろんな国があることを知るのは楽しい」「旅で次の出会いや発見をしたいと思っている」と。

やはり、旅とは人生に置き換えられることが多い言葉に思えます。上記のキノの言葉も旅を人生と置き換えるとまさにぴったりなフレーズに。そして、物語の中でキノは人からの問いかけにこう答える。「旅人さん、旅で一番大事なことは?」「簡単です。命を亡くさないことです。」人生においても、大事なことはやはり、命を亡くさないこと。命を失くしては人生は続けられないですものね。

作品の魅力はもちろん作品自体のストーリーが第一です。しかしながら、この作品は彼女自身のキャラの魅力によるところも大きいように感じます。彼女は10代でありながら自分の考えをしっかりと持っている少女で、この物語の中での人々との会話でもしっかりとした自論を語っています。良いものは良い。悪いものは悪いと。そして彼女はこの物語の中で数々の名言を残しているのでそんなところにも注目してもらえたら楽しいかと。そんな彼女でもときには弱気でセンチメンタルになる一場面も登場します。エルメスにこう語る場面も。「星空を見上げてこんな時には考え込んでしまうよ。旅の意味や生きる意味を。明日の空は青いだろうか?」

キノの旅6

彼女がどうして旅人となったのかはみなさんも気になるところではあるかと。これについては第4話でそのきっかけのエピソードが登場します。そこで”旅人キノ”のもとを作り上げることになる人との出会いが。そして全13話の中の後半の方でキノが師匠と呼ぶようになる方との出会いが登場します。旅に出かけられるようになるためのいろんな修行を積む話は劇場版にて語られていますので、劇場版「何かをするために」も必見です。

声優さんについては、主人公のキノは女優の”前田愛”さんが演じておりました。演技なのかわかりませんが、あまり抑揚のない一遍等な話口調が独特で、それが逆にキノというキャラを徐々に形作っていき、後には彼女以外にキノはいないと思わせてくれるくらいに馴染んでしまのが不思議です。モトラドのエルメスは”桐ケ瀬龍史”さんが演じており、機械的な淡々とした話し言葉がハマっております。時折、人間っぽい感情が漏れるところが相棒として面白く、そんなバランスを上手く演じているように見えます。このお話の最終話にはゲストキャラとして”さくら”という女の子が登場しますが、彼女を今をときめくメジャー声優の”悠木碧”さんが声優初出演として演じております。14年も前の作品なので、間違いなく彼女が小学生の時の出演だと思われます。そして、なんと10月からのキノの旅の”キノ”役は悠木碧さんが抜擢されております。思い出深い作品への再登場で、彼女がキノをどう演じるかがこれまた、楽しみです。

「人は誰でも空を行く鳥を見るとさ、旅に出たくなるそうだ。昔、誰かが教えてくれた。」と、キノは作中でこんなことも話しております。私の場合、「ストレスが溜まると人はアニメが観たくなるそうだ。」と誰かに語りたいものです。リアルな世界での旅は、日本国内なら安全ですが、良い子のみなさんは先ず、この2003年版のアニメを観てから旅に出ましょうね!うちの近所のTSUTAYAには置いてましたよ。そして、10月放送もぜひ、見比べてくださいね!こちらはこちらで洗練されたキノに出会える予感がします。

キノの旅4

オープニングテーマ「all the way/下川みくに」
エンディングテーマ 「the Beautiful World/前田愛」

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初めてこんなに、誰かを想った。そう想えたことが人生の中ですごく幸せな出来事かもしれないよね。「月がきれい」

好きな相手とずっと一緒にいるためには一体何が必要なのでしょうか?アラフィフ目前のオジサンは突然、そんなことを今更ながら考えてみるのでした。最近見たアニメ「月がきれい」を観た影響です。

大人な皆さんは”人からそんなことは言われなくても知っている”とおっしゃるかもしれません。私は改めて、自分が一生を終える前に一度、自分の過去を振り返りながら自己反省も踏まえて、自分の中にあったモヤモヤな恋愛感を整理する必要があると思い、文章にしてみました。そうしてみると、過去の若かりし自分のダメっぷりがよくわかります。自分を大切に出来ないと、いつしか気持ちの余裕もなくなり、好きな相手とずっと一緒にいることが困難になって、最終的には相手を幸せには導けないということを思い知ります。私に何が足りなかったのかはそのあたりによるところが大きいかったと言えますね。青かったなあ。あっ、お尻じゃないですよ(笑)

まず、相手とずっと一緒にいるためにはその方を大切だと想う気持ちがベースにあって、お互いに喜ばせたり楽しませたり、相手が欲する行動を起こすことで良好な関係が築け、その継続の結果が共有する時間をもたらすことになるのだと思います。もちろん、自分が相手のことをこんなにも想っているというアピールも、時折必要なエッセンスでしょう。ただし、これらが自己犠牲の上に成り立っていたとしたら、いただけません。それが相手に伝わった場合、大半の方は相手に負担をかけさせてしまっているという重荷を感じてしまうからに他なりません。一部、それを献身的な愛だと感じて、むしろそれを好む方もいらっしゃるので一概には言えませんが。

遅かれ早かれ、やがて二人の関係にピリオドが打たれる日がやって来るかもしれません。そうならないためには、自分のことも同時に大切にしていかなければなりません。好きな相手には自分のやりたいことはやってほしいと思いますし、自分が相手の足かせにはなりたくないと基本、思いますよね。”自分と相手とを同時に大切にする”それらのバランスがうまく保たれてこそ、二人の時間は未来へと延びてゆくものと思われます。それを半永久的なものにするためには、さらに”生活の安定的な要素”というものがそれに加わることになります。つまり、”生活力”ですね。

そんなことを真面目に考えさせられるきっかけになったアニメを本日は紹介いたします。
冒頭に出てきた、「月がきれい」という作品です。ジャンルはもちろん、”ラブストーリー”です。

月がきれい1

アニメ制作会社”feel.”のオリジナルアニメ作品でありまして、2017年4月~6月に全12話がBS11で全国放送されました。中学3年生の男女の恋愛を描いた作品です。ハナタレ小僧たちの恋愛ごっこと侮ることなかれ、大人が観て十分に楽しめ、共感出来る作品なのです。

埼玉県川越市が舞台設定になっていて、街の美しい景色や地元のお祭なども登場し、ストーリー以外にも細部にもこだわった力の入った作品であることが伺えます。全12話の中に取り入れられている挿入歌が7曲ほど有りますが、30代・40代の方・50代までの方にはお馴染みの曲が流れるシーンが有り、皆さんをうまく作品の世界に引き込んでゆく演出となっております。これらの曲は、声優&歌手の”東山奈央”さんが一貫してカバーしており、作品の優しくきれいな世界をより情感的にノスタルジックに盛り上げています。こういう演出も素敵だなと思わせくれます。

また、主人公の男の子が文芸部ということもあり、自身の今の気持ちを太宰治や夏目漱石の一節で例えるというシーンがたびたび登場しますので、名作好きの方には共感を得やすい作品かもしれません。ちなみに全12話のタイトルは大方が文芸作品からのタイトル付けになっております。

この作品は基本的に中学生のラブストーリーでありますが、真剣に自分と向き合い、好きな相手に真正面から接し、将来のことも同時に見つめていく過程が描かれた、とてもいろんなことを考えさせられる真面目な作品です。登場する主人公男子とヒロイン女子のそれぞれの両親や家族の心情も同時に描かれており、子を持つ親心に私は共感を覚えました。私も18歳の子を持つ親として、リアルな世界で自身の子供の将来と恋愛とこれからどう向き合ってゆくか、どのようにアドバイスや後押しが出来るのかを考えさせられました。また、二人の恋愛を取り巻く友人同士の友情・恋愛も同時進行で重なり展開していきますので、とてもリアル感を感じることが出来る現代ストーリー作品だと思います。

キャラクターは可愛さ・派手さが売りのふわふわした方向のものではなく、地味めではありますが、作品のテイストにマッチした落ち着きのあるデザインでいい感じです。声優さんもそのキャラに合ったキャスティングで文句なしのGoodです。ちなみにこの作品は、日本のアニメの9割が採用しているアフレコではなくプレスコ (prerecording)で、台詞や音楽・歌を先行して収録する手法をとっているそうです。録音のあとに絵をつけてゆくので口パクが自然に見える利点があるようですね。こちらのやり方のほうが制作費はかかるらしいですが。

月がきれい2

今回の作品につきましては、あらすじについての紹介は控えたいと思います。作品の側面としての良さげな部分はお伝えしつつも、本編のラブストーリーは皆さんご自身で一からさらで味わった方が良いような気がしました。この作品は今世間で言われている”ムズキュン”なアニメです。じれったさを感じながらご自身のラブストーリーと重ね合わせながら、良いだの悪いだのと自分で実況しながらぜひ、お楽しみくださいね。ふたりの真っ直ぐな気持ちに心打たれること間違い無しの感動作品です。ハッピーエンドが待っているのか?、それともバッド・エンドなのか?いやあ、言いたいけどぐっと我慢です。最終話を観た後の皆さんの気持ちがどうか期待通りであることを願ってやみません。観るとタイトルの理由もわかりますのでどうぞお楽しみに!

オープニングテーマ「イマココ/作詞:川嶋あい・ 歌:東山奈央」
            ※多感な恋愛ソングってイイね
エンディングテーマ「月がきれい/作詞:川嶋あい・ 歌:東山奈央」
            ※12話観終わって改めて聴くと、なぜか涙が流れてきます

挿入歌 3話/初恋(村下孝蔵) 
      5話/やさしい気持ち(Chara) 
8話/夏祭り(ジッタリン・ジン)
     10話/fragile(ELT) 
11話/未来へ(kiroro)などを東山奈央さんが7曲カバー

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楽しさ・感動がいっぱい詰まった深夜帯TVアニメ作品。まだ知らない40代以上の方々にも知って頂けるよう、おすすめアニメ情報館TAKAYAの店主兼アニメ効能調剤薬局調剤師(仮)兼貴方様の執事がわかりやすくお届けいたします。日常に疲れた方、ストレスが溜まっている方、暇な方は処方箋も出でおりますので、どうぞお好きなアニメを処方してみてください。

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