ロックなアニメ。少年の心を映し出す、「FLCL(フリクリ)」

詩というものは読む方によって思い思いの解釈ができるところが素晴らしいと思います。それぞれが自分なりに受け止めて自分なりの世界を持つことができる、そこが良いところなのでしょう。
アニメ作品においても、一回見ただけでは即座に話がわからない厚みのある作品があります。かめば噛むほど味が出る、まるでスルメのような作品が。

そんなアニメのひとつに「FLCL(フリクリ)」という作品があります。結構難しい作品です。

二度見てなんとなく全体が見えました。三度見ればまた別な何かに気づくでしょう。
この作品はロックバンドthe pillowsの音楽にのせて、穏やかに、そして時に激しく展開する詩的な物語です。
主人公の少年が、成長過程で見る世の中の不条理や大人の汚い部分、また、自分は子供なのにまわりの同級生より自分は大人だと思う勘違いなど、大人への通過点である少年期独特の世界をうまく表現している作品だと個人的には思います。
おそらく、男性が見ればあの時の自分はそんなこともあったなぁと、中二病とは違う一時的なはしかの症状を思い出す方も少なからずいるでしょう。背伸びしたい、自分は他とは違う、と自分のカラーを映し出し始める特別な時期のお話です。

この作品は2000年4月~2001年3月までにOVA作品(オリジナルビデオアニメーション)としてリリースされた全6巻で、TVでの放送はありませんが、後の2006年あたりにバンダイチャンネルで有料配信されたようです。
新世紀エヴァンゲリオンの副監督を務めた”鶴巻和哉”さんの初監督作品だそうで、アニメーション制作はガイナックスです。
日本よりも海外で高く評価されているアニメのようですね。

主人公”ナンダバ・ナオ太”は小学6年生のごく普通の少年。
「すごいことなんてない、ただあたりまえのことしかおこらない」そう思いながらナオ太は変わらない毎日を淡々と過ごしていた。またそれを望んでいた。
とある地方都市、丘の上に突然出来た大きなプラント工場、”メディカルメカニカ(医療機器メーカー)”から定刻に吐き出される白い煙で覆いつくされる町並みを眺めながら、ナオ太はその煙が街中に呪いをかけているように見えた、などとちょっと大人びた、さめた感情を抱いていた。

ナオ太の兄のタスクはアメリカに野球留学中。タスクのガールフレンドの女子高生”サメジマ・マミ美”は、寂しさを紛らわせるためなのか、タスクの弟であるナオ太とよく河原でじゃれあいをしていた。
そんな小学生と女子高生の普通ではないが、変わらない日常のさなか、事件は起こる。
ナオ太とマミ美が橋の上で話をしていると、突然二人の前にベースギターを背負ったベスパのバイクに乗った女が現れたかと思うやいなや、ナオ太は彼女のバイクに轢かれてしまう。意識不明のナオ太を蘇生しようと彼女は、マウスツーマウスをしたかと思えば思いっきりベースギターで頭を殴ったりと乱暴な行動でナオ太を目覚めさせるのであった。それは偶然の事故ではなく、むしろ意識的に彼女が彼を轢いたのだった。それにはある理由があった。
FLCLRender (640x640)
意識が戻り、無事に自宅に帰ったナオ太だが、彼の額からは角のようなものが生え始めた。異変に気がつくが それに対してどうしようもないナオ太は額に大きな絆創膏を貼って学校へ登校する。学校の帰り道、ナオ太は再び”ベスパ女”に出くわす。彼女から、その後体に異変が何かなかったか、と問われるナオ太だったが、自分の秘密を知られたくない一心でそれをひた隠すのであった。それから間もなく、ベスパ女はナオ太の家に家政婦としてやってきた。父の”ナンダバ・カモン”も彼女にベスパで轢かれたようだが、その後に彼女を気に入ったらしく、カモンが家政婦として招き入れたのである。
彼女の名は”ハルハラ・ハル子”。彼女は自分のことを宇宙人だとナオ太に伝えるのであった。

それから数日後、どうしたことか、ナオ太はマミ美に兄のタスクにはもうアメリカで新しい彼女がいることを話してしまう。
それを聞いたマミ美は突然倒れてしまう。今はマミ美が自分に気があると信じていたのか、ナオ太にとっては想定外のマミ美のリアクションにやり場のない気持ちが高まり、それによってナオ太の体にはさらなる異変が生じる。なんとナオ太の額からロボットが現れた。そのロボットは、ナオ太の感情が創りだした幻想ではなく、しっかりと形をまとったロボットであった。その後、ロボットはロボットでナオ太の家で重宝がられ、便利に使われていた。

ハル子と出会ってからというもの、ナオ太のまわりでは事件が次から次へと起こり、平穏だった日常は大きく変わろうとしていた。
ナオ太の体の変化の原因はハル子にベースギターで殴られたせいなのか?そしてナオ太の額から出現したロボットの正体とは?そして宇宙人ハル子は何者で、何の目的でここにやって来たのか?滴か味方かそれとも?
そして更に新たな事件がふつふつと沸き起こり、それはナオ太自身の問題にとどまらず、事体は町をも巻き込む規模に発展してゆく。
そうした中、ナオ太はハル子とともに生活するうちに彼女にだんだんと惹かれ始める。
マミ美にハル子に少年の心は大いに揺れ、そしてあるがままの現実を知るのである。

この作品の中で私が注目したのはハル子の言葉です。
ナオ太は兄への尊敬・憧れか、いつも兄のバットを持っているにもかかわらず、試合ですら一度も振ったことがない。
そんなナオ太にハル子がアドバイスをする。
「やっぱり、振ってみないとね。空に向かって打ち返してみー。真のスラッガーは現実のボールを打つ前にまず心の中でアーチを放っているのさ」、と。
少年の背中を押してあげるなんとも味のあるお言葉ですね。
まずは自分から行動しないことには自分の目の前の景色は変わらないってことですよね。
サン=テグジュペリ(星の王子さま)にも匹敵する素晴らしいフレーズです!

長くなりましたが、見る方によって感じ方は様々なアニメですので、どうぞあなたもFOOLY COOLYな世界を覗いてみてください。

エンディングテーマもロックだぜぃ!
「Ride on shooting star/the pillows」

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