闘わないで済ませられる人生など、この世にはありはしない。人は誰しも人生を闘い抜くファイターである。「3月のライオン」

うちの妻はお世辞抜きで結構カワイイ方です。黙っていれば・・・なのですが。外ではもちろん暴言を吐きませんが、家ではかなりなものです(外面はかなり良いほうです)。妻は、とあるお店の食品売場でチェッカー(レジ係)をしていますが、”〇〇さんはいつも笑顔が素敵です”とお客様からお店の方に名指しでお褒めをいただくほどに評判が良いようなのです。しかし家では口があまりよろしくはありません。「ねえ、聞いてよ、今日さぁ、職場のクソババアにホント、頭にきた!」とまあ、こんな調子です。寅年で曲がったことが大嫌いな性格なので、世の中の間違ったことに関してはトコトン許せないようで、徹底抗戦の構えです(妻がファイティングポーズをとっている姿が頭をよぎります)。職場が変わったばかりでみんな先輩なので今のところはおとなしくしているようですが、いつ噛み付くか冷や冷やモノです(それはまるで、アニメ「とらドラ!」のメインヒロイン”逢坂大河”を彷彿とさせてくれます)。彼女なりに世の中のいろんな不条理と常に闘っているんでしょうね。そういうのを結構聞かされます。

私は私で職場で闘っておりますが、ものづくりの職場の女性陣スタッフにいつも完膚無きまでに叩き潰されます。営業側としては逆らえません。そして心の中でこう思うのです。「まいりました!m(_ _)m」と。家でも外でも女性にはやはり勝てませんね。最近は無理に勝とうなんてまったく思わなくなってきましたが・・・(笑)

そんな流れで、本日は闘うアニメの中でも見た目にはおとなしくも頭と心で互いに闘う、”盤上のファイター”将棋の棋士が主人公の物語であります、「3月のライオン」を紹介いたします。

深夜帯アニメではありませんが、冬アニメの中で一番感動した作品でしたので、ぜひ皆さんに紹介したいと思った次第です。漫画家”羽海野(うみの)チカ”さんによる同タイトル漫画が原作です。ジャンルは青春・将棋です。2007年7月から青年漫画誌「ヤングアニマル」に掲載となり、現在、既刊12巻まで出ている漫画がアニメ化され、2016年10月~2017年3月でNHK総合にて(23:00~)全22話(第1シリーズ)が放送されました。すでに今年の10月より第2シリーズ放送の予定です。

ちなみに羽海野チカさんは、若い女性にはお馴染みで、アニメ・実写TV版・実写映画版にもなった「ハチミツとクローバー」という一世を風靡した恋愛漫画を描いた方です。このアニメは、原作者も大好きな”新房昭之”監督と”シャフト”というアニメ制作会社が組まれて作られた作品ですので、原作者も納得の行く仕上がりになっていることこの上ない作品と言えることでしょう。新房監督×シャフト作品では「ひだまりスケッチ」シリーズ<物語>シリーズ「魔法少女まどか☆マギカ」などが有名で、私もどれも大好きな作品です。そうしたスタッフ陣が作った新たな作品とあらば観ないわけにはいかないと思って観たこの作品。大当たりでした。

3月のライオン1

”桐山零(きりやま れい)”、17歳。C級1組、5段、プロ棋士。大きな川が流れる小さな町に彼は住んでいる。一人で。目を覚ますと、彼は水を飲み、窓を開けて空気を吸い、息を整えた。服を来て、向かうは将棋会館。会館の中には取材記者も来ているようだった。対局室に入ると対戦相手はまだ来ていない。盤を前に静かに正座し、相手が来るのを待つ零。やがて、対局者は彼の前に現れた。

今日の相手は零の父である”幸田”棋士だった。事情があり、彼は零を養子として迎い入れたが、今は一緒に暮らしてはいない。そんな父との対局。「元気だったか、零。   暑いなあ、まだ梅雨にも入っとらんというのに。   まいったなあ、こんなときだって言うのに天気の話しか出てこんとは。」彼は零にそう話すのであった。父であり、プロ棋士である彼を前に零は終始無言であった。「では、始めようか。」幸田のその言葉で零が1手を打ちはじめる。対局は始まった。その最中、零の頭の中には今までの彼やその家族と過ごした様々な思い出がよぎるのであった。静かに時は流れ、やがて幸田が口を開く。「無いな・・・        、負けました。」零は父に勝ったのである。「強くなったなあ、零。ちゃんと食べているのか?」幸田は零の今の生活を心配し、零を気遣いながら対局室から去っていった。一人対局室に残された零は何を想うのだろうか?

帰り道、橋の上で時間をやり過ごしている零に一通のメールが入る。”川本ひなた”からのメールだった。「今日はカレーですよ!食べに来てね!!待ってるよ。」そのメールに対して、零が断りの返信を入れようとするやいなや今度はひなたの姉の”あかり”からメールが入る。「カレーなのに福神漬がないの!!お願い。コンビニで買ってきてくれる?」拍子抜けした零は買い物をして彼女たちの家に向かった。川本家に着くと、中学生の”ひなた”と幼稚園児の”モモ”が揃ってお出迎え。「お腹ペコペコ、零くん早く食べよう。」零は時々、この3姉妹の家にお世話になっているようだ。

食事の最中、テレビではキレた息子が父親を殴り殺す事件が流れていた。それを観た零は、今日の父との対局の、自分が将棋の一手一手でまるで父を殴るような生温かい感触を思い出してしまったのだ。「無理しなくてもいいよ。少しだけでもゆっくり食べれば良いから。」あかりの優し言葉がかけられる。食事の後、零はすぐに眠りに落ちた。ひなたは零にタオルケットをかけてあげた。メガネをつけたまま寝てしまった零の顔からメガネを外すと、零の目には涙が・・・。育ての父に対する自分がした仕打ち(対局)。それがその涙の理由なのか?

翌朝、目を覚ますと、あかりはモモを幼稚園に送りに、ひなたは学校へと早々と向かった。零の目の前には、ひなたがつくってくれたサッカーボール並みのおにぎりがひとつ。零は学校へ行こうという気持ちに切り替わり、それをもって学校へと向かった。孤独な昼休み。零は屋上でおにぎりを頬張る。そこへクラス担任がカップラーメンを持って現れる。一緒に昼飯を食べながらその担任は零に話しかける。「お前の対局、最近多くないか。なあ、桐山。考えたくないんだけど、オマエ、オレより給料高くね?くそ~、そんなやつとはもう一緒に飯を食ってやらない!悔しかったら早く学校で友達を作れ。先生は大人だから、そんなにヒマじゃないんだ。」そう担架をきって先生は屋上から姿を消した。ズケズケと勝手に入ってきて勝手に出ていった。別に一緒にごはんを食べてほしいとは頼んでないのに、そう思う零であった。

授業が終り、あかりのおじいちゃんが営む和菓子屋”三日月堂”に零は向かった。あかりたちと一緒にその店を手伝い、零はその後、自宅に帰った。ポストを見ると、まだ次の対局の案内は届いていない様子。すると、マンションのエントラスで対局通知書を持った一人の男が零に声をかけた。「お探しのものはこれかな?」零とあまり年齢が変わらない彼は不敵な笑みを浮かべてそう言い放った。彼は一体何者?零のライバルなのだろうか? 第2話につづく 

3月のライオン3

15歳でプロ棋士になった桐山零。彼はある理由で育ての親であり、プロ棋士であり、実の父の友人でもあった幸田の家から突然と姿を消した。一人で生きていく覚悟を決め、将棋の世界でプロ棋士として、日々対局という闘いをこなしながら、それによって一人でなんとか自分の居場所を作ろうと。しかし、プロの将棋の世界は一歩足を踏み込めば常に勝ちづづけなければならない厳しい世界。一年遅れで高校に編入し直し、高校へも通うようになった零。17歳の天才棋士にとって、二足のわらじはやはり重荷なのだろうか?プロ棋士になっても高校へ通う理由とは何なのか?

零にとっては生活するための手段である将棋。そして停滞する戦歴。闘い勝ち続ける意味を模索しはじめる零。中学生でプロ棋士になった先人4人は数あるタイトルまで上り詰めているというジンクス。史上5人目となる天才中学生プロ棋士という輝かしいデビューから徐々に陰りが見えはじめる。そこから零は将棋に新たな闘う意味を見つけ始めてゆく。その意味とは一体?少年はもがき、あがきながら、将棋と向きあい、更なる高みへと駒を進めることが出来るのだろうか。そんな盤上のファイターを支える周りの優しい人々たち。そしてライバルたち。様々な人々の人生模様が交錯する人間味溢れる作品であります。

この作品は、将棋の世界をベースにその中で生きているプロ棋士たちのそれぞれ闘う姿が当然の軸として形作られておりますが、プロ棋士以外の周りの人々もまた、自分の中の何かと闘っているというところがとても身近に感じられる要素で、引き寄せられる理由の一つかと思います。また、主人公を支える人々がとにかく温かく、そこに毎回ジンとさせられてしまいます。3姉妹の優しさは本当に心に染み入ります。各場面でのBGMも心の琴線に触れてくる素晴らしい演出だなあと思いました。

今回の作品の注目の声優さんは、とにかく川本家の3姉妹に尽きます。長女・あかり役は”茅野愛衣”さんですが、下の二人の妹の母親代わりの役どころなので、本当に母性愛を感じる優しい女性を演じています。茅野さんが演じてきた他作品の役どころを見ると結構幅が広く、いろんなタイプをこなしている方だということがわかります。「この素晴らしい世界に祝福を!」の”ダクネス”はマゾ的なちょっと変態性のあるキャラでしたし、「冴えない彼女の育て方」/”霞ヶ丘詩羽(かすみがおか うたは)”はクールビューティな先輩女性、「ギルティクラウン」/”楪(ゆずりは)いのり”は切なげな歌姫といった具合です。これは彼女の一握りの役どころですのでこの他にも個性的なキャラをたくさん演じています。

次女・ひなた役は”花澤香菜”さん。彼女については何度か今までの記事で触れてきましたので今回は割愛しますが、個性的で優しい声に特徴がありますので、癒し系のゾーンではすごく強い方です。当然、いろんな作品に引っ張りだこです。

最後に三女・モモ役の”久野美咲”さんですが、私は彼女のことはあまりまだ知りません。ただ、この作品では見事にちっちゃな子供のしゃべりをあてていまして、上手だなって思いました。観ていただけば納得だと思いますが、この3姉妹の優しさには本当に涙が出そうになります。いや、私はある場面で涙腺崩壊でした(T_T)

そして今回の作品は、オープニングテーマ・エンディングテーマがとっても豪華です。BUMP OF CHICKENとYUKIが作品の世界をしっかりと歌にしてくれています。前半は主人公の、もがきながらも懸命に生きている感じの歌で、後半は主人公が成長して自分の周りの人々を守っていこうとする生き様の歌です。

オープニングテーマ「アンサー/BUMP OF CHICKEN」(第1話~第11話)
            「さよならバイスタンダー/YUKI」(第12話~22話)

エンディングテーマ「ファイター/BUMP OF CHICKEN」(第1話~6話、8話~11話、22話)

現代を生き抜く全ての人々はみんなファイターです。闘っているのは自分だけじゃなく、みんなそれぞれに悩みを抱え、何かしらそれを越えようと頑張って生きています。そして独りでは決して生きられない、支えられて生きているのだと言うこと。人に支えられた恩はその人に直接返さずとも、支えを必要とする他の誰かを支えてあげることで十分なのだということに気づかせてくれる素敵な作品です。ぜひ、そんな世界を覗いてみてください。

<追記>将棋の世界では6月から翌年3月まで毎日新聞社・朝日新聞社主催の将棋の棋戦/順位戦(じゅんいせん)が行われるそうです。各クラスの昇級と降級を賭けた最終局が3月に行われるため、3月に棋士が猛獣のライオンとなることにたとえられることから「3月のライオン」というタイトルがつけられているようです。昇級者・降級者は基本各2名(C級2組は昇級3名)。順位戦は、A級・B級1組・B級2組・C級1組・C級2組の5つのクラスからなり、A級(10名の中の)の優勝者が名人戦の挑戦者となるそうです。

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No title

将棋自体は詳しくないですが、
『3月のライオン』はなかなか楽しめました^^
なかなか、他人に心を開けない桐山零でしたが、
周りの人達の優しさに少しずつ心を開いて行ったり、
変わっていったりして、
彼の成長も本当に見所でしたね~。
三姉妹を始めとして、
なんだかんだで構ってくる自称ライバルがいたり、
物語を彩る他のキャラクター達も、
それぞれ魅力的で良かったですね。
第2シリーズも楽しみです(´∀`)

Re: お帰りなさいませ!ツバサ様。

ツバサさん、こんばんは(^_^)

私も将棋は詳しくありません。
今、偶然なのでしょうけれども、リアルで将棋がまたすごいことになって
いますよね。
藤井聡太 四段 中学生プロ棋士(14歳)が破竹のデビューから25連勝。
わたしはこちらの方がある意味実写版じゃないかと思います(笑)
将棋界は25年サイクルで天才が現れるそうです。奇しくもその前は
羽生三冠がその時だそうです。
こんな偶然を見れるのはハレー彗星を見るよりも私はすごい思います。   
ちょっと興味を持って将棋界のことを覗くとやはりプロの世界は
過酷のようですね。
年間の対局数、そしてそのための勉強。
高みを目指すためには常に勉強なのですね。

二階堂四段が良いですね。
やはり、主人公にはライバルが必要でしょう。
ライバルがいないと主人公は輝けませんよね、これってやっぱりお約束?

今回も声フェチな私にとっては3姉妹は最高ですね。
どの娘にも癒やされます( ゚∀゚ )

BUMP OF CHICKENの曲はスルメの曲だと言われますが、
確かに聴くたびに味が出でてきますね(笑)
YUKIの方のOPは映像も熱くて楽しめましたね。
ツバサ様はどんな曲が好きですか。
なのは関連はもちのロンでしょうけれども。

第2シリーズでの零の成長がとても楽しみですね!

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