自分のことを理解してくれる相手だと知ったときに、初めて人は心を開きはじめる。「亜人ちゃんは語りたい」

世の中にはいろんな人がいます。背格好はみんな違うし、性格も人それぞれ。見た目やちょっと接した感じの第一印象で人はまずどんな人か勝手に判断されるもの。それが世の中の絶対数と違って映った場合、印象は決して良くはなく、むしろ煙たがられてしまう傾向にあります。でも、果たしてそれがその相手の真の姿であるのか(内面も含めて)どうかはわからないはずなのに、その第一印象(固定観念)の情報だけに過敏に反応し、自分にとって相手が合うか合わないかを判断して今後の付き合い方を決めてしまう、という方が大半ではないでしょうか。

”人は見た目が9割”という言葉も聞いたことがあります。本当にその第一印象とやらの判断は絶対的な正しさを持っているのか、それによって素敵な出会いの機会損失はないのだろうか、ということをあらためて考えて見る必要があると私はこの頃そう思います。そう判断を下す前に、自分から相手を知ろうとアプローチはしたのかどうか?あるいは自分が感じた第一印象は本当に正しかったのかを最低限確かめる行動を起こしたのかどうか?そんな気持ちにさせてくれたアニメが最近ありました。

今日紹介したいのは「亜人ちゃんは語りたい」という作品です。亜人は”デミ”と読みます。

漫画家”ペトス”さんによる週刊「ヤングマガジン」の増刊号「ヤングマガジンサード」の創刊号9月(?)から連載中(既刊5巻)の同タイトル漫画が原作で、それがアニメ化され、2017年1月~3月にBS11他で全12話が放送となりました。ジャンルは”学園コメディ”ですので、楽しさいっぱいがメインのアニメです。

この作品の注目すべきは監督よりも、むしろ脚本・シリーズ構成を手掛けた方です。アニメ「セキレイ」「四月は君の嘘」の脚本とシリーズ構成を担当されたフリーライターの”吉岡たかを”さんが担当されています。どちらも心の琴線をくすぐるような感動を与えてくれる良い作品です。うまくは言えませんが、楽しい作品の中にも「人ってこういうものじゃない?」というようなメッセージ性がきちんと入っているように感じましたが、それは原作の良さをさらに良い方向に運ぶ、こういった方の役割が非常に大きいような気がしました。アニメ制作会社は年に1~2本はコンスタントに良作を輩出している”A-1Pictures”です。

どんなお話かというと、特別な体質を持った人間(神話やおとぎ話のモチーフにもなったバンパイアや雪女などかつては恐れられ、迫害を受けていた人種が現代では総称”亜人”と呼ばれるようになり、一人の個性ある人間として認められ、一般社会で普通に日常生活をが行えるよう国家も様々な生活保障を認めるようになったとされる時代のお話です(半分ファンタジー的な人物が登場するお話ですのでその前提で話を続けます)。

亜人ちゃんは語りたい1

亜人とされる人間には、牙を持ち、吸血性のある人間の”バンパイア”と、アイルランドの妖精にルーツを持つ頭と胴体が分離した、世界に3人しかいないとされる”デュラハン”、ストレスを感じると汗や涙が氷になり、冷気が体から出る特異体質の”雪女”、普通に接するだけで相手の男性をみだらな気持ちにさせてしまうフェロモン漂う”サキュバス”が該当する。それらの人間は、遺伝よりも何かしらの突然変異が生じてそのような特別な体質になるケースがほとんどらしい。

柴崎高校の生物教師”高橋鉄男”は、大学時代は亜人に興味があり、卒論のテーマを亜人の研究にしていたほどだが、実際に今まで亜人に会う機会はなかったのだ。教師になって5年目の春、新学期に新人女性教師の”佐藤早紀絵”が着任したが、上下トレーニングウエアというなんとも色気のない格好であった。そして彼女は先生方全員に自己紹介をするが、最後に自らを”サキュバス”だと名乗ったのである。鉄男にとってはこれが人生初の”亜人”との対面であった。後に、彼女と対面した鉄男は彼女に挨拶しながらフレンドリーに握手を求めたが、「興味本意で私に近づかないでください。」と、必要以上に警戒されてしまう。サキュバスである彼女は地味な服装で出来るだけ男性と接触しないよう、自分を律していたのであった。確かに興味があって近づいたことが否めない鉄男は、自分の行動を反省するのであった。

そんなことがあって間もなく、鉄男は廊下で一人の女子生徒に助けを求められた。彼女の名は”小鳥遊(たかなし)ひかり”新入学の1年生。事情を聞くと、同じクラスの女子が具合が悪そうだから彼女のことを保健室に運ぶのを手伝ってほしい、とのことだった。生物教師の鉄男は、今までの教師としての経験から生徒の顔色を見て具合を判断しようとするのだが、なんと顔を見ようにも首から上が無いのである。彼女は亜人の”デュラハン”であった。小鳥遊ひかりが言うには、先に彼女の頭だけ保健室に運んでおいた、とのこと。早くも今日、二人目の亜人との対面であった。

そんな状況の中、「大丈夫だから、冷やせば大丈夫だから、雪女だから。」と言いながら、目がまわっている状態で担架で運ばれる女子が一人。そう、彼女は亜人の”雪女”であった。暑さに弱くて倒れたらしく、クラスメイトに運ばれていた。3人目の亜人との遭遇。目の前の亜人のデュラハンと雪女になんら驚かないひかりに対して、鉄男は「落ち着いてるけど、珍しくないのか?亜人。」と聞くと、彼女はこう答えた。「別に驚かないけど。私も亜人だし、バンパイアだし。」と。1日で立て続けに4人もの亜人と会ってしまった鉄男にとってはまさに驚きの連続。

人なつっこいひかりに対して鉄男は、バンパイアについて、良ければいろいろと教えて欲しいと頼んでみた。ひかりは快く受け入れ、しばしば、生物室の鉄男のところに顔を出すようになり、バンパイアについて語りはじめるのであった。ひかりに見聞きした限りでは、現代のバンパイアは昔からの伝承と実際の事実にそれなりの差異があることがわかった。例えば、にんにくは大好きで十字架には弱いこともなく、吸血行為は食生活で緩和される。国から月1で血のパックも支給されているらしく、それなりに社会に順応している事がわかる。ただし、バンパイアも暑さには弱く、日差しも苦手なのだが、学校側のこまめなケアまでにはまだ至っていないらしい。そして亜人ついての良き理解者であることがデュラハンの”町京子”にも、雪女の”日下部雪”にも伝わり、二人も日頃の悩みを鉄男に相談するようになっていく。

亜人ちゃんは語りたい2

亜人の生活は国からも保障されているといえども、社会的に弱い部分も多く、彼女たちのいろいろな悩みを徐々に知る鉄男であった。どうしても彼女たちは特別な性質のため、学校での生活は多少浮いてしまう部分もある。最初は興味本位からだった鉄男の亜人の研究。しかし、学校という自分が勤める身近なところで亜人(デミ)たちに偶然にも接する機会が増え、鉄男は彼女たちを守るために自らが率先して彼女たちの理解と生活しやすい環境づくりに努めていくのであった。

彼の彼女たちへの働きかけで何かが少しづつ変わっていこうとしている。果たしてそれは一体なんなのか?
ハートフルな物語の中で亜人ちゃんたちが鉄男先生に色々と語り始めていきますが、同時にみなさんにも、この物語は何かを語り始めていきます。

この作品を観ると、相手に興味を持って接することの必要性を感じることが出来ます。せっかくの目の前の出会いも、表面だけの接し方では相手の本質はいつまでも知り得ないし、相手の事を理解しようと努めてその意思表示が初めて相手に伝わった時に、相手もこちらに心を開いて本当の自分を見せてくれるものだということを再認識させられる作品です。

また、この作品の中では同級生が陰口を叩く場面が登場します。良くない行為ですよね。それが相手に届いたらどんなに相手は辛いことか。八方美人になることとは別で、少なからず相手に嫌な思いをさせないためにもそれらの行為は慎み、人の良いところを見るとか、思いやりを持って相手の立場も考えて接しないといけないものですよね。大人になるってそう言うことですよね、きっと。昔の本のタイトルですが、確か、「人生に必要な知恵はすべて幼稚園の砂場で学んだ」というのがあったと思いますが、私はアニメで再学習をしております。良いアニメ作品は大人にとっても倫理的復習ドリルの役割になると私は断言いたします。

今回の注目の声優さんは、メインヒロインのバンパイア/小鳥遊ひかりちゃん役の”本渡楓(ほんど かえで)”さんです。お調子者でおしゃべり好きなヒロインをバッチリ演じております期待の21歳の若手声優さんです。19歳から活動しているそうですが、最近では昨年の秋アニメ「ガーリッシュナンバー」(声優さんの業界的アニメ)の天然であざといサブヒロインの一人”久我山八重”役や、今年の冬アニメ「うらら迷路帖」(占い師見習い女子アニメ)のお嬢様的真面目なサブヒロイン”巽紺(たつみ こん)”役を演じるなどとても多くの作品に登場し始めております演技派な声優さんですので、これからもたくさんの作品に登場必至な方です。

あともう一人、一見真面目風で実は下ネタ・ギャグ漫画好きな雪女/日下部雪役の”夏川椎菜”さんです。彼女はちょっと前に書いた「天体のメソッド」の真っ直ぐで芯の強いメインヒロイン”古宮乃々香(こみや ののか)”役や昨年春アニメの戦艦&萌え系「ハイスクール・フリート」のちょっとふんわりとした性格のメインヒロイン”岬明乃”役を演じています。彼女は声に優しさがあるようで、それがかえってヒロインの一生懸命な役どころにハマっているような気がします。徐々に役幅を広げている印象でこれから頑張って欲しい声優さんです。

この作品は楽しいし、ひかりちゃんがとても可愛いし、とってもハートフルな作品だよって「オジちゃんは語りたい」

オープニングテーマ「オリジナル/TrySail 」
エンディングテーマ「フェアリーテイル/3月のパンタシア」
             ※今この何気ない瞬間がやがて大切な思い出に変わります

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No title

『亜人ちゃんは語りたい』は、
日常の中に亜人という異質な存在が存在するというアニメでしたが、
日常と亜人という二つが上手くマッチしていて、
なかなか面白いアニメでしたね~。
なかなか、普通の人間と亜人だと少し心にも隔たりがあったりしていましたが、
ひかりちゃんの明るいところがそういうところを打ち消していたり、
時にはひかりちゃん自ら行動したりして、
見ていて暗い気持ちにならずに、
明るくストーリーが進んでいったのは良かったですね(´∀`)

Re: お帰りなさいませ!ツバサ様

日常にはまずありえない亜人ちゃんたち。ファンタジーな存在ですが、
人間と一緒に生活しているという設定自体がすでに面白かったですよね。

そしてなによりひかりちゃんが可愛いだけじゃなく、ツバサさんが言うとおり、
いろいろ自ら友達のために行動を起こすところが実に良かったですね。
陰口を言う同級生に意見したところはすごく感動しましたね。
実にいい娘だなあ、ひかりちゃんは。

ツバサさんは原作は結構読まれる方ですか?
私は割りとアニメ一本槍なのですが、この作品は原作がアニメとどう違うのか
気になりますね。
それとひかりちゃんのフィギュアがちょっぴり欲しくなりましたね。

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Re: 鍵コメ様へ

鍵コメ様

こちらこそ、いつもご訪問頂き有難うございます。

お互い仕事にブログに頑張りましょうね(^_^)

これからもよろしくお願いいたします。

No title

「盲亀の浮木」人とのつながりは盲亀浮木の如く。
大海に住む盲目の亀が百年にただ一度だけ海面に浮かんでくる時に、
たまたま穴の開いた流木が浮いて、その流木の穴に首入れるという仏教の寓話があります。
言わば、めぐり合うことは非常に難しいことの例えです。

このように考えてみると、
血のつながる家族となることは、盲亀浮木のような奇跡の確率です。
生まれてくることは、両親がいます。
両親のそれぞれの両親、4人。時間軸をさかのぼっていくと、 
10代を遡ったら自分と同じ血が流れている先祖は1024人。
20代前だと100万人!

そのうちのただのひとりでも欠けたら、自分はいま存在していないです。
「命」を次につないできたから、現在の自分の「命」があります・・・
奇跡的なことのように思えます。
先祖に手を合わせて感謝の心は常に大切にしていきたいです。

Re: 大自然の法則様へ

大自然の法則様、
ありがたいお言葉を有難うございます。

自分が存在できていること、人とのつながりにもっと
感謝しないといけないですね。

ご先祖様、有難うございます。
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