450年の時を経て侍、現代に目覚め、馬ならぬ巨大ロボに乗りて鬼退治にいざ、参る!!「クロムクロ」

”愛すべき者を守る”というコンセプトアニメは、私にとってはそれがあれば他におかずはいらないぐらいの主食なるもので、アニメを観る上でとても好きなテーマです。ヒーローアニメでなくとも広く、こうしたテーマが盛り込まれた作品には心ひかれますし、実際、心の琴線に触れる作品がほとんどかと思います。好きなジャンルによって観る作品を選ぶのとは別に、こうしたコンセプト作品と認識してジャンルをまたいでアニメを観る、というのも付加価値が高くおすすめです。

そしてそれらのアニメを観ると、私は日頃のたるんだ精神が引き締まり「もっとしっかりせなあかんなぁ(何故かこういう時は関西人じゃないのに関西人口調な私の心の声)。」と、戒めの気持ちが出てきます。そして、さらに「損得じゃなく誰かを助けたり守ることが出来たらええのになぁ。」なんて3日間ぐらいはでっかい気持ちになったりします。最終的には「そうか、これらの系統のアニメを観ることは、私にとってはオトナになってからの道徳心を振り返る、いわば再学習の時間なのだ」、なんて内心思いながらアニメ三昧な自分を正当化してしまうのです。

しかしながら、冗談抜きに、ときにはアニメに勇気づけられたり反省させられたりと言うこともありまして、”愛すべき者を守る”というたぐいの作品には特にチョコレートのポリフェノール効果ならぬ、アニメポリフェノール効果が多く含まれている、と私は考えております(カカオ80%入りのオトナチョコ並に)。それはどんな効果かと言うと、「目の前の嫌なことから逃げない」・「途中で物事を諦めない」・「正しい行いをしようとする」・「ポジティブな考え方になる」などのプラス効果です。よって、それらのアニメを多く好む私はそれらが増幅してかなり最強になっているはずなのです。きっと・・・おそらくは?・・・そうであってほしい!(希望)

そんなわけで、今回は正義の心とポジティブな気持ちが増す効果が高い”誰かが誰かを守る”がいっぱい詰まったお話を紹介いたします。作品名は「クロムクロ」。ジャンルはSF・アクション・ロボット

恋愛・青春ものが得意なアニメーション制作会社P.A.WORKSが、自社の15周年記念として初めてロボットアニメに着手した興味深い作品です。オリジナルアニメ制作で定評のあるP.A.WORKSならではの、こちらもオリジナル作品です(アニメのもととなる漫画や小説などの原作がなく、自社で書き起こした作品)。2016年4月~9月にBS11他で全26話が放送されました。作品の監督は、「YAWARA!」、「新世紀エヴァンゲリオン」、「フルメタル・パニック」の絵コンテ・演出を担当した”岡村天斎(てんさい)”さんです。

クロムクロ1

時は2016年のまさに現在。舞台は富山県の黒部ダムのある黒部町。その町はかつて60年前のトンネル工事の最中に地球には存在しないとされる謎の遺物”アーティファクト”を発見したことから、そこはやがて国連の管轄下に置かれ、その物体の研究のために黒部研究所が設立され、解明するための様々な研究が現在まで行われてきた。

その町にある立山国際高校は、黒部研究所で働く、世界から集まったエンジニア・研究者の子どもたちが通う国際色豊かな高校でる。そこに通う”白羽由希奈(しらはねゆきな)”は高校2年生。黒部研究所の所長であり母である”洋海(ひろみ)”といっしょに進路指導を受けていた。由希奈の進路は漠然と火星。先生に言わせれば、火星探査の仕事に着くには母のように優秀でもなく、何の努力もしない由希奈には到底無理との判断。娘の希望と可能性を無視する先生に対して憤慨しながらそそくさと研究上へ戻る洋海。

大事な携帯電話を忘れていった母にそれを届けるために、由希奈は同級生の”荻野美夏(おぎのみか)”といっしょに黒部研究所へと向かった。研究所に着く、と美夏はそこで働く父に面会するため由希奈と別行動をとることに。由希奈は洋海に面会する途中で、謎の遺物”アーティファクト”のひとつであるザ・キューブと呼ばれるものを目の当たりにする。そしてそれに関わる顔見知りのエンジニアからどのようなシロモノなのか説明を受けていた。そんな最中、事件は起きる。

未確認飛行物体が黒部周辺に落下したのだった。それは隕石などの落下ではなく、異星人による地球襲来であった。これに応戦するために国連部隊の人型機動兵器が出動し攻撃するが、まるで歯が立たない。黒部研究所が作り出した”ジオフレーム”と呼ばれる最新型の人型機動兵器ガウス1・2も出動し応戦。一方、外部からのものすごい衝撃を受けた黒部研究所内では、由希奈たちに避難指示がくだされていた。避難する前に、由希奈は目の前の”ザ・キューブ”に何らかの反応が起こっている事に気が付き、思わず、その反応している光る部分に手を触れてしまう。するとその四角い箱は反応し、中が開いた。その中にはうつ伏せに裸で横たわっている男性らしき人の姿があった。間もなくその男は目を覚まし、由希奈を見ると「姫、ご無事でしたか!」と言葉を発した。そして振り返るやいなや携えていた刀を手に取り、「我は”青馬剣之介 時貞(おうまけんのすけ ときさだ)”、うぬらは鬼の手先か」と名乗りを挙げ、目の前まで侵入してきた敵の人型機動兵器に向かっていき、その刀で敵を倒してしまう。しかし、間もなく男は意識を失くしてその場に倒れてしまう。目の前で起こっている状況を飲み込めずにただ呆然と立ち尽す由希奈であった。

クロムクロ3

男は一度捕らえられたが脱走してしまう。そして、由希奈を見つけると由希奈の手を取って突然走り出したのだった。しかし、それはその男の勘違いであった。昔仕えていたお家のお姫様と由希奈を見間違ってお守りしようと連れてきてしまったようだ。間もなく男の目の前にザ・キューブが移動して現れた。男が「馬!」と叫ぶとそれはトランスフォームして、乗り物に変形。男は由希奈を強引にそれに乗せ移動しはじめた。着いた先は研究所の地下施設で、そこには巨大ロボットらしきものが存在していた。そのロボットもまた地球には存在しない遺物”アーティファクト”であった。次の瞬間、その馬は変形し、コックピッドとしてロボットに合体。由希奈の首にチクリと何かが刺さる。初めて乗ったにも関わらず、由希奈はコックピッドの状況がわかるらしい。モニターに敵らしき大型の人型起動兵器が映ると男は「鬼!」とそう呼んだ。ロボットを起動し、研究所の外に出ると山の斜面をものすごいスピードで駆け上がっていった。山から見下ろした市街のビルを見て男は見たことのない景色に由希奈に「あれ何だ!」と問いかける。ここまでのいきさつから由希奈は彼が現代の方ではないことをあらためて感じるのであった。

向かった先で二人の乗ったロボット”ムクロ”は大型の人型機動兵器(巨大ロボット)と遭遇。応戦しているうちにたちまちまわりをぐるっと敵に囲まれてしまう。男はそれでもその敵に立ち向かおうとする。わけもわからないうちにいつの間にか戦いに巻き込まれてしまった由希奈。彼女は直接ロボットは操作しないが、何故かこのロボットに適合し敵の所在が手にとるようにわかるため、敵からの攻撃方向を剣之助に伝え、成り行き上、戦いに協力し出すようになる。ふたりはこの窮地を突破することが出来るのだろうか?そしてこの状況を作り出している剣之助は敵それとも味方?黒部だけじゃなく世界規模で異星人が襲来してきた理由とは一体?

クロムクロ5

この作品には、誰かが誰かを守るという伏線が本当にたくさん入っております。家来が姫を、執事がお嬢様を、母が我が子を、父が娘を、少年が好きな女の子を、国が国民を、そして敵が敵を守るという展開もあったりと、そこに多くの人間味あふれるストーリーが組み込まれています。また、アクション・ロボット系アニメなので敵とのバトルがもう一つの見処です。敵がとにかく強すぎます。難敵を相手に打ちひしがれる場面も有りますが、それでも人々は立ち上がり戦いに挑みます。未来を信じて。そしてこのお話の後半で素敵な言葉が登場します。「お前は俺が命に変えて守る!」というフレーズ、とてもしびれます。さあ、誰が言っているのでしょうか?男性なら一度は言ってみたいし、女性も言われてみたい言葉ですよね。全26話ですが、とてもテンポの良いストーリー展開で、アクションあり笑いありな作品ですのでさくさくっと見進めていけます。早い方なら4~5日でコンプリート出来るでしょう。

オープニングテーマ1「デストピア/GLAY」(第2話~13話)
エンディングテーマ2「永遠ループ/和島あみ」(第14話~24話)

今回の作品に出てくる注目の声優さんは3人います。まずは主人公の白羽由希奈役が”M・A・O”さんで、海賊戦隊ゴーカイジャーのゴーカイイエローの方です。次いで由希奈のクラスメイトのお嬢様で、ガウス2のパイロットであるソフィー・ノエル役の”上田麗奈”さんですが、前に紹介した「ばくおん!!」の主人公・佐倉羽音役もこなしている旬な方です。そしてもう一人、由希奈の親友・荻野美夏役は「TARI TARI」では主人公・宮本来夏(こなつ)役をやっていた”瀬戸麻沙美”さんです。3人ともヒロイン役をこなしている方ですし、役柄もそれぞれが個性的なのでそれぞれに萌え要素があるかと思います。あなたのお気に入りが見つかるかもしれませんよ。

最後になりましたが、愛の力があふれる感動の最終話が、皆さんを釘付けにすること必至です。どうぞ見る予定の方は最後までご期待下さい!2期もあるだろうなあ、きっと。

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No title

今回は『クロムクロ』のご紹介ですね♪

黒部ダムのある黒部町が舞台という事で、
舞台からして気になるところでしたが、
内容もちゃんとしたロボットものだったので面白かったですね(´∀`)

侍とロボットを組み合わせるというのも、
なかなか面白い設定で、この辺りも日本人を意識したつくりになっていて、
物語の中に入りやすいというのも良かったです。
最後は気になる終わり方でしたが、
是非とも二期が見てみたいところですね^^

Re: ツバサさんへ

> 黒部ダムのある黒部町が舞台という事で、
> 舞台からして気になるところでしたが、

制作会社P.A.WORKSの所在地が富山県なので
もしかしたら地域を盛り上げて、地元?に貢献したいと
いう意図が何割かはあったのかもしれませんね。
なかなかいい会社だと思います。
 
> 内容もちゃんとしたロボットものだったので面白かったですね(´∀`)

私はマジンガーZ世代ですので、小型機などが本体に合体する
ロボットアニメが特に大好きです。
ツバサさんはマジンガーZの「パイルダーON!」って知らないですよね^^;

> 侍とロボットを組み合わせるというのも、
> なかなか面白い設定で、この辺りも日本人を意識したつくりになっていて、
> 物語の中に入りやすいというのも良かったです。

アナログな侍がロボットを動かすなんて発想が素晴らしいですよね。
ありえないけどうまくストーリーづいていて良かったですし、そこが
現代文化とのギャップがあって笑いにもつながり、より面白かったです。
そうですね、たしかに日本人だからこそ、侍の気質がわかって楽しめるのかも
しれませんね。

> 最後は気になる終わり方でしたが、
> 是非とも二期が見てみたいところですね^^

なんか、二期につながる終わり方でしたよね。
きっと剣之介&由希奈の活躍がまた見ることが出来るでしょう(^o^)
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