忘れたくない想い、ありますか?聴こえますか?真実のメロディ。「ef - a tale of memories.&melodies.」

「このアニメを観たい」と思うきっかけになるのは、旬な時期ならネット上の話題からが一番です。そうでない過去物アニメにおいては以前にも書きましたが、自分で面白そうなタイトルを見つけ、そのアニメのイラストやジャンル・あらすじを視て判断することがほぼほぼです。ただ稀におすすめアニソンなんてのを聴いて、オープニング&エンディングテーマの良さから入る場合もあります。
今日ご紹介するアニメは、どちらかというと後者のテーマ曲の良さから観るに至ったパターンです。

その作品は「ef-a tale of memories.」(第1期12話)&「ef-a tale of melodies.」(第2期12話)です。

とてもしゃれたオープニングテーマであり、第1期&第2期共にアップテンポの英語歌詞で、バックの映像も色使いを抑えたモノトーン基調がアーティスティックな作りでもの珍しく、その融合がとてもインパクトありで惹かれました。始めはそのオープニングの映像の意味がわからないのですが、作品を観すすめていくうちにそれが作品の包括的なテーマを表していることにやがて気が付きます。
第1期だと回が進むに連れ、主人公たちのアウトラインに色が増えいき(第1期の主人公が女性漫画家なこともあってモノクロっぽいところから徐々に色づいていくという職業的な関連があるらしい)、最終話12話では日本語歌詞が登場し、作品の普遍的なテーマがそこで堂々と明かされるという、にくい演出になっております。

方やの第2期は、最終話12話まで毎回エンディングが少しづつ変わっていて、主人公たちをいろんな角度から見ているような作りになっています(これは私が勝手に想像するに、第2期のメインの主人公の一人が建築家であることに由来しているのかもで、その職業柄の特性をもじっているのではないかと)。

こうなると、オープニングテーマから本編までを含めてが作品であり、魚のアンコウのように無駄に捨てるところが一切ない、妥協なき作品だといえます。オープニングが毎回変わっていくという手法はこのあとのその他の多くのアニメにも多大な影響を与えているとの話もあります。

第1期のオープニングテーマ「euphoric field(ユーフォリック・フィールド)/ELISA」は私が英単語を調べた限り、”幸福に満たされた場所”というタイトルだと思われます。あっ、今更ですが、この作品のジャンルは「恋愛ストーリー」でありますので、それを踏まえて読み進めてくださいね。そして第2期のオープニングテーマ「ebullient future(イブリアント・フューチャー)/ELISA」は”あふれんばかりの未来”という意味(たぶん)。
このどちらもナベアツなムネアツな一曲で、皆さんのハートを鷲掴みにすること間違いなしです(おそらくは)。

この作品、"ef"というタイトルの頭のアルファベット2文字が何を表しているのかすごく気になりませんか?
上のふたつのオープニングの単語の頭文字もそれぞれeとfになるように計算され韻を踏んで作られているとしか思えないのですが。

私はすごく気になりました。(アニメ「氷菓」の主人公の”えるたそ”も恐らくは気になっているはずです。)そのはっきりとした由来は明らかにはされていないようですが、第2期の1話タイトルが"ever"(いつか)で、最終12話タイトルが"forever"(永遠に)となっております。第2期最終12話のエンディングでは”ever forever”(恐らく、”ますます永遠に”という意味?)いう曲が流れます。この辺りが作品のテーマであり、タイトルの由来なんじゃないかと私は思っております。

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ちなみに、第2期の1話~6話のタイトルの頭文字を6話から縦読みすると"future"という単語が浮かび上がってきます。7話~12話の頭のre,forを取った頭文字も順に縦読みすると"future"が読み取れます。これら3つの言葉"ever""forever""future"がキーワードのごとくアチラコチラに見え隠れしていて、この恋愛ストーリーの伝えたいベースなのかもしれませんね。

恋愛ってやっぱり永遠につづくものではないのかもしれませんが、そうあって欲しいと願う気持ちは当事者なら絶対持っていたい想いですよね。恋愛される方の未来(future)が、どれもever foreverであってほしいという普遍的な願いが込められた作品なのかもしれません。

この作品は第1期・2期共に2組ずつの男女の恋愛模様が描かれています。それぞれの期でふたつの恋愛が平行して進んでいきます。そして、それらの4つの恋愛は全く関係のないオムニバスではなく、段々とつながりを持って後半に進んでいきます。第2期最終話でそれらは・・・これ以上は言えません。ネタバレが多くなってしまうと楽しみが半減しますので。

とにかく最終話に大きな感動・フィナーレが待っています。私は第2期の10話からすでに涙腺崩壊で残り3話までそのペースでゴールしました。第1期だけでもすごく感動しますが、第2期の最後がそれ以上に感動的な結末が待っておりますので、どうかこの作品は途中でリタイアしないで、最後まで見届けてください。

この作品はアクションによる怖さはないのですが、途中、人間の心の奥底、心の叫びがリアルに表現されているので、怖く感じる場面もそれなりにあります。ただし、恋愛マスターのR40ーOVERの男子・女子の皆さんならそれを踏まえて観ることが出来ると思います。人が相手を好きになった時の相手を想っての行動・自分の気持ちを全面に出したい想いとの間で悩み苦しむ姿がストレートに表現されていて、より人間味のある作品内容に、なにかしら共感を持って観ることが出来る恋愛ストーリーかも知れません。入りはオープニングテーマからではありましたが、作品の中身は非常に濃厚で、個々人の内面の動きを詳細に伝えている良い作品です。

今回のブログのタイトルはそれぞれのキャッチコピーからとっております。
第1期「忘れたくない想い、ありますか?ef-a tale of memories.」
第2期「聴こえますか?真実のメロディ。ef-a tale df melodies.」

そういう私には、忘れられない思い出があります。かれこれ25年前の恋愛ですが、結婚一歩手前で振られた経験があり、その時の出来事がすごく私にとっては大きく、後にも先にもそれが一生に一度の大恋愛であったと思います。その時は「明日のジョー」状態で恋愛というリングの上で灰になっておりました。あれから25年たっても未だに思い出は色あせません。辛い時に忘れたいと何度思ってみても、それは深く私のこころに刻まれていたのです。その想いに情けないと思うこともしばしば。なかなか時間が経過しても記憶はまったく薄れないものですね。 

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そんな時にこの作品を観て私はハッと気が付きました。そんな、彼女と過ごした過去も私の人生の一部であり、宝物であり、私だけしか経験できないシナリオであることを。忘れられないのではなく、実は私自身が無意識に忘れたくなかったのだということに。そして何も忘れなくても良いんじゃないかと思うようになり、私は救われました。そう思うようになってすごく気が楽になり、忘れられずにいる今の自分をやっとその呪縛から開放してやることができました。今ならきっとありがとうって心から言えるはずです。

efの中に出てくる恋愛の話をひとだけしますね。

少年は一人の少女に出会います。そこは少年がいつも一人で居るお気に入りの場所。そんなある日いつもと同じその場所に少年が向かうと、そこにはすでに先客の一人の少女が。音羽(おとわ)という名の無人駅のベンチ。「ここは電車は止まりませんよ。そ、それじゃあ。」そう告げると少年は、彼女に手を振りその場をあとにした。それは45秒未満の邂逅だった。翌日、学校の放課後に再び、少年はその無人駅へと向かった。すると、そこには昨日の彼女がいた。やがて彼と彼女は少しずつ会話をするようになり、毎日会うようになっていった。でも、彼女はいつもどこかよそよそしい。毎日あっているのになぜ。彼にとっては重ねる毎日、しかし、彼女にとっては全く新しい一日一日であった。

なぜなら、彼女は13時間という時間の中でしか、記憶をとどめておけないという記憶障害を抱えていたからである。彼女は彼との楽しい毎日を日記に綴り、翌日その出来事を振り返り、そしてまた駅へ向かう。やがて彼女は、描いたものを何度も読み返して時間を遅れさせ、徹夜で彼との過ごした出来事を記憶に留ようと・・・。そしてついに彼女は倒れてしまいます。彼は重い現実を受け止めなければならなかった。彼はそれから彼女に対してどう接するのか?彼女は13時間という記憶の限界を超えて新しい世界へ羽ばたくことが出来るのか?ふたりの向かうこれからの未来はいったい?

第1期「ef-a tale of memories.」は2007年10月~12月に全国の独立UHF系5局で放送、第2期「ef-a tale df melodies.」は2008年10月~12月に全国の独立UHF系4局で放送という、大変少ない放送局数にとどまってしまいました。放送局数の少なさと、2007年の「CLANNAD」、2008年の「CLANNAD After story」「とらドラ!」の恋愛作品の人気の影になり、人気が今一つ出なかったらしいのですが、内容が大人仕様であったこともまた理由のようです。ですので、むしろ大人が見て正解の作品であります。

アニメーション制作は、背景の美しさでも定評のある制作会社”シャフト”ですので、恋愛ストーリーをより神秘的に盛り上げてくれています。原作はゲーム会社のブランド名minoriが担当、「ひだまりスケッチ」「化物語」シリーズ・「魔法少女まどか☆マギカ」の監督で有名な”新房昭之”さんが監修、監督はその新房さんのもとで長年スタッフとし動かれたアニメーション演出家の”大沼心”さん、脚本・シリーズ構成は「アルドノア・ゼロ」も手がけた”高山カツヒコ”さんが担当されています。これらの方々が創った作品なので、観る価値がありありです。

ちなみにさっき出てきた邂逅(かいこう)っで言葉は難しいですね。私は知らない言葉でしたが、この作品でこの言葉の意味を知りました。”思いがけない偶然の出会い”という意味のようです。アニメってお勉強にもなるのですね。実に素晴らしい!
では、みなさんにとってもこの作品が、「それは26話未満の邂逅だった」となることを期待してお開きといたします。

見る参考になったよ、という方はぽっちいただけるとうれしいです。
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初コメ失礼します。

初めまして。コメントは残せていませんが、いつも
楽しく拝見させて頂いております。ご訪問の足跡も嬉しく
拝見しております。ご訪問誠にありがとうございます!
五月雨日記<仮の宿>の管理人の風月時雨と申します。

この記事では大好きなアニメであるefを取り上げて頂けて
とっても嬉しかったです!!モノトーン基調のオープニングは
歌詞、音楽、映像のインパクト…等々とても素晴らしかったですよね。
またタイトルの意味については今まで深く考えた事がなかったの
ですが、takapon46様のご意見を拝見し、なるほど!と感じました。

この作品では…人間の心の叫びがリアルに表現されていて
怖く感じる場面もありましたよね…。個人的にはみやこが
紘の携帯にたくさんメッセージを残すシーンやそれを
全部消去する景、優子が義兄にされた事を夕に語るシーン…
等々今でも印象に残っています。

それと特に嬉しかったのは…私が特にお気に入りのヒロイン
千尋のエピソードを取り上げてくださった事です。
「45秒未満の邂逅」、13時間しか維持できない記憶…。
千尋が徹夜で日記を読み返し、倒れた後…
蓮治君だけではなく、事故の記憶も全て失って錯乱し
現実を突き付けられたシーンは本当に切なかったです。
最後は日記を破り捨てお別れを選びながらも、日記を集めた
蓮治君、忘れられなかった千尋の強い想いに感動しました!

長々と語ってしまってすみませんでした。
efを見ていた当時の記憶が蘇る、素晴らしい記事
でしたので、コメントせずにはいられませんでした!
今後も様々な作品のご紹介記事をひっそりと楽しみにしています。
暑い日が続きますが、ご体調にお気を付けてお過ごし下さい。
では失礼します。

Re:風月時雨様コメントありがとうございます。

はじめまして、風月時雨様。
コメント頂きありがとうございました。
また、いつもご訪問頂き誠にありがとうございます。
風月時雨様からコメント頂けるなんて思ってもいませんでしたので
とてもうれしく思います。

きっかけはどうあれ、efは私の特別な作品のひとつになりました。
そしてこの作品が少しでも多くの方に観て頂けたら、何かその方の
プラスになったなら幸い、と思い記事にしてみました。

実はもう少し書きたかった事がありました。
この作品は諦めない気持ちを持った方が多く登場し、それによって
奇跡が起きています。奇跡はやはり、諦めない気持ちがあってこそ
だと思います。それはプリキュアの中でもそうですよね。
この気持は、生きていく上で場合によってはすごい力を秘めている
ものだと思います。人間はドラゴンボール以上の力を持っているのでは
ないかと私は真剣に思います。

ただ、ここまで記すとネタバレにもつながるので皆様の観る・感じる
気持ちをコントロールしすぎても書きませんでした。

私のブログは、忙しい方が効率よく付加価値の高いアニメに出会えたら
いいなあと思ってやっております。現代人は何かと忙しいですから。
世の中には素晴らしいアニメがたくさんありますのでさもないブログですが、
そのきっかけになれたなら嬉しいです。

千尋と蓮治のお話は何から何まで最高でしたので載せてみました。
お互いを思う気持ちが素晴らしいですし、それによって奇跡は
起こるのですから。

コメント本当に有難うございました。
今後の励みになりました。

風月時雨様のブログもいつも楽しく拝見しております。
これからもがんばってください。
応援しております!(^_^)
プロフィール

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