ドラえもんのひみつ道具より、私は宇佐くんが持っている”包容力”がほしいなぁ。「僕らはみんな河合荘」

4月2日は、息子の大学入学式の日でした。ついに息子が大学生。アラフィフに向かってカウントダウンの私もそろそろ大人にならなくてはいけないとは思っています。精神的にですが。でも、まだまだ大人になりきれていませんねぇ、ほんとに困ったものです。

私はリアルな世界では営業職に就いています。近頃は、顧客先に行く合間にですが、営業車の中でIpadミニを使い、お気に入りのfha'na (ファナ/アニソンバンド)を何曲も飽きることなく聴いています。子供が同じアニメを何回も観るように、何回聴いても飽きないんです、これが。そう言う曲ってあるんですよね。曲の良さはもちろんですが、飽きない理由はもう一つ、実はそのバンドのボーカル女子towanaさんが私の昔付き合っていた(25年も前になりますが)彼女にとても良く似ているので、ついついYouTube でミュージックビデオを観てしまうんです。

そんな事をやっていたら、先日、彼女の夢を見ました。25年たっても夢の中ではやっぱり若い!昔のままです(とは言っても、年を重ねた彼女が今はどうなっているか知る余地はありませんが)そして、夢の中で「オレについて来い!」みたいな展開でハッピーエンドになってしまいました(25年前はそう言えずにバッド・エンドでしたが(笑))。私の妄想力はすごいとあらためて自分で感心しました。ただ、これにとどまらず、その翌日から数日間、毎日夢を見るわ見るわで、おふくろは出てくるわ、兄貴は出てくるわ、地元の懐かしい小・中学校時代の友達はいっぱい出てくるわで、しばらく会ってない面々がオールキャスト大出演でした。これってもしかしたら、天からお呼びがかかる前ぶれ?いやいや、単にみんなに会いたいという潜在意識が働いただけだとは思いますけどね。 fha'na恐るべし!です。

ちょっと引っ張りすぎましたが、この曲のタイトルは「いつかの、いくつかのきみとのせかい」です。この曲は、観るととてもほっこりとしたあったかい気持ちになれるアニメのオープニングテーマです。おそらく、その温かさを同時に想い出して連日夢を見てしまったのかもしれません。リアルな世界でのストレスや、愛情で満たされたいっていう気持ちが手伝ってなのか、最近そんな出来事がありました。

今回は、そんなことで、春の新生活時期に見るにふさわしく、また先程の曲が使われているアニメであります「僕らはみんな河合荘」を紹介いたします。

ジャンルは”青春&ラブコメディ”です。この作品は、漫画&アニメ「恋愛ラボ(LOVE LAB)」の作者&原作者でもある”宮原るり”さん(女性漫画家)による同タイトル漫画が原作となっております。青年漫画雑誌「ヤング・キングアワーズ」に2010年6月から連載中で、2014年4月にアニメ化、6月まで全12話がTBSテレビ(関東広域圏)、BSーTBS、ニコニコ生放送(ネット配信)他で放送されました。OVAも1話ございます(この1話も必見です)。アニメーション制作はブレインズ・ベース。

この作品は、ストーリーはいたってシンプルなので簡単なあらすじに留めるぐらいで、あとは実際に見ていただいた方が良さげなアニメです。主人公が好きな相手に一途な恋愛感情を抱き、それに伴い相手に対する接し方に試行錯誤を繰り返す、と言ったお話ですが、結果としては主人公の包容力がキラリと光るという展開アニメなのです。まだ大人になりきれない40代後半の私にとっても目からウロコの包容力です。

相手に対して一方的な優しさは”ただのいい人”で終わってしまいがちですが、相手との距離を的確に測った上で相手が欲する時に優しく接することが出来る人は”包容力のある人”と格付けされるのかもしれません。相手が好きでも自分本位ではなく、相手優先の行動で常に接することができれば相手からも認められるでしょうし、好かれるはずですよね。理屈じゃ分かるけれど実際にそれを計算抜きで実践することはなかなか難しいとも思います(”解る”と”出来る”の差は大きいわけですが)。どこぞの知事さんがおっしゃっている”〇〇ファースト”の考え方にもつながるかもしれませんが、このような行動が自然とできるようになると、好きな相手ばかりではなく、自分が今後接する全ての相手に対して真の優しさを発揮出来るような気がしました。

仕事も含めて、自分の周りの人とより円滑に事が運べばなお良いですし、少なからず、自分の接する範囲の人は幸せにしたいものですよね。そう、これはまさに「新世紀エヴァンゲリオン」の碇ゲンドウが考えていたもう一つの人類の幸せのかたち”人類幸せ補完計画”なのです!(嘘です)とにかく、優しさ<包容力 が大事かな。私もそれを目指してこれから日々、頑張りマッスル、マッスル~。

僕らはみんな河合荘1

主人公”宇佐くん”(本名/宇佐 和成)は高校一年生。親の仕事が転勤になるタイミングで一人暮らしがしたいと親に頼むが、母親が勝手に決めてきた食事付きの下宿に住むこととなる。

その下宿先である「河合荘」を訪れると、途中で見かけた不審人物の男性が同じ河合荘の住人であり、さらにその人と同部屋になることが判明。その男性の名は”シロさん”(城崎)。人畜無害ではあるようだが、かなり個性的でマゾなお人柄。他の住人から罵倒されることに喜びを感じているらしい。シロさんは宇佐くんに話しかけ、仲良くしようとするが、高校に入ったら穏やかな学校生活を送ることを夢見てきた彼にとって、それは前途多難な予感を感じ、受け入れがたいものであった。早くも、彼はその理想と現実のギャップに直面し、ここ河合荘の大家さんである”住子さん”(本名/河合 住子)にここでの生活を辞退することを申し出る。

そんなやり取りをしている中、本を読みながらそのわきを通り過ぎようとする一人の女子が現れた。なんと彼女は、高校で図書委員である宇佐くんが、日頃図書室でよく見かける気になる女子であった。彼女は河合荘の住人だったのだ。ここでは”律ちゃん”(本名/河合 律)と呼ばれている。宇佐くんより一つ年上の二年生で、本が好きで放課後は大抵図書室にいるのだ。そんな物静かな文学女子に宇佐くんは密かに憧れていた。つい今さっきまでこの河合荘での生活に希望を無くして出て行くはずだった彼だが、彼女の登場で180度その考え方は変わった。彼の目の前は一気にバラ色に。

彼は彼女に話しかけようとすぐさま後を追うが、彼は知らずに男子が踏み込んではいけない女子専用エリアに侵入してしまう。河合荘は男女で居住スペースが別れていて、女子エリアには女子側の許可がないと入ってはいけないルールがあった。それを知らず踏み込んだ彼に対して、彼女の反応は冷たかった。彼女は思いの外ガードが固く、無口で無愛想だった。ここに来る以前も、日頃からどうにかして彼女に近づきたいと思っていた彼だったが、ファーストコンタクトは見事に失敗に終わったのである。

この河合荘には律ちゃん、シロさんの他にあと二人、女子が住んでいた。一人は”麻弓さん”(錦野 麻弓)という30歳間近のOLで、メガネ美人だが男運がなく、酒癖が悪く、いつもやさぐれて住人たちによく絡んでいるようだ。
もう一人は”彩花(さやか)さん”(渡辺 彩花)という20歳の女子大生で、可愛いが小悪魔で腹黒。男を翻弄するために大学のサークルをかき回していくつも潰したことから、彼女は”サークルクラッシャー”と呼ばれているらしい。

ちなみに大家さんの住子さんは律ちゃんの叔母さん(律の父の妹)である。住人が落ち込んだり、嬉しいことがあった日には、その住人の好物をつくってくれるらしい。とっても優しく、ときにはとっても怖い存在のようだ。住子さんもシロさんのことをわかっていて、彼をよく罵倒しているみたいである。河合荘では、食事は広間でみんな一緒に揃って食べるのがルール。親元を離れて一人で生活する住人たちにとって、それは騒がしくも家族同然のふれあいが出来る素敵な時間。それを守らないときには住子さんからの何かしらの罰が下るらしい。

彼にとって河合荘での新しい生活がはじまった。彼が望む穏やかな高校生活とやらはここで実現できるのだろうか。そして、憧れの先輩/律との距離は縮まって行くのだろうか。個性的な面々が集まるここ河合荘で、うざったくもあったかい日々が流れてゆくのであった。

僕らはみんな河合荘2

以上がこの作品の登場人物と大まかなお話の流れです。主要人物たちの個性溢れるお話がとても楽しいのですが、各々の関わり方が優しげでそこも素敵な流れが入った作品です。宇佐くんと律ちゃんの関係はどうなるのかが最大の気になるところですが、それとは別にとにかく律ちゃんがめちゃくちゃ可愛いです。そのあたりもこの作品の見処たっぷり要素かなって思います。

注目の声優さんは何と言っても住人3人女子ですが、3人3様で、いつもと違うキャラを演じきっているところがさすがベテランだなって思います。律役は”花澤香菜”さんで、言わずと知れた超人気声優さんです。最近は「orange」という作品の奈穂ちゃん役に出ていて、こちらも恥ずかしがり屋さんの女の子で魅力的でしたが、この律ちゃんは仕草の可愛さを見事に声で表現している演技が実に素晴らしいと感じさせてくれます。そして麻弓役の”佐藤利奈”さんですが、彼女は「みなみけ」シリーズの3姉妹の長女・春香 ちゃん役を演じている方です。春香はしっかり者の優しいお姉さん役でしたが、この麻弓さんはかなりやさぐれて柄が悪いです。同じ声優さんとはとても思えないぐらいのキャラを演じられる幅を感じました。最後に彩花役の”金元寿子”さんは「翠星のガルガンティア」でエイミーという可愛らしいヒロイン少女の役を演じていましたが、今回の彩花役はとっても小悪魔的で、また彼女の違った要素を見ることが出来ました。それぞれの声優さんのいいお仕事ぶりも感じてもらえたら幸いです。

ぜひ、みなさんもこの作品を見て、どこか懐かしい感じとほっこりとした気分に浸って頂けたら思います。

オープニングテーマ「いつかの、いくつかのきみとのせかい/fh'ana」
エンディングテーマ「My Sweet Shelter/律・麻弓・彩花」

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