氷の上では主役はオレだ!演じる男たちが追求する美と技の世界。「ユーリ !!! on ICE」

スポーツアニメの魅力は何か。それは、あなたが知らないスポーツならばその競技の解説がちょくちょく入ったりしますので、当然その作品を楽しみながら知らなかったルールやその競技の見処を知ることが出来るところにあります。知っているスポーツならば、そのアスリートに同調しながら 心理状態や精神論についてより突っ込んだ深い部分に触れる楽しみが出てきます。

私が今までに紹介したアニメ作品の中で、スポーツジャンルものは唯一、「ピンポン」(卓球)というタイトル作品だけにとどまっています。決してスポーツが嫌いなわけじゃないのに、自分がスポーツアニメをあまり取り上げていないことにふと気がつき、なにゆえかをあらためて考えてみました。要するにそれは、私がメインで取り上げようとするアニメ作品の大方が深夜帯ものであることに起因します。大人も子供も楽しめるスポーツジャンルの作品は当然、人気が出るので、大半が日中の帯で組まれるために深夜帯でのスポーツものは絶対数が少ないわけです。

そして、深夜帯で取り上げられる作品は、どちらかと言うと逆に万人受けする方向のスポーツではなくなっていきます。例外的に、人気のスポーツではあってもお話の作りが大人仕様の場合は深夜枠になるかとは思います。果たしてこのスポーツアニメはみんなに紹介するに値するものなのか?40代以上の方には楽しんでもらえるのか?それらも考慮すると、おのずと私の紹介するスポーツアニメはそこで更にふるいにかけることになり、少なくならざるおえないということになるわけです。

理由がわかって私自身もスッキリしたところで、今回はスポーツジャンルの作品を紹介したいと思います。今の話の流れからいくと、メジャーじゃないスポーツということになりそうですが、今回は違います。男子フィギュアスケートの世界を描いたアニメです。

作品タイトルは「ユーリ!!!on ICE」です。

女子のフィギュアスケートならアニメに取り上げられそうですが、男子というのが珍しい気がします。このアニメはイケメンがたくさん登場するので、美男子大好き女子にはもちろんですが、男性が観ても十分に楽しめる作品かと思います。単に勝った負けたのスポーツの熱さが先行する中高生向けアニメとは一線を引いた作品かと。トップアスリートたるものが乗り越えるべき自分自身・相手・そして様々なプレッシャーとの闘いを、引退を考えながらラストシーズンに臨む主人公を軸に他のスケーターの生き様も合わせ描く青春群像劇は、フィギュアスケートという限られた者たちにしか見えない独特な世界を私たちにより身近に感じられるようにしてくれる意義ある作品と言えます。

元フィギュアスケーターの”宮本賢二”さんが、登場人物の課題曲20曲の全てにオリジナルの振り付けを加えているらしく、自らがそれを滑って動画撮影し、作画につなげているようです。それも登場人物のキャラをよく考えて振り付けをしたらしいので、力の入れようが半端ないですね。各キャラの滑りが見どころでもあり、それに合わせた各々の本格的なオリジナル曲も聴きどころが満載なアニメです。今は解説者として活躍され始めた”織田信成”さんもゲスト解説者として実際に声の出演がありますので、そちらもお楽しみに。

この作品は、漫画家の”久保ミツロウ”さんとアニメーション監督・演出家である”山本沙代”さんの二人の原案がもととなっております。山本さんが監督兼アニメ全体のシリーズ構成を担当、久保さんがキャラクターデザイン兼脚本を担当しております。そして、第40回日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞を受賞した「この世界の片隅に」を制作した、”MAPPA(マッパ)”がアニメーション制作を行っております。2016年10月~12月に全12話がBS朝日・テレビ朝日(関東広域圏)・AbemaTV(インターネット配信)他で放送されました。では物語の始まりを少し紹介いたします。

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日本フィギュアスケートの特別強化選手である”勝生勇利(かつき ゆうり)”23歳は、グランプリファイナル初出場を果たした。しかし、背負ったプレッシャーの大きさとグランプリファイナル直前の飼い犬の死が重なり、メンタルの弱さから滑りのミスを繰り返し、最下位(グランプリファイナルは6人で争われる)とボロ負けをしてしまう。試合終了後、勇利はジュニアファイナル優勝者のロシアのユーリ・プリセツキー(15歳)とトイレで遭遇。「来年は俺がシニアに出るからユーリは二人はいらない。弱いやつはさっさと止めてしまいやがれ!」と因縁までつけられてしまう始末。そのファイナルのダメージを引きずったまま続く日本選手権大会もボロ負けし、そのため、その他のメジャーな大会には声がかからずにシーズンを終了。デトロイトを拠点に専属コーチと練習を積んできたが、そのコーチとの契約も解消、スケートのために留年までしていた大学も卒業し、5年ぶりに日本に帰国する。

勇利の実家は九州の長谷津町(はせつちょう)という海沿いの城下町にあった。温泉の街でもあったが、段々と温泉をやる家が少なくなって、現在は勇利の実家「ユートピアはせつ」だけが温泉施設を営んでいた。町には「アイスキャッスルはせつ」というスケート場があり、小さな頃に勇利はそこでスケートをはじめたのだ。これからは地元でひとりでスケートを続けることになり、勇利は今後の自身に何が必要なのかを考えはじめていた。

久しぶりに地元のスケート場・アイスキャッスルはせつに行くと、そこにはそのリンクで働く、かつてのリンクメイトで勇利の憧れのマドンナ”優子”がいた。営業が終了した時間帯ではあったが、優子は傷心の勇利に対して、「ひとりで滑ってもいいよ」と優しく声をかける。そんな優子に対して勇利は「僕の滑りを観てほしい」というと、自分が小さな頃からずっと憧れ続けているフィギュア界のトップ・ロシアの”ヴィクトル・ニキフォロフ”選手(27歳)のプログラム(課題曲)を滑走し始める。それはヴィクトルの完全コピーの滑りであったが、勇利と共に昔からヴィクトルに憧れていた優子は勇利のその滑りに痛く感動する。勇利は試合後にずっと落ち込んでいたが、その落ち込みにも飽きて、ヴィクトルの滑りをずっと練習していたらしい。自分が好きなスケートを、ヴィクトルのプログラムを滑ることで思い出したかったからだ。

そんな完コピの滑りを、勇利のファンでもある優子の三つ子の娘達が動画に撮っていたようで、思わず勇利に無許可でネットにアップしてしまう。「勇利、ヴィクトルFS(フリースタイル)滑ってみた」のタイトルで。勇利の知らぬ間に、それはあっという間に世界に拡散。スケート関係者はもちろん、完コピされた本人”ヴィクトル”もこの滑りをネットで観てしまう。

数日後、”ユートピアはせつ”の温泉に浸かる、鍛えられた体の外国人がひとり。なんとそれは、あのヴィクトル・ニキフォロフそのものであった。目の前に憧れのヴィクトルがいることに勇利は信じられない。「どうしてヴィクトルがここに?」勇利の頭の中は??? ヴィクトルは答える。「は~い、ユーリ。今日からオレはユーリのコーチになる。そしてグランプリファイナルで優勝させるぞ。」ネットがきっかけでヴィクトルが日本に来てしまった。何故に?それは曲に調和したユーリの滑りを見てヴィクトルが何かを感じたからに他ならない。勇利をコーチするって本当?そのためには彼は現役を休業して勇利のコーチに専任するらしい。彼が勇利のコーチする狙いは一体?そして勇利は再びグランプリファイナルに出場する力を出す事が出来るのだろうか?
ヴィクトルがはせつに来たことによって勇利は再び始動し始める。憧れの存在がパートナーとなってここから勇利は進化を遂げられるのだろうか?

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この作品は、大枠でのフィギュアスケートの採点方法について説明が入っておりますので、それを多少の知識として軽く頭の片隅に入れればそれ以上は必要なく、むしろ、選手の心理的な内面や各人が今まで背負って来たストーリーを想いながら選手のスケーティングを観るということで、よりフィギュアスケートを感慨深いものにしてくれる作品です。フィギュアスケーターは氷上での演目がスタートすれば、その持ち時間を精一杯自分ひとりで滑りますが、その舞台に立つまでのコーチと二人で費やした時間の中で作り上げてきた、美と技の集大成が試されるのが本番のスケートであります。見た目には一人でも、そのスケーターひとりひとりはそのスケーターを応援する家族・仲間・関係者・多くのファンの支えと想いを背負って氷の舞台に降り立ちます。そう考えるだけで目頭が熱くなりそうです。 

どのスケーターも自分の力量を考えた演目の構成になりますが、氷の上の世界はスケーターひとりひとりがドラマの主役です。その中で最優秀の主演男優・女優賞を決めるのがフィギュアスケートなのでしょう。先行で滑る選手の結果を知り、それを上回るために、ときには用意した演技構成という名の台本を、滑りの中で書き換える選手もいるようで、自分自身との闘いの他に同じリンク上での他の演技者との攻防もありうるようです。ただ、自分の演技以外では同じリンクで滑る選手を応援したり、健闘を称え合う姿勢があるようで、すごく紳士なスポーツだとこのアニメを見て尚思うところがありました。

どのスポーツでもメンタルの強さが大切ではありますが、本番でのノーミスの演技というのが限りなく難しいフィギュアスポーツにおいては、ミスするのは割りと当たり前で、持ち時間数分の中でのミス後に気持ちを引きずらずに瞬時にリセットし、その先をリカバリーすることが出来るメンタルの強い選手がより結果を残しやすいスポーツのような気がします。私たちはスポーツ選手ではありませんが、スポーツ以外でも平常なメンタルを一定に保つということは日常の中でも必要とされることのように思えます。ここからそんなことが学べたら良いですね。

さて、今回の声優さんについてですが、正直、私は男性声優さんは詳しくはありません。ですので独断と偏見で、今回の主役3人の声優さんが出ている知っているアニメキャラを紹介いたします。

主人公の勝生勇利役の”豊永利行”さんは私が割りと好きなアニメ(まだ紹介はしていませんが)「ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った?」の主人公”西村英騎(にしむら ひでき)を演じておりました。このアニメヒロインがめちゃくちゃ可愛いです。すみません、豊永さんの話でしたね。続きましてヴィクトル・ニキフォロフ役の”諏訪部順一”さんですが、今回のアニメでは二枚目でありながらおちゃめな一面を魅せてくれる幅のある役でした。「Fate/stay hight」のアーチャー役もこの方の代表的な役柄で、とてもカッコいいですね。 最後に勇利のライバルとなるロシアのユーリ・プリセツキー役である”内山昴輝”さんですが、このお話の中ではわかりやすく言うと、ロシアのヤンキー役です。柄悪いですね。この方は「甘城ブリリアントパーク」の主人公”可児江西也(かにえ せいや)”役ではイケメンでクールな青年を演じていました。こちらも結構面白い作品ですよ。

では皆さん、スケートアニメは見ても、リアルな世界では何かと滑らない様にご注意くださいませ。

オープニングテーマ「History Maker/DEAN FUJIOKA」 
    ※あのディーン・フジオカさんが作詞・作曲・歌まで歌っており、ビックリです。

エンディングテーマ「You Only Live Once/YURI !!!on ICE feat.W.hatano」
    ※ロシア人選手ギオルギー・ボボーヴィッチ役の”羽多野渉”さんが歌っております。

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今も昔も、ヒーローは決してあきらめない!だからカッコイイ。「ピンポン」

今も昔も、ヒーローとは決してあきらめない姿・象徴、それがヒーローの条件なのだろうか?日々、黙々と生活をしている中で、ヒーローのひの字でさえ思いつかない日常を送っているのに。でも、どうせ過ごす毎日なら、私もヒーローでいたい。

 こんなことを思わせるアニメに、私は最近出くわすことになりました。そのアニメとは「ピンポン」
1996年から1997年にかけて、「週刊ビックコミックスピリッツ」という漫画雑誌に掲載された漫画である。今から18年も前のアニメでいまさらアニメ化と思って、冷やかしで見たつもりが・・・。昔、その名の漫画が掲載されていたことは知っていたが、当時はまともに読んではいなかったので、そのおさらいと思って見たのだが、見事にはまってしまった。タイトルのとおり、卓球漫画なのだが、とにかくカッコイイのだ!えっ、卓球漫画なのに、と思ってみると正直やられます、確実に。

 主人公は高校卓球部に所属する二人、ペコとスマイル。二人は小学生から卓球道場にも通う幼馴染。ペコは卓球はは強いが、自分の才能に酔ってしまう自信過剰家。スマイルはいつも無口で笑わない(そこからペコがつけたあだ名)内気な性格ながら、やはり卓球は強い。高校に入り、インターハイの予選大会でそれぞれが今まで知らなかった強敵と対戦。ペコは相手に負けておのれの実力を知ることになり、挫折。スマイルはそんな勝ち負けよりも楽しさを求めていた。スマイルは、ペコが卓球から離れても一人で卓球を続ける。何のために?ペコがいなくて楽しくもないのに、なぜ?

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 卓球にかける情熱と友情がテーマのこの作品、誰がヒーローなのかにも注目。そしてこの作品は、あきらめないことの大切さを教えてくれます。また、 卓球にかかわるライバルの心情もそれぞれ描かれていて、これまた人間模様が見れるアニメです。全55話がアニメでは11話にまとめられています。

 オープニングテーマ「唯一人/爆弾ジョニー」の音楽とぱらぱらアニメ風でスタートする新鮮な感覚と本編の楽しさ、そしてエンディングテーマ「僕らについて/メレンゲ」が後味いい音楽で閉める構成が、とても絶妙なバランス。

 皆さんもこれを見て、久しぶりに”自分の中のヒーロー”を呼び覚ましてみては?

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楽しさ・感動がいっぱい詰まった深夜帯TVアニメ作品。まだ知らない40代以上の方々にも知って頂けるよう、おすすめアニメ情報館TAKAYAの店主兼アニメ効能調剤薬局調剤師(仮)兼貴方様の執事がわかりやすくお届けいたします。日常に疲れた方、ストレスが溜まっている方、暇な方は処方箋も出でおりますので、どうぞお好きなアニメを処方してみてください。

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