闘わないで済ませられる人生など、この世にはありはしない。人は誰しも人生を闘い抜くファイターである。「3月のライオン」

うちの妻はお世辞抜きで結構カワイイ方です。黙っていれば・・・なのですが。外ではもちろん暴言を吐きませんが、家ではかなりなものです(外面はかなり良いほうです)。妻は、とあるお店の食品売場でチェッカー(レジ係)をしていますが、”〇〇さんはいつも笑顔が素敵です”とお客様からお店の方に名指しでお褒めをいただくほどに評判が良いようなのです。しかし家では口があまりよろしくはありません。「ねえ、聞いてよ、今日さぁ、職場のクソババアにホント、頭にきた!」とまあ、こんな調子です。寅年で曲がったことが大嫌いな性格なので、世の中の間違ったことに関してはトコトン許せないようで、徹底抗戦の構えです(妻がファイティングポーズをとっている姿が頭をよぎります)。職場が変わったばかりでみんな先輩なので今のところはおとなしくしているようですが、いつ噛み付くか冷や冷やモノです(それはまるで、アニメ「とらドラ!」のメインヒロイン”逢坂大河”を彷彿とさせてくれます)。彼女なりに世の中のいろんな不条理と常に闘っているんでしょうね。そういうのを結構聞かされます。

私は私で職場で闘っておりますが、ものづくりの職場の女性陣スタッフにいつも完膚無きまでに叩き潰されます。営業側としては逆らえません。そして心の中でこう思うのです。「まいりました!m(_ _)m」と。家でも外でも女性にはやはり勝てませんね。最近は無理に勝とうなんてまったく思わなくなってきましたが・・・(笑)

そんな流れで、本日は闘うアニメの中でも見た目にはおとなしくも頭と心で互いに闘う、”盤上のファイター”将棋の棋士が主人公の物語であります、「3月のライオン」を紹介いたします。

深夜帯アニメではありませんが、冬アニメの中で一番感動した作品でしたので、ぜひ皆さんに紹介したいと思った次第です。漫画家”羽海野(うみの)チカ”さんによる同タイトル漫画が原作です。ジャンルは青春・将棋です。2007年7月から青年漫画誌「ヤングアニマル」に掲載となり、現在、既刊12巻まで出ている漫画がアニメ化され、2016年10月~2017年3月でNHK総合にて(23:00~)全22話(第1シリーズ)が放送されました。すでに今年の10月より第2シリーズ放送の予定です。

ちなみに羽海野チカさんは、若い女性にはお馴染みで、アニメ・実写TV版・実写映画版にもなった「ハチミツとクローバー」という一世を風靡した恋愛漫画を描いた方です。このアニメは、原作者も大好きな”新房昭之”監督と”シャフト”というアニメ制作会社が組まれて作られた作品ですので、原作者も納得の行く仕上がりになっていることこの上ない作品と言えることでしょう。新房監督×シャフト作品では「ひだまりスケッチ」シリーズ<物語>シリーズ「魔法少女まどか☆マギカ」などが有名で、私もどれも大好きな作品です。そうしたスタッフ陣が作った新たな作品とあらば観ないわけにはいかないと思って観たこの作品。大当たりでした。

3月のライオン1

”桐山零(きりやま れい)”、17歳。C級1組、5段、プロ棋士。大きな川が流れる小さな町に彼は住んでいる。一人で。目を覚ますと、彼は水を飲み、窓を開けて空気を吸い、息を整えた。服を来て、向かうは将棋会館。会館の中には取材記者も来ているようだった。対局室に入ると対戦相手はまだ来ていない。盤を前に静かに正座し、相手が来るのを待つ零。やがて、対局者は彼の前に現れた。

今日の相手は零の父である”幸田”棋士だった。事情があり、彼は零を養子として迎い入れたが、今は一緒に暮らしてはいない。そんな父との対局。「元気だったか、零。   暑いなあ、まだ梅雨にも入っとらんというのに。   まいったなあ、こんなときだって言うのに天気の話しか出てこんとは。」彼は零にそう話すのであった。父であり、プロ棋士である彼を前に零は終始無言であった。「では、始めようか。」幸田のその言葉で零が1手を打ちはじめる。対局は始まった。その最中、零の頭の中には今までの彼やその家族と過ごした様々な思い出がよぎるのであった。静かに時は流れ、やがて幸田が口を開く。「無いな・・・        、負けました。」零は父に勝ったのである。「強くなったなあ、零。ちゃんと食べているのか?」幸田は零の今の生活を心配し、零を気遣いながら対局室から去っていった。一人対局室に残された零は何を想うのだろうか?

帰り道、橋の上で時間をやり過ごしている零に一通のメールが入る。”川本ひなた”からのメールだった。「今日はカレーですよ!食べに来てね!!待ってるよ。」そのメールに対して、零が断りの返信を入れようとするやいなや今度はひなたの姉の”あかり”からメールが入る。「カレーなのに福神漬がないの!!お願い。コンビニで買ってきてくれる?」拍子抜けした零は買い物をして彼女たちの家に向かった。川本家に着くと、中学生の”ひなた”と幼稚園児の”モモ”が揃ってお出迎え。「お腹ペコペコ、零くん早く食べよう。」零は時々、この3姉妹の家にお世話になっているようだ。

食事の最中、テレビではキレた息子が父親を殴り殺す事件が流れていた。それを観た零は、今日の父との対局の、自分が将棋の一手一手でまるで父を殴るような生温かい感触を思い出してしまったのだ。「無理しなくてもいいよ。少しだけでもゆっくり食べれば良いから。」あかりの優し言葉がかけられる。食事の後、零はすぐに眠りに落ちた。ひなたは零にタオルケットをかけてあげた。メガネをつけたまま寝てしまった零の顔からメガネを外すと、零の目には涙が・・・。育ての父に対する自分がした仕打ち(対局)。それがその涙の理由なのか?

翌朝、目を覚ますと、あかりはモモを幼稚園に送りに、ひなたは学校へと早々と向かった。零の目の前には、ひなたがつくってくれたサッカーボール並みのおにぎりがひとつ。零は学校へ行こうという気持ちに切り替わり、それをもって学校へと向かった。孤独な昼休み。零は屋上でおにぎりを頬張る。そこへクラス担任がカップラーメンを持って現れる。一緒に昼飯を食べながらその担任は零に話しかける。「お前の対局、最近多くないか。なあ、桐山。考えたくないんだけど、オマエ、オレより給料高くね?くそ~、そんなやつとはもう一緒に飯を食ってやらない!悔しかったら早く学校で友達を作れ。先生は大人だから、そんなにヒマじゃないんだ。」そう担架をきって先生は屋上から姿を消した。ズケズケと勝手に入ってきて勝手に出ていった。別に一緒にごはんを食べてほしいとは頼んでないのに、そう思う零であった。

授業が終り、あかりのおじいちゃんが営む和菓子屋”三日月堂”に零は向かった。あかりたちと一緒にその店を手伝い、零はその後、自宅に帰った。ポストを見ると、まだ次の対局の案内は届いていない様子。すると、マンションのエントラスで対局通知書を持った一人の男が零に声をかけた。「お探しのものはこれかな?」零とあまり年齢が変わらない彼は不敵な笑みを浮かべてそう言い放った。彼は一体何者?零のライバルなのだろうか? 第2話につづく 

3月のライオン3

15歳でプロ棋士になった桐山零。彼はある理由で育ての親であり、プロ棋士であり、実の父の友人でもあった幸田の家から突然と姿を消した。一人で生きていく覚悟を決め、将棋の世界でプロ棋士として、日々対局という闘いをこなしながら、それによって一人でなんとか自分の居場所を作ろうと。しかし、プロの将棋の世界は一歩足を踏み込めば常に勝ちづづけなければならない厳しい世界。一年遅れで高校に編入し直し、高校へも通うようになった零。17歳の天才棋士にとって、二足のわらじはやはり重荷なのだろうか?プロ棋士になっても高校へ通う理由とは何なのか?

零にとっては生活するための手段である将棋。そして停滞する戦歴。闘い勝ち続ける意味を模索しはじめる零。中学生でプロ棋士になった先人4人は数あるタイトルまで上り詰めているというジンクス。史上5人目となる天才中学生プロ棋士という輝かしいデビューから徐々に陰りが見えはじめる。そこから零は将棋に新たな闘う意味を見つけ始めてゆく。その意味とは一体?少年はもがき、あがきながら、将棋と向きあい、更なる高みへと駒を進めることが出来るのだろうか。そんな盤上のファイターを支える周りの優しい人々たち。そしてライバルたち。様々な人々の人生模様が交錯する人間味溢れる作品であります。

この作品は、将棋の世界をベースにその中で生きているプロ棋士たちのそれぞれ闘う姿が当然の軸として形作られておりますが、プロ棋士以外の周りの人々もまた、自分の中の何かと闘っているというところがとても身近に感じられる要素で、引き寄せられる理由の一つかと思います。また、主人公を支える人々がとにかく温かく、そこに毎回ジンとさせられてしまいます。3姉妹の優しさは本当に心に染み入ります。各場面でのBGMも心の琴線に触れてくる素晴らしい演出だなあと思いました。

今回の作品の注目の声優さんは、とにかく川本家の3姉妹に尽きます。長女・あかり役は”茅野愛衣”さんですが、下の二人の妹の母親代わりの役どころなので、本当に母性愛を感じる優しい女性を演じています。茅野さんが演じてきた他作品の役どころを見ると結構幅が広く、いろんなタイプをこなしている方だということがわかります。「この素晴らしい世界に祝福を!」の”ダクネス”はマゾ的なちょっと変態性のあるキャラでしたし、「冴えない彼女の育て方」/”霞ヶ丘詩羽(かすみがおか うたは)”はクールビューティな先輩女性、「ギルティクラウン」/”楪(ゆずりは)いのり”は切なげな歌姫といった具合です。これは彼女の一握りの役どころですのでこの他にも個性的なキャラをたくさん演じています。

次女・ひなた役は”花澤香菜”さん。彼女については何度か今までの記事で触れてきましたので今回は割愛しますが、個性的で優しい声に特徴がありますので、癒し系のゾーンではすごく強い方です。当然、いろんな作品に引っ張りだこです。

最後に三女・モモ役の”久野美咲”さんですが、私は彼女のことはあまりまだ知りません。ただ、この作品では見事にちっちゃな子供のしゃべりをあてていまして、上手だなって思いました。観ていただけば納得だと思いますが、この3姉妹の優しさには本当に涙が出そうになります。いや、私はある場面で涙腺崩壊でした(T_T)

そして今回の作品は、オープニングテーマ・エンディングテーマがとっても豪華です。BUMP OF CHICKENとYUKIが作品の世界をしっかりと歌にしてくれています。前半は主人公の、もがきながらも懸命に生きている感じの歌で、後半は主人公が成長して自分の周りの人々を守っていこうとする生き様の歌です。

オープニングテーマ「アンサー/BUMP OF CHICKEN」(第1話~第11話)
            「さよならバイスタンダー/YUKI」(第12話~22話)

エンディングテーマ「ファイター/BUMP OF CHICKEN」(第1話~6話、8話~11話、22話)

現代を生き抜く全ての人々はみんなファイターです。闘っているのは自分だけじゃなく、みんなそれぞれに悩みを抱え、何かしらそれを越えようと頑張って生きています。そして独りでは決して生きられない、支えられて生きているのだと言うこと。人に支えられた恩はその人に直接返さずとも、支えを必要とする他の誰かを支えてあげることで十分なのだということに気づかせてくれる素敵な作品です。ぜひ、そんな世界を覗いてみてください。

<追記>将棋の世界では6月から翌年3月まで毎日新聞社・朝日新聞社主催の将棋の棋戦/順位戦(じゅんいせん)が行われるそうです。各クラスの昇級と降級を賭けた最終局が3月に行われるため、3月に棋士が猛獣のライオンとなることにたとえられることから「3月のライオン」というタイトルがつけられているようです。昇級者・降級者は基本各2名(C級2組は昇級3名)。順位戦は、A級・B級1組・B級2組・C級1組・C級2組の5つのクラスからなり、A級(10名の中の)の優勝者が名人戦の挑戦者となるそうです。

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自分らしさってなんだ!?「ばらかもん」、自分探しの物語。

「ナンバーワンにならなくてもいい、もともと特別なオンリ~ワ~ン♪」と今いろいろと話題のSMAPの持ち歌に有りますが、決して頑張らなくてもいいという意味の歌ではないのだけれど、そのままでいいよ、とゆるく聞こえてしまう”オンリーワン”がそこにあるような気がします。
いい歌だけどなんか足りないような感じ?と前から引っかかっていたのは私だけでしょうか?

天性の素質を持っていてもやはり磨かないとただの人。ただの普通の人で良いと思っている人の割合は世の中いかほどなものか?
結果として普通の生き方をしていても、少なからず皆さん、日頃、今よりも上を目指そうと向上心を持って生きているのでないかと思います。なので、この歌を聴いて”個性が大事”なことはわかりますが、まともにそれだけを受けると向上心が損なわれる危険も秘めているようにも感じます。あくまで向上心・努力あっての「オンリーワン」。

そんなことを考えながら本日は、”ナンバーワン”ばかりを意識して生きてきた若き書道家が、あるきっかけを境に”オンリーワン”を目指し、そのための「自分らしさ」を見つけはじめる物語「ばらかもん」をご紹介いたします。

主人公”半田清舟”は23歳の若き書道界のホープ。
ある書道展での受賞パーティでの席で書道展示館の館長から「君の字はつまらない、型にはまったお手本のような字だ」と言われ、それにキレた清舟はその館長を衝動的に殴ってしまう。

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精神的にも未熟な息子に対し、同じく書道家である父の”半田晴明(はんだせいめい)”は五島列島での島の生活を命じる。
反省するつもりはないものの、父の命令で島に出向いた清舟であった。

島での一人暮らしのために紹介された借家に入ると、いないはずの家になぜか人がいた痕跡と物音が・・・。
恐る恐る台所を探るとなんと流し扉の中に人がいて、清舟はビックリ。そこにいたのは地元の小学生であった。”琴石なる”こと、天真爛漫な小学1年生の女の子。その借家を秘密基地として日頃から出入りして遊んでいたのであった。

そこへ今度は中学2年生の女の子2人、活発なソフトボール部所属の”山村美和(やまむらみわ)”と漫画家志望の腐女子”新井珠子(あらいたまこ)”が現れ、来て早々から賑やかな展開となる。彼女たちもまた、その家を秘密基地と名づけてたむろっていたので、いつもの調子で彼女たちも遊び始めてしまう。
静かなところで書に打ち込めると思っていた清舟の考えは早くも打ち砕かれた。

そんな騒々しい毎日が始まり、都会育ちで割りと孤独な生活をしてきた半田清舟の生活は一変するのであった。小さい頃から書道中心の生活をしてきた清舟は、書道以外のことは何もできず、自分一人では自活できない不器用さ全開であったが、自然と島のみんなに助けられ、清舟は本来の人間らしい暮らし(一人暮らし)に徐々に適応し始める。

方や子どもたちは毎日、清舟を「先生」と呼んでは遊びに来る始末。子供のころに書道のために遊ぶことすらまともにできなかった清舟は、子供の面倒を見るというよりは知らないがゆえに子どもたちと本気になってつい遊んでしまうのであった。そんな本気な大人の清舟に対して子どもたちはなついてくるが、清舟は習字を書かなければのプレッシャーから眠れない日々も続き、ついに倒れてしまう。

その後回復した清舟は徐々に島でのペースを保ち、再び書を書き始める。
島暮らしの中で、大自然と人々に接し、彼は新たな感性を見つけ、今までにない字を書き始めるが、それは気持ちの思いつくままの書なのか?、それとも自分ではない書なのか?清舟は自問自答し始める。
そんなある日、次の書展への出品の話が東京から入ってくる。清舟は書展に出せる、自分が満足できる作品を書き上げることができるのだろうか?

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このような、都会の青年が島ぐらしと島民との触れ合いの中で「自分らしさ」を見つけ出して行くお話であります。
島のおばあちゃんの何気ない会話から出てくる生き方、島の子どもたちの気遣いに自分を省みるシーンなど、教訓や学べる要素が多分にある作品でもあります。
そして、島の方言がなんとも言えない人間らしさを醸し出していて、とてもあったかいお話がいっぱい登場いたします。

なるちゃんの方言にもぐっとくるものがあります。
そしてなるちゃんの心に残ったフレーズをひとつだけ。第7話での紙飛行機を飛ばすシーンで一言。「風に乗れば飛べるさ」というシーンがすごく印象的でした。悩んでる清舟に話かけてるようにも受け取ることができる一コマに注目です。

主人公の純粋に、ストイックに書に向かう姿にも学ぶべきところがあります。やはり向上心を持ち続けることが人間には必要でしょうし、そうした気持ちでの努力の上ではじめて、「オンリーワン」と言えるのかなって。

この作品は、長崎県五島市出身で在住の漫画家、”ヨシノサツキ”さんが2008年4月に「ガンガンパワード」に読み切り作品として書いたものが話題となり、2話・3話が登場、アニメ化されたものです。2014年7月~9月にBS日テレ、日本テレビ系列で全12話が放送されました。ジャンルは青春・書道。ちなみに「ばらかもん」とは五島列島の方言で”元気者”という意味のようです。

全体として真面目なことばかり書いてしまいましたが、ベースはとっても笑える作品ですので肩の力を抜いてぜひぜひ、見てくださいね。

オープニングテーマ「らしさ/SUPER BEAVER」 

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自分の思いを最後まで諦めない、真っ直ぐな情熱が人を動かす。「TARI TARI」

大人になるといつしか上手に生きることに慣れすぎてしまって、できるだけ障害になりそうなことはうまく回避し、多少本意でないところに着地してもそれで良しと片付けてしまうことが出てきます。でも、円滑に事を運ぶことだけがはたして正解なのか?
波風立てずにことなかれ主義で生きることを美徳と選んでしまっていないか?反省しどころはいくつになってもあります。
若い方はとにかく真っ直ぐです。目の前に立ちふさがる大きな壁や高いハードルがあったとしてもさらに突き進もうとするがむしゃらな一途さ・熱意があります。

おじさんにも決してそういう気持ちがないわけではありませんが、大人の事情もあったりと息切れしてしまうことが多くなりました。己を通すとやれ意固地だの、頑固者だの、融通が効かないだのと言われてしまう場合もあります。しかし、これは紙一重かとも思いますので、やはり突き進んで良いと思うことは妥協せず、熱意を持って相手に理解をして納得してもらえば独りよがりだとは思われないでしょう。初心に帰り、若い時の情熱を呼び覚ますことがおじさんたちには必要でしょうね。相手に対しても熱意こそが人の動きを変える力であることを思い起こさせてくれます。

そんなふがいないおじさんの気持ちにエナジー注入な作品、本日は「TARI TARI」を紹介いたします。

5人の仲間が登場しますが、笑ったり・泣いたり・怒ったり・落ち込んだり(そういう意味での~したりだと思いますが)と、みんなで互いをカバーしながら成し遂げるための目標に向かって妥協せずに突き進む姿が眩しくも感動的です。また、個人個人が自分の大切な願いを叶えるために最後まで諦めない気持ちを持ち続けて進むところにも注目です。

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この作品は富山にあるアニメーション制作会社P.A.WORKSのオリジナル作品であります。オリジナルアニメでありながら、ストーリー良し、キャラクターデザイン良し、声優さん良し、オープニング&エンディング良しと、頭から尾びれまであんこがぎっしり入っている美味しいたい焼きを作ってくれるような、そんな職人気質な制作会社がP.A.WORKSさんです。P.A.さんの作ったオリジナル作品「true tears」「花咲くいろは」に続く青春アニメの第3作めに当たるのが当作品となります。
前の2作品もそれぞれにすばらしかったのですが、この作品もまたいい仕事をしてくれています。
2012年7月~9月にニコニコ生放送・アニメ専門BS/CS放送のアニマックス他で13話が放送されました。

江ノ島の白浜坂高校を舞台に、高校3年の女子3人と男子2人の5人が集まって活動する”合唱ときどきバドミントン部の物語であります。
”宮本来夏(みやもとこなつ)”は普通科の生徒で声楽部に所属する前向きで明るい、歌うことが大好きな女の子。彼女は昨年の発表会で緊張のあまりに歌を失敗し、それ以降は顧問から歌うことを止められ、ピアノの譜面めくりを担当させられていた。
「高校3年の最後の発表会は歌いたい」と、日頃の個人練習を顧問にアピールするものの、それは認められず「歌えないならもうやめます!」と声楽部を辞めてしまう。

そこで彼女は一念発起。自分の歌う場所を創るべく、日頃は弓道部に所属している親友の”沖田紗羽(おきたさわ)”と、来夏の弟とそのまた友人たちとを集め、合唱部を創設。しかし、にわかに作った合唱部はすぐに人が抜け、5人に満たないために存続の危機にさらされてしまうのでした。
来夏は音楽科から普通科に転科してきた本物語の主人公であ”坂井和奏(さかいわかな)”に、「音楽をやっていたのだから合唱部に入ってほしい」と一方的に頼むが、身勝手なお願いに彼女はそれを断る。和奏は音楽家であった母の影響もあり白浜坂高校の音楽科に入学するが、その後の母の死を境に音楽を辞めて普通科に転訛して来たのである。彼女は母をなくし、音楽をやる意味を見出せなくなっていた。けれども、どうにか紗羽の柔らかい言い方に合唱部に籍だけは置くことを了承する。

同じ頃、全国大会に出場した経歴もあるバドミントン部の”田中大智(たなかたいち)”は部員が自分ひとりのために学校側から廃部の通知を受けていた。大智はバドミントン部の部員にオーストラリアから転入してきた帰国子女の”ウイーン(本名は前田敦博)”の勧誘を取り付けるが、後の3名がままならない。
来夏と大智は切羽詰まった思いを同じくして、自分たちの部員確保のために相手を引きこもうと、バドミントン対決で勝負をする。女3人対男2人の対決となるが、結果女子が勝ったことで百歩譲った「合唱部ときどきバドミントン部」が誕生するのであった。

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そして、部は活動し始める。合唱部でありながら大智のバドミントンの試合の応援、そしてさらなる目標である合唱部の発表の場を探すことに来夏たちは奔走する。かたや和奏は普通科に転科のための補習授業があり忙しいことと、母と一緒に曲を創るという約束を果たせなかったことに負い目を感じて合唱部に消極的であった。そんな折、父から母の思いを聞き、母の作りかけの楽譜を渡されたこと、来夏から曲の続きを作って欲しいと言われたことから彼女は変わり始める。
また、世話焼きの紗羽にも実は一人思い悩んでいること、騎手になりたいという夢があった。日頃から自宅で買っている愛馬に乗って練習しているが、「趣味ごとき」と父には反対されていた。
そして帰国子女の男の子、ウイーンにもまた彼なりの悩み事が・・・

毎日泣いたり笑ったりの青春が、同じ目標の”合唱部ときどきバドミントン部”の活動を通して熱く、そして真っ直ぐに繰り広げられていきます。

このお話には男女のラブはほとんど絡まないのですが、男女を越えた友情が実に爽やかに全面に出ていて清々しい良い作品です。そういった展開無しでも物語は面白く味わえるというある意味、良いお手本の作品かもしれません。
声優さんは宮本来夏役の”瀬戸麻沙美”さんに今後大注目です。そして沖田紗羽役は”常に作品を盛り上げてくれる役どころが多い早見沙織さんです。

最後に来夏のハートフルな一言で締めに代えさせていただきます。
「何もしないで後悔する残念な大人にだけは私は絶対になりたくない」by 来夏

オープニングテーマ「Dreamer/AiRi」
エンディングテーマ「潮風のハーモニー/白浜坂高校合唱部」
挿入歌「心の旋律/白浜坂高校合唱部」←高校の卒業式で歌いたかったなあ、でも、大昔にはないから物理的に無理(´・ω・`)

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自分の未来を描く「ひだまりスケッチ」VS青春の輝き「きんいろモザイク」②

もうひとつの青春ストーリー「きんいろモザイク」は、漫画家”原悠衣(はらゆい)”さんによる4コマ漫画で、月刊「まんがタイムきららMAX」に2010年から掲載されています。
それがアニメ化され、2013年7月~9月に第1期「きんいろモザイク」12話、2015年4月~6月に第2期「ハロー!!きんいろモザイク」12話がBS11で全国放送されました。
こちらは高校1年生の5人の少女たちの日常が描かれていますが、そのうち2人はイギリスからの留学生という国際交流を含んだスケールがひとまわり大きい内容となっています。

主人公”大宮忍(おおみやしのぶ)”は外国に興味があり、かつてイギリスにホームステイした経験を持つ女の子。
高校1年生のある日、1通のエアメールが届く。それは、忍のホームステイ先に住んでいた女の子”アリス・カータレット”からであった。
それによると今度はアリスが日本にきて、忍の家にホームステイをする内容であった。
しかし、そのことは忍には知らされておらず、学校での転入生挨拶で思わぬ再会を果たすのでした。
アリスは日本に来る前に日本語と日本の文化について一生懸命学んでいて、とても流暢な日本語を話すまでになっていて、アリスの髪には、かつて忍からお土産にもらったかんざしが大事に飾られていた。
そしてもう一人、アリスを追って日本に留学してきたのがアリスの幼馴染である”九条カレン”。彼女は日本人の父とイギリスの母とのハーフであり、アリスよりもイギリス人らしさを備えている少女。
忍と忍の幼馴染の”小路綾(こみちあや)”、そして”猪熊陽子(いのくまようこ)”の3人にアリスとカレンが加わって、5人のにぎやかで楽しい学園生活が始まるのでした。

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互いが大好きな少女たちで、基本みんな仲良しですが、好き過ぎて取り合ったりという女子特有の同姓が好きという、男には理解し難い部分もありの、そんな日常も含めて面白おかしく繰り広げられています。
アリスとカレンの行き過ぎた日本の認識かぶれも結構笑える要素です。
1期と2期で高校1年生から2年生と話は進んでおり、こちらも永遠ではないやがて来る別れをしのばせつつ、5人の輝いている日々が描かれています。

オープニングテーマとエンディングテーマはこの5人がすべて歌っていて、キャラ仕立ての曲が楽しげであり、また友情をかみ締めている曲でもあり、こちらもストーリーとは別に楽しめます。

第1期OP「Jumping!!/Rhodanthe*」  ED「Your Voice/Rhodanthe*」
第2期OP「夢色パレード/Rhodanthe*」  ED「My Best Friends/Rhodanthe*」

「ひだまりスケッチ」「きんいろモザイク」ともに、かけがいのない日々の出来事がベースで友情と笑いにあふれています。
それぞれストーリーには違いがあり楽しめるポイントもまた異なりますが、前者は夢見る少女たちの友情がメインでややまじめな作品で、後者は国籍を超えた友情がベースで笑いの要素が強い作品です。
共通といえば、次回作の予告あたりはどちらも4コマ漫画の手法で似た部分もあります。
あとは好みでしょうけれども、時間のある方はぜひ両方をご覧いただき見比べてみてください。

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自分の未来を描く「ひだまりスケッチ」VS青春の輝き「きんいろモザイク」①

青い春と書いて青春。混ざり気が無く、未完でいて、未来に向けてのいろんな可能性を秘めている希望に満ち溢れた時期。
そんな時を懐かしく思い出す。
「青春はやっぱりいいよね」なんて。そのようなことを考えるようになるのがおじさんのお年頃なのです。

アニメの中でもラブコメな青春はもちろん好きですが、今日ご紹介するような”友情メインの青春もの”もなかなか良いものかと。
いままで見たアニメ中でのおすすめのひとつは「ひだまりスケッチ」、そしてもうひとつは「きんいろモザイク」です。
それぞれに持ち味がある女子メインの青春ストーリーですが、男子が見ても楽しめます。もちろん女子も。
日常系のアニメですが、話がそれなりにきちんと進行していくところを見ると、むしろ青春ストーリーの要素が強いと私は思ってみていました。どちらも楽しく笑える作品ですが、いずれ通過しなければならない出会った友との別れがいずれやって来ることが頭をよぎると、どこか笑いの中にもせつなさもあって、おじさんの心の琴線にもぐっと迫るものがあります。そう考えながら見ているのはやはりおじさんだからでしょうけれども。

まずひとつめの「ひだまりスケッチ」は第1期から4期まで全60話にも及ぶ長寿作品です。
4期目まで続く人気の高さが伺えます。
2004年4月から月刊「まんがタイムきららCarat」に4コマ漫画として掲載された、漫画家”蒼樹うめ”さんの作品が原作です。
    第1期「ひだまりスケッチ」2007年1月~3月/14話
    第2期「ひだまりスケッチ×365」2008年7月~9月/16話
    第3期「ひだまりスケッチ×☆☆☆」2010年1月~3月/14話+SP2話
    第4期「ひだまりスケッチ×ハニカム」2012年10月~12月/12話
とアニメ化、TBS系列で放送されました。
その後、「ひだまりスケッチ紗英・ヒロ卒業編」が2013年11月(BS-TBS)に前・後編まで放送されています。

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作品内容は、私立やまぶき高校美術科に通う主人公”ゆの”と、その同級生”宮子”、先輩の”紗英”と”ヒロ”の4人が暮らすアパート”ひだまり荘”での生活と学校での日常です。
自分たちの好きな道を進むために親元を離れ、慣れない一人暮らしをしながら美術の高校へ通うという、自らにハードルを課した4人の生活のドタバタと互いが助け合う日常の日々が描かれています。
自分たちよりも一歩夢の先に向かおうとする先輩たち。そしてその姿を見ながら自分たちの夢を見つけようとするゆのと宮子。
アパートでの一人暮らしというシチュエーションが4人をたくましくも優しい存在に導いていて、とても心温まる内容となっています。第3期に入ると学年は上がり、紗英とヒロは3年生、ゆのと宮子は2年生に。
6室のうち、空き部屋となっていたひだまり荘に1年生の二人、”乃莉”と”なずな”が仲間入りし、よりにぎやかな生活が始まるのでした。
ゆのと宮子も後輩の面倒を見る立場になり、いいところを見せようとして悪戦苦闘するのですが、徐々に彼女たちもしっかりとした先輩の一面を覗かせるようになっていきます。
そんな楽しい6人でのひだまり生活も永遠ではなく、出会いがあればやはり別れがやってきます。やがて紗英とヒロの卒業という節目が訪れるのでした。
第4期の後の紗英とヒロの卒業編の最後までを見ると、6人それぞれの成長振りが見てとれます。
ぜひ、最後まで見届けてください。

この作品は、「<物語>シリーズ」「魔法少女まどか☆マギカ」「幸腹グラフィティ」の”新房昭之(しんぼうあきゆき)監督が手がけており、実写映像とスクリーントーンという背景技法が使われていて、リアルさと単純さのメリハリがある他のアニメとちょっと違った面白いつくりをしていて、そのあたりも意識するとより楽しめます。

オープニングとエンディングテーマは、私個人としては第1期のものが好きです。
OP 「スケッチスイッチ/安澄佳奈(ゆの)・水橋かおり(宮子)・新谷良子(紗英)・後藤邑子(ヒロ)」
ED 「芽生えドライブ/marble」
あと、紗英とヒロ卒業編のエンディング「さくらさくら咲く~あの日君を待つ空と同じで~/marble」もグッドかと。

青春の60ページをぜひぜひご覧ください。

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Author:takapon46
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楽しさ・感動がいっぱい詰まった深夜帯TVアニメ作品。まだ知らない40代以上の方々にも知って頂けるよう、おすすめアニメ情報館TAKAYAの店主兼アニメ効能調剤薬局調剤師(仮)兼貴方様の執事がわかりやすくお届けいたします。日常に疲れた方、ストレスが溜まっている方、暇な方は処方箋も出でおりますので、どうぞお好きなアニメを処方してみてください。

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