バイク乗りの気持ちがちょっとわかるかもしれない、女子高生×放課後バイクライフアニメ、「ばくおん!!」

少年から青年へと成長する過程で若者たちが飛びつくものといえば、スポーツ以外ならロックやバイク。ちょっとワルっぽいイメージがいかにもカッコ良かったのである。これはおじさんが高校時代の話で、80年代半ばのことであります。今から30年前の大昔、週刊少年マガジンでは「あいつとララバイ」と「バリバリ伝説」という2つのバイク漫画が人気を博し、それぞれ”公道レース”と”サーキットレース”で青春を謳歌する若者像が描かておりました。方や劇場ではバイク映画、「汚れた英雄」(汚らしいひでお君を取り上げた映画では決してありません。)が話題となり、実際に私もその映画を見に行きました。主人公・草刈正雄さんの代わりにスタント撮影に携わった当時の現役ライダーの平忠彦さん(私の地元出身)はその後、世界GPでも優勝するという快挙をやってのけ、本当の英雄になったという伝説を残したこともありました。そう言うわけで、80年代はそれなりにバイク全盛の時代であったと思います。

私は3人兄弟の末っ子ですが、兄2人はバイク乗りでした。自分もその当時バイクに興味があり、いつか免許を取って自分もバイクに乗りたい、と思っていたわけですが、車先行で免許を取得し、後に免許を取る予定でおりましたが、なんだかんだで取る機会を失い、結局は取得には至りませんでした。
今思えば取っておけばなあ、と悔いるところです。まだ50歳になっておりませんが、息子が社会人になり手がかからなくなったら免許でも取って単車を購入、全国のアニヲタの方とオフ会を開くっていうのも良いかもしれませんね。
前置きが長くなりましたが、最近見たアニメの中でバイクを取り上げたアニメが久々にあったので観てみましたが、実にこれが面白かったので本日はこのアニメをご紹介いたします。

その名も「ばくおん!!」。

放課後ティータイムなノリの女子高生の日常を描いた軽音楽部アニメ「けいおん!]に似ていますが、非常に似ておりますが、非常に非常に似ておりますが、似て非なるものです。女子高生4人組の日常という設定は似ております。一年後にツインテールの可愛い後輩が入部してくるという設定も似ております。主人公の女の子が天然なところも似ております。タイトルも同じ4文字でタイトルロゴもっけこう似ています。パクリじゃねぇ、似すぎじゃないかよヽ(`Д´)ノと思うところもあるかもしれませんが、これはたまたま似てしまったんだと私は思います。面白いものを考える中で行き着いた先がたまたまです。少しだけ、けいおん!に寄っていただけの話しです。

だがしか~し!このアニメのベースは先にお伝えしたようにバイクあるいはオートバイというフレームで出来ております(バイクなだけにフレーム、決まった!笑点の木久扇師匠なみの英語が出ました!)。「ばくおん!!」は女子高生の放課後バイクライフと言う日常を取り上げていますので、同じ日常であっても音楽とバイク、全く違う世界のものを取り扱っております。なので、似ている部分は一層の面白みと思って比較しながら見たほうが100倍このアニメを楽しんで観ることが出来ます。「けいおん!」はある意味草分け的な神アニメなのですから。

ばくおん!!5

主人公”佐倉羽音(さくらはね)”は丘乃上女子高等学校へ入学が決まった一年生。ハレのその日を迎えて、羽音は自転車で登校。その名の通り、高台にある高校までの坂道を苦労しながら自転車のペダルを踏んで登っていた。それを尻目に羽音の脇を疾風の如く通り過ぎる一台のバイクと制服の少女。彼女の名は”天野恩紗(あまのおんさ)”。ヤマハのオフロード系寄りのバイク・セロー225Wに乗っている。そのカッコ良さに羽音は魅了されてしまった。羽音はその一瞬の出来事に心奪われてハイになり、バイクのばくおんを口で真似ながら全力で自転車をこぎ、坂を駆け登るのであった。偶然にも羽音と恩紗は同じクラスに。恩紗は羽音にバイク通学を勧める。恩紗からバイクの話をいろいろと聞くうちに、羽音はどんどん触発され、バイクにただならぬ興味を抱くようになる。

そして放課後、ふたりは部活の見学へと向かった。行った先はバイク部。恐る恐る中に入るとそこには一人の先輩が。彼女はなぜか部屋の中でも白いヘルメットを着用し、一言も発しない。普通じゃないファーストインプレッションにふたりは驚きを隠せない。しかし、彼女は余計なことは話さず(もちろん最初から一言も話していないが)、見学に来た羽音をカワサキ・ニンジャZX-12Rの後部に乗せ、近場をドライブするのであった。後にその先輩は、カワサキのバイクに乗っていることからその企業カラーであるライムグリーンより”来夢先輩”とニックネームで呼ばれるようになる。とにかく正体不明のミステリアスな先輩である。初めてバイクに乗せられ、風を切って走る独特のバイク乗りにしかわからない感覚を味わった羽音は、バイク部に入部すること、そして自らがバイクに乗るために自動二輪免許を取ることを決意する。バイク大好きな恩紗ももちろん一緒にバイク部に入部することに。

それから羽音は教習所に通いはじめ、免許取得を目指すこととなった。自動二輪免許最大の難関は、横たわるバイクを起こす”引き起こし”と呼ばれる技能。これが出来ないとその他の実技がいくらクリア出来ても免許は取れない。今までバイクとは無縁の生活を送ってきたただの女子高生、羽音にそのハードルは越えられるのだろうか?そして彼女はその教習所で運命のバイクに出会う事となる。そのバイクとは一体?

こんな感じで彼女たち女子高生のフルスロットルな”放課後バイクライフ”は始まっていきます。部活には加わらないものの、何かと恩紗と羽音に絡んでくる同じクラスの”スズキ乗り””スズキ信者”と呼ばれる(バイク界ではスズキに乗るバイカーは多少、異端児扱いされているようで)バイクメーカー・スズキ大好き少女の”鈴乃木凛(すずのきりん)”も登場。彼女は父から譲り受けたスズキ・GSX400Sカタナで通学している。

この作品は今までのバイク漫画の王道の、バイク同士のバトル主体で展開する男性臭さ全開のアニメとは一線を引いた、「女子高生×バイク」と言うカテゴリーの中で女子高生たちにバイクとはなんぞやと”バイクあるある”を語らせる、バイク乗りの気持ちがすこし分かるようになる、一般大衆向けバイクアニメであります。もちろん、もともとのバイク乗りの方にもツッコんで観て頂ける作品なんじゃないかと思います。

ばくおん!!4

かなりバイクに関係した裏打ちされたネタがちょくちょく入ってお話が膨らんでおりますので、それなりに、いやそれ以上に原作者並びにアニメ脚本・シリーズ構成の方たちはかなりバイク業界・メーカーに神経を使って楽しさを追求しているものと解釈できそうです。ちなみに登場人物の名前の由来はきちんと当てはまっていて、そのキャラが乗るバイクのメーカーにちなんでおります。羽音はホンダ技研工業のエンブレムであるWINGマークより、恩紗はヤマハ発動機のエンブレムである音叉マークより、鈴乃木凛(すずのきりん)はメーカーエンブレムではないのですが、1987年~2010年にミスターバイクBG・ヤングキングに連載されていた、スズキのカタナという車種に乗るライダーを描いたバイク漫画「キリン」からとっているようです。そして作品の中で凛が「キリンは泣かない」というセリフもこのお話のワンフレーズからだそうで。

作品に出てくるバイクについてですが、ホンダCB400SF・SPEC3、スズキGSX400Sカタナは1992年に発売された車種であり、これを知っている方は40歳以上の方々です。このあたりを作品に入れてくるということはやはり、バイクブームを経てきた方を観る対象に入れているということでしょうか。私が知っている車種はそれよりももうちょい上の時代の車種でしたので、ホンダCBX400F、カワサキZ400FX、スズキGSX400F、ヤマハXJ400が主流でした。このホンダかヤマハに乗りたかったですね。もちろん、女子高生というバイクから遠い存在に語らせるということは若い方々にもっとバイクに興味を持ってもらいたいという向きもあるかも知れません。なので若い方も観て大いに楽しむことが出来る作品でもあると思います。

この作品は2011年から現在まで”月刊ヤングチャンピオン烈”に連載された、漫画家”おりもとみまな”さんの同タイトル漫画が原作であり、2016年4月~6月に全12話がBS11他でアニメ化・放送されました。バイクをよく知らないけど興味はあるヨ、という女子の方が観ても楽しめる作品ですし、女子高生のお色気もちょっと混じった(R指定ではないようですが)ところもあるとか、あるとか、なので男性はもちろんお楽しみです。

声優さんは、主人公の佐倉羽音役が”上田麗奈”さんで、早見沙織さんを感じさせるちょっと個性のあるブレイク必至の方であります。私の最近の一推しの声優さんです。
そして天野恩紗役は 「きんいろモザイク」の猪熊陽子役である”内山夕実”さん、鈴乃木凛役は同じくきんいろモザイクの九条カレン役である”東山奈央”さんが演じています。この2人の掛け合いが、きんモザの作品での絶妙なボケ・ツッコミを惜しみなくここでも発揮されているので、何気ない日常が楽しいものに映り変わります。
やはり作品には声優さんの力もかなり影響を及ぼします。この作品は良い効果が出まくりだと思いますが。

最後に、バイクの世界に於いては「バイクの前では全てのバイク乗りは皆、平等」だと言われています。バイカー同士の絆は硬いという表れの言葉なのかもしれません。この作品は”バイク乗り”という、今までにそれらの方々にしか知られていなかった世界へ新たな方々をいざなう大使的な役割を担っているように感じます。快適で安全なバイクライフの提案と言ったところも含めてでしょうか。あなたもぜひ、この作品の中でちょっとだけその風を感じてみてはいかがでしょうか。

オープニングテーマ「FEEL×ALIVE/佐咲紗花」
エンディングテーマ「ぶぉん!ぶぉん!らいど、おん!/佐倉羽音・鈴乃木凛・天野恩紗・三輪聖」

<追伸>
今回の作品の紹介記事につきましては、バイクにお詳しい私のお師匠様(勝手に私がそう思っているのですが、弟子は取っておりません)の「D・I・Tのピストル」管理人でありますyutethuさんに、ばくおんのお話の中に出てくる関連のバイクあるあるネタをいろいろと教えてもらえたおかげで記事にすることが出来ました。誠にありがとうございました。この御方のブログは、ミニカーのカスタムと息子さんの成長を記した記事がメインで、とても楽しく、サービス精神いっぱいの愛あるブログです。 お師匠様は車・バイク・飛行機・アニメ・音楽・パソコンなどいろんなジャンルを広く深く、大抵の事ならなんでも知っている方です(ハードル上げてすみません(笑))。まるで「化物語」シリーズの”羽川翼”のように。でも、恐らく彼もまた、照れながらこう言うであろう。「何でもは知らない。知っていることだけ。」と。本当に楽しいブログですのでまだの方は一度訪問してみてくださいね。こちらをクリックしてみてください。

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