初めてこんなに、誰かを想った。そう想えたことが人生の中ですごく幸せな出来事かもしれないよね。「月がきれい」

好きな相手とずっと一緒にいるためには一体何が必要なのでしょうか?アラフィフ目前のオジサンは突然、そんなことを今更ながら考えてみるのでした。最近見たアニメ「月がきれい」を観た影響です。

大人な皆さんは”人からそんなことは言われなくても知っている”とおっしゃるかもしれません。私は改めて、自分が一生を終える前に一度、自分の過去を振り返りながら自己反省も踏まえて、自分の中にあったモヤモヤな恋愛感を整理する必要があると思い、文章にしてみました。そうしてみると、過去の若かりし自分のダメっぷりがよくわかります。自分を大切に出来ないと、いつしか気持ちの余裕もなくなり、好きな相手とずっと一緒にいることが困難になって、最終的には相手を幸せには導けないということを思い知ります。私に何が足りなかったのかはそのあたりによるところが大きいかったと言えますね。青かったなあ。あっ、お尻じゃないですよ(笑)

まず、相手とずっと一緒にいるためにはその方を大切だと想う気持ちがベースにあって、お互いに喜ばせたり楽しませたり、相手が欲する行動を起こすことで良好な関係が築け、その継続の結果が共有する時間をもたらすことになるのだと思います。もちろん、自分が相手のことをこんなにも想っているというアピールも、時折必要なエッセンスでしょう。ただし、これらが自己犠牲の上に成り立っていたとしたら、いただけません。それが相手に伝わった場合、大半の方は相手に負担をかけさせてしまっているという重荷を感じてしまうからに他なりません。一部、それを献身的な愛だと感じて、むしろそれを好む方もいらっしゃるので一概には言えませんが。

遅かれ早かれ、やがて二人の関係にピリオドが打たれる日がやって来るかもしれません。そうならないためには、自分のことも同時に大切にしていかなければなりません。好きな相手には自分のやりたいことはやってほしいと思いますし、自分が相手の足かせにはなりたくないと基本、思いますよね。”自分と相手とを同時に大切にする”それらのバランスがうまく保たれてこそ、二人の時間は未来へと延びてゆくものと思われます。それを半永久的なものにするためには、さらに”生活の安定的な要素”というものがそれに加わることになります。つまり、”生活力”ですね。

そんなことを真面目に考えさせられるきっかけになったアニメを本日は紹介いたします。
冒頭に出てきた、「月がきれい」という作品です。ジャンルはもちろん、”ラブストーリー”です。

月がきれい1

アニメ制作会社”feel.”のオリジナルアニメ作品でありまして、2017年4月~6月に全12話がBS11で全国放送されました。中学3年生の男女の恋愛を描いた作品です。ハナタレ小僧たちの恋愛ごっこと侮ることなかれ、大人が観て十分に楽しめ、共感出来る作品なのです。

埼玉県川越市が舞台設定になっていて、街の美しい景色や地元のお祭なども登場し、ストーリー以外にも細部にもこだわった力の入った作品であることが伺えます。全12話の中に取り入れられている挿入歌が7曲ほど有りますが、30代・40代の方・50代までの方にはお馴染みの曲が流れるシーンが有り、皆さんをうまく作品の世界に引き込んでゆく演出となっております。これらの曲は、声優&歌手の”東山奈央”さんが一貫してカバーしており、作品の優しくきれいな世界をより情感的にノスタルジックに盛り上げています。こういう演出も素敵だなと思わせくれます。

また、主人公の男の子が文芸部ということもあり、自身の今の気持ちを太宰治や夏目漱石の一節で例えるというシーンがたびたび登場しますので、名作好きの方には共感を得やすい作品かもしれません。ちなみに全12話のタイトルは大方が文芸作品からのタイトル付けになっております。

この作品は基本的に中学生のラブストーリーでありますが、真剣に自分と向き合い、好きな相手に真正面から接し、将来のことも同時に見つめていく過程が描かれた、とてもいろんなことを考えさせられる真面目な作品です。登場する主人公男子とヒロイン女子のそれぞれの両親や家族の心情も同時に描かれており、子を持つ親心に私は共感を覚えました。私も18歳の子を持つ親として、リアルな世界で自身の子供の将来と恋愛とこれからどう向き合ってゆくか、どのようにアドバイスや後押しが出来るのかを考えさせられました。また、二人の恋愛を取り巻く友人同士の友情・恋愛も同時進行で重なり展開していきますので、とてもリアル感を感じることが出来る現代ストーリー作品だと思います。

キャラクターは可愛さ・派手さが売りのふわふわした方向のものではなく、地味めではありますが、作品のテイストにマッチした落ち着きのあるデザインでいい感じです。声優さんもそのキャラに合ったキャスティングで文句なしのGoodです。ちなみにこの作品は、日本のアニメの9割が採用しているアフレコではなくプレスコ (prerecording)で、台詞や音楽・歌を先行して収録する手法をとっているそうです。録音のあとに絵をつけてゆくので口パクが自然に見える利点があるようですね。こちらのやり方のほうが制作費はかかるらしいですが。

月がきれい2

今回の作品につきましては、あらすじについての紹介は控えたいと思います。作品の側面としての良さげな部分はお伝えしつつも、本編のラブストーリーは皆さんご自身で一からさらで味わった方が良いような気がしました。この作品は今世間で言われている”ムズキュン”なアニメです。じれったさを感じながらご自身のラブストーリーと重ね合わせながら、良いだの悪いだのと自分で実況しながらぜひ、お楽しみくださいね。ふたりの真っ直ぐな気持ちに心打たれること間違い無しの感動作品です。ハッピーエンドが待っているのか?、それともバッド・エンドなのか?いやあ、言いたいけどぐっと我慢です。最終話を観た後の皆さんの気持ちがどうか期待通りであることを願ってやみません。観るとタイトルの理由もわかりますのでどうぞお楽しみに!

オープニングテーマ「イマココ/作詞:川嶋あい・ 歌:東山奈央」
            ※多感な恋愛ソングってイイね
エンディングテーマ「月がきれい/作詞:川嶋あい・ 歌:東山奈央」
            ※12話観終わって改めて聴くと、なぜか涙が流れてきます

挿入歌 3話/初恋(村下孝蔵) 
      5話/やさしい気持ち(Chara) 
8話/夏祭り(ジッタリン・ジン)
     10話/fragile(ELT) 
11話/未来へ(kiroro)などを東山奈央さんが7曲カバー

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好きなことならがんばれる。人のためならもっとガンバレル。愛する人のためならもっともっと頑張れる。「エロマンガ先生」

近所のTSUTAYAに行くと、今、世間でちょっとした話題になっている「うんこドリル」なる”学習ドリル”を目にしました。入り口から入ってすぐにこの「うんこドリル」コーナーがで~んと、うんこ座りしております。教育関連なのにこのネーミングとは見事なインパクト。「うんこ漢字ドリル」を手にとって中を見てビックリ!なんと、どこもかしこもうんこまみれの問題記述なのです。耐えば、「◯面テープで2つのうんこを貼り合わせる」いう問題。”りょうめん”とルビがあって漢字を入れる問題ですが、問題はさておき、どこからそれらを貼り合わせるっていう発想が出てくるんだ!それに、それはどう考えても両面テープでくっつくシロモノでは無いでしょうが!とツッコミ放題&笑い放題の問題集です。小学生には鉄板のキーワードですが、大人にとっても恐ろしほどの吸引力を感じます。ダイソンの掃除機並の。別な意味で大人のハートをも鷲掴みにする商品だと思いますが、果たしてこれが子供の教育に良いのかどうかはちょっと疑問が残る問題集ですね。問題集なだけに。

世の中にはこのように、万人にインパクトのある言葉が存在しますが、特に大人が反応する言葉のひとつに「エロス」というキーワードがあります。子供から徐々に大人の階段を登るお年頃になっていつしか覚える言葉。淫靡ですね。そして生命の誕生にもつながる偉大な言葉。それが「エロス」です。なんか、とっても悩ましい言葉ですが、とにかく、この言葉自体が持っている力は大きいですよね。オジサンも若い頃はこのたぐいの言葉によく騙されたものです。ゴキブリホイホイのように。でも現在のオジサンは人生をいろいろと経験しております。ですので、早々には騙されません。今はスーパーで野菜を吟味して買うように日頃の経験値がものを言います。あっ、スミマセン、もう買ってませんよ、そういうたぐいのものは。

ということで本日はこの偉大なキーワードが入った「エロマンガ先生」なる作品を紹介いたします。

字のごとく、エロマンガを書く男性漫画家のお話かと思いきや、中身は違っており、作品を実際に観てみるとエロい作品ではなく、ジャンルはホームドラマ&ラブコメ作品でした。主人公の高校生男子がラノベ作家(ライトノベル小説)で、その小説の挿絵を書いているイラストレーターが中学生の妹という、スーパールーキーコンビの誕生秘話からアニメ化への夢の実現までが描かれた物語です。同時に血がつながっていない兄と妹というちょっと危険な香りがする設定がついたラブコメ作品でもあります。妹が描くイラストがエロいのと、妹のペンネームが「エロマンガ」であることからエロマンガ先生と呼ばれていることから、それがタイトルとなっているようです。妹本人曰く”エロマンガ島”という島の名前に由来しているそうですが、事の真意はわかりません。こんな肩書を持つ二人なので、当然、ラノベ業界の同世代の若い作家たちが登場しての出版枠のしのぎを削る、負けられない闘いがあったりと出筆活動の裏方ストーリーも加わって、見応十分な厚みのある内容になっております。

この作品は、2013年12月から「電撃文庫」から刊行されている(既刊9巻)小説家の”伏見つかさ”さんが書いた同タイトルのライトノベルが原作です。その小説の挿絵はイラストレーターの”かんざきひろ”さん。2017年4月にアニメ化され、6月まで全12話がBS11他で放送されました。アニメーション制作会社は”A-1Pictures”です。アニメのキャラクターデザインは、かんざきひろさんがアニメーターとなって”織田広之”の名義で担当するという、小説&アニメの作者・イラスト担当がまったく同じという1・2フィニッシュ型であります。このお二人は、そもそも「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」という作品でラノベ&アニメのタッグを既に組んでいまして、共同作業としては今回の作品は2度目に当たるようです。原作とアニメのストーリーの違いは多少はあるのでしょうが、イラストの基本テイストが同じということは、ラノベがそのまま動くという感動につながる展開だと思います。

エロマンガ先生1

その前作は究極の兄妹愛がベースの作品で、とても面白いものでしたが、姉妹を持たない私にとっては、好きすぎる兄妹が兄妹愛とLOVEの境界線を越えそうになるところは理解に苦しみ、ラブコメものとしてはNGでした(面白いけどみなさんにおすすめが難しい作品)。しかし、今回の作品は義理の兄妹。万が一、境界線を越えても基本、100%の間違いにならないところで私の中では気持ちのすみ分けが出来る作品と言えます。むしろ、越えちゃうかも?が昼ドラっぽい要素もあってドキドキものかもしれません。何より私は男兄弟で姉妹がいない中で育ちましたので、姉妹に強い憧れがあります。特に、妹がいたら可愛がるのになあ、というシスコンなところを持ち合わせていますので、この作品は憧れと妄想がミックスされたブラックホール的作品なのです。

一応言い訳しておきますが、この作品を観たのはめちゃくちゃエロいのを期待してではなく、このようなインパクトのあるタイトル作品がどういった内容なのかを検証するために観たので、今回は決して騙されてはおりませんよ(笑)そして、私が紹介しようと思ったのは、この作品にはそれなりの順序だったストーリーがあったからです。もちろんそれなりの感動もあります。なので、エロを期待しすぎた方は残念ですが別な作品をあたってください。むしろ、そうじゃないのをご希望の方は堂々とTSUTAYAで作品を借りてくださいね。ある意味、このタイトル作品を借りるというミッションは、若からずの皆さんへの挑戦状です。ぜひコンプリートして楽しい作品をご鑑賞くださいね。

主人公の”和泉 正宗(いずみ まさむね)”は、高校に通いながらプロとして小説を書く、15歳の兼業ライトノベル作家である。小学生の頃から趣味でWEB小説を書きはじめ、中学に入って間もなく、彼はライトノベル新人賞の選考員奨励賞を受賞し、プロデビューを果たした。学園異能バトルもののジャンルが得意で、”和泉マサムネ”としてのデビュー作「転生の銀狼」は彼の大名刺となり、シリーズは3年目に入っていた。現在は高校1年生。彼は1年前から闘い続けているものが2つあった。一つは部屋から一歩も出てこない妹とあって話しをすること、もう一つは高校生でしか無い自分の歯がゆさにである。

正宗は小学生の時に母をなくし、その後、中学生の時に父が再婚、新しい母と同時にとても恥ずかしがり屋の義理の妹が出来た。名前は”紗霧(さぎり)”。しかし、まもなく突然と両親が亡くなり、家族は正宗と紗霧の二人きりになってしまったのだ。それからというもの、紗霧は誰とも合うことを避け、部屋に引きこもるようになってしまったのだ。彼女は中学1年生の12歳。もちろん、学校へは
行っていない。今のところは、正宗が小説を書いて生計を立てている。食事も洗濯も彼が面倒を見ている心優しい青年である。

正宗の「転生の銀狼」がついに完結を迎える日がやってきた。記念サイン会も開催されたが、正宗は小説開始から完結までの3年間、その小説の挿絵・イラストを描いてくれたペンネーム「エロマンガ」先生とは一度も会ったことがなかった。マサムネのサイン会にも姿は現さなかった。正宗は会ったことがないそのイラストレーターが気になりだし、その先生のブログをチェックしてみた。すると、なんと正宗の直筆サインが汚いとのコメントが載せられていてショックを受ける正宗であった。

学校の帰りに、彼は街の本屋に足を運んだ。その店には同級生で店の看板娘である”高砂智恵”がいた。彼女は正宗が兼業でラノべ作家をやっていることを知っている、唯一の理解者である。3年間一緒に仕事をしてきたエロマンガ先生について彼が智恵に話すと、このあとエロマンガ先生の動画の生放送の配信があることを教えられる。家に戻った正宗は、いつものように引きこもっている妹のために晩ごはんを作り、2階の彼女の部屋の前にメモと一緒にそれを置いてから、早速、エロマンガ先生の生放送を観るのであった。その中で先生は、お面をかぶりながらリアルタイムで生き生きとお絵描きを披露して視聴者と交流をはかっていた。

エロマンガ先生5

それを観た彼はあることに気がついた。正宗の目に止まったのは、エロマンガ先生のわきに映っている食事とメモがどう観ても、先程、正宗が妹に届けたものなのだ。頭が混乱する正宗。妹がエロマンガ先生で、エロマンガ先生が妹?放送は終了したかに見えたが、エロマンガ先生は画像を切り忘れて服を脱ぎ始めていた。とにかくその生着替えの配信を未然に阻止すべく、彼はすぐさま2階へと全力で駆け上がり、ノックしながら大声で画面をきるよう伝えた。どうにか配信はギリギリでとまった。中から妹が顔を出した。正宗は彼女にこう伝えた。「紗霧がエロマンガ先生だったのか?」彼女は答える。「そんな恥ずかしい名前の人は知らない。」と。約1年ぶりの兄妹の再会であった。しかし、その後、彼は妹の描くイラストのエロさを褒めてしまったためにまた妹はドアを閉ざしてしまった。

後日、正宗が次回作の出版の取り付けのために持ち込み企画原稿を持って出版社を訪れると、担当編集者から「転生の銀狼」の完結記念にエロマンガ先生が描いてくれた、全キャラの集合記念イラストを渡された。嬉しさがこみ上げた正宗はそれを持って家へ帰り、紗霧の部屋の前へ立つ。「紗霧、聴いてくれ。俺が転生の銀狼の作者、和泉マサムネなんだ。」するとドアが開き、紗霧が顔を出した。「本当に?兄さんが和泉マサムネなの?」これが兄妹にして数回目、ラノベ作家とイラストレーターとしての初対面であった。部屋の中へ入って良いと紗霧は兄を部屋へ入れた。「兄さんはなんで私にかまうの?放っておけばいいじゃない、私なんか。」それに対して彼は答える。「仲良くしたい、家族なんだからな。」しかし、彼女はこう答えるのであった。「一緒に暮らしていることを家族だとは言わない。話はもう終わり、出ていって。」やっと話をすることが出来た兄と妹。しかし、二人の気持ちはすれ違う。家族になりたい兄と家族にはなりたくない妹。気持ちのズレには何か別の意味がありそうな?

そんなある日、正宗のお世話になっている出版社へ”山田エルフ”という若い女子ラノベ作家が現れる。イラストレーターのエロマンガ先生に自分のラノベのイラストを書いてくれるよう連絡をとってほしいと彼女は編集者に告げる。正宗は、エロマンガ先生は自分の専属で書いてくれているし、描くのが速くないから二人分の作業は無理だと横から口を挟んだ。累計発行部数220万部の山田エルフは「売上が正義!カスの売上のあなたの仕事より私の仕事をしたほうがエロマンガ先生のためなのよ。」と言い放つ。累計22万部の正宗は何も言えなくなる。しかし、成り行きで彼は、どちらがより面白いラノベを書けるかを山田エルフと勝負することになり、勝った方がエロマンガ先生にイラストを描いてもらうというかけをしてしまう。果たしてその結果はいかに?

作品の見処は正宗の成長と紗霧との関係がいかにこれから変化してゆくかにありますが、二人がそれぞれラノベ作家とイラストレーターをどんなふうに目指してゆくようになったのかの過去エピソードにも注目です。それが解るとより二人の現在と未来を応援して観たくなること間違い無しです。後は妹・紗霧ちゃんの可愛らしさと一人で家族を守ろうとする兄・正宗のかっこよさでしょうか。
その他として、この作品にはたくさんの実在するラノベが登場します。書店に並べられているラノベ作品が実際のものだったりしますのでお見逃しなく!皆さんはどれだけ知っているものを見つけられるでしょうか?また、前作の”俺妹”のキャラがコラボ登場したりもしています。そんなところも遊びごころがあってとっても楽しめますね。

声優さんについては、兄・正宗を”松岡禎丞(よしつぐ)”さんが演じております。前回の記事紹介の「冴えカノ」の主人公/安芸倫也もオタクっぽさ全開で良かったですが、今回は心優しい兄様ぶりが素敵です。そして松岡さんの演じるキャラは多少のツッコミがところどころに入るのでそんなところも実に楽しみです。片やのヒロインの妹・紗霧は、”藤田茜”さんが実に可愛らしく小声の恥ずかしがり屋さんを演じています。同じ春アニメの「ロクでなし魔術講師と禁忌教典」のヒロイン/システィーナ=フィーバルの声も聴くと、ちょっと個性的な特徴のある高い声で、やはり可愛らしさが耳に残る印象です。個人的には今後その声の特徴を活かして多くの作品に出てゆく予感がいたします。

今回の作品はソフトなエロ、妹大好き男性、お兄ちゃん大好き女性にぜひ堪能してほしいアニメです。間違いなく2期が確実な作品だと思いますが、私が2期まで待てない紹介したい作品です。1期のうちに早めにこの面白さを味わってくださいね。
くれぐれも皆さんが想像するであろう、タイトルの「エロマンガ先生」という、そんな恥ずかしい人はこの作品には登場しませんのでご注意を!

オープニングテーマ「ヒトリゴト/ClariS」
エンディングテーマ「adrenaline !!!/TrySail」

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坂道を一歩、一歩のぼる足跡がいつか輝くなら、遠回りも愛しい物語。「冴えない彼女の育てかた♭」

私が過去に記事にしたアニメ作品は基本、2度は載せないというルールがあります。もちろんそんなことは皆さんが知るはずもない、どうでも良いルールです。アニメ1期放送の後、続編で2期が放送になる作品は数知れずあります。2期が間違いなく予想されるような作品は、面白くとも2期放送後まで記事にするのを待ちます。しかし、中にはどうしても1期で記事にしてしまいたい「辛抱たまらん」、な例外作品があります。また、1期・2期放送後に一旦記事にした作品ですが、その後に劇場版が登場し、感動ひとしおな作品というものもありまして、再び紹介するということも稀にあります。過去101作品の中で、この私なりの”鉄の掟”を破った作品がふたつあります。ひとつは「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」、ふたつめは「たまゆら」です。どちらも感動の泣きアニメ作品です。そうして、本日、それを新たに破る作品がございます。つまり2度目の紹介となります。

その作品とは「冴えない彼女の育てかた♭」です。読み方は”冴えないヒロインの育てかたフラット”です。

どうして2度目を書こうと思ったか、なのですが、1期の「冴えない彼女の育てかた」が登場し記事にした際は(全放送すらも待てずにお話が半ばで記事を書いてしまいました)、とにかく、登場する女の子がすべて”美しくカワイイ”ということに感動し、これだけレベルが高いキャラがたくさん登場するアニメ作品はぜひ、皆さんにお伝えしないといけないのではないか、という正義感にも似た使命感にかられたからであります。これまたどうでも良い、えらく自己中な使命感です(笑)メインヒロイン他全ての女子キャラが美しくカワイイ。メインヒロインは確かにタイトルのように、”感動が薄いリアクション”をとる冴えない娘なのですが、すでに冴え渡るくらい美しく、カワイイのです。そしてサブキャラ全てがこれまた美しくカワイイ。タイトルに偽り有りじゃないですか?制作会社さん、訴えてやる!とまでは言えませんが、そう思えるほど何度も言いますが、美しくカワイイのです。観てもらえれば皆さん納得するはずです、きっと。わたしの目が腐っていなければ、ですが。老眼にはなりつつありますが、まだ腐ってはいません。

そして今回、2期目の放送を全て観終わり、昔の小泉元首相じゃ無いですが「感動した!」なのです。ジャンルが”ラブコメディ”なのですが、そのようなジャンルのたどる結末であれば2度めの記事は無いものと思っていたのですが、そうではなかったのです。着地はそれぞれのキャラの未来が語られていたからです。ラブコメというよりは青春といった具合です。みんながどう輝くかが描かれているアニメはとっても素敵だと私は思います。輝いていない私でも、少しは輝けるかしら?と勇気つけられるのがアニメの良いところですね。

この作品は”九戸史明”さんによるライトノベルが原作で、挿絵のイラストは”深崎暮人”さんが描かれています。「富士見ファンタジア文庫」から既刊12巻まで出ているようです。2015年にアニメ化1月~3月に1期全13話がフジテレビ系列とBS11で放送されました。2017年4月~6月には2期全12話がフジテレビ系列で放送されております。アニメ制作会社は”A-1Pictures”です。アニメのキャラクターデザインは”高瀬智章”さんが担当されています。個人的にはアニメのキャラデザの方が私は好きです。

冴えない彼女の育て方♭ 1

主人公の”安芸倫也(あき ともや)”は、見た目も中身もオタク丸出しの都内私立高校2年生。アニメグッズを手に入れるために複数のバイトを掛け持ちしている。そんなある日、バイト終わりで自転車で帰宅途中の坂道で、倫也は桜の花びらが舞う中、風に飛ばされたベレー帽を拾った。振り返って見上げた先には、坂の上で風に吹かれた髪を押さえる白いワンピースの眩しいばかりの女の子が立っていた。「ある春の日、オレは運命と出会った。」思わず、倫也はそう思った。

彼女とのその出会いによって、オタクの倫也は彼女を主人公にしたゲーム(萌系感動ギャルゲー)を作ることを決意する。しかし、自分ではイラストもシナリオもかけない倫也はゲームを共同で作り上げる方向を考えはじめる。先ずは幼馴染の隠れオタクで美術部のエースにして新進同人誌の人気イラストレーターである、”澤村・スペンサー・英梨々”にイラストの作画をお願いする。昔は仲が良かったが、今はあることが原因でお互いに学校では話しかけない間柄になっていた。そして、あっけなく断られる。それでも倫也はもう一度話をするために、放課後に視聴覚室に来てほしいと英梨々に伝えた。次に、倫也は3年の学年トップの成績にして累計50万部発行のライトノベル”恋するメトロノーム”の作家である”霞ヶ丘詩羽(かすみがおか うたは)”にゲームのシナリオを頼むがこちらもあっさりと断られてしまう。倫也は彼女にもやはり、放課後、視聴覚室に来てほしいと頼むのであった。

放課後までに、倫也は必至にゲームついての概要を書き綴り、出来上がったものを持って視聴覚室に向かおうと教室を出ると、背後から一人の女子に呼び止められた。彼女いわく、担任の先生が呼んでいると。それどころじゃなく、今は忙しいんだと倫也が伝えると、彼女は「この前は坂道で帽子を拾ってくれてありがとう。」と倫也に伝え、立ち去ろうとした。倫也は先日のその眩しいまでの光景を2次元のヒロインとの出会いとして脳裏に焼き付けてはいたが、肝心の3次元としての彼女の顔を認識してはいなかったのだ。「あの時の・・・」彼女の名は”加藤恵”。実は1年のときも、そして2年になってのクラス替えでも倫也と同じクラスだったのだ。よく観ればそこそこにカワイイが印象が薄い彼女。メインヒロイン候補との再会であった。そんな事をよそに、視聴覚室では英梨々と詩羽が鉢合わせし、クリエイター同士でお互いを牽制する火花が飛び散っていた(ふたりとも半分は倫也に対する私的なLOVEな気持ちも手伝ってのこと)。倫也の同人ゲームづくりはうまく進み始めるのだろうか?

こんな具合で1期・1話がスタートしていきます。徐々にサークルとして形作られて、サークルメンバーも増えていきますが、いろんな紆余曲折が待ち受けているわけです。感動するゲームを作り上げるという同じ方向に向かって進んでゆくわけですが、それぞれのクリエイター同士のぶつかり合いや作品のクオリティや方向性の問題など。 そして、メインヒロイン候補の冴えない女子の恵は、最初はゲームづくりに無理やり参加させられたわけだが、参加するうちにゲームにも詳しくなっていき、自身も徐々に積極的にゲームづくりに加わっていくようになる。

2期では物語の修正や別ルートの追加などさらに負荷がかかってゲームづくりは佳境へと入っていきます。参加メンバーのそれぞれの納得がいく作品を彼らは作り上げることが出来るのでしょうか?ラブコメ的な要素はもちろんあって面白くお話は進んでいきます。2期の方は、ラブコメ要素よりはクリエイターとしての人間性やそのクリエイターの力を引き出すプロデューサーとしての才覚も語られ、非常にものづくりをする人間にとっては考えさせられる場面が多く登場します。日頃、リアルでそのような仕事に携わる方には参考になるアニメとなるでしょう。相手の才能・能力を引き出すためにはどうするのが最適なのか、相手に合った対応がとても大切だということを感じます。

冴えない彼女の育て方♭ 2

そう言ったことで、ラブコメでありながらラブコメだけじゃないこのお話は、1期の「冴えない彼女の育て方」からぜひ順序立って観てください。青春グラフィティの中にも、大人が観ても思うところが多々あるはずです。1話の前に0話「愛と青春のサービス回」(1期)、0話「恋と純情のサービス回」(2期)という、ちょっとムフフな回もありますので男性はお楽しみに、女性はアホやね、と軽く流して観てくださいね。大抵、こういう回は7話か8話目に”水着回と”か”花火回”とか中だるみをなくしたいあたりで登場することが多い場面展開ですが、このアニメはいきなり来ますので、はじめてご覧になった方はある意味、衝撃を受けるかもしれませんので心の準備をして御覧くださいませ。

その他にこの作品の特徴的なところは、各キャラを魅力的に魅せるために体の部分カットで魅せる手法が多いところにあります。また、キャラごとに目元に色の違うアイラインがのせられていたりと、それが場面場面でとても印象に残ります。他のアニメにはない表現方法かもしれません。高校生ながら方や作家やイラストレーターとしての顔持つサブキャラたちの、そういったキャラを大人っぽく引き立たせる工夫が観られる作品でもあります。 

そして、最後にはそれぞれの登場人物の夢がかなえられるのかどうかが焦点となりますが、それはどうぞ皆様の目で確かめてくださいね。最後に感動が待っていることだけはお伝えしておきます。他の二人に比べて際立った才能や特技もない恵が、メインヒロインを演じながら冴えな彼女からどう成長してゆくのかも楽しみなポイントです。おそらく原作からするといずれ3期もありそうな作品ですので、私はそれが心待ちです。ぜひ、今のうちに2期まで追いついてくださいね。

声優さんについてですが、この作品は先ず男性の倫也役の”松岡禎丞(よしつぐ)”さんですが、 「ソードアート・オンライン」の主人公”キリト”が一番有名かもしれません。その他、「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか」の主人公”ベル・クラネル”や「ノーゲーム・ノーライフ」の主人公の”空(そら)”も演じており、割と戦うちょっとクールなカッコイイイ系キャラが多い方で、私は男性声優さんの中では好きな方ですね。

女性キャラはみんなお上手な方ばかりです。この作品はそれぞれの女子キャラが立っていますので(個性的ですので)各声優さんが役にしっかりと成りきってますので申し分ないです。メインキャラの恵役の”安野希世乃”さん、無感情でツッコミを入れる役どころがとても癖になります。英梨々役の”大西沙織”さん、個人的にツンデレキャラ大好きです。詩羽役の”茅野愛衣”さん、知的でクールでさり気なく下品なこという役どころはさすが場数を踏んでいる声優さんの幅を感じます。茅野さんは「ノーゲーム・ノーライフ」では空/松岡さんの妹役の”白(しろ)”で共演されています。あと、前回の記事で書かなかったのですが、茅野さんの一番の代表作は「あの花~」のメインヒロイン・めんまです。めんまには泣かされます。

最後にオープニングテーマ・エンディングテーマですが、1期・2期共に映像も音楽も見応え聴き応えがあります。出て来る女子キャラはまさにピンナップ・ガールとして輝いていますし、その両方を”春奈るな”さんが可愛らしく歌っております。どちらも素敵な曲で作品の世界を盛り上げるにぴったりな印象を受けます。ぜひこちらもお楽しみください。

ですが、今回は2期の方のこの1曲をアップします。

オープニングテーマ「ステラブリーズ/春奈るな」

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闘わないで済ませられる人生など、この世にはありはしない。人は誰しも人生を闘い抜くファイターである。「3月のライオン」

うちの妻はお世辞抜きで結構カワイイ方です。黙っていれば・・・なのですが。外ではもちろん暴言を吐きませんが、家ではかなりなものです(外面はかなり良いほうです)。妻は、とあるお店の食品売場でチェッカー(レジ係)をしていますが、”〇〇さんはいつも笑顔が素敵です”とお客様からお店の方に名指しでお褒めをいただくほどに評判が良いようなのです。しかし家では口があまりよろしくはありません。「ねえ、聞いてよ、今日さぁ、職場のクソババアにホント、頭にきた!」とまあ、こんな調子です。寅年で曲がったことが大嫌いな性格なので、世の中の間違ったことに関してはトコトン許せないようで、徹底抗戦の構えです(妻がファイティングポーズをとっている姿が頭をよぎります)。職場が変わったばかりでみんな先輩なので今のところはおとなしくしているようですが、いつ噛み付くか冷や冷やモノです(それはまるで、アニメ「とらドラ!」のメインヒロイン”逢坂大河”を彷彿とさせてくれます)。彼女なりに世の中のいろんな不条理と常に闘っているんでしょうね。そういうのを結構聞かされます。

私は私で職場で闘っておりますが、ものづくりの職場の女性陣スタッフにいつも完膚無きまでに叩き潰されます。営業側としては逆らえません。そして心の中でこう思うのです。「まいりました!m(_ _)m」と。家でも外でも女性にはやはり勝てませんね。最近は無理に勝とうなんてまったく思わなくなってきましたが・・・(笑)

そんな流れで、本日は闘うアニメの中でも見た目にはおとなしくも頭と心で互いに闘う、”盤上のファイター”将棋の棋士が主人公の物語であります、「3月のライオン」を紹介いたします。

深夜帯アニメではありませんが、冬アニメの中で一番感動した作品でしたので、ぜひ皆さんに紹介したいと思った次第です。漫画家”羽海野(うみの)チカ”さんによる同タイトル漫画が原作です。ジャンルは青春・将棋です。2007年7月から青年漫画誌「ヤングアニマル」に掲載となり、現在、既刊12巻まで出ている漫画がアニメ化され、2016年10月~2017年3月でNHK総合にて(23:00~)全22話(第1シリーズ)が放送されました。すでに今年の10月より第2シリーズ放送の予定です。

ちなみに羽海野チカさんは、若い女性にはお馴染みで、アニメ・実写TV版・実写映画版にもなった「ハチミツとクローバー」という一世を風靡した恋愛漫画を描いた方です。このアニメは、原作者も大好きな”新房昭之”監督と”シャフト”というアニメ制作会社が組まれて作られた作品ですので、原作者も納得の行く仕上がりになっていることこの上ない作品と言えることでしょう。新房監督×シャフト作品では「ひだまりスケッチ」シリーズ<物語>シリーズ「魔法少女まどか☆マギカ」などが有名で、私もどれも大好きな作品です。そうしたスタッフ陣が作った新たな作品とあらば観ないわけにはいかないと思って観たこの作品。大当たりでした。

3月のライオン1

”桐山零(きりやま れい)”、17歳。C級1組、5段、プロ棋士。大きな川が流れる小さな町に彼は住んでいる。一人で。目を覚ますと、彼は水を飲み、窓を開けて空気を吸い、息を整えた。服を来て、向かうは将棋会館。会館の中には取材記者も来ているようだった。対局室に入ると対戦相手はまだ来ていない。盤を前に静かに正座し、相手が来るのを待つ零。やがて、対局者は彼の前に現れた。

今日の相手は零の父である”幸田”棋士だった。事情があり、彼は零を養子として迎い入れたが、今は一緒に暮らしてはいない。そんな父との対局。「元気だったか、零。   暑いなあ、まだ梅雨にも入っとらんというのに。   まいったなあ、こんなときだって言うのに天気の話しか出てこんとは。」彼は零にそう話すのであった。父であり、プロ棋士である彼を前に零は終始無言であった。「では、始めようか。」幸田のその言葉で零が1手を打ちはじめる。対局は始まった。その最中、零の頭の中には今までの彼やその家族と過ごした様々な思い出がよぎるのであった。静かに時は流れ、やがて幸田が口を開く。「無いな・・・        、負けました。」零は父に勝ったのである。「強くなったなあ、零。ちゃんと食べているのか?」幸田は零の今の生活を心配し、零を気遣いながら対局室から去っていった。一人対局室に残された零は何を想うのだろうか?

帰り道、橋の上で時間をやり過ごしている零に一通のメールが入る。”川本ひなた”からのメールだった。「今日はカレーですよ!食べに来てね!!待ってるよ。」そのメールに対して、零が断りの返信を入れようとするやいなや今度はひなたの姉の”あかり”からメールが入る。「カレーなのに福神漬がないの!!お願い。コンビニで買ってきてくれる?」拍子抜けした零は買い物をして彼女たちの家に向かった。川本家に着くと、中学生の”ひなた”と幼稚園児の”モモ”が揃ってお出迎え。「お腹ペコペコ、零くん早く食べよう。」零は時々、この3姉妹の家にお世話になっているようだ。

食事の最中、テレビではキレた息子が父親を殴り殺す事件が流れていた。それを観た零は、今日の父との対局の、自分が将棋の一手一手でまるで父を殴るような生温かい感触を思い出してしまったのだ。「無理しなくてもいいよ。少しだけでもゆっくり食べれば良いから。」あかりの優し言葉がかけられる。食事の後、零はすぐに眠りに落ちた。ひなたは零にタオルケットをかけてあげた。メガネをつけたまま寝てしまった零の顔からメガネを外すと、零の目には涙が・・・。育ての父に対する自分がした仕打ち(対局)。それがその涙の理由なのか?

翌朝、目を覚ますと、あかりはモモを幼稚園に送りに、ひなたは学校へと早々と向かった。零の目の前には、ひなたがつくってくれたサッカーボール並みのおにぎりがひとつ。零は学校へ行こうという気持ちに切り替わり、それをもって学校へと向かった。孤独な昼休み。零は屋上でおにぎりを頬張る。そこへクラス担任がカップラーメンを持って現れる。一緒に昼飯を食べながらその担任は零に話しかける。「お前の対局、最近多くないか。なあ、桐山。考えたくないんだけど、オマエ、オレより給料高くね?くそ~、そんなやつとはもう一緒に飯を食ってやらない!悔しかったら早く学校で友達を作れ。先生は大人だから、そんなにヒマじゃないんだ。」そう担架をきって先生は屋上から姿を消した。ズケズケと勝手に入ってきて勝手に出ていった。別に一緒にごはんを食べてほしいとは頼んでないのに、そう思う零であった。

授業が終り、あかりのおじいちゃんが営む和菓子屋”三日月堂”に零は向かった。あかりたちと一緒にその店を手伝い、零はその後、自宅に帰った。ポストを見ると、まだ次の対局の案内は届いていない様子。すると、マンションのエントラスで対局通知書を持った一人の男が零に声をかけた。「お探しのものはこれかな?」零とあまり年齢が変わらない彼は不敵な笑みを浮かべてそう言い放った。彼は一体何者?零のライバルなのだろうか? 第2話につづく 

3月のライオン3

15歳でプロ棋士になった桐山零。彼はある理由で育ての親であり、プロ棋士であり、実の父の友人でもあった幸田の家から突然と姿を消した。一人で生きていく覚悟を決め、将棋の世界でプロ棋士として、日々対局という闘いをこなしながら、それによって一人でなんとか自分の居場所を作ろうと。しかし、プロの将棋の世界は一歩足を踏み込めば常に勝ちづづけなければならない厳しい世界。一年遅れで高校に編入し直し、高校へも通うようになった零。17歳の天才棋士にとって、二足のわらじはやはり重荷なのだろうか?プロ棋士になっても高校へ通う理由とは何なのか?

零にとっては生活するための手段である将棋。そして停滞する戦歴。闘い勝ち続ける意味を模索しはじめる零。中学生でプロ棋士になった先人4人は数あるタイトルまで上り詰めているというジンクス。史上5人目となる天才中学生プロ棋士という輝かしいデビューから徐々に陰りが見えはじめる。そこから零は将棋に新たな闘う意味を見つけ始めてゆく。その意味とは一体?少年はもがき、あがきながら、将棋と向きあい、更なる高みへと駒を進めることが出来るのだろうか。そんな盤上のファイターを支える周りの優しい人々たち。そしてライバルたち。様々な人々の人生模様が交錯する人間味溢れる作品であります。

この作品は、将棋の世界をベースにその中で生きているプロ棋士たちのそれぞれ闘う姿が当然の軸として形作られておりますが、プロ棋士以外の周りの人々もまた、自分の中の何かと闘っているというところがとても身近に感じられる要素で、引き寄せられる理由の一つかと思います。また、主人公を支える人々がとにかく温かく、そこに毎回ジンとさせられてしまいます。3姉妹の優しさは本当に心に染み入ります。各場面でのBGMも心の琴線に触れてくる素晴らしい演出だなあと思いました。

今回の作品の注目の声優さんは、とにかく川本家の3姉妹に尽きます。長女・あかり役は”茅野愛衣”さんですが、下の二人の妹の母親代わりの役どころなので、本当に母性愛を感じる優しい女性を演じています。茅野さんが演じてきた他作品の役どころを見ると結構幅が広く、いろんなタイプをこなしている方だということがわかります。「この素晴らしい世界に祝福を!」の”ダクネス”はマゾ的なちょっと変態性のあるキャラでしたし、「冴えない彼女の育て方」/”霞ヶ丘詩羽(かすみがおか うたは)”はクールビューティな先輩女性、「ギルティクラウン」/”楪(ゆずりは)いのり”は切なげな歌姫といった具合です。これは彼女の一握りの役どころですのでこの他にも個性的なキャラをたくさん演じています。

次女・ひなた役は”花澤香菜”さん。彼女については何度か今までの記事で触れてきましたので今回は割愛しますが、個性的で優しい声に特徴がありますので、癒し系のゾーンではすごく強い方です。当然、いろんな作品に引っ張りだこです。

最後に三女・モモ役の”久野美咲”さんですが、私は彼女のことはあまりまだ知りません。ただ、この作品では見事にちっちゃな子供のしゃべりをあてていまして、上手だなって思いました。観ていただけば納得だと思いますが、この3姉妹の優しさには本当に涙が出そうになります。いや、私はある場面で涙腺崩壊でした(T_T)

そして今回の作品は、オープニングテーマ・エンディングテーマがとっても豪華です。BUMP OF CHICKENとYUKIが作品の世界をしっかりと歌にしてくれています。前半は主人公の、もがきながらも懸命に生きている感じの歌で、後半は主人公が成長して自分の周りの人々を守っていこうとする生き様の歌です。

オープニングテーマ「アンサー/BUMP OF CHICKEN」(第1話~第11話)
            「さよならバイスタンダー/YUKI」(第12話~22話)

エンディングテーマ「ファイター/BUMP OF CHICKEN」(第1話~6話、8話~11話、22話)

現代を生き抜く全ての人々はみんなファイターです。闘っているのは自分だけじゃなく、みんなそれぞれに悩みを抱え、何かしらそれを越えようと頑張って生きています。そして独りでは決して生きられない、支えられて生きているのだと言うこと。人に支えられた恩はその人に直接返さずとも、支えを必要とする他の誰かを支えてあげることで十分なのだということに気づかせてくれる素敵な作品です。ぜひ、そんな世界を覗いてみてください。

<追記>将棋の世界では6月から翌年3月まで毎日新聞社・朝日新聞社主催の将棋の棋戦/順位戦(じゅんいせん)が行われるそうです。各クラスの昇級と降級を賭けた最終局が3月に行われるため、3月に棋士が猛獣のライオンとなることにたとえられることから「3月のライオン」というタイトルがつけられているようです。昇級者・降級者は基本各2名(C級2組は昇級3名)。順位戦は、A級・B級1組・B級2組・C級1組・C級2組の5つのクラスからなり、A級(10名の中の)の優勝者が名人戦の挑戦者となるそうです。

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たくさんのスタッフの苦労と想いが詰まってアニメは完成されてゆく。裏を知れば表も共感倍増、アニメファン必見の1作品。「SHIROBAKO」

今回の記事で、おすすめアニメ100記事100作品目となりました。2014年8月13日から記事をアップしてきて2年9ヶ月、ようやくこの数字にたどり着きました。最初の頃は1週間で1作品記事、2週間で1作品記事というペースでアップしましたが、いずれそのペースだとやがておすすめが枯渇することと、そんなに早いペースでアップしても大抵の作品は1作品12~24話が主ですので、観る方の立場を考えたら立て続けにおすすめしても、観る間隔もへったくりもありはしない、ということになると気が付き、現在の3週間あたりで1回のペースに落ち着いてきました。なので後半は失速です(笑)

実際に誰かにアニメ作品をすすめるにあたって、いざおすすめしようとすると、そうそうおすすめ出来るアニメは決して多くは無いものです。なぜなら、自分の記事を参考にそれをご覧になって、がっかりするようなことがあっては皆さんの限りある時間を無駄にしてしまうことになってしまうかもしれませんので、気軽にポンポンと自分の好きな作品だけをすすめるわけにはいかなくなります。楽しい+付加価値のある、ある程度ストライクゾーンの広い作品を紹介する必要があると考えそうしました。

忙しい皆さんに少しでも”心のリフレッシュと満足を共有していただく”、そしてまた来店いただくためには一切の妥協は許されない、という意気込みで、本当にすすめられる作品だけに絞って記事を書いてきたつもりです。しかし、そう思えない方もいらっしゃることかと思います。その場合は非力に免じてご容赦いただけましたら幸いです。

最近は、季節ごとに40前後ぐらいは作品が登場するでしょうか?私もその全部は到底観ることが出来ませんので情報を収集してピックアップした中から季節ごとに10~15作品を観るようにしています。それと並行して過去で見過ごしてきた良作を探してその過去作品も観つつ、自分が観てきた過去作品と直近で観た作品でバランスをとって記事にしております。そのような経緯でこの100記事までは時間を要しました。自分ではそれなりに納得の100記事100作品ではあります。(まだまだ、紹介しきれていない超絶オモシロ作品はございますので、2nd Seasonで引き続き紹介していきます。) 

100記事まで貯まったらインディックス分けしてみようと考えておりましたので、これを機に分類してみました。インディックスは”ジャンル分け”ではなくカテゴリーとして私のオリジナルでやや細かく分類しました。皆さんの心の症状に合わせた処方箋となっておりますので、これを機に自分にあった処方箋・作品があるかどうか探してみてくださいね。そこから入るときっと、皆さんにあった楽しい作品を見つけてもらえると確信しております。そのはずなのですが・・・、そうであってほしいなぁ(願)

今回は100作品目ということで、アニメが出来上がるまでの裏舞台を描いた作品「SHIROBAKO」を紹介いたします。

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私は、初めはこの作品を1話で斬ってしまうというもったいないことをしました。私はリアルで、0から作り上げる”ものづくり”の会社で働いています。ちょっと業界は違いますが、同じクリエイティブの匂いがして普段の仕事の延長線上に立つような気がして1話で止めてしまったのです。でも、この作品、実は2話以降からじわっと盛り上がってくる作品なのであります。ちょっと期間が経ってからこの作品が素晴らしいことを周りからさんざん聞かされ、リベンジして観たら、一生懸命にアニメを作るクリエイターたちが熱く、その姿が実にカッコイイ、いつもアニメをつくってくれて有難う!な作品だったのです。

素直に2話目以降もその時に観ておけばよかったなぁと、ちょっと後悔しました。登場人物たちの群像劇にはとても共感でき、私もリアルな仕事でのスムーズな進行に大いに参考になった程です。これを観たらもう、アニメに足を向けては寝られません。作ってくれたP.A.WORKSさん、いろんな意味でアッパレ!でございますm(_ _)m

”SHIROBAKO”というタイトルは、アニメ作品がはじめて完成した際に入れるビデオテープの白い箱(業界用語の白箱)からとっているとのことです。制作者が初めて手にすることが出来る白箱は、まさにクリエイターたちの想いが詰まった成果物そのものであり、アニメ制作業界のメーキングな日常を描いた当作品にぴったりなタイトルですよね。

大筋は、高校のアニメーション同好会所属だった5人の女の子の、その後のアニメ業界でそれぞれの夢を追うお話が軸となって、アニメーション業界でのアニメを作り上げていく工程とそこで働く大人たちの並々ならぬ仕事っぷりが物語となっております。

ジャンルは”アニメ業界&群像劇”。この作品は、アニメーション制作会社”P.A.WORKS”のオリジナルTVアニメ作品で、2011年に制作された”働く女の子シリーズ”第1弾の「花咲くいろは」に続く第2弾作品という、面白い位置づけでもあります。2014年10月~2015年3月に全24話+OVA2話がBSフジ・毎日放送(広域近畿圏)・ニコニコチャンネル(インターネット配信)他で放送されました。監督は、超人気の萌え&戦車アニメ「ガールズ&パンツアー」を手掛けた”水島努”さんです。

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山形の上山高校アニメーション同好会の3年生/”宮森あおい”・”安原絵麻(やすはら えま)”・”坂木(さかき)しずか”、2年生/”藤堂(とうどう)みさ”、1年生/”今井みどり”の5人は、文化祭に向けての自主アニメーションを完成させ、無事に上映を果たした。そして3年生は卒業を迎える。将来はいつかまたこの5人で絶対にアニメを作ろうと、5人は手に持ったドーナツを頭上に上げ誓いを立てるのであった。あおいは地元の短大、絵麻は東京のアニメーション制作会社・武蔵野アニメーションに”アニメーター”(アニメを描くお仕事)として、しずかは”声優”を目指して上京、それぞれの未来へ向かい始めた。

そこから2年半が過ぎた現在・・・。あおいは絵麻と同じ武野アニメーションで駆け出しの”制作進行”担当として働いていた。アニメ制作の全体スケジュール・管理をする仕事の一部分を担当。武蔵野アニメーションは7年ぶりに元請けとなる全13話のオリジナルアニメーション「えくそだすっ!」を制作していた。スタッフ全員が見守る中、第1話が無事に放送されるのだが・・・ その喜びも束の間、13話完成目指して制作工程は組まれているのだが、第3話で早くもトラブルが発生。第3話制作進行担当の先輩”太郎”が進行に穴を開けてしまっているようだ。原因は第3話の原画が原画マンから満足に上がってこないため、原画が足りずその後の制作に支障が出ているためらしい。

監督の”木下”と制作デスクの”本田”は悩み、第4話の作画監督・”瀬川”に急挙、第3話の作画をお願いする方針を立てる。第4話制作進行担当のあおいは監督・デスクと共に瀬川にそれをお願いしに行くのであった。第4話の原画制作をストップし、第3話の原画をテコ入れする事で瀬川は了承、どうにか原画はアップされ作業は再び流れ始めた。その御礼にドーナッツを差し入れに瀬川宅を訪れたあおいだが、ドアを開けると瀬川が目の前に倒れてこんでいた。過労が原因なのか?乗り切ったと思った矢先にまたまたピンチが訪れる。制作進行のあおいはこのピンチをどう乗り越えていくのか?武蔵野アニメーションのオリジナルアニメ「えくそだすっ!」は13話まで無事に完成を迎えることが出来るのだろうか?

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今回のこの作品は、アニメーション制作会社が自らの業界をクローズアップしたお話ですので、内容はデフォルメされないリアルな日常そのものだと思います。悪戦苦闘な状況が日常茶飯事な業界のようで、盛らずとも、ある意味リアルな現実がドラマチックに映る業界なのかもしれません。それを差し引いても、感動する作品という、観る側のニーズに答えるべく誇りやプライド・こだわりを持って真剣に作品づくりに奮闘しているクリエイターたちの姿が眩しく見えます。仕事上で妥協しちゃいけない場面ってきっとどの業界でもありますよね。働く大人たちのかっこよさが垣間見ることが出来る作品でもあります。

そんな業界で5人のお嬢様たちは自分たちのそれぞれの夢を果たすことが出来るのでしょうか?そこがまた観る上で楽しみなポイントです。そうそう、同好会の後輩の女の子、美沙ちゃんとみどりちゃんが業界で何を目指しているのかは2話以降のお話で出てきますが、それも楽しみですね。最終話ではとびっきりの素敵な結末が待っているかもしれません。乞うご期待の24話です。あと、個人的には第1話での、みやーもりちゃんのドライビングテクニック(ドラフト走行)も観てもらいたいものですね。

声優さんについてですが、この作品はヒロインたちの成長が軸にもなっていることもあってか、メインキャストは初々しさが出るどちらかと言うとキャリアが浅い声優さんが選ばれているような気がします(あくまで想像の域ですが)。その中での注目は一番のメインヒロイン宮森あおい役の”木村珠莉”さんです。前向きで明るく元気な主人公を好演しております。人に夢を与えられるようなポジティブな性格でいて、周りも気づかえるチャーミングな主人公にぴったり寄り添っています。そんな彼女はこのあと、「ミカグラ学園組曲」でもメインヒロインのお調子者で元気な萌少女好き主人公・”一宮エルナ”役を個性的にキャラづくっております。今後新たなメインヒロインが、彼女によって個性的に誕生していくことを期待したいですね。

最後にオープニング&エンディングですが、 さすがはP.A.WORKSさん、明日を夢見る
働く女の子たちの姿を素敵に演出しています。

オープニングテーマ「宝箱-TREASURE BOX-/奧井雅美」(第13~22話)
エンディングテーマ「プラチナジェット/どーなつ◎クインテット(宮森・安原・坂木・藤堂・今井)」(第13・15~18・20~24話)

私のようにこの作品を1話で斬ってしまった方、アニメが好きだけどまだ観ていない方、そしてお仕事で「万策尽きたー!」方はぜひ、「SHIROBAKO」を観てくださいね。何かしらの突破口が見つかるかもしれませんよ(*^^*)

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楽しさ・感動がいっぱい詰まった深夜帯TVアニメ作品。まだ知らない40代以上の方々にも知って頂けるよう、おすすめアニメ情報館TAKAYAの店主兼アニメ効能調剤薬局調剤師(仮)兼貴方様の執事がわかりやすくお届けいたします。日常に疲れた方、ストレスが溜まっている方、暇な方は処方箋も出でおりますので、どうぞお好きなアニメを処方してみてください。

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